71 / 463
第二章 秘伝の当主
071 どれだけ冷たくされても
しおりを挟む
2018. 9. 12
**********
克守が戻ってくるまでに俊哉へと色々確認しておくことにした。
「お前が呼ばれたのって、来た奴を追い返すためか?」
「え、ああ……お前の前に来た奴、スッゲェ嫌な奴らだったらしくて。じいちゃん達だけじゃ危ねぇかなって」
そこで俊哉は祖父へと目を向けた。その意味を察して克守の弟だという見守り隊のおじいさんへ確認する。
「その時、いらしたのですか?」
「そ、そうだ。兄と一緒に対面したんだがな……」
「会ったのはここで?」
「ああ……」
そうですかと小さく呟いた高耶は、目を細めて少し周りを見回した後、ある一点を見つめる。そこには、高耶にしか見えないつい先日の情景。
「分かってはいたが……こういう態度ってのは、困るな……」
ここへ来たのは、言わずと知れた直系で現在当主と名乗っている叔父の秀一。それに付き従うのが嫡男の勇一だ。神経質で、武術よりも陰陽術に秀でた次男はこの時連れてはいなかったらしい。その他、弟子達を二、三人引き連れていた。
稽古や型を見せてもらい、そこから奥義を見極める。普通にできるのはそれくらいだ。高耶のように過去を直接見て知るという技は残念ながら彼らには使えない。
彼らは、今の奥義をそれなりに物にして受け取った。ここで、完璧にとは行かないのは、少々日頃の鍛錬な足りないからだろう。それでも十分に物にはしている。
しかし、克守が求めていたのはそれではない。もちろん、老いてしまったために今の奥義さえ継承が怪しかった克守にしてみたらそれでも素晴らしい成果と言えたが、そうではないのだ。
そこで口論が起きたのは仕方のないこと。都市伝説とまでは言わないが、武道家達の中で伝説となった秘伝家の技は、失った技をも復活させるというもの。
信じてはいなかったが、秀一と勇一の高圧的な態度が元で克守も引けなくなった。
秀一と勇一は、元より本当の当主ではないという負い目もあり、いつもよりもヒートアップしてしまったようだ。
「あの二人は本家の意地ってのが強くて、卑屈になってるから……」
「高耶、仲悪ぃの?」
「ん~、普通に本家に入れてもらえないくらいには仲が悪いな」
「は? いや、だって高耶が当主なんじゃねぇの?」
「そうだけど、ウチの場合、当主の資格を持つのが必ずしも直系ってことじゃないんだ。俺は分家筋。継ぐのは本家直系って思ってた所に分家の子どもがってなったら、印象悪くなるのわかるだろ」
「お、おう……ドロドロのやつな」
昼ドラ系を想像してそうだが、まあいいかと流すことにする。
「ここに来たのは本家直系。ウチのは特殊だからな。発現しない代もあって、その時は直系が当主名代を名乗る。普通の人には当主の証とかわからんし、当主じゃなくても奥義を預かることも不可能じゃない。それだけの技は一応磨いてるからな。色んな武術を経験するから、それなりの年齢になれば動き方一つで奥義がどんなものか分かる目も養える。別にそれだけで十分なこともあるから、一族の誰が出向いても一般的な所なら問題ないんだ」
陰陽術の方に傾倒しているとはいえ、秘伝家の者としての鍛錬は欠かしていない。多くの武術を経験したことで養う観察眼や技術は一流だ。
ただ、本当の当主はそれ以上のこともできるというだけのこと。
「預かった奥義は、当主が集約して覚えることになるけど、別に接触する必要もないし、秘伝家の役目だけは絶対って自負があるから、本家の奴らもそこは渋らないしな」
「へぇ……苦労してんだな……」
「俺は別に、これが昔から普通だったし。何より理解者もいる。あいつらが正当だとかどんだけ言っても、現当主は俺だ。まあ、こうやって尻ぬぐいすんのはいい加減腹立つけどな」
「……怒ってんのは、なんか分かった」
どうやら殺気が漏れたらしい。俊哉達が瞬間的に後退していった。
「悪い……」
その時、克守が体格の良い壮年の男性を連れて戻ってきた。彼の服装は白いシャツに濃紺のスラックス。スーツの上着だけを脱いできたらしい。その人の手には、長く重厚な黒い箱があった。
高耶はそれから滲み出る気配に目を細める。
「こちらが見ていただきたい刀になります」
克守は高耶の前に座ると、その隣に膝をつき、男が箱を置いた。彼の座り方を見ても、武術をやっていることがわかる。
彼は、高耶を射抜くように見つめていた。
「失礼。これは……」
「息子の真矢《シンヤ》です。立ち会わせていただきます。タチの悪い詐欺も多いので」
「これ!! なんてことを!」
克守が慌てるように顔をしかめて怒鳴った。確かに大変失礼な言い方と態度だ。これが相手が高耶ではなく本家の者達だったなら、間違いなくキレている。しかし、高耶にはもはや慣れっこだ。
「お気になさらず。そう取られても仕方のないものです。それよりも、そちらを見せていただいても?」
「え、ええ……」
「……」
不機嫌そうな真矢から取り上げるように、克守が高耶の前に置いた。
「あ、こちらで開けます。本家の者が中途半端に触ったようですから、影響があるといけない」
「そちらの落ち度だろう」
「っ、いいかげんにしないか!!」
「落ち着いて。おっしゃる通りです。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」
「……」
非は間違いなくこちらにある。頭を下げるなど苦ではない。そう、本家から被る迷惑以上の迷惑などほとんどないのだから。
高耶は本当に真矢を気にすることなく、箱を開けた。そこには、黒い刀が一振り。
明らかにおかしなものが取り憑いているのが高耶の目には見えていた。
そして、思わず出た第一声がこれだ。
「……何してる……」
静かな道場にそんな呆れ返ったような高耶の声が落ちたのだった。
**********
克守が戻ってくるまでに俊哉へと色々確認しておくことにした。
「お前が呼ばれたのって、来た奴を追い返すためか?」
「え、ああ……お前の前に来た奴、スッゲェ嫌な奴らだったらしくて。じいちゃん達だけじゃ危ねぇかなって」
そこで俊哉は祖父へと目を向けた。その意味を察して克守の弟だという見守り隊のおじいさんへ確認する。
「その時、いらしたのですか?」
「そ、そうだ。兄と一緒に対面したんだがな……」
「会ったのはここで?」
「ああ……」
そうですかと小さく呟いた高耶は、目を細めて少し周りを見回した後、ある一点を見つめる。そこには、高耶にしか見えないつい先日の情景。
「分かってはいたが……こういう態度ってのは、困るな……」
ここへ来たのは、言わずと知れた直系で現在当主と名乗っている叔父の秀一。それに付き従うのが嫡男の勇一だ。神経質で、武術よりも陰陽術に秀でた次男はこの時連れてはいなかったらしい。その他、弟子達を二、三人引き連れていた。
稽古や型を見せてもらい、そこから奥義を見極める。普通にできるのはそれくらいだ。高耶のように過去を直接見て知るという技は残念ながら彼らには使えない。
彼らは、今の奥義をそれなりに物にして受け取った。ここで、完璧にとは行かないのは、少々日頃の鍛錬な足りないからだろう。それでも十分に物にはしている。
しかし、克守が求めていたのはそれではない。もちろん、老いてしまったために今の奥義さえ継承が怪しかった克守にしてみたらそれでも素晴らしい成果と言えたが、そうではないのだ。
そこで口論が起きたのは仕方のないこと。都市伝説とまでは言わないが、武道家達の中で伝説となった秘伝家の技は、失った技をも復活させるというもの。
信じてはいなかったが、秀一と勇一の高圧的な態度が元で克守も引けなくなった。
秀一と勇一は、元より本当の当主ではないという負い目もあり、いつもよりもヒートアップしてしまったようだ。
「あの二人は本家の意地ってのが強くて、卑屈になってるから……」
「高耶、仲悪ぃの?」
「ん~、普通に本家に入れてもらえないくらいには仲が悪いな」
「は? いや、だって高耶が当主なんじゃねぇの?」
「そうだけど、ウチの場合、当主の資格を持つのが必ずしも直系ってことじゃないんだ。俺は分家筋。継ぐのは本家直系って思ってた所に分家の子どもがってなったら、印象悪くなるのわかるだろ」
「お、おう……ドロドロのやつな」
昼ドラ系を想像してそうだが、まあいいかと流すことにする。
「ここに来たのは本家直系。ウチのは特殊だからな。発現しない代もあって、その時は直系が当主名代を名乗る。普通の人には当主の証とかわからんし、当主じゃなくても奥義を預かることも不可能じゃない。それだけの技は一応磨いてるからな。色んな武術を経験するから、それなりの年齢になれば動き方一つで奥義がどんなものか分かる目も養える。別にそれだけで十分なこともあるから、一族の誰が出向いても一般的な所なら問題ないんだ」
陰陽術の方に傾倒しているとはいえ、秘伝家の者としての鍛錬は欠かしていない。多くの武術を経験したことで養う観察眼や技術は一流だ。
ただ、本当の当主はそれ以上のこともできるというだけのこと。
「預かった奥義は、当主が集約して覚えることになるけど、別に接触する必要もないし、秘伝家の役目だけは絶対って自負があるから、本家の奴らもそこは渋らないしな」
「へぇ……苦労してんだな……」
「俺は別に、これが昔から普通だったし。何より理解者もいる。あいつらが正当だとかどんだけ言っても、現当主は俺だ。まあ、こうやって尻ぬぐいすんのはいい加減腹立つけどな」
「……怒ってんのは、なんか分かった」
どうやら殺気が漏れたらしい。俊哉達が瞬間的に後退していった。
「悪い……」
その時、克守が体格の良い壮年の男性を連れて戻ってきた。彼の服装は白いシャツに濃紺のスラックス。スーツの上着だけを脱いできたらしい。その人の手には、長く重厚な黒い箱があった。
高耶はそれから滲み出る気配に目を細める。
「こちらが見ていただきたい刀になります」
克守は高耶の前に座ると、その隣に膝をつき、男が箱を置いた。彼の座り方を見ても、武術をやっていることがわかる。
彼は、高耶を射抜くように見つめていた。
「失礼。これは……」
「息子の真矢《シンヤ》です。立ち会わせていただきます。タチの悪い詐欺も多いので」
「これ!! なんてことを!」
克守が慌てるように顔をしかめて怒鳴った。確かに大変失礼な言い方と態度だ。これが相手が高耶ではなく本家の者達だったなら、間違いなくキレている。しかし、高耶にはもはや慣れっこだ。
「お気になさらず。そう取られても仕方のないものです。それよりも、そちらを見せていただいても?」
「え、ええ……」
「……」
不機嫌そうな真矢から取り上げるように、克守が高耶の前に置いた。
「あ、こちらで開けます。本家の者が中途半端に触ったようですから、影響があるといけない」
「そちらの落ち度だろう」
「っ、いいかげんにしないか!!」
「落ち着いて。おっしゃる通りです。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」
「……」
非は間違いなくこちらにある。頭を下げるなど苦ではない。そう、本家から被る迷惑以上の迷惑などほとんどないのだから。
高耶は本当に真矢を気にすることなく、箱を開けた。そこには、黒い刀が一振り。
明らかにおかしなものが取り憑いているのが高耶の目には見えていた。
そして、思わず出た第一声がこれだ。
「……何してる……」
静かな道場にそんな呆れ返ったような高耶の声が落ちたのだった。
228
あなたにおすすめの小説
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる