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朔は刀の柄から手を離した。
「わかった」
納得した体を装い、朔は甦禰看に殺気を向けた。
甦禰看は朔を一瞥したあと、一心を見つめた。
「事の発端は、飯島さんですか」
甦禰看は煩わしそうに溜息を漏らした。
「あの人は地上と地下のパイプ役です。おそらく、月見里君、あなたを地下へと連れて行く命令をくだしたのは、地上の人間でしょう。飯島さんは命令に従ったまで。クローバー病ではないあなたを、地下へ連れてくる動機が何であるのかはわかりませんが、一つだけ言えることがあります」
一心は甦禰看の次の言葉を待った。
「あなたがツナギを使えることを確認したなら、夏目君同様、私もあなたを地上へは帰しません。夏目君とは違う理由でしょうが」
「どうしてですか? どうして、地上へ帰すことを躊躇うんですか?」
「あなた自身が不確定要素だからです」
朔の殺気が冷えたものに変わった。
刀を握らない代わりに腕を組む。
一心はその様子を見てから、甦禰看と目を合わせた。
甦禰看は微笑まず、真剣な眼差しをしていた。
「人は、はっきりしないものに恐怖を抱きます。クローバー病ではないのにツナギを使えるうえ、その左目です。警戒するなという方が酷です。月見里君本人にとっても」
朔が青ざめる。
甦禰看は朔に頷いた。
「気づきましたか? 月見里君の身体は、クローバー病にかかった状態に近く、また、異なる症状もあります。地上では適切な処置ができなかったでしょう。しかし、地下には地上にはない技術と知識があり、月見里君の状態を地上とは異なる角度から、診ることができます。地下へ来たことは、彼自身のためにも最善だった、ということです」
甦禰看が一心へ向き直る。
「その左目は、いつから、その状態なのか、教えてもらえませんか?」
一心は左目を片手で覆った。
ネオ・シードで、イーバの男と対峙したとき、左目を開くことができた。
だが、その目は視覚の機能をはたさず、実感はないに等しい。
今、左の眼球は螺鈿細工のように輝いているらしい。
朔と野岸は、ネオ・シードにいるときから、そうだと、甦禰看が来る前に、一心に言った。
「わかりません」
一心は正直に応えた。
「だいたいで、かまいません」
「わからないんです。小学五年生のときから、左目を開くことができなかったので」
「医師には診せたのですよね?」
「はい。母が気にしたので。色々、治療を受けましたが、改善されませんでした」
医師たちは、こぞって原因不明だと言った。
母はひどく落ち込んだ。
「突然、開かなくなったのですか?」
甦禰看が、核心を問うてくる。
真実を話すことに迷いがあった。
保身と言っても良い。
しかし、それは束の間の保身だ。
「血を、かけられたんです。小五のとき、よく一緒にいた男に。その男の血は、地下で見たイーバと同じ色をしていました」
甦禰看は表情を変えなかった。
「わからないことは人を不安にさせます。辛かったですね。あなたも、あなたのご家族も」
一心は、感情が容易く動かないよう、努めた。
同情は、今、必要ない。
左目が熱を帯びる。
柔らかいものを切る音が、脳で再生した。
左目に激痛が走り、うずくまった。
「一心!」
朔が両肩を抱いてくる。
野岸が立ち上がり、椅子が床を擦った。
痛みが神経を通って脳に伝えられる中、誰かの口元が見えた。
オニキスで、富嶽を前に起きたことと、同じ現象だ。
この次に待っているのは、見えている姿と、見えていないはずなのに、見える姿の不一致。
朔も野岸も、ダブって見えなかった。
一心は慎重に、甦禰看へと顔を向けた。
右目には医療に携わる一人の女性が、左目には表情に感情が表れた、一人の女性が映る。
「助けてあげたい。私を信じてくれた、この子を。地上で見放されたこの子を、亮太の二の舞には、決してさせない」
右目に映る甦禰看はしゃがみ、下から一心の瞳を確認した。
「どうしました?」
左目にいた甦禰看が消える。
同時に、痛みが引いていった。
「いえ……。大丈夫です」
甦禰看はやさしく微笑えんだ。
「なにかあれば、遠慮せず、言ってくださいね。……月見里君、あなたは自分が不利な立場であっても、過去を話してくれました。救護班、班長として、あなたを診ることを、約束します。それほどの、代償を、私はあなたからいただきました」
「甦禰看さんが一心を診るときは、俺も同行します。それが条件です」
朔の声は、いまだ、警戒心を含んでいた。
「かまいません」
言って、甦禰看はイヤホンに触れた。
「はい、甦禰看です。はい。わかりました。すぐに向かいます」
甦禰看がイヤホンから手を離す。
「では、私は任務に戻ります。朝波君、輸血が終わりましたら、私に連絡をください」
「わかりました」
甦禰看と目が合った。
「月見里君、先ほど、私はあなたを不確定要素だと言いました。ですが、あなたと話しをし、私の中では、あなたの不確定な部分が減りました。私はあなたを守りたいと思っています。夏目君も、あなたを無下にはしないでしょう。しかし、多勢に無勢。私たちだけでは、あなたを守りきれないかもしれません。あなたはあなた自身を守るためにも」
甦禰看が朔と野岸を見る。
「あなたを思ってくれる人を守るためにも、この地下で、人の信用を得なければいけません。まず、あなたが危険分子でないことを示すのです。そのためには、どうすれば良いか、あなた自身で考え、答えを見つけてください」
甦禰看が部屋を出て行ったあとも、彼女の投げかけた言葉が、一心の頭から離れることはなかった。
「わかった」
納得した体を装い、朔は甦禰看に殺気を向けた。
甦禰看は朔を一瞥したあと、一心を見つめた。
「事の発端は、飯島さんですか」
甦禰看は煩わしそうに溜息を漏らした。
「あの人は地上と地下のパイプ役です。おそらく、月見里君、あなたを地下へと連れて行く命令をくだしたのは、地上の人間でしょう。飯島さんは命令に従ったまで。クローバー病ではないあなたを、地下へ連れてくる動機が何であるのかはわかりませんが、一つだけ言えることがあります」
一心は甦禰看の次の言葉を待った。
「あなたがツナギを使えることを確認したなら、夏目君同様、私もあなたを地上へは帰しません。夏目君とは違う理由でしょうが」
「どうしてですか? どうして、地上へ帰すことを躊躇うんですか?」
「あなた自身が不確定要素だからです」
朔の殺気が冷えたものに変わった。
刀を握らない代わりに腕を組む。
一心はその様子を見てから、甦禰看と目を合わせた。
甦禰看は微笑まず、真剣な眼差しをしていた。
「人は、はっきりしないものに恐怖を抱きます。クローバー病ではないのにツナギを使えるうえ、その左目です。警戒するなという方が酷です。月見里君本人にとっても」
朔が青ざめる。
甦禰看は朔に頷いた。
「気づきましたか? 月見里君の身体は、クローバー病にかかった状態に近く、また、異なる症状もあります。地上では適切な処置ができなかったでしょう。しかし、地下には地上にはない技術と知識があり、月見里君の状態を地上とは異なる角度から、診ることができます。地下へ来たことは、彼自身のためにも最善だった、ということです」
甦禰看が一心へ向き直る。
「その左目は、いつから、その状態なのか、教えてもらえませんか?」
一心は左目を片手で覆った。
ネオ・シードで、イーバの男と対峙したとき、左目を開くことができた。
だが、その目は視覚の機能をはたさず、実感はないに等しい。
今、左の眼球は螺鈿細工のように輝いているらしい。
朔と野岸は、ネオ・シードにいるときから、そうだと、甦禰看が来る前に、一心に言った。
「わかりません」
一心は正直に応えた。
「だいたいで、かまいません」
「わからないんです。小学五年生のときから、左目を開くことができなかったので」
「医師には診せたのですよね?」
「はい。母が気にしたので。色々、治療を受けましたが、改善されませんでした」
医師たちは、こぞって原因不明だと言った。
母はひどく落ち込んだ。
「突然、開かなくなったのですか?」
甦禰看が、核心を問うてくる。
真実を話すことに迷いがあった。
保身と言っても良い。
しかし、それは束の間の保身だ。
「血を、かけられたんです。小五のとき、よく一緒にいた男に。その男の血は、地下で見たイーバと同じ色をしていました」
甦禰看は表情を変えなかった。
「わからないことは人を不安にさせます。辛かったですね。あなたも、あなたのご家族も」
一心は、感情が容易く動かないよう、努めた。
同情は、今、必要ない。
左目が熱を帯びる。
柔らかいものを切る音が、脳で再生した。
左目に激痛が走り、うずくまった。
「一心!」
朔が両肩を抱いてくる。
野岸が立ち上がり、椅子が床を擦った。
痛みが神経を通って脳に伝えられる中、誰かの口元が見えた。
オニキスで、富嶽を前に起きたことと、同じ現象だ。
この次に待っているのは、見えている姿と、見えていないはずなのに、見える姿の不一致。
朔も野岸も、ダブって見えなかった。
一心は慎重に、甦禰看へと顔を向けた。
右目には医療に携わる一人の女性が、左目には表情に感情が表れた、一人の女性が映る。
「助けてあげたい。私を信じてくれた、この子を。地上で見放されたこの子を、亮太の二の舞には、決してさせない」
右目に映る甦禰看はしゃがみ、下から一心の瞳を確認した。
「どうしました?」
左目にいた甦禰看が消える。
同時に、痛みが引いていった。
「いえ……。大丈夫です」
甦禰看はやさしく微笑えんだ。
「なにかあれば、遠慮せず、言ってくださいね。……月見里君、あなたは自分が不利な立場であっても、過去を話してくれました。救護班、班長として、あなたを診ることを、約束します。それほどの、代償を、私はあなたからいただきました」
「甦禰看さんが一心を診るときは、俺も同行します。それが条件です」
朔の声は、いまだ、警戒心を含んでいた。
「かまいません」
言って、甦禰看はイヤホンに触れた。
「はい、甦禰看です。はい。わかりました。すぐに向かいます」
甦禰看がイヤホンから手を離す。
「では、私は任務に戻ります。朝波君、輸血が終わりましたら、私に連絡をください」
「わかりました」
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