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第一章
053 よくやってくれたね
それに気付いたのは領主達が帰って来ると聞いた今朝だった。遠くで何かが崩れ落ちるような音が聞こえたのだ。
朝食を済ませて、購入した屋敷からヴァルターの引く馬車で領主邸に戻る際、森の異変を感じ取った。
「キリ?」
突然、椅子に乗り上げて御者席の方の窓を開けるキリアルートに、ユウリが不思議そうに首を傾げる。次に声を掛けてきたのは、もう一人の女性。
「どうされたのですか? キリ様」
「うん。ちょっとね」
馬車には、ユウリの他に女性一人を乗せている。後ろの御者席には、二人の侍従もいた。彼らは、冤罪で捕まっていた者達だ。今やキリアルートの側付きだった。
因みに、ユウリやもう一人の女性は領主邸でもキリアルートがデザインしたメイド服を着ている。侍女服にも見えるそれは、刺繍の入った白い肩まで覆う大きな襟が特徴で、キリアルートの前世での女性の神官服のデザインを取り入れていた。
ユウリは黒い髪はきっちり編み上げてまとめており、キリアルートの作った化粧水などで丁寧にケアした肌はツヤツヤとしている。そして、教皇としてあったキリアルートの知る王族を思い出し、教えた洗練された仕草と相まって、気品ある近寄りがたい雰囲気の侍女のようにしか見えなくなったユウリは、領主邸だけでなく町の人にも見惚れられていた。
セルティとビルスの騎士服も作ったこともあり、彼らを連れて歩いているキリアルートは、領主邸にいる不義の子ではなく、療養のためにどこかから引っ越してきた貴族子息という認識になっている。
「ヴァルター、感じる?」
《うむ……ついに蓋が開いたか》
キリアルートが外に初めて出た日に迷宮がありそうだと感じた場所。そこには間違いなく迷宮があった。しかし、その入り口は、五メートルほどの土の壁の中程にあったのだ。そこに入るには足場を組まなくてはならないし、そもそもの入り口が蔦草に覆われており、そこにあると思って見なければ分からない場所だ。
「そろそろかな~とは思っていたけどね……」
《あの岩でもダメか》
ヴァルターが確認し、キリアルートと相談した上で岩の壁をその前に作って塞いでいたのだ。しかし、それを破られた可能性が高い。先ほど微かに響いた音はそれだと確信があった。
「数の力はすごいからね。それに、抑え過ぎるのも良い事ではないから、この辺でっていうのは計算通りかな」
窓の所に少し身を乗り出してため息混じりに告げる。
「う~ん……セルティ、ビルス、ヴァルターと、この後、森に向かってくれる? 領主達がどこまで来てるか分からないけど、見に行った方がよさそう」
「「分かりました」」
《良いだろう。少し威嚇しておけば、治めやすくなるかもしれぬ》
「うん。多分、この辺まで来るのは、迷宮のじゃなく、森のだろうからそれが効果的かも」
迷宮の魔獣が溢れ出たため、森にいた魔獣達が、混乱して、普段の行動範囲を抜けて、町の近くまで暴走して来る。
「キリ……町は……」
ユウリが不安そうに確認してくる。これに振り返って椅子に座り直し、キリアルートが笑った。
「大丈夫だよ。聖光霊になったレモアの力は大司教より上だからね。その上に魔光石も最高の状態で教会に取り付けた。だから、町全てを結界で覆っているようなものなんだ」
「そんなすごいことが……?」
「うん。ウチの礼拝堂の所で更に力を増幅して土地に流しているし、契約していない魔獣は、守護範囲には入ってこられない」
契約した魔獣には、魔馬などがある。ヴァルターとミュールもそうだが、人と契約することで繋がりが出来る。その繋がりを持つ者は通すようになっていた。人の付属のものという扱いだ。
「……キリ。私も行ってもいいでしょうか」
「ユウリが?」
「はい。父が心配で……」
「そっか。うん。ユウリなら怪我人も治せるし、いいよ。気を付けて行って来てね。ぼくは、サリーと待ってる」
「はいっ!」
「お任せください!」
サリーというのが、もう一人の女性の名だ。ユウリとは同年代ということで、話もしやすい。ようやく体力が戻ってきた所だが、日々キリアルートの所で働いてくれている。
普段は、領主邸に戻る時は、サリー達三人はベンノールトと共に屋敷に置いてくるのだが、今回は領主が帰ってくると言う事もあり、ベンノールトがサリー達も連れて行くべきだと言った。
「ベンノのお陰で、これも対処できそうでよかったよ。セルティ。傭兵ギルドの前で一度止まって」
「はい」
今度は後方の窓を開ける。そこに居る二人の男達へと指示を出した。
「リュイ、リーツ。カルツを探して傭兵ギルドの長に領主邸に来てもらうように話を通して。領主が戻ってくるから、話があると言えばいい」
「よろしいのですか? 領主の代わりになど……」
「リーツ。キリ様のご命令だぞ」
「そ、そうですが、後でキリ様がお叱りを受けたら……」
リーツは、二十歳になる青年。彼は商家で働いていたらしく、事務能力に優れている。慎重で少し心配性なところがある。リュイは四十半ばの男で、元傭兵だ。パーティを組んでいた仲間には、この辺境の領で置いてきぼりにされたらしい。冤罪をかけたのも仲間の彼らだった。
三人は冤罪だということが証明されたが、家族や知り合い達に見捨てられたという思いが拭いきれず、そちらとは縁を切った。職場に復帰も考えられないという彼らを、キリアルートは個人で雇うことにしたのだ。今はベンノールトの指導の下、働いてくれている。
「心配いらないよ。必ず必要になる。時間短縮は大事だ。非常事態だからね」
「っ、分かりました」
「承知しました。必ず」
リュイも覚悟を決めたような顔をする。彼は傭兵だったのだ。ギルドの長を引っ張り出すこと、それ以前に面会を願うことの難しさを知っているのだろう。
「カルツは、解体部署のまとめ役と話が出来る。そちらからお願いするといい。それと、コレを持って行って。遺跡……迷宮の魔獣から出る魔石だ。鑑定眼の熟練度が高い者がいれば、どこの迷宮から出たものか分かる。そこの森で見つけたと言って、これについて領主と話をと伝えて。緊急だと」
「っ……はい。上手くやってみせます」
コツはキリアルートからとも、領主からとも明言しないことだ。あくまでも領主と話をしてくれということで通す。何一つ嘘にならないように伝えるのが大事だ。良い訓練になるだろう。
「頼むね」
「「はい!」」
二人を傭兵ギルド前で降ろし、キリアルートを領主邸に送り届けた後、サリーを残して全員を森の入り口にキリアルートが転移させた。
それからは、ユウリ達の活躍で領主達は助かり、傭兵ギルドの長が領主邸にやって来るのとそう変わらず、領主達が屋敷に着いた。
「お帰りなさいませ、旦那様」
「お帰りなさい。父上」
「「お父さまっ」」
家族が嬉しそうに出迎えるが、領主は困った様子で答える。
「すまない。急ぎやることがある。話は……」
そう断っている一方で、ユウリ達が遅れて出て来たキリアルートの前に並ぶ。ヴァルターとミュールは森に残ってくれたようだ。
「ただいま戻りました」
代表で片膝を突いてそう告げるのはセルティだ。
「お帰り。よくやってくれたね」
「はっ! キリ様。お許しいただけるなら、私も今回のことが落ち着くまで森に……」
そこで、領主が近付いてきた。その目は、セルティを警戒していた。
「君は……一体……」
「私は……」
セルティはどう説明しようかと少し戸惑う。しかし、それを口にするより先にキリアルートが進み出た。
「それよりも、お話しましょう。今の事態について。傭兵ギルドの長も呼んでおりますので」
「っ、あ、キ、キリアルートさっ……」
「キリと呼んでもらえます? もちろん、呼び捨てで。あなたは正直な方みたいですね」
「っ……」
キリアルートは、これだけで領主の性格をある程度察することができていた。嘘が吐けない人のようだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
朝食を済ませて、購入した屋敷からヴァルターの引く馬車で領主邸に戻る際、森の異変を感じ取った。
「キリ?」
突然、椅子に乗り上げて御者席の方の窓を開けるキリアルートに、ユウリが不思議そうに首を傾げる。次に声を掛けてきたのは、もう一人の女性。
「どうされたのですか? キリ様」
「うん。ちょっとね」
馬車には、ユウリの他に女性一人を乗せている。後ろの御者席には、二人の侍従もいた。彼らは、冤罪で捕まっていた者達だ。今やキリアルートの側付きだった。
因みに、ユウリやもう一人の女性は領主邸でもキリアルートがデザインしたメイド服を着ている。侍女服にも見えるそれは、刺繍の入った白い肩まで覆う大きな襟が特徴で、キリアルートの前世での女性の神官服のデザインを取り入れていた。
ユウリは黒い髪はきっちり編み上げてまとめており、キリアルートの作った化粧水などで丁寧にケアした肌はツヤツヤとしている。そして、教皇としてあったキリアルートの知る王族を思い出し、教えた洗練された仕草と相まって、気品ある近寄りがたい雰囲気の侍女のようにしか見えなくなったユウリは、領主邸だけでなく町の人にも見惚れられていた。
セルティとビルスの騎士服も作ったこともあり、彼らを連れて歩いているキリアルートは、領主邸にいる不義の子ではなく、療養のためにどこかから引っ越してきた貴族子息という認識になっている。
「ヴァルター、感じる?」
《うむ……ついに蓋が開いたか》
キリアルートが外に初めて出た日に迷宮がありそうだと感じた場所。そこには間違いなく迷宮があった。しかし、その入り口は、五メートルほどの土の壁の中程にあったのだ。そこに入るには足場を組まなくてはならないし、そもそもの入り口が蔦草に覆われており、そこにあると思って見なければ分からない場所だ。
「そろそろかな~とは思っていたけどね……」
《あの岩でもダメか》
ヴァルターが確認し、キリアルートと相談した上で岩の壁をその前に作って塞いでいたのだ。しかし、それを破られた可能性が高い。先ほど微かに響いた音はそれだと確信があった。
「数の力はすごいからね。それに、抑え過ぎるのも良い事ではないから、この辺でっていうのは計算通りかな」
窓の所に少し身を乗り出してため息混じりに告げる。
「う~ん……セルティ、ビルス、ヴァルターと、この後、森に向かってくれる? 領主達がどこまで来てるか分からないけど、見に行った方がよさそう」
「「分かりました」」
《良いだろう。少し威嚇しておけば、治めやすくなるかもしれぬ》
「うん。多分、この辺まで来るのは、迷宮のじゃなく、森のだろうからそれが効果的かも」
迷宮の魔獣が溢れ出たため、森にいた魔獣達が、混乱して、普段の行動範囲を抜けて、町の近くまで暴走して来る。
「キリ……町は……」
ユウリが不安そうに確認してくる。これに振り返って椅子に座り直し、キリアルートが笑った。
「大丈夫だよ。聖光霊になったレモアの力は大司教より上だからね。その上に魔光石も最高の状態で教会に取り付けた。だから、町全てを結界で覆っているようなものなんだ」
「そんなすごいことが……?」
「うん。ウチの礼拝堂の所で更に力を増幅して土地に流しているし、契約していない魔獣は、守護範囲には入ってこられない」
契約した魔獣には、魔馬などがある。ヴァルターとミュールもそうだが、人と契約することで繋がりが出来る。その繋がりを持つ者は通すようになっていた。人の付属のものという扱いだ。
「……キリ。私も行ってもいいでしょうか」
「ユウリが?」
「はい。父が心配で……」
「そっか。うん。ユウリなら怪我人も治せるし、いいよ。気を付けて行って来てね。ぼくは、サリーと待ってる」
「はいっ!」
「お任せください!」
サリーというのが、もう一人の女性の名だ。ユウリとは同年代ということで、話もしやすい。ようやく体力が戻ってきた所だが、日々キリアルートの所で働いてくれている。
普段は、領主邸に戻る時は、サリー達三人はベンノールトと共に屋敷に置いてくるのだが、今回は領主が帰ってくると言う事もあり、ベンノールトがサリー達も連れて行くべきだと言った。
「ベンノのお陰で、これも対処できそうでよかったよ。セルティ。傭兵ギルドの前で一度止まって」
「はい」
今度は後方の窓を開ける。そこに居る二人の男達へと指示を出した。
「リュイ、リーツ。カルツを探して傭兵ギルドの長に領主邸に来てもらうように話を通して。領主が戻ってくるから、話があると言えばいい」
「よろしいのですか? 領主の代わりになど……」
「リーツ。キリ様のご命令だぞ」
「そ、そうですが、後でキリ様がお叱りを受けたら……」
リーツは、二十歳になる青年。彼は商家で働いていたらしく、事務能力に優れている。慎重で少し心配性なところがある。リュイは四十半ばの男で、元傭兵だ。パーティを組んでいた仲間には、この辺境の領で置いてきぼりにされたらしい。冤罪をかけたのも仲間の彼らだった。
三人は冤罪だということが証明されたが、家族や知り合い達に見捨てられたという思いが拭いきれず、そちらとは縁を切った。職場に復帰も考えられないという彼らを、キリアルートは個人で雇うことにしたのだ。今はベンノールトの指導の下、働いてくれている。
「心配いらないよ。必ず必要になる。時間短縮は大事だ。非常事態だからね」
「っ、分かりました」
「承知しました。必ず」
リュイも覚悟を決めたような顔をする。彼は傭兵だったのだ。ギルドの長を引っ張り出すこと、それ以前に面会を願うことの難しさを知っているのだろう。
「カルツは、解体部署のまとめ役と話が出来る。そちらからお願いするといい。それと、コレを持って行って。遺跡……迷宮の魔獣から出る魔石だ。鑑定眼の熟練度が高い者がいれば、どこの迷宮から出たものか分かる。そこの森で見つけたと言って、これについて領主と話をと伝えて。緊急だと」
「っ……はい。上手くやってみせます」
コツはキリアルートからとも、領主からとも明言しないことだ。あくまでも領主と話をしてくれということで通す。何一つ嘘にならないように伝えるのが大事だ。良い訓練になるだろう。
「頼むね」
「「はい!」」
二人を傭兵ギルド前で降ろし、キリアルートを領主邸に送り届けた後、サリーを残して全員を森の入り口にキリアルートが転移させた。
それからは、ユウリ達の活躍で領主達は助かり、傭兵ギルドの長が領主邸にやって来るのとそう変わらず、領主達が屋敷に着いた。
「お帰りなさいませ、旦那様」
「お帰りなさい。父上」
「「お父さまっ」」
家族が嬉しそうに出迎えるが、領主は困った様子で答える。
「すまない。急ぎやることがある。話は……」
そう断っている一方で、ユウリ達が遅れて出て来たキリアルートの前に並ぶ。ヴァルターとミュールは森に残ってくれたようだ。
「ただいま戻りました」
代表で片膝を突いてそう告げるのはセルティだ。
「お帰り。よくやってくれたね」
「はっ! キリ様。お許しいただけるなら、私も今回のことが落ち着くまで森に……」
そこで、領主が近付いてきた。その目は、セルティを警戒していた。
「君は……一体……」
「私は……」
セルティはどう説明しようかと少し戸惑う。しかし、それを口にするより先にキリアルートが進み出た。
「それよりも、お話しましょう。今の事態について。傭兵ギルドの長も呼んでおりますので」
「っ、あ、キ、キリアルートさっ……」
「キリと呼んでもらえます? もちろん、呼び捨てで。あなたは正直な方みたいですね」
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