自重を忘れた転生者ネットショップで世界の危機を救う

あかさたな

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ユリス秘密がばれる

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 レイア姉さんとの訓練を終えると、また訓練に参加する約束をさせられた。僕は街作りの計画が気になり親方達の元を訪ねた。



「親方」



「ユリスじゃないか。どうしたんだ?」



「親方、街の計画はどうなりました?」



  そう聞くと親方は自信満々の様子で設計図を見せてくれた。



「これはすごい」



「だろ。美しく機能的な街てのがテーマさ」



  親方は胸を張って言った



「いいテーマですね親方」



  今から僕は完成が楽しみでならない。



「だがな問題があるんだ」



  親方の表情は深刻そうだ。



「どうしたんですか? 親方」



「いやな、材料の一部が恐らくこの時代では手に入らないんだ」



  なるほど。それはかなり絶望的だ。そんな話をしていると目の前にキーが現れた。な、なんと言うご都合主義。ま、レジスタンスの幹部を助けたからそれが世界への貢献と評価されたのかもな。親方はいきなり鍵が現れたので驚いていた。



「ユリスこれはなんなんだ?」



「説明するより中に入ったほうが早いです」



  鍵に触ると入り口が開き親方とともに中に入った。



「な、なんなんだ、ここは」



「ここは商業都市です」



「そんな物は見ればわかる。なつかしいな。なぜ商業都市がここに?」



僕はスキルの説明をした。



「なるほど。そう言うことか」



  親方が納得した所で外に出た。



「親方これで材料の心配はいりませんね」



「だな。よし!! オルバと生徒を食堂に迎えに行ってくる」



  親方は、ダッシュで部屋を出ていった。今度はオルバさんが叫びながら部屋に入ってきた。



「ぼうず、材料が手に入るて本当か!!」



「はい。本当です」



オルバさんの必死な形相にビビりながらも答えた。



「よしなら魔素粒子粉と魔導粉を取り敢えずだしてくれ」



  言われたものを出す。



「よっしゃあこれでいい物が作れるぜ」



「他にはいいですか?」



と聞くと様々な魔道具や建築支援ロボット材料を指定されたので、エクセアで購入してオルバさんに渡した。そうしていると、親方と生徒が帰ってきた。



「まったくオルバは慌て過ぎだぜ」



「悪い悪い。懸案事項だった材料がどうにかなると聞いたらな」



  オルバさんは笑っていた。



「確かにな」



「じゃ材料を予定地に運び出すぞ」



  オルバさんの掛け声のもと生徒達が動き出した。僕は先に予定地に行き木に意識を付与してここからの移動を頼み、土を慣らして皆の到着を待った。皆到着すると目の前の光景に唖然としていた。



「ぼうずこれはおまえがやったのか?」



「はい。僕がやりました」



「ハァ~ なんだ、ぼうずは規格外だな」



  皆うなずいていた。



「まぁ、ユリスが規格外なのは今に始まったことじゃないがな」



  親方が意味深なことを言ってきた。



「まぁいいや。驚きはしたが坊主がやってくれたことは有り難いんだ。さっさと作業しちまうぞ」



  オルバさんの掛け声で作業が始まったので僕は家に帰ることにした。帰り道校舎の近くで呼び止められた。



「若」



振り返るとジャックがいた。



「ジャックどうしたんだ?何か用かい?」



「いや、今日用があるのはこいつなんだ」



  ジャックの近くに十歳くらいの女の子がいた。



「どうしたの?」



「はい。若様、今日はお願いがあり参りました。私達生産部のメンバーでお店をやりたいんです」



「うーん、それはどうして?」



「私達が作ったものをお客さんに自分たちで売りたいんです」



  作ったら自分たちで実際に売りたいと思うのは当然か



「それは個人店でやりたいの?それとも集まってやりたいの?」



「両方です」



「うん。わかった。親方達が今街を作ってるんだけど、そこの店舗に入れるよう手配してあげるってことでどうかな?」



「本当ですか!!ありがとうございます。若様」



「どういたしまして」



「ありがとうな若。俺達領民の意見をちゃんと聞いてくれて」



「いえ、それが僕達為政者の仕事なので」



「そうか。こりゃあ未来の領主様にも恵まれたな」



「そう思い続けてもらえるように頑張ります」



「おぅじゃあな」



  そう言うとジャックと女の子は校舎に戻って言った。さて、帰るかな。僕は家に向かって歩き出した。村につくと異様に騒がしく家に帰るとすぐ母上とリリーに捕まっり、母上の部屋に連れて来られた。



「はぁ、ようやく騒動の中心人物を確保できたわね」



「本当ですね。ユリス様今から事情聴取です」



え? 僕なんかしたっけ?



「ユリス、貴方何かしたっけて顔してるけどかなり大事をやらかしてくれてるわよ。そのことで村長が説明を求めてるわ。私も村長から聞いて初めて知ったからビックリよ」



「ユリス様私達に隠れて何をしてるんですか?」



「え? 何のことかな?」



  やばい、学校のことがバレたのか?



「惚けるのはよしなさい。ユリス。貴方が誘った子から証言はとれてるて村長から報告が来てるわよ」



  げ、マジか白状するしかないか



「森の中に学校を作り次世代の人材教育を行なってました」



「教師はどうしたの? 報告によれば結構高度な勉強をしてたみたいだけど?」



「それは僕のスキル英霊召喚でこの地に縁のある英霊を召喚して、教師になってもらいました」



  その話を聞いた母上達は絶句していた。



「はぁ、なぜそのことを大人に話さなかったの?」



「正直言って大人が横槍を入れてくるのがじゃまだったんです。この計画は僕主導でやる必要がありましたから」



「それはなぜ?」



「詳しいことは父上が帰って来てから話しますが、精霊神様のご意向が絡んでいるとだけ答えておきます」



「な、精霊神様のご意向が絡んでいるですて?」



  二人共驚いていた



「わかったわ。貴方がそう言うなら信じるわ。でもこれからはきちんと説明しなさい。家族なのだから」



「わかりました」



事情聴取は終わり部屋を出ると次はおちびちゃんずに捕まった。



「おにぃたま。お話があります」



「にぃにぃ僕も」



「どうしたの?」



嫌な予感しかしないけど



「楽しそうなことをおにぃたま達だけでするのはずるいのです。」



「そうだよ。にぃにぃ。おいしい物も食べたんでしょう? ずるい。僕も食べたかった」



「そうね。ひどいお兄ちゃんね。おいしい物は私も食べたかったわ」



「私もです」



「そうだ。明日関係者の皆で学校見学に行きましょう。それでお昼に美味しいものを食べさせてもらいましょ」



「やった!! サラちゃん絶対に行く!!」



「僕も!!」



「なら私も行かせていただきます。どんな所か楽しみです」



  おいおい



「ちょっと勝手に決めないでよ」



「いいじゃない。貴方が中心人物なのだから可能でしょう?」



「そりゃあ可能ですけど」



「なら問題ないじゃない。頼んだわよ」



ハァしょうがない。手配してくるか僕は村にいた子達を集め学校に向かった。学校に着くとパリスを探してパリスを見つけると職員生徒全員を会議室に集めてもらった。



「さて、集まってもらった用件だがこの学校のことがバレた」



  え~!!!



「なんで?」



「どうして?」



  皆混乱してるようだ。



「皆ごめん。僕が持ち帰ったおかずを食べてるのを弟に見つかって、それを親が知って問い詰められて白状しちゃったんだ」



「まぁバレたのは仕方がない。それよりこっちが本題だ。明日皆の親が見学に来る。今頃村長から連絡が行ってるはずだ」



「「「え~そんな!!!」」」



「静粛に、とにかく親が来るからそのつもりで。後生産品を売った利益は各担当の教師に渡っすから後でもらって欲しい。以上」



生産関係の生徒は大喜びして皆会議室を出ていた



「オルバさんと親方ちょっといいですか?」



「「なんだ?」」



「計画だと領主館は城になってたが、その周囲に軍港などの軍事施設と宇宙センターを作れないかな?」



「十分可能だぞ。な、親方」



「ああ、それで戦艦は買うのか?」



「そのつもりですがゆくゆくはそれを元にオリジナルを作りたいですね」



「時代を新たに作るか。いいね。じゃあ軍港も進化させていいな。坊主」



「ええ、よろしくお願いします」



  オルバさんと親方にお金の分配を頼むと了承してくれたので頼み、僕は研究系の教師を集めて欲しい装置や道具を上げてもらい、エクセアで購入し各部屋に設置してまわった。これでようやく研究所を動かせるかな。研究所をでると女性の教師に声をかけられた。



「あのユリスさん今お話大丈夫ですか?」



「はい。大丈夫ですが」



「よかった。明日は親御さんが来るとのことでしたが、小さい子どもは来ないのですか?」



「いや、来ますよ。確実に二名は僕の弟と妹なのですが絶対に行くと目を輝かせていましたから。」



「そうなんですか!! ならその子達の相手させてもらえませんか?こうみえて生前は保育士もしてたんです」



  お、丁度いいや



「わかりました。明日はお任せします」



「ありがとうございます。私レイラていいます。それでは明日校舎の入り口で待ってますので」



「わかった」



  こうして偶然にも得がたい人材を得ることができた僕はおちびちゃん達をどうするかと言う懸案事項を片付けることができた。
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