自重を忘れた転生者ネットショップで世界の危機を救う

ラック達の移住

　　ラック達と約束してから十日目の朝、僕は学校に寄ってラック達の入学手配をしたあと、ラック達とペックさんを迎えに行くため転移魔法でアストリアの裏道に転移した。



裏道からでると人通りの多い道を通ってラック達の家を目指した。ラック達の家に着くともう皆準備済ませて家の前に集まっていた。



「おはよ。ラック」



「おはよ。ユリス」



僕達が挨拶を交わしていると僕に気づいたライラがこちらに向かって来た。



「おはよ。ユリス、ラックあのことは伝えたの?」



「いや、まだだ。なんか言い出しにくくてな」



「もう、しっかりしてよね!!　これはラックの責任なんだから」



うん?　なんの話だ?　



「ラック何かあったのか?」



「いや、実は、孤児院のやつらにユリスの領地の話をしたら、自分たちも行きたいていいだしてな、困ってたんだ」



「それでその子達は何才ぐらいなの?　こっちにきて生活できそう?」



「一三　一四で生活は俺達とするから多分大丈夫だぞ。あ、あと少数だけどニ　三　四才の子もいるか」



ま、まず皆最初は学校に入ってもらうから、そこでちゃんと学べば仕事がないてことにはならないはずだから大丈夫かな



「わかった。その子達も受け入れるよ」



「本当か!!　助かるよ、ユリス。じゃ俺迎えに行ってくるよ」



「うん。じゃあ僕とライラ達は先に門まで行ってるから、門まできてね」



「わかった」



こうして僕達だけ門に向かいペックさんと合流した。



「おはようございます。ペックさん」



「おはようございます。ユリス君」



挨拶を交わし雑談しているとラックが孤児院の子を連れてきた。



「ユリスお待たせ」



「うん、じゃ行きますか」



僕達は裏道に入り転移魔法で領地に転移した。転移すると毎度同じく皆呆然としていた。少し待つと皆が正気に戻ったので、まずペックさん達を家に案内して、その後ラック達を住居まで連れて行った。



「え～ここが私達の家なの？！　でかい」



「ライラ中に入ってみろよ。もっと驚くから」



「うん!!」



そう答えるとライラはドアを開け中に入って行った。



「おねえちゃんだけずるいです」



「「「そうだ、そうだ」」」



「わかった。わかった」



おちびちゃんずからクレームが来たところで皆一緒に中に入った。おちびちゃんずは広い室内空間に大はしゃぎし、大きい子達もわくわくしている様子だった。



僕はラックにトイレの使い方を教えていると、ライラが走り寄ってきた。



「ユリス君、調理場がすごいんだけど！！　何あの冷たい箱???」



「あ～あれは魔導冷蔵庫と言って、食品を保存するためのものだよ」



「なるほど。でも水が自動でしかもお湯まででるなんて、夢見たい！！」



「喜んでもらえて嬉しいよ。あ、話は変わるけどラック皆を集めてもらえないかな?」



「わかった」



少し待つと、ラックが皆をリビングに集めてくれた。



「いきなりですが皆さんには明日から学校に通っていただきます」



「え?　どうして?　と言うかお金払えないわよ?」



「いや、お金はタダだから問題ないよ。読み書き計算が済めば、そこでいろんなこと、例えば剣の扱い方、もの作りの知識、など様々なことを学べます」



「戦い方も習えるのか?」



「もちろんです。ラック」



そうゆうと、男組はかなり喜んでいた。



「小さい子はどうなるの?　ユリス君」



「小さい子はそれ用のクラスがあるので、街の子ども達とそこで遊んでもらいます」





「え～、お友達できるかな?」



「わたしたのちみ」



など様々な反応が帰ってきた



「じゃあ僕は担当者を連れてくるから待っててね」



僕は急いで学校に向かい準備を整えていたセバスを連れてラック達の所に戻った。



「じゃあ皆後はこの人が説明してくれるから聞きたいことはなんでも聞いてね」



「「「わかった」」」



「じゃあ僕は他に仕事があるから帰るね」



「おぅ。じゃあな。ユリス」



「バイバイ、ユリス君」



「バイバイおにぃちゃん」



僕はラック達の家を出ると報告書をまとめるため自分の部屋に帰った。