自重を忘れた転生者ネットショップで世界の危機を救う

あかさたな

文字の大きさ
15 / 61

ユリスサクラと話し合う

しおりを挟む
次の朝、朝食を食べた後昨日サクラの機嫌が悪かったことが気になり、自室でサクラを呼び出した。



「なんなの?」



  やはり機嫌が悪い。ここはストレートに聞いてみるか



「サクラなんでそんなに機嫌が悪いんだ?」



「そんなのは自分で考えるなの。ユリスアンポンタンなの。フン」



  うわー相当機嫌悪いなでもわからないんだよな。トホホ



「サクラお願い教えて」



「ハァ、ユリスは馬鹿だから仕方がないなの」



  両手を上にあげてやれやれといったふうにな仕草をされ少し頭にきた。



「馬鹿てひどいな」



「事実なの」



「わかった。馬鹿でいいから教えてくれ」



「ようやく認めたなの。答えなの。ユリスがピンチてのを、王家の力を感知した精霊神様に教えてもらうまで知らなかったなの。ピンチの時にサクラを頼ってくれなかったなの。寂しかったなの。サクラはそんなに役に立たない子なの? 信用されてないなの?」



  そう言うとサクラは泣き出してしまった。なるほどそう言うことか。僕の心は罪悪感で一杯だった。



「悪かったサクラ。僕が間違ってた。ピンチにテンパってたんだ。早くエルを助けなきゃてね。自分を過信してたのかもしれない。もっと周りを仲間を頼るべきだった。今度は絶対に頼るよサクラのことは信用してるからね」



  今回のことは本当に反省しなきゃな。今回の僕の行動は仲間を裏切る最低な行為だ。



「本当なの???」



  サクラは泣きながら言った。



「ああ、本当だ」



「なら許すなの」



  サクラは、泣き止み笑顔を見せてくれた。



「さてじゃあ仲直りの記念においしいものでも食べるか」



「やったー!!なの。サクラは前食べたものと同じものがほしいの」



「わかった。わかった」



  本当笑顔が戻ってよかった。僕はそう思いながらエクセアを開き、この前と同じ物を購入した。僕もケーキを購入して食べながら話していると、リリーがエルの来訪を扉越しに教えてくれた。



「ユリス様、エル様が外でお待ちです」



「わかった。すぐに行くよ」



  エルどうしたんだろう? 普通なら入って来るのに。僕はサクラを連れて外に出た。



「エルどうしたんだ?」



「いきなりごめん。ユリス、実は昨日のことで自分の弱さが嫌になったんだ。だからパリスさんに鍛えてもらおうと思うんだけど、一緒に頼んでくれない?」



「いいよ。喜んで協力するよ!!」



「ありがとう。所でユリスの頭の上にいるのは何?」



「あー精霊のサクラだよ」



「サクラなの。よろしくなの」



「うん。僕はエルよろしくね」



  エルは戸惑っていたが、なんとか紹介を終え僕たちはパリスのもとに向かって歩き出した。森につき学校の中に入ると、訓練場に向かった。おそらくそこで授業をしているだろうからな。訓練場に着くと、予想通りパリスがいた。それとレイア姉さんもだ。パリスとレイア姉さんが、こちらに気づいた。



「ユリス様今日はどうされたのですか?」



「いや、今日用があるのは僕じゃなくて、エルなんだ」



  パリスは意外そうな顔をした。



「パリスさん僕を鍛えてもらえませんか?」



「いきなりどうしたんだい?エルくん」



  エルは昨日のことを話した。



「何だって!!ユリス様なぜ私達を呼んでくださらなかったんですか??!!」



「そうよ。ユリス君なんで呼ばなかったの!!」



  やばいレイア姉さんかなり怒ってる



「いや、いきなりのピンチでパニックてました。ごめんなさい」



「今度は絶対呼んでよ。(下さいよ)」



「うん。必ず呼ぶよ」



「あ、パリス相談なんだけど諜報部隊て作れないかな?商業国がどうやらきな臭いことになってるんだ」



「可能ですよ。志願制の特別部隊を作ってあるのでそこから選抜すればいいでしょう」



「では、早急に頼む」



「わかりました。特別部隊なんですが他より賃金を厚めにしてやりたいのですが、どうでしょうか?」



「構わないよ。他にも休みをまとめて取れるとか危険な任務に着くのだからそれなりの物はつけてやってくれ」



「ありがとうございます。ユリス様。それでエル君の話だが強くなりたいと言うのであれば大歓迎だ。なんなら今から参加するかい?」



「本当ですか!!ぜひお願いします」



  と言ってパリスの後について訓練場に向かって行った。さて、僕はどうするかなと考えていると、いきなりレイア姉さんに抱っこされた。



「さぁ、ユリス君もお姉ちゃんと魔法の訓練しようね」



「え? なんで? 」



「心配だからお姉ちゃん直々に訓練をつけます」



「わかった、わかったから降ろしてレイア姉さん!!」



  僕は一刻も早くこの恥ずかしい状態から逃げ出したかった



「ダメ。ユリス君逃げるかもしれないでしょ?」



「そんな~ レイア姉さん」



レイア姉さんは僕を抱っこしたまま魔法の訓練場に歩いて行った。
しおりを挟む
感想 105

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

処理中です...