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王都に出発と新たな仲間

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楽しい月日はあっという間に過ぎるもので、ジルさん達が王都に帰る日がやって来た。



「この美味しい朝食も今日が最後だと思うと、、、」



「まぁまぁ、マリア食材は仕入れたし王宮の料理人になんとか、再現させるから」



「約束よ。貴方」



「わかった」



  朝食を皆食べ終えて最後の団らんを楽しみ、いざ出発というときになってシアちゃんがダダをこねだした。



「嫌だ、まだ行かない。シア学校行きたい」



「こら、シアわがまま言わないの」



「やだ!! おかあたま嫌い」



  あらら、マリアさんの言うことも聞かないや



「ハァ~ わかったよ。シア。シアが学校に行って帰って来るまで、出発を遅らせよう」



「やった!! おとうたま大好き」



 シアちゃんは、ジルさんに抱きついた。マリアさんは、本当あの人は子どもに甘いんだからとボヤいていた



  そんなひと騒動が終わると、ちょうどレイア姉さんが迎えにきておちびちゃんずを連れていった



  リビングの、ソファーでお茶を飲みながら、寛いでいるとりりが僕を呼びに来た。



「ユリス様 パリスさんが面会を希望されていますが?」



  パリスが?



「わかった。談話室に通してくれ」



「かしこまりました」



  談話室に着きドアを開けるとすでにパリスは部屋の中に入っていた。



「パリスソファーにかけてくれ」



「わかりました」



「それで今回はどんな要件だ?」



「はい。今日はあまり良くない知らせです。商業都市のレジスタンスのリーダが捕まりました。そこでレジスタンスは傭兵を雇って攻撃を仕掛けようとしています。このままでは商業都市の機能は麻痺して、流通機能にただいな損害がでる恐れがあります」



「ハァ~ 回避策はないのか?」



「はい、ここは、ユリス様 私達で助け出してはいかがでしょうか?」



「なるほど。助ければレジスタンスに恩がうれるか、、、いや、待てよ。そのレジスタンスごと家の商店街に移住させれば、商業都市の機能を奪えるな」



「確かに。時間はかかるでしょうが、可能ですね」



「よし、救出次第、有能な商家に引き抜きをかけてくれ。領地の、商品を見せても構わない」



「かしこまりました。では失礼します」



  そう言うとパリスはドアを開けて出ていった。



  リビングに戻るとライラと王都に行く内政官とメイドがすでに来ていた。



ライラに話かけようとしたらりりが話しかけて来た。



「ユリス様 アリシア様が至急ギルドまで来てほしいそうです」



  パリスの次はアリシア姉さんか。いったいなんなんだ?



「わかった。ありがとう」



  僕は急いでギルドに向かいドアを開けて中に入り受付にいたエレアさんに話しかけた。



「エレアさん、なにがあったんですか?」



「あ、ユリス君、こさせてごめんね。それはアリシアが説明するわ。こっちよ」



 僕はギルドの応接室に案内されエレアさんに続いて中に入ると、見知らぬブロンドに赤い目をした女性が座っていた。



「姉さん、いったいなんの用です?」



「いや、その」



「貴方が、ユリス君ね。初めまして、私はギルド月の光の幹部アリサよ。よろしくね」



「あ、はい」



  月の光と言えば姉さんが、前所属していたギルドじゃないか?



「可愛い後輩がギルドを開設したと、聞いたからお祝いに駆けつけたのだけど、どうやって今後ギルドを運営するつもりなのか? 財源は? と聞いてもはぐらかすばかりで答えないのよ」



  あ~なるほど財源なんてダンジョンの説明なしにはいかないからな。基本ダンジョンは秘密だし、こりゃあ姉さんには無理だわ



「ユリス、アリサさんは大変お世話になった先輩なの。だから嘘はつきたくないんだけど、、、」



  なるほどね。話したいけど自分の独断じゃあ話せないから、僕を呼んだわけか。



「姉さんが責任持てるならいいですよ」



「本当か?! ありがとうユリス!!」



  姉さんは抱きついてきた。ハァ~ 僕も身内には甘いな



「喜んでる所悪いんだけど結局どういうことなの?」



「ユリスの許可が出たのでその疑問を解決する場所までご案内します」



  確かに説明するより見てもらったほうが早いか。



「わかった。案内してちょうだい」



  姉さん達はダンジョンに向かったので家に帰ることにした。



  家に帰ると丁度おちびちゃんずが帰ってきた所だった。



「さぁて、シアが帰って来たことだし行くか」



  ジルさんの号令で皆を玄関に向かう。馬車が人数オーバーで乗れないので家の馬車を貸し出した。



「いきなり来たのに歓待してくれてありがとう。アベル」



「いや、当然のことをしたまでです」



「じゃあね。アンジェラ。何か面白い商品がでたら教えてね」



「ええ、もちろん。すぐに手紙を書きます」



「あ、後、ユリス君に首輪をしっかりつけて監視しておくのよ」



「ええ、今回のことで思い知らされるましたから」



  チェ、よけいなことを



「あ~ ユリス君、よけいなことをて顔してる」



「本当ですね」



 さすがシルビア鋭いな



「ユリス君、私達が居ないからって浮気しちゃだめよ。ね、シルク」



「そうですよ。ユリス君」



  浮気てシルビア僕達付き合ってないのに?



「あ~その顔はやっぱりわかってないですね。シルビアちゃんユリス君にはお仕置きが必要だと思うのですが?」



「そうね。シルク さぁユリス君 目をつむりなさい」



「どうして?」



「「いいから!!」」



  理不尽だと思いながらも逆らえず目ををつむった。すると両頰に温かい感触がした。



  目を開けると二人が顔を真っ赤にしていた。



  もしかしてキスされた? 意識した途端顔が真っ赤に染まってしまった。



「ユリスたら」



  母上達は暖かく見守っていてくれた。



「サラちゃん。アルバート君また一緒に遊ぼうね」



「「うん。また遊ぼうね」」



この空気の中おちびちゃんずだけが平常運転だった。



「さて、じゃあ皆馬車に乗って」



  ジルさんの号令で皆馬車にのり王都へと旅立っていった。



  リビングに戻ると静かなリビングに寂しさを覚えてしまった。



「おにぃたま。サラなんか寂しい」



「僕も」



「そうだな。今日は久々に一緒に寝るか!!」



「「やった!! 一緒に寝る」」





  おちびちゃんずは先の寂しそうな顔が嘘みたいにはしゃぎだした。



  しばらくリビングのソファーで寛いでいると、姉上達とアリサさんが入ってきた。



「ユリス。くつろいでる所悪いが話を聞いてくれないか?」



  姿勢を正し聞く姿勢を取る



「なんですか? 姉さん」



「実はアリサさんがうちのギルドに移籍したいと言うんだけど、いいだろうか?」



「お願い。 ダンジョンにハマっちゃたのよ。それにここなら大きく稼げそうだしね」



「構いませんよ。もしかしたらとは思ってましたし」



「ありがとう!! ユリス」



「ありがとう!! ユリス君」



こうしてアリサさんがうちのギルドの一員になった。



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