インドア派高校二年生、卓球始めました……?

天道 一真

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第三章 再挑戦

再戦

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 そして第四回戦。その時がやってきた。
 「「よろしくお願いします」」
 俺と対戦相手……西本はラケット交換を終え、台に構えていた。サーブ権はこちらにある。全開とは違い、こちらからある程度手動はとれる。
 全開より成長はしている。しかし、それは相手側も同じ。その成長は俺を遥かに凌駕しているかもしれないし、もしかしたらそうでもないのかも……なんてことを何故か考えてしまう。
 「……さて、楽しみましょうかね」
 そうつぶやき、俺はまず新たに覚えた新サーブを繰り出した。
 「っ!?」
 ……よしっ!
 俺が新たに覚え、そして今西本にお見舞いした新サーブ………その名をYGサーブ。YGはヤングジェネレーションという文字列を略したもので左回転系のサーブになる。
 左回転系のサーブは他にもあるが、その特徴は出し方にある。フォアサーブの構えから手首を内側に曲げ、元に戻す反動でボールに回転をかける。
 出し方が特殊且横上回転、横下回転などの回転を見極めることが非常に困難になるのだ。しかし、それゆえの難しさがある。俺も最初はボールを当てることさえ出来なかった。受ける側も左回転ということが分かっていれば事前にコースを読むことは難しくない。
 しかし、ショートとロングのどちらも取得をすれば話は変わる。コースは読めても長さが読めなければ意味がない。そしてYGでは特に見分けがつけにくい。
 そして俺は――――――そのどちらも習得することができた。それ故、今は俺にとっての最大の武器。最強の矛。それを存分に奮うことができるのだ。
 そして突然のYGサーブに対応できなかったのか、西村はツッツキできつく回転をかけて上書きをしようとしていた。そしてそれを瞬で判断した俺はコースを読み、フォア側でループドライブの構えをとる。しかし、ボールは鋭くフォア側に側に突くことなく、台の右サイドに高くはみ出して落ちていった。
 「ワンラブ」
 審判生徒が宣言し、俺のほうに点数が加点された。
 「な?口だけじゃないだろう?」
 俺が試合が始まる際の西村の発言を挑発の意味を込め、否定した。
 「……ほざけ天才。調子に乗るなよ」
 西村は挑発に乗ったのか、怒りがにじみ出た顔でそう言った。
 「さあ。まだまだこれからだぜ」
 そう言って俺は再びYGサーブを繰り出し、戦いを再開した。
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