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第3章 蒼き海原と氷雪の砦
66話 右腕
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カイナを突き飛ばして氷の刃の軌道に割って入った直後、右腕が大爆発を起こしたかのような衝撃が俺を吹き飛ばす。一瞬遅れて鉄を金づちで思い切り殴りつけたような、到底氷が地面に衝突した音とは思えない甲高い轟音が周囲一帯に響き渡った。間近で耳たぶを撃った轟音に脳まで揺さぶられるような感覚を味わいつつ、俺はきりもみ回転をしながら後方へと飛んでいく。やたらと間延びした時間の中で必死に思考を巡らせて状況を把握しようとするが驚くほど頭が働かない。これはまずい──、それだけが頭の中を隅から隅まで埋め尽くしていた。
そのまま俺の体はなす術もなく放物線を描いて宙を舞うと、カイナから五メートルほど後ろの硬い地面にうつぶせに叩きつけられた。激痛が全身を駆け巡るとともに落下の衝撃で肺の中の空気が残らず体外に吐き出される。空気の代わりにロケット鉛筆式に血が喉を上って口いっぱいに不快な鉄の味が広がり、霧散しかけた意識が再び強引に呼び戻された。
激しく咳き込みながら口中を血を地面にまき散らし、ひとまず倒れた体勢のまま首をひねって辺りを見回すとフィルターを通したかのように視界が赤く染まっていた。どうやら地面に激突した拍子に頭を打ち付けて血が目に入ったらしい。泣き面に蜂とでもいうように直前の轟音で聴覚をほとんど消失していた俺に、しかし地面を打つ振動が俺ののもとに接近する何者かの存在を伝えていた。
「……マ! ……ーマ!!」
キーンという耳鳴りの奥でわずかに聞こえてくる、今にも泣きそうな、高い掠れた叫び声の主はカイナだ。良かった。どうやら俺は吹っ飛ばされつつも何とかカイナを守ることに成功したらしい。安堵感に一時的に痛みが遠のくを感じる。
カイナが俺を見ながら何やらしゃべっているのをなんとなく聞きながら、そういえばこんなに悠長に倒れている場合ではないと慌てて体を起こした。……いや、正しくは起こそうとした、だ。うつぶせの状態から両腕を使って上体を起こそうとしたその瞬間、不意に右腕が地面から受けるはずの垂直抗力を受けることなく地面に潜り込んでいった。ぐらりと体が傾いてまた地面に崩れ落ち左頬が冷たい地面に張り付く。たった今発生した状況が全く呑み込めないまま目を見開いた俺の赤い視界に俺の右半身が映る。血がにじんだボロボロの服、その破れ目から覗く黒ずんだ肌、そしてその先に続く肘が──、ない。肘、そして前腕、手が跡形もなく消失しており、代わり何か黒々とした液体が上腕から絶えず溢れ続けていた。つまり、つまりこれは、右腕が切断されているのだ。
「う、うわあああああ!! 腕があああっ!!」
右腕がなくなったのだという事実を認識した瞬間、今まで感じていた鈍い痛みが途端に極めて鋭利なものに変貌した。灼熱の鉄塊をぐりぐりと押し付けられているようなあり得ない熱感と体中を駆け巡って脳を貫く電撃が視界を明滅させる。痛みから反射的に手を握り締めようとするが、その命令は俺の手には空しくも到達しえない。痛い、痛い、痛い。
情けなく大声を上げながら転げまわる俺の耳に、おぼろげにではあるがカイナの声が聞こえてきた。
「……て! 動い……血が……らない!」
断片的に聞こえる声から内容を理解できないほど聴覚も思考力もなくなっていることに自分でも驚いてしまう。きっと、格好つけて啖呵を切った奴がこんな具合に転がっている様は、カイナにはさぞ滑稽に見えたことだろう。
恐らく顔面も血やら涙やらでぐしゃぐしゃになっているのだろうなと頭の端で他人事のように考えていると、突然体の上に軽い何かがのしかかった。素早く俺の上の何かがあおむけに肩を抑え込むと耳元で力強く叫ぶ。
「ソーマ! 痛いのは分かるけど落ち着いて! 暴れたら血が止まらないっ!」
ようやくはっきりとカイナの声が届いて俺の思考が急激に冷却されていった。そうだ、俺は何を慌てているのだ。ここで俺がこのまま錯乱して死んでしまえばこの町は、カイナはどうなるのだ。
「……ッ!」
見えざる意志に突き動かされて、俺は固く閉じていた瞼をゆっくりと開いた。散々鳴き喚いたお陰かいくらかクリアになった視界の中にやはり泣きそうな顔をしたカイナが映った。冷静さを取り戻すきっかけをくれたことに感謝の気持ちを込めつつ左腕でカイナをポンポンと叩き、俺はできる限り聞き取りやすいように──実際に出た声はひどいものだったが──言葉を発する。
「カイナ、ポーチに紐が入ってる。右腕を縛ってくれ」
最低限のエッセンスで構成された文ではあったものの、カイナが鬼気迫る表情でこくりと頷くと直後もぞもぞと腰のあたりで動く感触があり、数秒後にはたどたどしい震えた手つきで彼の手が俺の右腕に伸びていた。
「……行くよ」
一瞬の間を置いて一言つぶやくと同時にカイナの体が動いた。途端に再び右腕を両断されたのかと思うほどの激痛が駆け抜けるが、今度は錯乱しまいとあらん限りの力で奥歯を噛みしめて耐え抜く。激痛に耐えながら永久とも思えるような時間が経った後、不意に痛みが少し和らいだ。一気に力がこもっていた全身が弛緩して額から冷や汗が流れ落ちる。
「ソーマ、できた」
心なしか疲れた様子のカイナの声を聞きながら俺はゆっくりと上体を起こした。恐る恐る右腕を見ればそこには細いロープでぐるぐる巻きにされた不自然極まりない上腕のみがくっついている。今もなおぽたぽたと血が滴り続けているが、血が垂れ流しになっていないだけでも御の字というものだ。
俺は深く息を吸い込むと言うことを聞かない体に鞭打って慎重に立ち上がった。血を出しすぎて常に立ち眩みを起こし続けている上に体中ズタボロで、まるで生まれたての小鹿にでもなったような気分だ。すかさずカイナが横から俺を支えてくれるが、カイナも同じくらいぼろぼろでこれではどっちが支えているのか分からない。
持ち上げた目線の先には相変わらずアレウエと思われる巨大な氷の茨が屹立している。今になって気づいたがいつの間にか俺が右腕を失った原因でもある氷の斬撃は止んでいた。不審に思って目を凝らすが茨の太い茎にはさっきまでと同じく金色の光は確かにちかちかと点滅している。反射的にカイナを後方に庇ったその時、鈍くなった耳でも聞こえる冷たい声が響き渡った。その声はアレウエのものに間違いないが、しかしそれは不気味なほど軽やかにお淑やかに、──笑っている。
「うふふふっ。……はあ、本当にニンゲンって愚かな生き物ね」
恐らく俺たちに向けられた氷の刃を思わせる言葉をのたまってみせると氷の茨はゆっくりと巨大なとぐろを巻き始める。そして、頂上に君臨する茨の蕾が地面から五メートルほどまで降下すると同時に段々とその花弁が展開されていき、柱頭が存在するであろう位置から見覚えのある氷人形の上半身が現れた。形は全くと言っていいほど同じだが、その上体は先ほどまで俺たちが走り回っていた花から生えているのだ、サイズは桁違いに大きい。
巨大アレウエはその端正な顔を保ったままひとしきり笑い終えると虫けらでも見ているかのような冷徹な視線を俺たちに投げかけるた。
「あなたたちを私の塔に招く前に蹴散らした虫けらもそうやって弱った仲間を庇っていたけれど、それって無駄じゃない? だって弱った方を身代わりにしておけば戦力を減らさずに済むし、なにより庇って足手まといを増やすなんて馬鹿でしょう。……本当あなたたち虫けらって茶番劇が好きなのね──」
「いい加減黙れよ……」
アレウエの変にリバーブのかかった大音量の声を頭から追い出すように、俺の口から微弱な掠れ声が漏れ出た。瞬間、煮え滾るマグマのような激情が腹の底から噴き上がって再び視界が真っ赤に染め上げられ、四肢の先にまで熱が広がっていく。人間相手ならばここまで激怒に飲まれることはなかっただろうが、今目の前に君臨する化け物に対するそれは理性すらもその炎で焼き尽くすほどだった。
「俺たち人間が傷ついた仲間を庇うのは、そいつのことが大事だからだ!! 失いたくないからだ!! お前みたいな分からず屋に、助け合う人間の強さを見せてやるためだ!!」
怒りのままに文字通り血を吐きながら叫んだ俺の体の奥底で鈍重な蠢く感覚が起こる。オークの襲撃に見舞われたグレン村、そして飛竜が町を蹂躙したフレンテでも経験したこの感覚は──。
「ソーマ……?」
背後でカイナの不安げな怯えた声が聞こえてくる。大切な仲間を守るために、俺の中の心喰い呪いがどくん、と静かに脈動を始めた。
そのまま俺の体はなす術もなく放物線を描いて宙を舞うと、カイナから五メートルほど後ろの硬い地面にうつぶせに叩きつけられた。激痛が全身を駆け巡るとともに落下の衝撃で肺の中の空気が残らず体外に吐き出される。空気の代わりにロケット鉛筆式に血が喉を上って口いっぱいに不快な鉄の味が広がり、霧散しかけた意識が再び強引に呼び戻された。
激しく咳き込みながら口中を血を地面にまき散らし、ひとまず倒れた体勢のまま首をひねって辺りを見回すとフィルターを通したかのように視界が赤く染まっていた。どうやら地面に激突した拍子に頭を打ち付けて血が目に入ったらしい。泣き面に蜂とでもいうように直前の轟音で聴覚をほとんど消失していた俺に、しかし地面を打つ振動が俺ののもとに接近する何者かの存在を伝えていた。
「……マ! ……ーマ!!」
キーンという耳鳴りの奥でわずかに聞こえてくる、今にも泣きそうな、高い掠れた叫び声の主はカイナだ。良かった。どうやら俺は吹っ飛ばされつつも何とかカイナを守ることに成功したらしい。安堵感に一時的に痛みが遠のくを感じる。
カイナが俺を見ながら何やらしゃべっているのをなんとなく聞きながら、そういえばこんなに悠長に倒れている場合ではないと慌てて体を起こした。……いや、正しくは起こそうとした、だ。うつぶせの状態から両腕を使って上体を起こそうとしたその瞬間、不意に右腕が地面から受けるはずの垂直抗力を受けることなく地面に潜り込んでいった。ぐらりと体が傾いてまた地面に崩れ落ち左頬が冷たい地面に張り付く。たった今発生した状況が全く呑み込めないまま目を見開いた俺の赤い視界に俺の右半身が映る。血がにじんだボロボロの服、その破れ目から覗く黒ずんだ肌、そしてその先に続く肘が──、ない。肘、そして前腕、手が跡形もなく消失しており、代わり何か黒々とした液体が上腕から絶えず溢れ続けていた。つまり、つまりこれは、右腕が切断されているのだ。
「う、うわあああああ!! 腕があああっ!!」
右腕がなくなったのだという事実を認識した瞬間、今まで感じていた鈍い痛みが途端に極めて鋭利なものに変貌した。灼熱の鉄塊をぐりぐりと押し付けられているようなあり得ない熱感と体中を駆け巡って脳を貫く電撃が視界を明滅させる。痛みから反射的に手を握り締めようとするが、その命令は俺の手には空しくも到達しえない。痛い、痛い、痛い。
情けなく大声を上げながら転げまわる俺の耳に、おぼろげにではあるがカイナの声が聞こえてきた。
「……て! 動い……血が……らない!」
断片的に聞こえる声から内容を理解できないほど聴覚も思考力もなくなっていることに自分でも驚いてしまう。きっと、格好つけて啖呵を切った奴がこんな具合に転がっている様は、カイナにはさぞ滑稽に見えたことだろう。
恐らく顔面も血やら涙やらでぐしゃぐしゃになっているのだろうなと頭の端で他人事のように考えていると、突然体の上に軽い何かがのしかかった。素早く俺の上の何かがあおむけに肩を抑え込むと耳元で力強く叫ぶ。
「ソーマ! 痛いのは分かるけど落ち着いて! 暴れたら血が止まらないっ!」
ようやくはっきりとカイナの声が届いて俺の思考が急激に冷却されていった。そうだ、俺は何を慌てているのだ。ここで俺がこのまま錯乱して死んでしまえばこの町は、カイナはどうなるのだ。
「……ッ!」
見えざる意志に突き動かされて、俺は固く閉じていた瞼をゆっくりと開いた。散々鳴き喚いたお陰かいくらかクリアになった視界の中にやはり泣きそうな顔をしたカイナが映った。冷静さを取り戻すきっかけをくれたことに感謝の気持ちを込めつつ左腕でカイナをポンポンと叩き、俺はできる限り聞き取りやすいように──実際に出た声はひどいものだったが──言葉を発する。
「カイナ、ポーチに紐が入ってる。右腕を縛ってくれ」
最低限のエッセンスで構成された文ではあったものの、カイナが鬼気迫る表情でこくりと頷くと直後もぞもぞと腰のあたりで動く感触があり、数秒後にはたどたどしい震えた手つきで彼の手が俺の右腕に伸びていた。
「……行くよ」
一瞬の間を置いて一言つぶやくと同時にカイナの体が動いた。途端に再び右腕を両断されたのかと思うほどの激痛が駆け抜けるが、今度は錯乱しまいとあらん限りの力で奥歯を噛みしめて耐え抜く。激痛に耐えながら永久とも思えるような時間が経った後、不意に痛みが少し和らいだ。一気に力がこもっていた全身が弛緩して額から冷や汗が流れ落ちる。
「ソーマ、できた」
心なしか疲れた様子のカイナの声を聞きながら俺はゆっくりと上体を起こした。恐る恐る右腕を見ればそこには細いロープでぐるぐる巻きにされた不自然極まりない上腕のみがくっついている。今もなおぽたぽたと血が滴り続けているが、血が垂れ流しになっていないだけでも御の字というものだ。
俺は深く息を吸い込むと言うことを聞かない体に鞭打って慎重に立ち上がった。血を出しすぎて常に立ち眩みを起こし続けている上に体中ズタボロで、まるで生まれたての小鹿にでもなったような気分だ。すかさずカイナが横から俺を支えてくれるが、カイナも同じくらいぼろぼろでこれではどっちが支えているのか分からない。
持ち上げた目線の先には相変わらずアレウエと思われる巨大な氷の茨が屹立している。今になって気づいたがいつの間にか俺が右腕を失った原因でもある氷の斬撃は止んでいた。不審に思って目を凝らすが茨の太い茎にはさっきまでと同じく金色の光は確かにちかちかと点滅している。反射的にカイナを後方に庇ったその時、鈍くなった耳でも聞こえる冷たい声が響き渡った。その声はアレウエのものに間違いないが、しかしそれは不気味なほど軽やかにお淑やかに、──笑っている。
「うふふふっ。……はあ、本当にニンゲンって愚かな生き物ね」
恐らく俺たちに向けられた氷の刃を思わせる言葉をのたまってみせると氷の茨はゆっくりと巨大なとぐろを巻き始める。そして、頂上に君臨する茨の蕾が地面から五メートルほどまで降下すると同時に段々とその花弁が展開されていき、柱頭が存在するであろう位置から見覚えのある氷人形の上半身が現れた。形は全くと言っていいほど同じだが、その上体は先ほどまで俺たちが走り回っていた花から生えているのだ、サイズは桁違いに大きい。
巨大アレウエはその端正な顔を保ったままひとしきり笑い終えると虫けらでも見ているかのような冷徹な視線を俺たちに投げかけるた。
「あなたたちを私の塔に招く前に蹴散らした虫けらもそうやって弱った仲間を庇っていたけれど、それって無駄じゃない? だって弱った方を身代わりにしておけば戦力を減らさずに済むし、なにより庇って足手まといを増やすなんて馬鹿でしょう。……本当あなたたち虫けらって茶番劇が好きなのね──」
「いい加減黙れよ……」
アレウエの変にリバーブのかかった大音量の声を頭から追い出すように、俺の口から微弱な掠れ声が漏れ出た。瞬間、煮え滾るマグマのような激情が腹の底から噴き上がって再び視界が真っ赤に染め上げられ、四肢の先にまで熱が広がっていく。人間相手ならばここまで激怒に飲まれることはなかっただろうが、今目の前に君臨する化け物に対するそれは理性すらもその炎で焼き尽くすほどだった。
「俺たち人間が傷ついた仲間を庇うのは、そいつのことが大事だからだ!! 失いたくないからだ!! お前みたいな分からず屋に、助け合う人間の強さを見せてやるためだ!!」
怒りのままに文字通り血を吐きながら叫んだ俺の体の奥底で鈍重な蠢く感覚が起こる。オークの襲撃に見舞われたグレン村、そして飛竜が町を蹂躙したフレンテでも経験したこの感覚は──。
「ソーマ……?」
背後でカイナの不安げな怯えた声が聞こえてくる。大切な仲間を守るために、俺の中の心喰い呪いがどくん、と静かに脈動を始めた。
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