8 / 85
本編
クロッシング・オーバー〈2〉
しおりを挟む
どうして誰も動こうとしない。けじめはつけさせるべきだ。
早足で廊下を歩きながら久我は血が逆流していくような感覚に囚われていた。
久我にとって、暁平こそが彼をサッカーへと導いてくれた、いわば恩人といっていいほどの存在だった。
両親の離婚によって久我が母とともに鬼島へとやってきたのは小学四年途中のことだ。誰一人友達のいない町で彼はすっかりふて腐れていた。クラスに馴染もうとせず、けんかっ早く、寂しさと退屈さに流されて心が荒みかけていた。
そんな久我に「暇なんだってな、転校生。サッカーやろうぜ」と声をかけてきたのが暁平だった。強引な暁平に引っ張られるようにして最初は渋々、次第にのめりこんで久我はサッカーをやってきたのだ。
暁平たちの家族が事故で亡くなったのは、もちろん久我にとっても相当なショックだった。と同時に、「自分が支えてやらねば」という強い気持ちもそのときに芽生えた。
凜奈は鬼島を出ていってしまったが、共に御幸神社で暮らす暁平と政信、要の三人には目には見えない固い結びつきがあるのを久我は感じとっている。自分がその輪のなかにはきっと入っていけないであろうこともわかっている。
だからこそ、暁平がサッカーで上を目指すというのなら、全力でサポートするのが久我にできる役目だった。ひたすら点を取って取って取りまくればいい。
許せるはずがなかった。衛田グループにはそんな願いを踏みにじった報いを必ず受けさせてやらねばならない。
熱を帯びた久我の顔に直接外の風があたる。
鬼島中学の校舎が建てられたのは非常に古く、廊下の外側には壁というものがない。高さ1メートル強の柵と手すりはあるものの、吹きさらし雨ざらしのひどい建物だ。
少し面積の広い一階に職員室と一年生の教室があり、順に二階は二年生、三階は三年生の教室となっている。四階には特別教室が集まっており、授業で使用していなければ教師も生徒もあまり利用することのない閑散としたフロアだった。
加えて四階のトイレは一階の職員室の対角に位置しており、その点において校内の愛煙家生徒から根強い支持を得ている、といつだったか久我も耳にしたことがあった。衛田グループの何人かもその利用者であるらしい。
そのときは「どうでもいい、くだらない情報だな」くらいにしか思っていなかったのだが、今になって重要さが増すのだから世の中はわからない。
先ほどの教室から長い廊下を歩いてきた久我は、男子トイレの近くまでやってくると気配を消した。試合の最中でもディフェンダー相手によく使うテクニックであり、こうすることで敵の死角から抜け出して一瞬早くボールに触れることができるのだ。
トイレの奥からは何人かの声がしていた。それほど大きな声ではない。一人、二人、三人か。
「そろそろ昼休みが終わるな」
「いいじゃん別に。もう一本吸ってからいこうぜ」
「それって結局五限目にでないパターンだよな」
「はは、まあいいんじゃね。いつも通りってことで」
「教室帰ったら間違いなく榛名がぶち切れてるだろうし、面倒だろ」
「あいつほんとに態度でかいよな。……可愛いけど」
好き勝手なことをしゃべっている彼らの様子を、久我はそっとうかがうように観察する。彼らのうち、知っている顔は二人。久我の記憶が確かならば、その二人こそがサッカー部にいまだ籍を置く衛田グループのメンバーのはずだ。
青白くなるほど固く拳を握りつつも、久我は冷静さをなくしていなかった。まるで絶好のパスをゴール前で受けたときのような気分だった。逸ってしまえばバランスを崩し好機をふいにしてしまう。焦らず、落ち着いてなおかつ迷いなく動かなければ得点を決めることはできない。
ほんの少しの間、久我は待った。三人の目が揃って窓の外へと向けられるまで。
そのタイミングがやってくるやいなや、久我は低い姿勢で猛然と三人へ詰め寄り、いちばん手前にいた一人の鳩尾へ的確にして強烈なボディーブローを叩きこんだ。殴られた少年はうめきながらたまらず膝を折る。
「んうええ」
「おい滋野!」
傍らにいた生徒が殴られた少年の名を叫ぶ。この生徒には見覚えがないので衛田グループではないだろうが、見逃してやるほどの義理もない。
久我は前蹴りで滋野の顔を打ち抜き、叫んだ少年の方へと吹っ飛ばす。もつれるようにして二人はトイレの冷たい床に倒れこんだ。
「長谷村ぁ! こいつサッカー部の奴じゃねえのか! てめえどうにかしやがれ!」
寝転がったままの姿勢で、見知らぬ生徒は窓際の少年へヒステリックに怒鳴る。どうやら彼自身は荒事が得意ではないらしい。
なら、と久我は長谷村のほうへと体を向ける。とりあえずはこいつをぶちのめせばいいわけだ。
突然の襲撃に動揺しているのだろう、まだ火のついた煙草をくわえたままの長谷村の鼻先にまずはジャブを一発プレゼントする。久我としては軽い挨拶のつもりだったが、長谷村は片手で鼻を押さえてよろめいた。灰を散らしながら煙草が地面に落ちる。
手応えのなさに拍子抜けしながらも、まだまだ攻勢を緩めるつもりのない久我はためらうことなく長谷村の髪を両手でつかみ、そのまま顔面に何度も膝蹴りを放つ。一発、二発、三発、四発、五発、六発、七発、八発……。
鼻を押さえていたはずの手はいつの間にかだらんと垂れ下がり、長谷村の顔は鼻の回りが真っ赤になっていた。ヘアスタイルにこだわりがあるらしい長谷村の髪には整髪料がふんだんに使われており、つかんでいた久我の手にもべったりとくっついてしまっている。そのことがますます久我を苛つかせた。最後にもう一発、膝を入れる。
気を失ったのか、久我が手を離すと長谷村はその場に崩れ落ちた。
残りの二人は体は起こしていたが、まだ立ちあがってはきていない。怯えの色を隠せない滋野が腹を抱えたまま、精いっぱいの虚勢を張る。
「お、お、おまえ正気か? こんなことしてサッカー部が無事にすむとでも思ってるのか?」
「おかげさまで。さっき総体への出場辞退を言い渡されたところだよ。てめえらにゃあきっちりその償いをしてもらうからな」
そう言って久我はじろり、ともう一人の見知らぬ生徒を睨みつける。
「おらどけッ」
拳の裏で彼の横っ面を殴り飛ばし、邪魔にならないよう冷たく釘を刺した。
「そこでしばらく寝てろ。用があるのはこっちなんだ」
それから「立てや」と滋野の襟首をつかむ。
「おう、そうそう、そのまま歩け。個室の方な。はいはい真っ直ぐ──らぁッ!」
個室を仕切っている壁に、久我は滋野の顔を力任せに叩きつけた。つー、と滋野の鼻から血がこぼれるが、長谷村ほどひどい出血ではない。
「悪いな、手が滑った。あーあー、そんなに血で汚しちまってしょうがねえなあ。汚れたらやっぱ洗わねえと。ほら、センパイ」
自分でも気持ち悪いと思うくらいに優しい声色を作り、満面の笑みを見せた。
血を洗い流すのは水だ。その水は、個室の中の和式便所に溜まっている。
「やめろって、なあ、たのむからやめてくれって」
滋野の震えた声での懇願を久我は一切聞き入れない。
「はーい、きれいきれいしまちょうねー」
そう戯けてから滋野の顔を容赦なく便器に突っこんだ。
力いっぱい押さえつけながら「いーち、にーい、さーん、しーい」と数を読みあげ、きっかり十秒でいったん滋野を便器から解放する。
「さて、不細工なツラが少しきれいになったところで話してもらおうか」
「……なにを」
首元まで濡れている滋野には、もうろくに口答えする気力も残っていないらしい。
「なにを、じゃねえよバカ。とりあえずおまえらは全員半殺し決定だが、衛田の野郎はそんなもんじゃ気がすまねえ。あれだろ、あいつがおまえらのリーダーで間違いないんだろ?」
久我の質問に滋野は返事を言い淀む。ためらうことなく再び久我は滋野の顔を便器の水に押さえつけ、今度は三秒ほどで引きあげてやった。
「で、どうなの」
抑揚をつけずにまた問う。
「うっうっ、そう、だよ」
笑えることに泣きだしてしまった滋野が、涙の痕跡を隠そうと手で目元をこする。
「おい、汚いだろうが。こっちに便所の水を飛ばしてんじゃねえって。で、衛田は今どこにいんだよ」
「たぶん屋上、のはずだ。昼休みの衛田は、いつも、四ノ宮くんとそこにいる」
「四ノ宮ぁ? 誰だそれ」
鼻をすすっている滋野からは答えが返ってこない。また便器に顔突っこまれなきゃわかんねえのか、と久我が考えていると、今度は別の方向から声がした。
「おまえ、四ノ宮くんのことも知らないのか。うちの学校でいちばん強い人だよ。あの人と仲がいいっていうんで、衛田には誰も手出しできないんだ」
そう言ったのは衛田グループではない、もう一人の生徒だった。
「へえ、それはそれは。衛田にはそんなバックがついてたってわけか」
お手上げのジェスチュアをしながら、もう用はないとばかりに立ちあがった久我はトイレの出口へと歩いていく。
そんな彼の背中に、精いっぱいの呪いの言葉が投げ掛けられた。
「行けよ。行って、殺されてこい」
いまだ力なく壁に体をもたせかけている長谷村からだった。くるりと久我は踵を返し、大股で近寄って長谷村の頭上から拳を打ちおろす。
悲鳴と混ざってどこか遠くの世界からチャイムの音が鳴り響いていた。
早足で廊下を歩きながら久我は血が逆流していくような感覚に囚われていた。
久我にとって、暁平こそが彼をサッカーへと導いてくれた、いわば恩人といっていいほどの存在だった。
両親の離婚によって久我が母とともに鬼島へとやってきたのは小学四年途中のことだ。誰一人友達のいない町で彼はすっかりふて腐れていた。クラスに馴染もうとせず、けんかっ早く、寂しさと退屈さに流されて心が荒みかけていた。
そんな久我に「暇なんだってな、転校生。サッカーやろうぜ」と声をかけてきたのが暁平だった。強引な暁平に引っ張られるようにして最初は渋々、次第にのめりこんで久我はサッカーをやってきたのだ。
暁平たちの家族が事故で亡くなったのは、もちろん久我にとっても相当なショックだった。と同時に、「自分が支えてやらねば」という強い気持ちもそのときに芽生えた。
凜奈は鬼島を出ていってしまったが、共に御幸神社で暮らす暁平と政信、要の三人には目には見えない固い結びつきがあるのを久我は感じとっている。自分がその輪のなかにはきっと入っていけないであろうこともわかっている。
だからこそ、暁平がサッカーで上を目指すというのなら、全力でサポートするのが久我にできる役目だった。ひたすら点を取って取って取りまくればいい。
許せるはずがなかった。衛田グループにはそんな願いを踏みにじった報いを必ず受けさせてやらねばならない。
熱を帯びた久我の顔に直接外の風があたる。
鬼島中学の校舎が建てられたのは非常に古く、廊下の外側には壁というものがない。高さ1メートル強の柵と手すりはあるものの、吹きさらし雨ざらしのひどい建物だ。
少し面積の広い一階に職員室と一年生の教室があり、順に二階は二年生、三階は三年生の教室となっている。四階には特別教室が集まっており、授業で使用していなければ教師も生徒もあまり利用することのない閑散としたフロアだった。
加えて四階のトイレは一階の職員室の対角に位置しており、その点において校内の愛煙家生徒から根強い支持を得ている、といつだったか久我も耳にしたことがあった。衛田グループの何人かもその利用者であるらしい。
そのときは「どうでもいい、くだらない情報だな」くらいにしか思っていなかったのだが、今になって重要さが増すのだから世の中はわからない。
先ほどの教室から長い廊下を歩いてきた久我は、男子トイレの近くまでやってくると気配を消した。試合の最中でもディフェンダー相手によく使うテクニックであり、こうすることで敵の死角から抜け出して一瞬早くボールに触れることができるのだ。
トイレの奥からは何人かの声がしていた。それほど大きな声ではない。一人、二人、三人か。
「そろそろ昼休みが終わるな」
「いいじゃん別に。もう一本吸ってからいこうぜ」
「それって結局五限目にでないパターンだよな」
「はは、まあいいんじゃね。いつも通りってことで」
「教室帰ったら間違いなく榛名がぶち切れてるだろうし、面倒だろ」
「あいつほんとに態度でかいよな。……可愛いけど」
好き勝手なことをしゃべっている彼らの様子を、久我はそっとうかがうように観察する。彼らのうち、知っている顔は二人。久我の記憶が確かならば、その二人こそがサッカー部にいまだ籍を置く衛田グループのメンバーのはずだ。
青白くなるほど固く拳を握りつつも、久我は冷静さをなくしていなかった。まるで絶好のパスをゴール前で受けたときのような気分だった。逸ってしまえばバランスを崩し好機をふいにしてしまう。焦らず、落ち着いてなおかつ迷いなく動かなければ得点を決めることはできない。
ほんの少しの間、久我は待った。三人の目が揃って窓の外へと向けられるまで。
そのタイミングがやってくるやいなや、久我は低い姿勢で猛然と三人へ詰め寄り、いちばん手前にいた一人の鳩尾へ的確にして強烈なボディーブローを叩きこんだ。殴られた少年はうめきながらたまらず膝を折る。
「んうええ」
「おい滋野!」
傍らにいた生徒が殴られた少年の名を叫ぶ。この生徒には見覚えがないので衛田グループではないだろうが、見逃してやるほどの義理もない。
久我は前蹴りで滋野の顔を打ち抜き、叫んだ少年の方へと吹っ飛ばす。もつれるようにして二人はトイレの冷たい床に倒れこんだ。
「長谷村ぁ! こいつサッカー部の奴じゃねえのか! てめえどうにかしやがれ!」
寝転がったままの姿勢で、見知らぬ生徒は窓際の少年へヒステリックに怒鳴る。どうやら彼自身は荒事が得意ではないらしい。
なら、と久我は長谷村のほうへと体を向ける。とりあえずはこいつをぶちのめせばいいわけだ。
突然の襲撃に動揺しているのだろう、まだ火のついた煙草をくわえたままの長谷村の鼻先にまずはジャブを一発プレゼントする。久我としては軽い挨拶のつもりだったが、長谷村は片手で鼻を押さえてよろめいた。灰を散らしながら煙草が地面に落ちる。
手応えのなさに拍子抜けしながらも、まだまだ攻勢を緩めるつもりのない久我はためらうことなく長谷村の髪を両手でつかみ、そのまま顔面に何度も膝蹴りを放つ。一発、二発、三発、四発、五発、六発、七発、八発……。
鼻を押さえていたはずの手はいつの間にかだらんと垂れ下がり、長谷村の顔は鼻の回りが真っ赤になっていた。ヘアスタイルにこだわりがあるらしい長谷村の髪には整髪料がふんだんに使われており、つかんでいた久我の手にもべったりとくっついてしまっている。そのことがますます久我を苛つかせた。最後にもう一発、膝を入れる。
気を失ったのか、久我が手を離すと長谷村はその場に崩れ落ちた。
残りの二人は体は起こしていたが、まだ立ちあがってはきていない。怯えの色を隠せない滋野が腹を抱えたまま、精いっぱいの虚勢を張る。
「お、お、おまえ正気か? こんなことしてサッカー部が無事にすむとでも思ってるのか?」
「おかげさまで。さっき総体への出場辞退を言い渡されたところだよ。てめえらにゃあきっちりその償いをしてもらうからな」
そう言って久我はじろり、ともう一人の見知らぬ生徒を睨みつける。
「おらどけッ」
拳の裏で彼の横っ面を殴り飛ばし、邪魔にならないよう冷たく釘を刺した。
「そこでしばらく寝てろ。用があるのはこっちなんだ」
それから「立てや」と滋野の襟首をつかむ。
「おう、そうそう、そのまま歩け。個室の方な。はいはい真っ直ぐ──らぁッ!」
個室を仕切っている壁に、久我は滋野の顔を力任せに叩きつけた。つー、と滋野の鼻から血がこぼれるが、長谷村ほどひどい出血ではない。
「悪いな、手が滑った。あーあー、そんなに血で汚しちまってしょうがねえなあ。汚れたらやっぱ洗わねえと。ほら、センパイ」
自分でも気持ち悪いと思うくらいに優しい声色を作り、満面の笑みを見せた。
血を洗い流すのは水だ。その水は、個室の中の和式便所に溜まっている。
「やめろって、なあ、たのむからやめてくれって」
滋野の震えた声での懇願を久我は一切聞き入れない。
「はーい、きれいきれいしまちょうねー」
そう戯けてから滋野の顔を容赦なく便器に突っこんだ。
力いっぱい押さえつけながら「いーち、にーい、さーん、しーい」と数を読みあげ、きっかり十秒でいったん滋野を便器から解放する。
「さて、不細工なツラが少しきれいになったところで話してもらおうか」
「……なにを」
首元まで濡れている滋野には、もうろくに口答えする気力も残っていないらしい。
「なにを、じゃねえよバカ。とりあえずおまえらは全員半殺し決定だが、衛田の野郎はそんなもんじゃ気がすまねえ。あれだろ、あいつがおまえらのリーダーで間違いないんだろ?」
久我の質問に滋野は返事を言い淀む。ためらうことなく再び久我は滋野の顔を便器の水に押さえつけ、今度は三秒ほどで引きあげてやった。
「で、どうなの」
抑揚をつけずにまた問う。
「うっうっ、そう、だよ」
笑えることに泣きだしてしまった滋野が、涙の痕跡を隠そうと手で目元をこする。
「おい、汚いだろうが。こっちに便所の水を飛ばしてんじゃねえって。で、衛田は今どこにいんだよ」
「たぶん屋上、のはずだ。昼休みの衛田は、いつも、四ノ宮くんとそこにいる」
「四ノ宮ぁ? 誰だそれ」
鼻をすすっている滋野からは答えが返ってこない。また便器に顔突っこまれなきゃわかんねえのか、と久我が考えていると、今度は別の方向から声がした。
「おまえ、四ノ宮くんのことも知らないのか。うちの学校でいちばん強い人だよ。あの人と仲がいいっていうんで、衛田には誰も手出しできないんだ」
そう言ったのは衛田グループではない、もう一人の生徒だった。
「へえ、それはそれは。衛田にはそんなバックがついてたってわけか」
お手上げのジェスチュアをしながら、もう用はないとばかりに立ちあがった久我はトイレの出口へと歩いていく。
そんな彼の背中に、精いっぱいの呪いの言葉が投げ掛けられた。
「行けよ。行って、殺されてこい」
いまだ力なく壁に体をもたせかけている長谷村からだった。くるりと久我は踵を返し、大股で近寄って長谷村の頭上から拳を打ちおろす。
悲鳴と混ざってどこか遠くの世界からチャイムの音が鳴り響いていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
タダで済むと思うな
美凪ましろ
ライト文芸
フルタイムで働きながらワンオペで子育てをし、夫のケアもしていた井口虹子は、結婚十六年目のある夜、限界を迎える。
――よし、決めた。
我慢するのは止めだ止め。
家族のために粉骨砕身頑張っていた自分。これからは自分のために生きる!
そう決めた虹子が企てた夫への復讐とは。
■十八歳以下の男女の性行為があります。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる