言ってはいけない言葉

久手堅悠作

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言ってはいけない言葉

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女1「本当にごめんなさい。あの子を産んだ時にこんなことになるような気がしてたの。やっぱり、あの時堕しておけば……あなたの息子だって死ぬことはなかったのに」

女2「そんなこと言っちゃダメ。息子の行動を批判したいからだろうけど、そんなこと口に出さないで」

女1「どうして?」

女2「あなたが他の遺族から責められるからよ。『そういう気持ちで育てたから息子が愛情不足で殺人を犯したんだ』ってきっと言われるわ」

女1「でも…….」

女2「私は自分の息子が死んでも悲しくないからこんなこと言われても受け流せるけど、他の遺族が聞いたら殺されるわよ。だから嘘でも愛情込めて育てましたって言うべきよ」

女1「どうして……そんなに私に優しくしてくれるの?」

女2「私の兄も殺人犯なの。あなたがさっき言った言葉を母が言ってしまったせいで遺族に責められて自殺してしまった。あなたを見てると、私の母を見てるようで辛いのよ」

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