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第3章 蒼き海原と氷雪の砦
55話 予兆
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「た、戦い方を教えてって言われてもなあ……。マナーゼンのギルドに行けば俺なんかより適任な人を探せると思うけど、それじゃだめ?」
突然のカイナの申し出に面食らった俺は頭を掻きながら返答する。ついさっき魔物に苦戦してこの体たらくなのでそんな俺に戦闘の教示を求めるのは期待のし過ぎというか、見当違いな気がするのだが、それでもなおカイナは強情にも首を縦に振った。
「だってさっきの戦いでソーマ魔法使ってなかったでしょ? だから参考になると思って」
「おいおい、そんなこと言ったら大抵のマナーゼンは魔法を使えないらしいぞ」
「その人たちはシロカミに取り合ってくれると思う?」
「うっ、それは確かに……」
前に治療士の男から聞いた話が本当なら、カイナがシロカミだとばれた途端にそれまでとは違う対応をされるというのは確かにありうる。それにこのままカイナの申し出を断って彼を放り出すのもなんとなく良心に反する気がする。いやしかしだからと言って半人前にも程遠いような俺がカイナに教えられることなんてあるのか……。
難問に遭遇した学生の如くうんうん唸りながら考えること数十秒、一応の結論がまとまった俺は意を決して口を開いた。
「じゃあ、ほんの少しのことしか教えられないだろうけど、こんな俺でもいいのなら、その……、よろしく」
「ありがとう、よろしく」
”ありがとう”という、彼の口から初めて俺に向けて出た言葉が耳朶を打つ。魔石灯の明かりでは彼の表情を子細に読み取ることは困難だったが、しかし俺にはカイナが少しだけ硬い表情を緩めたような気がした。多分きっと気のせいなのだろうが。
そんなわけで奇妙な出会いを果たした俺たち二人のさらに奇妙な関係が始まって早くも二週間が経過したが、この世界の冬はまだまだ明けぬようで、しんしんと降り続く雪の中俺たちは西の洞窟から数キロ北上したところにある森に足を運んでいた。洞窟に出没するような凶悪極まりない魔物は出没しないためカイナの修行にちょうどいいだろうと思って選んだ場所だったが、その甲斐あって彼は命に関わるような怪我をすることもなく順調に技術を身に着けていった。ただある一点を除いて。
「……やっぱりできない」
そんな悔しそうな声を漏らしながらカイナは雪の積もる草地にごろりと転がった。寝ころんだ拍子にフードがめくれて雪のような白い前髪がちらりと覗く。さっきまで吹き荒れていた吹雪で地面は雪に覆われており、彼の纏うケープにも雪が付きまくっているがまあ本人が気にしていないのならいいだろう。出会った頃と比べれば少しは俺に心を許してくれているのかいくらか口数が増えたカイナにちょっと嬉しくなりつつ、俺も彼の隣に座り込んだ。
単独ではまだ厳しいものの、もともと戦いのセンスがあったのか俺がサポートに回れば魔物を討伐することもできるようになったカイナだったが、そんな彼が今なお苦戦しているものが一つだけあった。それは古きマナーゼンたちに伝わる秘技にして俺の戦いの最も強力な一手といえる”纏い”だ。体内のマナを集中、そして加速に変換するという魔法に通じる者でも難易度の高い技術は、魔法の使えないシロカミであるカイナにはより一層困難を極めるものになっているのだ。
「まあまあ、時間はたっぷりあるんだから焦らずやろうぜ。それで、どの部分が分からないとかってある?」
纏いに必要な技術、もとい試練は大きく分けて三つ。まずは体内のマナを制御して一点に集中させること。次にそのまま体勢を発動に適したものに変えること。そして最後にマナを推進力に変換することだ。まずは自分で試したいというカイナの言葉に従いその工程のみを教えてカイナが試行錯誤を重ねる様子を黙ってみていたが、ついおせっかいが発動して尋ねてしまった。
「いつも同じ。体のマナを集めるっていうのが良く分かんない。だって魔法使えないし……」
「ははは……そりゃ確かにそうか」
寝転がったままジト目で俺を睨むカイナに苦笑をこぼしながら俺は何かいい案はないかと腕を組む。どうすれば魔法を使えない者にマナの感覚を教えられるか。俺が初めて魔法と出会ったときは確か……。
「ちょっと失礼……」
「え、ちょっと突然なに?」
俺は断りを入れてカイナの細くて冷たい手を左手で掴むと深呼吸をして目を瞑った。そう、俺が初めて魔法、というかマナという概念に触れたのはグレン村のまじない師ライさんにこうして腕を掴まれた時だったのだ。手先の感覚を研ぎ澄ましカイナの体内のマナの流れを感じようと集中していると、次第に己がマナの流れとは異なるせせらぎが俺の手に伝わってきた。恐らくこれがカイナのマナだ。日常的にマナを消費しまくる俺と比べれば果てしなくか細いが、シロカミである彼にも確かにマナは流れているのだ。
カイナのマナの流れが分かったところで俺は今度は自分のマナをゆっくりと手の方に移動させていく。このまま俺の手を通り抜けてマナをカイナの中に運ぶことが出来れば、あの時の俺と同じようにマナの感覚を掴めるかもしれない。……?
「あ、あれ? できないな……」
てっきりライさんよろしくカイナにマナを流せるかと思っていたのだが、俺の手に集まったマナはぴくりとも動かない。そうして首を傾げているうちに俺の手は鬱陶しげに払いのけられてしまった。
カイナの外気にも負けないくらいの冷たい目線を受け流しつつ俺はさっきの失敗の原因を考えていた。他人にマナを流すという行為自体はライさんが俺の目の前でやってのけたものなので実現不可能ということはないはずだ。となると原因は単に俺の技量不足か、はたまた全く別の要素か。まあどちらにせよ直接の手段が封じられたのなら別の手段を講じるまでだ。俺は服に付いた雪を払いながら立ち上がるとカイナの正面に立って手を差し出す。
「じゃあ、ちょっと立ってもらっていい?」
「まあいいけど……。さっきから何をしてるの?」
俺の指示に訝しげな顔をしながらもその場に立ち上がったカイナをそのままくるりと回して後ろを向かせる。カイナは俺よりも頭一つ分ほど身長が低いため少し腰をかがめて高さを調整すると、俺はえいやと左腕でカイナの華奢な体を抱き込んだ。そのまま左手で竜皮症がまだ進行していない右肩あたりを掴み、腕と体でできた大きな丸でカイナを囲ったようなポジションを作る。
「はっ!? 何してんの!?」
飼い主に無理やり抱きかかえられた猫のようにバタバタと腕の中でもがくカイナをまあまあと制して俺は深呼吸を一つ入れて口を開く。
「テネロ。エメルゲ・ルーン」
一単語発生するごとに俺とカイナの前に紫に光る円が形成されていき、それに同期してカイナを囲む輪にもマナの力強い流動が起こり始めた。そして最後の式句を唱えた直後、一段と強い光を放ちながら同心円の魔法陣の正面にふわふわと浮かぶ黒い球体が生じる。
「どう? 何か感じる?」
俺が魔法を発動し続けている限りは絶え間なく俺の腕をマナが流れていっているはずなので、密着するカイナにも流れがなんとなく感じられるのではないかという考えから出た作戦なのだが、当のカイナは一瞬びくりと震えてその直後固まるという、成功したのか失敗したのか分からない反応を示した。マナの流れが何らかの悪影響を彼に与えていないかと不安になり出したところでようやくカイナは俺に返答した。
「……なんかよく分かんないけど気持ち悪い」
「そ、そっか……」
魔法の中断とともに前に回していた腕を解くと、彼は瞬く間に俺の目の前から飛び退く。その気持ち悪いという形容がマナの流れを感じての感想なのか、あるいはただ単に俺にハグされた感想なのかは定かではないが、ぜひとも前者であることを願おう。その後も黙りこくって手を開いたり閉じたりするカイナの姿を見守りながら、俺はもう少しマナについて勉強しておけばよかったなあ……とテスト直後の学生よろしく後悔するしかないのだった。
「まあでも、……ほら、前にも話したと思うけど、仮に纏いが使えなかったとしても、纏いを使える俺から金を奪い取っていったカエル忍者もいるくらいだからさ。きっと問題ないって」
俺の苦し紛れの慰めは、ふん、というカイナが不満げに鼻を鳴らした音に情けなく押し流されていった。
その後もしばらく周辺の魔物を探して狩りを続けた後、俺たちは昼食を取るために一旦町に戻ることにした。正直魔物を狩ってその場で調理することもできるのだが、この雪と寒さではとてもじゃないがそんな気は起きない。
ようやく雪も止み始め、よかったよかったと胸を撫で下ろしつつ馬車道を歩いているとなだらかな丘陵の向こうに町らしき影が見えてきた。しかし次第に大きくなっていく町の景色に俺はどこか違和感を覚える。まだ少し距離がある上に雪がちらついていて子細には見通せないが、いつもよりギラギラしているというか、町の色合いが違うような気がするのだ。
「なあカイナ、ポルターズってあんな感じだったっけ?」
「……ほんとだ、なんとなく青い……?」
顔を上げて町に目を凝らすカイナがそうつぶやいたと同時に雪が止んで雲間から太陽が覗いた。カーテンのように日差しが地上に降り注ぎ、件のポルターズを照らし出す。
「なっ……! 一体どうなってるんだ……?」
次の瞬間目に飛び込んできたものに俺は思わず立ち止まった。隣のカイナも絶句して同じように立ち尽くしている。俺たちの目の前に広がっていたのは、丸ごと青い氷に覆われたポルターズが陽光に照らされる、残酷なほど美しい光景だった。
突然のカイナの申し出に面食らった俺は頭を掻きながら返答する。ついさっき魔物に苦戦してこの体たらくなのでそんな俺に戦闘の教示を求めるのは期待のし過ぎというか、見当違いな気がするのだが、それでもなおカイナは強情にも首を縦に振った。
「だってさっきの戦いでソーマ魔法使ってなかったでしょ? だから参考になると思って」
「おいおい、そんなこと言ったら大抵のマナーゼンは魔法を使えないらしいぞ」
「その人たちはシロカミに取り合ってくれると思う?」
「うっ、それは確かに……」
前に治療士の男から聞いた話が本当なら、カイナがシロカミだとばれた途端にそれまでとは違う対応をされるというのは確かにありうる。それにこのままカイナの申し出を断って彼を放り出すのもなんとなく良心に反する気がする。いやしかしだからと言って半人前にも程遠いような俺がカイナに教えられることなんてあるのか……。
難問に遭遇した学生の如くうんうん唸りながら考えること数十秒、一応の結論がまとまった俺は意を決して口を開いた。
「じゃあ、ほんの少しのことしか教えられないだろうけど、こんな俺でもいいのなら、その……、よろしく」
「ありがとう、よろしく」
”ありがとう”という、彼の口から初めて俺に向けて出た言葉が耳朶を打つ。魔石灯の明かりでは彼の表情を子細に読み取ることは困難だったが、しかし俺にはカイナが少しだけ硬い表情を緩めたような気がした。多分きっと気のせいなのだろうが。
そんなわけで奇妙な出会いを果たした俺たち二人のさらに奇妙な関係が始まって早くも二週間が経過したが、この世界の冬はまだまだ明けぬようで、しんしんと降り続く雪の中俺たちは西の洞窟から数キロ北上したところにある森に足を運んでいた。洞窟に出没するような凶悪極まりない魔物は出没しないためカイナの修行にちょうどいいだろうと思って選んだ場所だったが、その甲斐あって彼は命に関わるような怪我をすることもなく順調に技術を身に着けていった。ただある一点を除いて。
「……やっぱりできない」
そんな悔しそうな声を漏らしながらカイナは雪の積もる草地にごろりと転がった。寝ころんだ拍子にフードがめくれて雪のような白い前髪がちらりと覗く。さっきまで吹き荒れていた吹雪で地面は雪に覆われており、彼の纏うケープにも雪が付きまくっているがまあ本人が気にしていないのならいいだろう。出会った頃と比べれば少しは俺に心を許してくれているのかいくらか口数が増えたカイナにちょっと嬉しくなりつつ、俺も彼の隣に座り込んだ。
単独ではまだ厳しいものの、もともと戦いのセンスがあったのか俺がサポートに回れば魔物を討伐することもできるようになったカイナだったが、そんな彼が今なお苦戦しているものが一つだけあった。それは古きマナーゼンたちに伝わる秘技にして俺の戦いの最も強力な一手といえる”纏い”だ。体内のマナを集中、そして加速に変換するという魔法に通じる者でも難易度の高い技術は、魔法の使えないシロカミであるカイナにはより一層困難を極めるものになっているのだ。
「まあまあ、時間はたっぷりあるんだから焦らずやろうぜ。それで、どの部分が分からないとかってある?」
纏いに必要な技術、もとい試練は大きく分けて三つ。まずは体内のマナを制御して一点に集中させること。次にそのまま体勢を発動に適したものに変えること。そして最後にマナを推進力に変換することだ。まずは自分で試したいというカイナの言葉に従いその工程のみを教えてカイナが試行錯誤を重ねる様子を黙ってみていたが、ついおせっかいが発動して尋ねてしまった。
「いつも同じ。体のマナを集めるっていうのが良く分かんない。だって魔法使えないし……」
「ははは……そりゃ確かにそうか」
寝転がったままジト目で俺を睨むカイナに苦笑をこぼしながら俺は何かいい案はないかと腕を組む。どうすれば魔法を使えない者にマナの感覚を教えられるか。俺が初めて魔法と出会ったときは確か……。
「ちょっと失礼……」
「え、ちょっと突然なに?」
俺は断りを入れてカイナの細くて冷たい手を左手で掴むと深呼吸をして目を瞑った。そう、俺が初めて魔法、というかマナという概念に触れたのはグレン村のまじない師ライさんにこうして腕を掴まれた時だったのだ。手先の感覚を研ぎ澄ましカイナの体内のマナの流れを感じようと集中していると、次第に己がマナの流れとは異なるせせらぎが俺の手に伝わってきた。恐らくこれがカイナのマナだ。日常的にマナを消費しまくる俺と比べれば果てしなくか細いが、シロカミである彼にも確かにマナは流れているのだ。
カイナのマナの流れが分かったところで俺は今度は自分のマナをゆっくりと手の方に移動させていく。このまま俺の手を通り抜けてマナをカイナの中に運ぶことが出来れば、あの時の俺と同じようにマナの感覚を掴めるかもしれない。……?
「あ、あれ? できないな……」
てっきりライさんよろしくカイナにマナを流せるかと思っていたのだが、俺の手に集まったマナはぴくりとも動かない。そうして首を傾げているうちに俺の手は鬱陶しげに払いのけられてしまった。
カイナの外気にも負けないくらいの冷たい目線を受け流しつつ俺はさっきの失敗の原因を考えていた。他人にマナを流すという行為自体はライさんが俺の目の前でやってのけたものなので実現不可能ということはないはずだ。となると原因は単に俺の技量不足か、はたまた全く別の要素か。まあどちらにせよ直接の手段が封じられたのなら別の手段を講じるまでだ。俺は服に付いた雪を払いながら立ち上がるとカイナの正面に立って手を差し出す。
「じゃあ、ちょっと立ってもらっていい?」
「まあいいけど……。さっきから何をしてるの?」
俺の指示に訝しげな顔をしながらもその場に立ち上がったカイナをそのままくるりと回して後ろを向かせる。カイナは俺よりも頭一つ分ほど身長が低いため少し腰をかがめて高さを調整すると、俺はえいやと左腕でカイナの華奢な体を抱き込んだ。そのまま左手で竜皮症がまだ進行していない右肩あたりを掴み、腕と体でできた大きな丸でカイナを囲ったようなポジションを作る。
「はっ!? 何してんの!?」
飼い主に無理やり抱きかかえられた猫のようにバタバタと腕の中でもがくカイナをまあまあと制して俺は深呼吸を一つ入れて口を開く。
「テネロ。エメルゲ・ルーン」
一単語発生するごとに俺とカイナの前に紫に光る円が形成されていき、それに同期してカイナを囲む輪にもマナの力強い流動が起こり始めた。そして最後の式句を唱えた直後、一段と強い光を放ちながら同心円の魔法陣の正面にふわふわと浮かぶ黒い球体が生じる。
「どう? 何か感じる?」
俺が魔法を発動し続けている限りは絶え間なく俺の腕をマナが流れていっているはずなので、密着するカイナにも流れがなんとなく感じられるのではないかという考えから出た作戦なのだが、当のカイナは一瞬びくりと震えてその直後固まるという、成功したのか失敗したのか分からない反応を示した。マナの流れが何らかの悪影響を彼に与えていないかと不安になり出したところでようやくカイナは俺に返答した。
「……なんかよく分かんないけど気持ち悪い」
「そ、そっか……」
魔法の中断とともに前に回していた腕を解くと、彼は瞬く間に俺の目の前から飛び退く。その気持ち悪いという形容がマナの流れを感じての感想なのか、あるいはただ単に俺にハグされた感想なのかは定かではないが、ぜひとも前者であることを願おう。その後も黙りこくって手を開いたり閉じたりするカイナの姿を見守りながら、俺はもう少しマナについて勉強しておけばよかったなあ……とテスト直後の学生よろしく後悔するしかないのだった。
「まあでも、……ほら、前にも話したと思うけど、仮に纏いが使えなかったとしても、纏いを使える俺から金を奪い取っていったカエル忍者もいるくらいだからさ。きっと問題ないって」
俺の苦し紛れの慰めは、ふん、というカイナが不満げに鼻を鳴らした音に情けなく押し流されていった。
その後もしばらく周辺の魔物を探して狩りを続けた後、俺たちは昼食を取るために一旦町に戻ることにした。正直魔物を狩ってその場で調理することもできるのだが、この雪と寒さではとてもじゃないがそんな気は起きない。
ようやく雪も止み始め、よかったよかったと胸を撫で下ろしつつ馬車道を歩いているとなだらかな丘陵の向こうに町らしき影が見えてきた。しかし次第に大きくなっていく町の景色に俺はどこか違和感を覚える。まだ少し距離がある上に雪がちらついていて子細には見通せないが、いつもよりギラギラしているというか、町の色合いが違うような気がするのだ。
「なあカイナ、ポルターズってあんな感じだったっけ?」
「……ほんとだ、なんとなく青い……?」
顔を上げて町に目を凝らすカイナがそうつぶやいたと同時に雪が止んで雲間から太陽が覗いた。カーテンのように日差しが地上に降り注ぎ、件のポルターズを照らし出す。
「なっ……! 一体どうなってるんだ……?」
次の瞬間目に飛び込んできたものに俺は思わず立ち止まった。隣のカイナも絶句して同じように立ち尽くしている。俺たちの目の前に広がっていたのは、丸ごと青い氷に覆われたポルターズが陽光に照らされる、残酷なほど美しい光景だった。
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