ホラー脚本の講評

久手堅悠作

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ホラー脚本の講評

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女「あの、どうですかね?」

男「君、ホラー脚本書くの初めて?」

女「はい」

男「あー、じゃあ仕方ないかぁ」

女「え?」

男「幽霊はね、理由もなく人を襲ったりしないの。お盆でも誰かの命日でもない、事故物件に住んでるわけでも心霊スポットに行ったわけでもないのに、どうして主人公がこんな目に遭うの?」

女「それは……」

男「自分の嫌いな奴を作品内でいじめたいのはわかるけどさ、それをホラーでやるのはやめてくれる? 面白くないから。俺のこと嫌いなら脚本に書かずに直接言いなよ」

女「私、渡辺さんのこと嫌いじゃないです。むしろ好きです」

男「は?」

女「だって、好きなキャラが傷つく姿って見てて萌えるじゃないですか~。それに、ホラーってジャンルにすればいろんな人が見てくれるんですよ? 私はただ皆に渡辺さんが傷つく姿を見てほしいだけなんです」
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