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第3章 蒼き海原と氷雪の砦
41話 西の洞窟
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「さて、どうしたもんかな……」
赤みを増した陽光が隙間から照らすもの静かな袋小路に、俺はただ茫然として立っていた。まさか新たな町に来て早々訳の分からぬカエル頭の忍者に大金を強奪されようとは。これまでの旅の中でもなかなかに大変な目に遭ってきた自負があるが、ここまでド直球なのは初めてで逆にびっくりしてしまった。
どうしようかとあれこれ悩んでも名案が浮かんでくるようなことはなく、ひとまず俺は地面に転がっているカエル忍者、もといグミャの小刀を拾い上げた。俺が纏いを発動させた放ったカウンターアタックをもろに受けたせいで刀身が無残にぐにゃりと曲がってはいるものの、それはひとえに刃が薄いためであり、この得物の品質が低いからというわけではなさそうだ。くの字の歪曲を力づくで直そうか一瞬考えた後、下手に触るのは余計に悪化させそうだと断念してポーチの隙間に差し込んだ。
そして袋小路から出て向こう側の壁に突き刺さった投擲釘へ歩み寄る。別に投擲釘が高価なものというわけではなく、というかむしろかなり廉価で売られているが、刺さったままにしておくのはあまりマナー的によろしくないような気がする。左手を壁に添えて右手で半ばまで突き刺さった細長い八面体を引き抜くと、俺はギルドを目指して歩き始めた。ギルドに報告して何かしてくれるとは思えないが、まあ他のマナーゼンたちへの警戒くらいはしてくれるのではないだろうか。盗難事件が発生する以前よりも数段階ほど下がったテンションの俺は、やや重い体を引きずって再び迷路じみた道を歩き始めた。
どうやら俺はカエル忍者を追っているうちに廃墟街に迷い込んでいたらしく、時折小動物であろう鳴き声がそこかしこから聞こえてくる道を俺は少々心細い気持ちになりながら歩を進めた。そして十分ほど歩いてようやくギルドの前に到着したころにはすっかり日は傾いて橙色の光が町を照らしていた。幸いなことにマナーゼンギルドは狩りから帰ってきたマナーゼンたちを迎えるために夜でも空いている。海の方から忍び寄ってくる冷気にポンチョをかき寄せて、俺は重厚感のあるドアノブを握って重い扉を開いた。
「……というわけなんですが……」
ギルドのカウンターに向かった俺は、そこでギルドの役員であるお兄さんに今回の騒動について報告した。しかしやはり俺の予想通り、ギルドはマナーゼンの個人的な諍いには介入できないようで、彼は端正な顔を困ったように崩している。
「……分かりました。情報のご提供ありがとうございます。聞いたことのない人物ですが町の衛兵にも伝えておきますので、何か情報が入ったお教えいたします」
「すみません、よろしくお願いします。……ああそうだ、魔石の交換をしたいんですけど今大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。それではギルドの登録証と魔石をご提示ください」
良かった。これでダメです! なんて言われた日にはもはや誰も信じられなくなって宿に引き籠ってしまう所だった。俺はひとまずほっと胸を撫で下ろしてポーチの中からマナーゼンの登録証とフレンテからの移動中に仕留めた魔物の魔石を取り出すと、それらをテーブルの上に置いた。登録証に新たに取り付けられた竜狩りの証と小粒の魔石たちは同じように冷たく青く光を反射している。
「竜討伐の徽章ですね、それでは換金額に補正をかけさせていただきますね」
なるほど今まで何に活用できるのかわからないままだったそれは、換金時のブーストに使えるのか。聞いたところ補正額はそれほど多くないらしいが、所持金を一気に失った俺としてはそれでも十分ありがたい。ギルドの役員に礼を言って引き換えたお金を受け取ると、俺はギルドを出て宿泊する宿”くじら庵”へ急いだ。
羽休めのためにこの町に来たのに結局いつも通りの魔物狩り生活が始まることになろうとは。まああまりだらだらと過ごすのは好きではないし、俺にはこれくらい忙しないのが合っている。そう強引に自分を説得して、俺は未だ観光客と商人たちで賑わう夜の町を東の方へ歩いていった。
次の日から俺は早速マナーゼンのギルドに赴き本格的に魔物狩りを始めることにした。王都フレンテでは街から出て南にある森がそうであったように、ここポルターズでは海岸の西のはずれにある洞窟が魔物を狩るスポットになっているようだった。なんでもその洞窟は地中深くに巨大な魔石の原石が埋まっているらしく、それを求めて地上からも地下からも、はたまた地下でつながった海からも魔物たちが集まって来るらしいのだ。その洞窟から町へやって来る魔物を排除するために、ここポルターズにもマナーゼンのギルドが王国全土に広まる以前から置かれたという。フレンテといいポルターズといい、魔物が近くにいるという危険がある分、魔石が潤沢に手に入るために文化が発達するのだろうか。
そんなわけで俺はギルドに魔物狩りに行く旨を伝えると早速洞窟へ向かった。今回の装備は胸当てと籠手、それに長剣と短剣、ポーチに投擲釘、そしてベルトにはグレン村でライさんから譲り受けた魔石灯を吊り下げている。当たり前だが洞窟内は日中でもかなり暗いので照明は必須なのだが、このランタンなら腰につけられて手がふさがることもないし、松明と違って燃料をその場で集められるのでとても便利だ。いつかグレン村にもまた訪れたいなあと久方ぶりの郷愁を感じつつ、俺は少しワクワクしながら朝の陽光煌めく海を臨む道を歩いていった。
「ここ、なのか……?」
町を出てから三十分ほど歩いたところで、俺は道から外れた岩陰に小さな穴を発見した。想像していたよりはるかに小さな入り口で本当にここで合っているのかと思ってしまうが、よくよく見てみれば「魔物出没注意!」と掠れた字で書いてある古ぼけた看板が立っているし、どうやらここで正しいらしい。
黒々とした縦穴を見てごくりと生唾を飲み込むと、俺は覚悟を決めてよどんだ闇の中に足を差しこんだ。足の感覚だけを頼りに足がかりになりそうな場所を探してなんとかそれらしい出っ張りに体重をかけたその瞬間、ボコッ! と周辺の石が洞窟の岩肌から剥離し、俺の体は瞬く間に洞窟の中に飲み込まれた。不幸中の幸いか、入口を過ぎたあたりから洞窟は斜めに下に伸びていたため自由落下するようなことはなかったが、それでも体のあちこちを岩にぶつけながら俺はすさまじいスピードで洞窟の奥へ滑落していく。
落ち続けて一分は軽く経った頃、ようやく天然の滑り台は終わりを迎え、俺の体は最後の小さなジャンプ台じみた上り坂からまっすぐ水たまりに吹っ飛んでいった。滴る水を振り払いながら俺はよろよろと立ち上がる。ジェットコースターに乗った後のような奇妙な浮遊感を味わいながら俺は自分の体を触ってチェックする。体のあちこちが痛むものの、滑り台と形容するくらいには洞窟の表面が滑らかだったこともあり衣服や防具に破損はない。何か所持品を紛失していないことを確かめてから俺はベルトにかかった魔石灯を外して光を灯す。途端に漆黒の洞窟の中に淡い光が広がり、段々と周りの地形が視認できるようになっていた。
「なんだこれ……!?」
魔石灯の光に照らされて俺の目に飛び込んできたのは、あの小さな入り口からは到底想像もできないほど巨大な洞穴だった。恐ろしく高い天井からは大木のような鍾乳石が垂れ下がり、真下を通過するものを指し穿たんと待ち構えている。そして洞窟の奥にはさらなる奥地へ続く道があたかも獲物を待つ魔物のように大口を開けていたのだった。
赤みを増した陽光が隙間から照らすもの静かな袋小路に、俺はただ茫然として立っていた。まさか新たな町に来て早々訳の分からぬカエル頭の忍者に大金を強奪されようとは。これまでの旅の中でもなかなかに大変な目に遭ってきた自負があるが、ここまでド直球なのは初めてで逆にびっくりしてしまった。
どうしようかとあれこれ悩んでも名案が浮かんでくるようなことはなく、ひとまず俺は地面に転がっているカエル忍者、もといグミャの小刀を拾い上げた。俺が纏いを発動させた放ったカウンターアタックをもろに受けたせいで刀身が無残にぐにゃりと曲がってはいるものの、それはひとえに刃が薄いためであり、この得物の品質が低いからというわけではなさそうだ。くの字の歪曲を力づくで直そうか一瞬考えた後、下手に触るのは余計に悪化させそうだと断念してポーチの隙間に差し込んだ。
そして袋小路から出て向こう側の壁に突き刺さった投擲釘へ歩み寄る。別に投擲釘が高価なものというわけではなく、というかむしろかなり廉価で売られているが、刺さったままにしておくのはあまりマナー的によろしくないような気がする。左手を壁に添えて右手で半ばまで突き刺さった細長い八面体を引き抜くと、俺はギルドを目指して歩き始めた。ギルドに報告して何かしてくれるとは思えないが、まあ他のマナーゼンたちへの警戒くらいはしてくれるのではないだろうか。盗難事件が発生する以前よりも数段階ほど下がったテンションの俺は、やや重い体を引きずって再び迷路じみた道を歩き始めた。
どうやら俺はカエル忍者を追っているうちに廃墟街に迷い込んでいたらしく、時折小動物であろう鳴き声がそこかしこから聞こえてくる道を俺は少々心細い気持ちになりながら歩を進めた。そして十分ほど歩いてようやくギルドの前に到着したころにはすっかり日は傾いて橙色の光が町を照らしていた。幸いなことにマナーゼンギルドは狩りから帰ってきたマナーゼンたちを迎えるために夜でも空いている。海の方から忍び寄ってくる冷気にポンチョをかき寄せて、俺は重厚感のあるドアノブを握って重い扉を開いた。
「……というわけなんですが……」
ギルドのカウンターに向かった俺は、そこでギルドの役員であるお兄さんに今回の騒動について報告した。しかしやはり俺の予想通り、ギルドはマナーゼンの個人的な諍いには介入できないようで、彼は端正な顔を困ったように崩している。
「……分かりました。情報のご提供ありがとうございます。聞いたことのない人物ですが町の衛兵にも伝えておきますので、何か情報が入ったお教えいたします」
「すみません、よろしくお願いします。……ああそうだ、魔石の交換をしたいんですけど今大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。それではギルドの登録証と魔石をご提示ください」
良かった。これでダメです! なんて言われた日にはもはや誰も信じられなくなって宿に引き籠ってしまう所だった。俺はひとまずほっと胸を撫で下ろしてポーチの中からマナーゼンの登録証とフレンテからの移動中に仕留めた魔物の魔石を取り出すと、それらをテーブルの上に置いた。登録証に新たに取り付けられた竜狩りの証と小粒の魔石たちは同じように冷たく青く光を反射している。
「竜討伐の徽章ですね、それでは換金額に補正をかけさせていただきますね」
なるほど今まで何に活用できるのかわからないままだったそれは、換金時のブーストに使えるのか。聞いたところ補正額はそれほど多くないらしいが、所持金を一気に失った俺としてはそれでも十分ありがたい。ギルドの役員に礼を言って引き換えたお金を受け取ると、俺はギルドを出て宿泊する宿”くじら庵”へ急いだ。
羽休めのためにこの町に来たのに結局いつも通りの魔物狩り生活が始まることになろうとは。まああまりだらだらと過ごすのは好きではないし、俺にはこれくらい忙しないのが合っている。そう強引に自分を説得して、俺は未だ観光客と商人たちで賑わう夜の町を東の方へ歩いていった。
次の日から俺は早速マナーゼンのギルドに赴き本格的に魔物狩りを始めることにした。王都フレンテでは街から出て南にある森がそうであったように、ここポルターズでは海岸の西のはずれにある洞窟が魔物を狩るスポットになっているようだった。なんでもその洞窟は地中深くに巨大な魔石の原石が埋まっているらしく、それを求めて地上からも地下からも、はたまた地下でつながった海からも魔物たちが集まって来るらしいのだ。その洞窟から町へやって来る魔物を排除するために、ここポルターズにもマナーゼンのギルドが王国全土に広まる以前から置かれたという。フレンテといいポルターズといい、魔物が近くにいるという危険がある分、魔石が潤沢に手に入るために文化が発達するのだろうか。
そんなわけで俺はギルドに魔物狩りに行く旨を伝えると早速洞窟へ向かった。今回の装備は胸当てと籠手、それに長剣と短剣、ポーチに投擲釘、そしてベルトにはグレン村でライさんから譲り受けた魔石灯を吊り下げている。当たり前だが洞窟内は日中でもかなり暗いので照明は必須なのだが、このランタンなら腰につけられて手がふさがることもないし、松明と違って燃料をその場で集められるのでとても便利だ。いつかグレン村にもまた訪れたいなあと久方ぶりの郷愁を感じつつ、俺は少しワクワクしながら朝の陽光煌めく海を臨む道を歩いていった。
「ここ、なのか……?」
町を出てから三十分ほど歩いたところで、俺は道から外れた岩陰に小さな穴を発見した。想像していたよりはるかに小さな入り口で本当にここで合っているのかと思ってしまうが、よくよく見てみれば「魔物出没注意!」と掠れた字で書いてある古ぼけた看板が立っているし、どうやらここで正しいらしい。
黒々とした縦穴を見てごくりと生唾を飲み込むと、俺は覚悟を決めてよどんだ闇の中に足を差しこんだ。足の感覚だけを頼りに足がかりになりそうな場所を探してなんとかそれらしい出っ張りに体重をかけたその瞬間、ボコッ! と周辺の石が洞窟の岩肌から剥離し、俺の体は瞬く間に洞窟の中に飲み込まれた。不幸中の幸いか、入口を過ぎたあたりから洞窟は斜めに下に伸びていたため自由落下するようなことはなかったが、それでも体のあちこちを岩にぶつけながら俺はすさまじいスピードで洞窟の奥へ滑落していく。
落ち続けて一分は軽く経った頃、ようやく天然の滑り台は終わりを迎え、俺の体は最後の小さなジャンプ台じみた上り坂からまっすぐ水たまりに吹っ飛んでいった。滴る水を振り払いながら俺はよろよろと立ち上がる。ジェットコースターに乗った後のような奇妙な浮遊感を味わいながら俺は自分の体を触ってチェックする。体のあちこちが痛むものの、滑り台と形容するくらいには洞窟の表面が滑らかだったこともあり衣服や防具に破損はない。何か所持品を紛失していないことを確かめてから俺はベルトにかかった魔石灯を外して光を灯す。途端に漆黒の洞窟の中に淡い光が広がり、段々と周りの地形が視認できるようになっていた。
「なんだこれ……!?」
魔石灯の光に照らされて俺の目に飛び込んできたのは、あの小さな入り口からは到底想像もできないほど巨大な洞穴だった。恐ろしく高い天井からは大木のような鍾乳石が垂れ下がり、真下を通過するものを指し穿たんと待ち構えている。そして洞窟の奥にはさらなる奥地へ続く道があたかも獲物を待つ魔物のように大口を開けていたのだった。
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