未来から来たファン

久手堅悠作

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未来から来たファン

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漫画家「待ってくれ。どうして俺のことを殺そうとするんだ。そんなに結末が気に入らなかったのか?」

ファン「違いますよ。あなたの漫画はとても素晴らしかったです、1部は」

漫画家「1部は?」

ファン「私は未来から来たあなたの漫画のファンです。あなたはその後、この漫画の2部を描くんです。1部は素晴らしかったのに、2部は本当に酷い出来でした」

漫画家「だから俺を殺すのか? 2部はどう酷かったんだ?」

ファン「山口が生き返ります。呪術の五条悟ほどの人気を誇り、鬼滅の煉獄さんに引けを取らない素晴らしい死に方をしたあの山口がですよ? 本当に不愉快な展開でした。1部を侮辱してる自覚ないんですか? 死んだ人気キャラ出さないと、2部描けないなら筆折った方が良いですよ」

漫画家「わかった。じゃあ、仮に漫画の2部を描くことになっても山口は絶対に生き返らさない。約束する。だから殺さないでくれ」

ファン「ダメです。だって私、あなたとこの会話するのこれで100回目ですもん」
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