自重を忘れた転生者ネットショップで世界の危機を救う

あかさたな

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商店街探索商店街2

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皆でデザートを堪能した後、食料品店でお土産のお菓子などを購入した。次どこに行くかと言う話になり、ジルさんがこの街のギルドを見ていたいと行ったので、僕達はギルドに向かい中に入った。



「姉さん、遊びに来たよ」



「ユリス、いらっしゃい」



ギルドは、まだ出来たばかりなので人は姉さん達以外いなかった。



「調子はどお?」



「そうだな。登録は村の奴らとお前が連れてきた、子ども達だけだが、肉は飲食店や各家庭に売れるから黒字だし、他のものは生産科が買い上げたり、ペックて言う商人が外部に売り込んでくれてるから悪くはないね」 



なるほど。さっそくペックさん頑張ってくれてる様だ。僕がペックさんを引き入れた狙いは彼がもつ外部ルートがほしかったからなんだよな。



「それはよかった」



「ねぇユリス、外から冒険者を入れないのかい?」



「うーん、今の所ないですね。僕は、ここにならず者を置く気はありませんから」



「なるほどね。じゃあ、ランクも高くてしっかりしてるやつならいいか?」



「うーん。ま、それならいいですよ」



「わかった。じゃあ、さっそく知り合いのSランクのやつを、呼び寄せるよ」



「わかった」



「いきなり割り込んで失礼。Sランクと聞いたが、この領地にSランクの依頼なんてあるのかい?」



「それは当ギルドの極秘事項なので答えられません」



「ハァ~ また秘密か、ユリス君この領地肝心な所でガードが固いよね」



「はい。まだ知られるわけにはいかないので」



「わかった。でもいつかは教えてくれよ」



「わかりました」



「素材一覧は見せてもらえるのかしら?」


ヘェ~マリアさん素材に興味あるのかな



「ええ、こちらになります」



エレアさんが笑顔で対応していた



「え? 貴方凄いわよ。これ、リザードンや、オークキング レッドワイバーン、ファイアーウルフとか、かなり貴重な素材があるわよ」



「何!! 本当だ。ね? 後払いはできるかな? 」



「ね、アレシアどうしよう?」



「まぁ、踏み倒される心配はほとんどないし、いいんじゃないか? エレア」


「わかった。後払いも可能です」


「そうかよかった。なら」



ジルさんは一覧表を見ながら次々に買い込んで行った



「いや~いい買い物が出来た」



ジルさんは満足げだった



「本当ね。こんな綺麗な宝石が手に入るなんて」



マリア様は宝石を見てうっとりしていた



「ね、ユリス君、靴屋さんてないの? 私新しい靴がほしいんだけど、王都にいいのがないの」



「あ、私もほしい」



シルクだけじゃなくシルビアもか



「あるよ! 行ってみる?」



「「行く」」



「あら、面白そうね。私も行くわ」



結局皆で移動することになった。靴屋につくと皆思い思いに選んで購入していた。



「素敵なくつにめぐり会えたわ。ありがとうユリス君」



  シルクはかなりご機嫌の様子だ。



「どういたしまして」



  笑顔で答える



「ユリス君手をつないでもいい?」



うん? いきなりどうしたんだ?



「いきなりどうしたの?」



「いいから!!」



「わかったよ。はい」



シルビアに手を差し出したらすぐ握ってきた。柔らかい女の子らしい手だった



「あ、ずるい、私も」



とシルクがきたのでもちろん手を繋いであげた。まさに両手に花といった状態だな



マリアさんのほうを見るとこちらをニヤニヤしながら見てきていた。



「次はどこに行きましょうか?」



「ユリス君、ここには神殿はないのかしら?」



「あるにはありますが、まだ完成してないです。マリアさん」



「そう。でも見てみたいわ。案内してくれるかしら」



 やばいあの方向に牧場があって見られたくないんだよな



僕が黙ると、マリアさんはその方向に何かあると踏んで父上達の説得を始めてしまった。



「ね、アベルにアンジェラ行ってもいいわよね?」



「私は構いませんよ」



「僕も構いませんよ」



「さぁ、ご両親がこう言ってることだし、案内をお願いね」



  マリア様はニヤニヤしていた。



くそ。父上の許可があるんじゃどうしようもないか



「ユリス貴方いったいなにを隠しているの?」



「べつに、、、」



「なら、案内できるわよね?」



「はい、、、」



仕方ないか僕は牧場に案内することにした



「ね、ユリス君今はどこに向かってるのかしら?」



「牧場ですよ」



「なんで牧場なんて隠そうとしたの?」



「そこで、育ててる物がやばいからです。マリアさん」



「え? 何育ててるの? ユリス君」



「馬、グリフィン、ペガサス、地竜だよ。シルク」



「なんだって!! グリフィンやペガサスは滅多に見れない動物だぞ!! もしこのことがバレたら、、、」



「なので村人以外入れたくなかったんですよ。ジルさん」



「ユリスすまん」



「ユリスごめんね」



父上と母上が謝ってきた



「いいですよ」



ハァ~報告書上げたんだからちゃんと読んどいてほしかったな



「ね、にぃにぃお馬さんどこ?」



「もうすぐ見えてくるよ。ほらあれだ」



「わ~い おうまさん」



アベルが走り出すとそれに続いて、シアちゃんとサラも走り出した。すると牧場の建物の中からリックが出てきた



「いらっしゃい。ユリス、今日はどうしたんだい?」



「今日は見学にね」



「なるほどゆっくり見ていってよ」



「ありがとうリック」



リックと話終えるとサラが話しかけて来た。



「おにいたま、あの綺麗な羽があるお馬さんはなんですか?」



「あ~、あれはペガサスだよ」



「じゃああっちのは?」



「あれはグリフィンだよ」



「にぃにぃあのでかいのは?」



「あれは地竜だよ」



ジルさんたちも子どものようにはしゃいでいた。



僕はシルビア達から手を放すと、柵を超えてペガサスに近づき体を撫でたら、とても気持ち良さそうにしていた。



「あ~ おにいたまだけずるいです。サラちゃんも触りたい」



「僕も」



「シアも」



おちびちゃんずがどうにかして、柵から入ろうとして、危なかったため、入り口を教えてそちらから入るように指示した



「わ~ 白くてきれいです」



「ねぇにぃにぃさわってもいい?」



「ちょっと待ってよ」



「ペガサスすまないが座って触らせてやってくれないだろうか?」



  ペガサスは一声鳴くと座ってくれた



「いいよ。アベル」



「やった!! よしよし、」



「あ、サラちゃんも」



「シアも」



 おちびちゃんずは撫でれて幸せそうだ。



「ね、ユリス君、私達も触りたい」



「わかった」



サラたちは当分満足しそうになかったので、もう一匹ペガサスを呼んでシルクとシルビアに触らせてあげた。



そんな中大人達はいくらなら買えるか真剣に相談していた。



「ユリス馬は私でも買えるのか?」



「何を言ってるのですか? 父上、父上は領主なのですから好きなのを持っていって大丈夫ですよ」



「本当か?!! ならあの黒い馬がほしいのだが、」



「わかりました。あれは売らずに父上専用にしておきます」



「頼むよ。ユリス」



  父上は上機嫌でジルさんは羨ましそうにしていた。



「ならユリス私は小さい動物が欲しいのだけど無理かしら?」



「なら、白うさぎはどうですか?」



「え? それってものすごくレアなうさぎじゃなかったかしら?」



「ええ、そうよ。アンジェラ。そんな物を用意できるなんて、ユリス君どういうこと??」



「それは秘密です。では、母上見に行きますか?」



「そうね」



「皆移動するよ」



声をかけると皆集まってきたので、歩いて牧場の奥を目指した。



そこの区画には、ついこないだ癒し系の動物を入れたばかりなのだ



お、いたいた



「母上あの白いのが、白ウサギです」



「あら、やだ可愛いじゃない。あれは家で飼えるのかしら?」



「はい。母上。可能ですよ」



「じゃ、今日からさそっそく飼うわよ!!」



「え? おかあたま、あれお家で飼うの?」



「ええ。そうよ」



「やった!! サラちゃんも面倒見る」



「いいな。サラちゃん」



シアちゃんはしょんぼりしてしまった。



「シアちゃんも好きな動物持って帰っていいよ」



「本当? おにいたん」



「うん。いいよ。マリアさんいいですよね?」



「ええ、私も欲しいと思ってたから大歓迎よ!!」



「やった!! シア一生懸命お世話する」



「ユリス君私達は?」



「もちろんいいよ」



「よかった」



「嬉しいです」



この後、各自が好きな動物を捕獲した所でテイムの指輪を皆に渡した。



「この指輪は動物と魔力で意思疎通ができるようになります」



「「「え~!!!」」」



「すごい!! どうやるの? ユリス君」 



「指輪に魔力を込めて、テイムと言うだけです。シルク」



「わかった」



  シルビアとシルクは魔力込を成功させていった。そんな中シアちゃんだけ込められずにいた。



「シア魔力込めれない。シアだけうささんとお友達になれない」



と言ってシアちゃんが泣き出してしまった。



「待って、シアちゃん。大丈夫だよ。この首輪をウサギさんに着けてごらん?」



「うん」



「どうかな?」



「あ、うささんのことがわかる!!」



「よかったね。シアちゃん」



「うん。ありがとう。おにいたん!!」



シアちゃんは満面の笑みでお礼を言ってくれた。



すると今度は家のおちびちゃんずがシアちゃんだけずるい。自分達も友達になりたいとただをこね始めてしまった。



「母上どうしますか?」



「二人ともちゃんと面倒見れる?」



「「みれる」」



「そうおかあさんとお約束よ?」



「「うん」」



「ユリスお願いしてもいいかしら?」



「わかりました」



おちびちゃんずにどれが欲しいか聞いた上で捕獲して、首輪をつけて契約した。



ちなみにサラが契約したのが白ウサギでアルバートは九尾だ。



僕は馬のことをリックに伝えるため牧場を探し回り、リックをようやく見つけると、馬のことを伝えて皆の所に戻った。
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