40 / 74
第2章 王都フレンテと魔王の影
38話 情報提供
しおりを挟む
「情報については後に図書館で調査して貴殿に差し上げるが、一つだけ私が知っていることがある」
せいかたい──恐らく聖火隊──の隊長であるフラムさんに異世界人に関する情報を訪ねると、彼女の口から予想外の言葉が漏れた。
「本当ですか!? 教えていただけませんか!?」
「やけに食いつきがいいな。まあ好奇心があることが良いことだ。私が知る唯一の異世界から来た人物についての情報は、異世界人の彼ないしは彼女が大昔に存在し、海を渡るためにポルターズを訪れたということだ」
異世界人が海を渡ったというのは確かにグレン村の村長ノルトさんの話でも同じだったはずだ。となるとフラムさんの知る異世界人とノルトさんのそれは同一人物なのかもしれない。しかしポルターズという地名、あるいは都市名がどこにあるものなのか見当もつかない。
「ポルターズというのはどこにあるんですか?」
「ああ、貴殿は他国からの旅人だったな。ポルターズというのはここフレントーラ王国の南端に位置する港町だ。昔から他国へ渡るための船が出る町らしいから、件の人物は他国に向かうために訪れたんじゃないだろうか」
なるほど、確かにフラムさんの言う通りかもしれない。ここフレントーラが元の世界とは全く異なる土地であることが分かった以上、次に目を向けるべきは国外になるだろう。この世界と元の世界が地続きでつながっているとは考え難いが。
貴重な情報をもらえたことに感謝すると、興味津々といった表情でフラムさんが尋ねてくる。
「貴殿はなぜ異世界から来た人物について関心があるのかね? その素性以外で特筆するようなものはないように思えるが」
フラムさんの指摘もごもっともだ。よほどのもの好きでなければ異世界から来たというだけでここまでその人物の情報収集に執心はしないだろう。しかしそれはこの世界の人たちの基準にあてはめた場合の話で、元の世界への帰還を目指す俺にとっては一二を争うほどの重要性を秘めているのだ。
だがここでフラムさんに自分が異世界人であることをしゃべってしまっていいのだろうか。現時点で大金を頂いたり情報の提供を約束されたりしているのだ。もし俺の素性をばらしてフラムさんが色々と世話を焼いてやる! なんて言い始めたらさらに申し訳ない。ここはただのもの好きとして通すことにするか。
瞬間的な逡巡の後、俺はただの歴史好きみたいなものです、と返答した。つまらなそうにそうかと答えるフラムさんの赤い瞳に魂胆を見抜かれているような気がして、俺は心臓が小さく跳ねるのが分かった。
「話が逸れたな。暇があるのなら療養も兼ねてポルターズへ行ってみるといい。あそこの静かな雰囲気は私も好きだ」
「行ってみます。改めていろいろとありがとうございます」
「ははは、それだけの功績を貴殿が収めたということだ。誇りたまえよ。ああ、そうだ。貴殿のマナーゼンの登録証は持っているかね?」
突拍子もない質問に面食らってしまうが、確かいつも持ち歩いている腰のポーチの中に入れているはずだ。失礼しますと一言入れてポーチの中を探っていると銅色の金属板が出てきた。フラムさんに示すと満足げに頷く。
「マナーゼンの登録証の右半分は何も刻印されていないだろう。そこは大きな功績を残したときに国からその証をつけるために空いている余白なのだ。少しの間こちらに預からせていただいてもいいかね? 変えるときに受付で受け取っていただきたい」
フラムさんがそう言うと再び受付の男性が飛んできて俺から登録証を受け取る。確認いたしましたとカードの内容を見た途端にまた飛ぶように部屋を去っていく。相変わらず忙しない人だ。
「では謝礼はこれで勘弁いただくとして、最後にこちらからの質問にお答えいただけるかね? なに、難しい質問ではないから安心したまえよ」
そこまで言ったところでフラムさんはデスクの上のお茶と思しき飲み物を呷って大きく息を吐く。やや険しくなった顔で白手袋をはめた指を組んだその雰囲気は、先ほどまでとは少し変わったように思える。これが王国直轄戦闘部隊”聖火隊”の隊長としての彼女の姿なのだろう。
「単刀直入に言おう。此度の飛竜襲撃騒動は魔王による侵攻だと我々は考えている」
「魔王……ですか?」
その言葉を聞いた瞬間、同時に二つの記憶が俺の頭に浮かんでくる。一つは街に来たばかりのころに宿の中で聞いた世間話。もう一方は最近見た夢の内容だ。結局魔王というのが何なのかよくわかっていないが、どうやらきな臭い事案だということはなんとなく分かる。
俺のつぶやきにうむと頷いてさらに話を続ける。
「我々聖火隊がドラゴン、これは古代語の竜という意味なのだが、やつらの討伐をするとき、対象となる竜というのは大抵一体、もしくは番となった二体なのだ。竜は個々で強力であり、ゆえにプライドも高いため群れを成さないからな。しかし今回の襲撃ではそんな竜が複数、同時に同じ場所に現れたのだ」
つまりフラムさんが言いたいのは──。
「何者かによって操られている、ということですか……?」
「その可能性が高い。実際に戦った我々はそう考えているが、ソウマ殿は戦ってみてどう思った?」
竜なんかと戦ったのはあれが初めてだったので戦闘に関しては何も言えないが、出現の仕方にはそこはかとない作為性を感じずにはいられなかった。それこそ部隊の裏で誰かが操り人形の糸を操っているような感覚だ。
「戦いに関しては初めてだったのであまり言えることはないですが、竜の現れるタイミングと場所にはなんとなく違和感を覚えましたね。あまりにも計画的というか……」
「ふむ、やはりそうか……。分かった、貴重な情報感謝する。長々と引き留めてすまなかった」
「いえ、では失礼します」
フラムさんに深く一礼して俺は隊長室を出た。魔王とやらの手が俺の帰還への道を遮らないことを願うばかりだ。
帰りに受付でマナーゼンの登録証を受け取ると、カード右側の余白に薄く削られた三角形の青い石がはめ込まれていた。登録カードが途端にその希少性を増したような気がして少し誇らしい気持ちになりながら、俺は聖火隊本部を後にした。
そこから時は進んで一週間後。体調もだいぶ良くなってきた俺はついにこの街を後にすることになった。お世話になった各所にあいさつ回りをしたり、竜との戦闘中に落とした剣をギルドで受け取ったり、宿の部屋から荷物をまとめて運び出したり、非常食など日用品を買い足したりと、午前中のうちに出発準備を済ませた俺は、昼食を取った後にフラムさんから聞いた南端の町ポルターズに向かう馬車の発着所があるという南門の付近までやって来た。発着所には商人の馬車があり、目的地まで乗せてもらう代わりに護衛をするというギブアンドテイクの下成り立っているのだ。
巨大な馬車の発着所には旅人と思しき人が各々の馬車を待っており、その間を抜けて探し回っていると数分後に件の馬車を発見できた。久しぶりに見た馬が元の世界を想起させて懐かしさがこみ上げてくる。
だいたい一週間で到着するとの話を受けてなかなか遠いんだなあと呑気に考えつつ馬車の荷台に乗り込み、輸出用の商品と思しき大袋たちの隙間に荷物を置いて背もたれにしてぐいっと体をねじ込んだ。
それから少し時間が空いてからゆっくりと馬車が動き始める。あまり快適な旅ではないが、グレン村からここまで来た時よりは幾分ましなものになるだろう。馬車が石畳を走り抜ける振動に身を任せて俺は目を瞑った。しばらくは聖火隊からもらったお金のおかげで働かなくても生活できるので、ゆっくりと体を休めながら異世界人の調査を進めることにしよう。
まだ見ぬ目的地に期待感を膨らませながら、俺たちの馬車はゆっくりと道を進み始めた。
せいかたい──恐らく聖火隊──の隊長であるフラムさんに異世界人に関する情報を訪ねると、彼女の口から予想外の言葉が漏れた。
「本当ですか!? 教えていただけませんか!?」
「やけに食いつきがいいな。まあ好奇心があることが良いことだ。私が知る唯一の異世界から来た人物についての情報は、異世界人の彼ないしは彼女が大昔に存在し、海を渡るためにポルターズを訪れたということだ」
異世界人が海を渡ったというのは確かにグレン村の村長ノルトさんの話でも同じだったはずだ。となるとフラムさんの知る異世界人とノルトさんのそれは同一人物なのかもしれない。しかしポルターズという地名、あるいは都市名がどこにあるものなのか見当もつかない。
「ポルターズというのはどこにあるんですか?」
「ああ、貴殿は他国からの旅人だったな。ポルターズというのはここフレントーラ王国の南端に位置する港町だ。昔から他国へ渡るための船が出る町らしいから、件の人物は他国に向かうために訪れたんじゃないだろうか」
なるほど、確かにフラムさんの言う通りかもしれない。ここフレントーラが元の世界とは全く異なる土地であることが分かった以上、次に目を向けるべきは国外になるだろう。この世界と元の世界が地続きでつながっているとは考え難いが。
貴重な情報をもらえたことに感謝すると、興味津々といった表情でフラムさんが尋ねてくる。
「貴殿はなぜ異世界から来た人物について関心があるのかね? その素性以外で特筆するようなものはないように思えるが」
フラムさんの指摘もごもっともだ。よほどのもの好きでなければ異世界から来たというだけでここまでその人物の情報収集に執心はしないだろう。しかしそれはこの世界の人たちの基準にあてはめた場合の話で、元の世界への帰還を目指す俺にとっては一二を争うほどの重要性を秘めているのだ。
だがここでフラムさんに自分が異世界人であることをしゃべってしまっていいのだろうか。現時点で大金を頂いたり情報の提供を約束されたりしているのだ。もし俺の素性をばらしてフラムさんが色々と世話を焼いてやる! なんて言い始めたらさらに申し訳ない。ここはただのもの好きとして通すことにするか。
瞬間的な逡巡の後、俺はただの歴史好きみたいなものです、と返答した。つまらなそうにそうかと答えるフラムさんの赤い瞳に魂胆を見抜かれているような気がして、俺は心臓が小さく跳ねるのが分かった。
「話が逸れたな。暇があるのなら療養も兼ねてポルターズへ行ってみるといい。あそこの静かな雰囲気は私も好きだ」
「行ってみます。改めていろいろとありがとうございます」
「ははは、それだけの功績を貴殿が収めたということだ。誇りたまえよ。ああ、そうだ。貴殿のマナーゼンの登録証は持っているかね?」
突拍子もない質問に面食らってしまうが、確かいつも持ち歩いている腰のポーチの中に入れているはずだ。失礼しますと一言入れてポーチの中を探っていると銅色の金属板が出てきた。フラムさんに示すと満足げに頷く。
「マナーゼンの登録証の右半分は何も刻印されていないだろう。そこは大きな功績を残したときに国からその証をつけるために空いている余白なのだ。少しの間こちらに預からせていただいてもいいかね? 変えるときに受付で受け取っていただきたい」
フラムさんがそう言うと再び受付の男性が飛んできて俺から登録証を受け取る。確認いたしましたとカードの内容を見た途端にまた飛ぶように部屋を去っていく。相変わらず忙しない人だ。
「では謝礼はこれで勘弁いただくとして、最後にこちらからの質問にお答えいただけるかね? なに、難しい質問ではないから安心したまえよ」
そこまで言ったところでフラムさんはデスクの上のお茶と思しき飲み物を呷って大きく息を吐く。やや険しくなった顔で白手袋をはめた指を組んだその雰囲気は、先ほどまでとは少し変わったように思える。これが王国直轄戦闘部隊”聖火隊”の隊長としての彼女の姿なのだろう。
「単刀直入に言おう。此度の飛竜襲撃騒動は魔王による侵攻だと我々は考えている」
「魔王……ですか?」
その言葉を聞いた瞬間、同時に二つの記憶が俺の頭に浮かんでくる。一つは街に来たばかりのころに宿の中で聞いた世間話。もう一方は最近見た夢の内容だ。結局魔王というのが何なのかよくわかっていないが、どうやらきな臭い事案だということはなんとなく分かる。
俺のつぶやきにうむと頷いてさらに話を続ける。
「我々聖火隊がドラゴン、これは古代語の竜という意味なのだが、やつらの討伐をするとき、対象となる竜というのは大抵一体、もしくは番となった二体なのだ。竜は個々で強力であり、ゆえにプライドも高いため群れを成さないからな。しかし今回の襲撃ではそんな竜が複数、同時に同じ場所に現れたのだ」
つまりフラムさんが言いたいのは──。
「何者かによって操られている、ということですか……?」
「その可能性が高い。実際に戦った我々はそう考えているが、ソウマ殿は戦ってみてどう思った?」
竜なんかと戦ったのはあれが初めてだったので戦闘に関しては何も言えないが、出現の仕方にはそこはかとない作為性を感じずにはいられなかった。それこそ部隊の裏で誰かが操り人形の糸を操っているような感覚だ。
「戦いに関しては初めてだったのであまり言えることはないですが、竜の現れるタイミングと場所にはなんとなく違和感を覚えましたね。あまりにも計画的というか……」
「ふむ、やはりそうか……。分かった、貴重な情報感謝する。長々と引き留めてすまなかった」
「いえ、では失礼します」
フラムさんに深く一礼して俺は隊長室を出た。魔王とやらの手が俺の帰還への道を遮らないことを願うばかりだ。
帰りに受付でマナーゼンの登録証を受け取ると、カード右側の余白に薄く削られた三角形の青い石がはめ込まれていた。登録カードが途端にその希少性を増したような気がして少し誇らしい気持ちになりながら、俺は聖火隊本部を後にした。
そこから時は進んで一週間後。体調もだいぶ良くなってきた俺はついにこの街を後にすることになった。お世話になった各所にあいさつ回りをしたり、竜との戦闘中に落とした剣をギルドで受け取ったり、宿の部屋から荷物をまとめて運び出したり、非常食など日用品を買い足したりと、午前中のうちに出発準備を済ませた俺は、昼食を取った後にフラムさんから聞いた南端の町ポルターズに向かう馬車の発着所があるという南門の付近までやって来た。発着所には商人の馬車があり、目的地まで乗せてもらう代わりに護衛をするというギブアンドテイクの下成り立っているのだ。
巨大な馬車の発着所には旅人と思しき人が各々の馬車を待っており、その間を抜けて探し回っていると数分後に件の馬車を発見できた。久しぶりに見た馬が元の世界を想起させて懐かしさがこみ上げてくる。
だいたい一週間で到着するとの話を受けてなかなか遠いんだなあと呑気に考えつつ馬車の荷台に乗り込み、輸出用の商品と思しき大袋たちの隙間に荷物を置いて背もたれにしてぐいっと体をねじ込んだ。
それから少し時間が空いてからゆっくりと馬車が動き始める。あまり快適な旅ではないが、グレン村からここまで来た時よりは幾分ましなものになるだろう。馬車が石畳を走り抜ける振動に身を任せて俺は目を瞑った。しばらくは聖火隊からもらったお金のおかげで働かなくても生活できるので、ゆっくりと体を休めながら異世界人の調査を進めることにしよう。
まだ見ぬ目的地に期待感を膨らませながら、俺たちの馬車はゆっくりと道を進み始めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
世界最強の七賢者がお世話係の俺にだけはデレデレすぎる件
Y.
恋愛
国の頂点に君臨し、神にも等しい力を持つ『七賢者』。
火・水・風・土・光・闇・氷の属性を極めた彼女たちは、畏怖の対象として国民から崇められていた。
――だが、その「聖域」の扉を一枚隔てた先では、とんでもない光景が広がっていた。
「アルトぉ、この服脱がせてー。熱いから魔法で燃やしちゃった」
「……アルトが隣にいないと、私、一生布団から出ないから」
「いいじゃない、減るもんじゃないし。さあ、私と混ざり合いましょう?」
彼女たちの正体は、私生活が壊滅的にポンコツで、特定の一人に依存しきったデレデレな美少女たちだった!
魔法の才能ゼロの雑用係・アルトは、世界で唯一「彼女たちの暴走魔力に耐えられる」という理由で、24時間体制の身の回りのお世話をすることに。
着替え、食事の介助、添い寝(!?)まで……。
世界最強の7人に取り合われ、振り回され、いじり倒される。
胃袋と心根をガッチリ掴んだお世話係と、愛が重すぎる最強ヒロインたちによる、至福の異世界ハーレムラブコメ、開幕!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる