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Ⅱ:捨てられ王子と金の馬車
花のような君
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ティスヴァーレ国の片田舎で、ディアスタ村の日々は温かく穏やかに過ぎていく。
森から教会への帰り道、チチッと可愛らしい鳥のさえずりにアレッサンドロはふと足を止め、無意識のうちにその姿を探して空を見上げた。
なんて、綺麗なんだろう。
梢の隙間に広がる晴れ渡る空の青さに、彼は目を眇める。
初夏の今、木立の枝葉は青々と生い茂り、下生えには咲き誇る花々が彩りを加えている。その中で、薄紅色の八重の花がアレッサンドロの目を引いた。
高さは彼の胸ほどで、主軸は真っ直ぐに伸びているけれども、天辺で開いた花はそよぐ風に揺らいでいる。
花弁の先端は殆ど白と言ってもいいけれど、奥の方はほんのりと薄紅色に染まっていた。
ふわりとしていて、可愛らしくて、何となく、ステラに似ている。
アレッサンドロの頭の中を、ステラの為にそれを摘んでいこうかという考えがよぎったが、彼はすぐにそれを打ち消した。彼女はアレッサンドロがそうしたことを喜んではくれるだろうけれども、同時に、花の命を縮めてしまったことを悲しんでしまうに違いない。
綺麗なものを、ステラに見せたい。
見せて、彼女が喜ぶところを見たい。
嬉しいと思った時にステラが浮かべる花が綻ぶような笑顔が、アレッサンドロは大好きだった。その笑顔を守るためならどんなことだってできると、彼は思う。気負うことなく、ごく自然に。
(あげるなら、根ごと持っていって植えられるようにしないと)
残念ながら、今日は籠の中がいっぱいで、花の一輪二輪以上のものをのせられる余裕がない。
アレッサンドロは花が枯れても良いように、葉の形を記憶に刻み込んだ。
「アレッサンドロ? 何してるんだよ」
立ち止まったアレッサンドロに、振り返ったレイが面倒くさそうに声を投げてきた。振り返ると、彼は唇を曲げてアレッサンドロを見ている。
「ったく、早く来いよ。陽が暮れちまうぜ?」
ぶっきら棒な声で言ったレイは、焦れた様子で足を踏んでいる。
二つばかり年上の彼は、出会った頃からアレッサンドロに対して敵意を見せていた。
いや、敵意というほどではないか。
本当の敵意というものを知っているアレッサンドロは内心で苦笑した。
それに彼がそんな態度を取る理由も知っているから、そう怖いものとも思えない。
かつて目の当たりにしたあの憎悪の眼差しに比べれば、レイが向けてくる苛立ちなど可愛いものだ。
「ごめん」
明るく返し、アレッサンドロはまた歩き出す。
――人気のない森の奥で冷たくなった母と共に命を閉じようとしていたアレッサンドロがステラに拾われてから、もう四年の月日が流れ行こうとしていた。頼る者などいなかった彼はそのまま教会に引き取られ、今に至る。
母を喪ったばかりの頃は悲しみと不安で押し潰されそうだったけれども、それを思い出の一つにできたのは誰よりもステラのお陰だ。彼女はアレッサンドロの命を救い、そして心を救ってくれた、かけがえのない人だった。
空や花、そんなありふれたものに目を向け綺麗だと思えるようになるなど、五年前には夢にも思っていなかった。ステラの優しさが、温かさが、アレッサンドロにそうする力を与えてくれたのだ。
ステラは悪い夢にうなされるアレッサンドロを抱き締め、うつむく彼に笑いかけ、手を引き、外に連れ出してくれた。アレッサンドロがこの世界で生きていく理由と目的を、再び与えてくれた。
そんな彼女の恩に報いるために、アレッサンドロは自分ができることを精一杯探した。レイと共に森に分け入り、教会の子らの為に役立つものを見つけてくるのも、その一つだ。
やがて教会の天辺が見えてきて、さほどかかることなく開けた裏庭に出る。そこに立つ人の姿を目にした瞬間、アレッサンドロの胸の中がふわりと温まった。
「ステラ!」
彼の呼び声に振り返った彼女が、満面の笑みになる。
(やっぱり、あの花に似てる)
アレッサンドロは思い、何としてでもあれを持ち帰り、来年の春にはこの裏庭一杯に咲かせてみせようと心に決めた。
「ただいま、ステラ」
「アレックス、レイ、お帰り」
柔らかな声で迎えてくれたステラに殆ど駆けるようにして近寄り、抱えていた籠を彼女に披露する。
「ほら見て! アスピルの群生を見つけたんだ」
「わぁ、すごいね、アレックス」
ステラが覗き込んできた拍子に、風にそよいだ彼女の栗色の髪がアレッサンドロの頬を撫でた。
アレッサンドロは十歳になったけれども、まだステラを見上げる形のままだ。彼女の前に立つたび、四年の年の差を縮めることはできないから、せめてこの身長差だけは早く無くなってくれればいいのにとアレッサンドロは思う。
「これだけあったら、来年まで充分足りそう」
籠に山と盛られた緑の束に、ステラが目を輝かせた。アレッサンドロが空の星を取ってきても、これほど喜ばないに違いない。
アスピルは解熱鎮痛効果がある薬草で、乾燥させておけば一年は保存が利く。幼い子どもが集まるこの教会にはなくてはならないものだった。
「根っこを付けたまま採ってきたから、幾つかは裏庭に植えて種を採ろうよ」
籠を床に置き、アレッサンドロはステラに一株差し出した。彼女はそれを受け取り、微かに眉根を寄せる。
「お庭で採れるようになったらすごく助かるけど……上手に育てられるかな」
自信なさげに言ったステラに、アレッサンドロは笑いながら答える。
「だいじょうぶ、僕が手伝うし」
「わかるの?」
「多分」
庭いじりは、幼い頃によくしていた。その記憶に伴う温かな笑顔が、アレッサンドロの胸の奥をチクリと刺す。
ほんの一瞬、彼の面をよぎった翳に、ステラが気付いたかは判らない。彼女はまた笑顔の花を咲かせ、クシャクシャとアレッサンドロの頭を撫でる。
「アレックスはホントに物知りだよね」
ステラの手と眼差しが温かくてくすぐったくて、アレッサンドロは首をすくめた。と、そこに、焦れた声が割って入る。
「ステラ! 今日の収穫!」
ぶっきら棒に言いながらアレッサンドロとステラの間にレイが付き出したのは、三羽のウサギだ。
「わぁ、すごいね」
目を輝かせたステラが弾んだ声を上げる。
「お夕飯、何にしよう。久しぶりにお肉たっぷりだよ。レイは何が食べたい?」
「シチュー」
「じゃあ、この間採ってきてくれたキイチゴのジャムがあるから、それでパイも作ってあげるね。レイ、好きでしょう?」
満面の笑みで問いかけられたレイは、頬をヒクつかせている。
「レイ?」
首をかしげて覗き込んできたステラに、彼は喉の奥に何かを押し込もうとするかのように息を詰めた。
「素直に嬉しいって言えばいいのに」
ボソリと呟いたアレッサンドロを、レイが睨み付けてくる。彼は何かを言いかけ、結局口をつぐんでウサギをひっこめた。
「オレ、こいつを捌いてくる」
「うん、ありがと」
微笑むステラにレイは唇を歪め、それを隠すように踵を返して走り去る。まるで怒っているかのような彼の態度に、ステラが眉根を寄せた。
「どうしたんだろうねぇ。最近、なんか機嫌悪いの」
ステラは寂しそうにそう言ったが、アレッサンドロにはどうしてレイがああいう態度になるのか解からない彼女の方が、解からない。
(あんなに見え見えなのに)
答えを教えてあげるのは簡単だけれども、それはレイに悪いだろう。
「取り敢えず、これ、いくつか植えちゃおうよ」
籠の中のアスピルを指差しながらアレッサンドロが言うと、レイが走っていった方を見つめていたステラが振り返った。
「あ、うん。そうだね。枯れちゃうもんね」
ステラは笑い、籠を取り上げた。
森から教会への帰り道、チチッと可愛らしい鳥のさえずりにアレッサンドロはふと足を止め、無意識のうちにその姿を探して空を見上げた。
なんて、綺麗なんだろう。
梢の隙間に広がる晴れ渡る空の青さに、彼は目を眇める。
初夏の今、木立の枝葉は青々と生い茂り、下生えには咲き誇る花々が彩りを加えている。その中で、薄紅色の八重の花がアレッサンドロの目を引いた。
高さは彼の胸ほどで、主軸は真っ直ぐに伸びているけれども、天辺で開いた花はそよぐ風に揺らいでいる。
花弁の先端は殆ど白と言ってもいいけれど、奥の方はほんのりと薄紅色に染まっていた。
ふわりとしていて、可愛らしくて、何となく、ステラに似ている。
アレッサンドロの頭の中を、ステラの為にそれを摘んでいこうかという考えがよぎったが、彼はすぐにそれを打ち消した。彼女はアレッサンドロがそうしたことを喜んではくれるだろうけれども、同時に、花の命を縮めてしまったことを悲しんでしまうに違いない。
綺麗なものを、ステラに見せたい。
見せて、彼女が喜ぶところを見たい。
嬉しいと思った時にステラが浮かべる花が綻ぶような笑顔が、アレッサンドロは大好きだった。その笑顔を守るためならどんなことだってできると、彼は思う。気負うことなく、ごく自然に。
(あげるなら、根ごと持っていって植えられるようにしないと)
残念ながら、今日は籠の中がいっぱいで、花の一輪二輪以上のものをのせられる余裕がない。
アレッサンドロは花が枯れても良いように、葉の形を記憶に刻み込んだ。
「アレッサンドロ? 何してるんだよ」
立ち止まったアレッサンドロに、振り返ったレイが面倒くさそうに声を投げてきた。振り返ると、彼は唇を曲げてアレッサンドロを見ている。
「ったく、早く来いよ。陽が暮れちまうぜ?」
ぶっきら棒な声で言ったレイは、焦れた様子で足を踏んでいる。
二つばかり年上の彼は、出会った頃からアレッサンドロに対して敵意を見せていた。
いや、敵意というほどではないか。
本当の敵意というものを知っているアレッサンドロは内心で苦笑した。
それに彼がそんな態度を取る理由も知っているから、そう怖いものとも思えない。
かつて目の当たりにしたあの憎悪の眼差しに比べれば、レイが向けてくる苛立ちなど可愛いものだ。
「ごめん」
明るく返し、アレッサンドロはまた歩き出す。
――人気のない森の奥で冷たくなった母と共に命を閉じようとしていたアレッサンドロがステラに拾われてから、もう四年の月日が流れ行こうとしていた。頼る者などいなかった彼はそのまま教会に引き取られ、今に至る。
母を喪ったばかりの頃は悲しみと不安で押し潰されそうだったけれども、それを思い出の一つにできたのは誰よりもステラのお陰だ。彼女はアレッサンドロの命を救い、そして心を救ってくれた、かけがえのない人だった。
空や花、そんなありふれたものに目を向け綺麗だと思えるようになるなど、五年前には夢にも思っていなかった。ステラの優しさが、温かさが、アレッサンドロにそうする力を与えてくれたのだ。
ステラは悪い夢にうなされるアレッサンドロを抱き締め、うつむく彼に笑いかけ、手を引き、外に連れ出してくれた。アレッサンドロがこの世界で生きていく理由と目的を、再び与えてくれた。
そんな彼女の恩に報いるために、アレッサンドロは自分ができることを精一杯探した。レイと共に森に分け入り、教会の子らの為に役立つものを見つけてくるのも、その一つだ。
やがて教会の天辺が見えてきて、さほどかかることなく開けた裏庭に出る。そこに立つ人の姿を目にした瞬間、アレッサンドロの胸の中がふわりと温まった。
「ステラ!」
彼の呼び声に振り返った彼女が、満面の笑みになる。
(やっぱり、あの花に似てる)
アレッサンドロは思い、何としてでもあれを持ち帰り、来年の春にはこの裏庭一杯に咲かせてみせようと心に決めた。
「ただいま、ステラ」
「アレックス、レイ、お帰り」
柔らかな声で迎えてくれたステラに殆ど駆けるようにして近寄り、抱えていた籠を彼女に披露する。
「ほら見て! アスピルの群生を見つけたんだ」
「わぁ、すごいね、アレックス」
ステラが覗き込んできた拍子に、風にそよいだ彼女の栗色の髪がアレッサンドロの頬を撫でた。
アレッサンドロは十歳になったけれども、まだステラを見上げる形のままだ。彼女の前に立つたび、四年の年の差を縮めることはできないから、せめてこの身長差だけは早く無くなってくれればいいのにとアレッサンドロは思う。
「これだけあったら、来年まで充分足りそう」
籠に山と盛られた緑の束に、ステラが目を輝かせた。アレッサンドロが空の星を取ってきても、これほど喜ばないに違いない。
アスピルは解熱鎮痛効果がある薬草で、乾燥させておけば一年は保存が利く。幼い子どもが集まるこの教会にはなくてはならないものだった。
「根っこを付けたまま採ってきたから、幾つかは裏庭に植えて種を採ろうよ」
籠を床に置き、アレッサンドロはステラに一株差し出した。彼女はそれを受け取り、微かに眉根を寄せる。
「お庭で採れるようになったらすごく助かるけど……上手に育てられるかな」
自信なさげに言ったステラに、アレッサンドロは笑いながら答える。
「だいじょうぶ、僕が手伝うし」
「わかるの?」
「多分」
庭いじりは、幼い頃によくしていた。その記憶に伴う温かな笑顔が、アレッサンドロの胸の奥をチクリと刺す。
ほんの一瞬、彼の面をよぎった翳に、ステラが気付いたかは判らない。彼女はまた笑顔の花を咲かせ、クシャクシャとアレッサンドロの頭を撫でる。
「アレックスはホントに物知りだよね」
ステラの手と眼差しが温かくてくすぐったくて、アレッサンドロは首をすくめた。と、そこに、焦れた声が割って入る。
「ステラ! 今日の収穫!」
ぶっきら棒に言いながらアレッサンドロとステラの間にレイが付き出したのは、三羽のウサギだ。
「わぁ、すごいね」
目を輝かせたステラが弾んだ声を上げる。
「お夕飯、何にしよう。久しぶりにお肉たっぷりだよ。レイは何が食べたい?」
「シチュー」
「じゃあ、この間採ってきてくれたキイチゴのジャムがあるから、それでパイも作ってあげるね。レイ、好きでしょう?」
満面の笑みで問いかけられたレイは、頬をヒクつかせている。
「レイ?」
首をかしげて覗き込んできたステラに、彼は喉の奥に何かを押し込もうとするかのように息を詰めた。
「素直に嬉しいって言えばいいのに」
ボソリと呟いたアレッサンドロを、レイが睨み付けてくる。彼は何かを言いかけ、結局口をつぐんでウサギをひっこめた。
「オレ、こいつを捌いてくる」
「うん、ありがと」
微笑むステラにレイは唇を歪め、それを隠すように踵を返して走り去る。まるで怒っているかのような彼の態度に、ステラが眉根を寄せた。
「どうしたんだろうねぇ。最近、なんか機嫌悪いの」
ステラは寂しそうにそう言ったが、アレッサンドロにはどうしてレイがああいう態度になるのか解からない彼女の方が、解からない。
(あんなに見え見えなのに)
答えを教えてあげるのは簡単だけれども、それはレイに悪いだろう。
「取り敢えず、これ、いくつか植えちゃおうよ」
籠の中のアスピルを指差しながらアレッサンドロが言うと、レイが走っていった方を見つめていたステラが振り返った。
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