10 / 212
1st ステージ
010 小さな英雄さん
しおりを挟む
ちょっと短いのでもう一話あります!
************
残り総数八百を切る頃。それは地響きをさせながら暗闇の中に現れ出た。木々の頭の先近くまでの背がある。
「っ、あれが……ゴブリンキングっ……」
誰かの震える声が響いた。そして、誰もがゴクリと喉を鳴らす。カラカラに乾いていく喉。気が狂いそうになる程の威圧。
だがそんな中、リンディエールは不敵に笑っていた。
「うわあ。でっかいなあっ。けど、オークキングやのおて良かったやん。さすがにこの人数やとキッツいで」
「っ……リンちゃん……」
「リン……っ」
多くの修羅場をくぐり抜けてきたファルビーラ達でさえ、雰囲気に吞まれてしまって動けずにいた。だが、リンディエールの声を聞いて、ふっと詰めていた息が吐き出せたのだ。
「さてと、冒険者のにいちゃんらは、なんとか踏ん張って取り巻きを頼むで。ウチのこと気にせんと、魔法も打ってかまへんから」
「ちょっ、リンちゃんまさかっ」
戦闘を開始してそろそろ四時間。回復薬を使ったとしても、精神の疲労までは回復できない。まともにゴブリンキングとやりあえるのは、リンディエールや祖父母達しか残っていなかった。
ゆっくりと歩み出て、武器を構える。
「さあ、ヤろうか? 王様」
《グオォォォォ!!!》
その声に怯むことなく、小さな体が弾丸のようにゴブリンキングへと飛んでいく。
「せいやっ!」
《グゥゥゥっ!》
捻りを加えながら首筋を狙ったが、ほんの少しの切り傷しかできない。普通の剣や短剣なら折れていただろう。
「カッたいなあ。こりゃ、本気で行かせてもらうで」
《グルォォォォ!!!!》
時に頭上を飛び越え、股下をすり抜け、足を切りつけ、目を狙う。確実に命を刈り取るには、急所を狙うしかない。
そうして、一時間。粘りに粘って傷を付けていくが、やはり頑丈だ。とはいえ、着実に深い傷にはなっている。せめて一度動きを止められれば、大きな魔法で狙えるはずだ。
「な、何か、手は、ないか……っ」
息も切れ始めた。どうしようかと考える。リンディエールも無傷ではないのだ。腕は恐らく折れている。肋骨もいっただろう。
「くっ、どうすっ……」
その時、通信が入った。
『ヒーちゃん!?』
《キングから離れろ!》
『っ、はいな!』
咄嗟に嫌な予感がして後ろに飛び退く。
《グルァァァァッ》
ゴブリンキングの腹から剣が生えていた。
「あの剣……ウチが作った……っ」
《トドメをさせ! 雷だ!》
「っ、極大魔法! 落雷砲!!」
物凄い音が響いた。地響きに驚いて誰もが咄嗟に頭を抱えて伏せる。ゴブリン達も動きを止めていた。
《ガァァァァァッッッ!!》
特大の雷がゴブリンキングに落ちる。更にその力は刺さった剣に一旦蓄えられ。熱を持って腹に大穴を開けた。
ドンっ、という音と共にゴブリンキングが倒れる。絶命した瞬間だった。
「はあ……どうにかなったわ……ヒーちゃん……愛しとんで」
《なっ、ぶ、無事なら良いっ……あと、その剣は八十点》
「八っ……厳しなあ……」
そうして、リンディエールは仰向けに倒れ込むと、気絶した。
◆ ◆ ◆
音が鳴る。これは大事な繋がりの音だ。そう思って、ゆっくりと覚醒する。
「っ……ん……」
「あっ、お、お嬢様!! 大旦那さまっ、大奥様っ」
これはシュルツの声だ。そのまま部屋を飛び出していった。ドアも開けっぱなし。いつもの彼にしたらあり得ない行動だ。そして、やっと音を認識した。
『ヒーちゃん?』
《っ、なんだその間抜けな声はっ。アレから五日だぞ!》
『へ? マジで?』
《マジだっ。まったく……どれだけ心配したか……っ》
その声を聞いて、思わず笑った。
『ありがとうな、ヒーちゃん』
《ん……落ち着いたら来い》
『そうするわ。もしかしたら、じいちゃん達も連れていくかもしれへんけど』
《……別にいい。来る時は連絡しろ》
『りょ~かい』
そうして通信を切り、体を起こしたところで祖父母が部屋に飛び込んできた。
「リン!!」
「リンちゃん!!」
「おおっ」
突然抱きつかれて、思わず避けるところだった。日本人の思考が残っているリンディエールは、これに慣れていない。両親に抱きしめられたこともないのだから尚更だ。
「痛い所はないか!?」
「リンちゃんの薬で治したけど、変な所はない?」
「ん~。平気やで。それより悪かったなあ。最後まで付き合えんかって」
あのゴブリンキングを倒した時には、まだゴブリン達が五百近く残っていたのだ。最後の掃討戦まで保たなかったのは申し訳なかった。
「何言ってるのっ。キングを倒してくれただけで十分だったわっ」
「というかリン……お前、三千近くいたゴブリン、それも上位種を中心に半分近く一人で狩ったの気付いているか?」
「へ? そんなに?」
「そんなにだよ……」
呆れられた。夢中だったことと、総数しか気にしていなかったため、自分がどれだけ倒したかなんてことは意識していなかった。
「すごいなあ……」
「お前がな?」
「あなたがね」
呆れが八割、称賛が二割だ。割りに合わない。
「まったく……ありがとう。小さな英雄さん」
「ありがとな」
「っ、うん!」
落ち着いた所でステータスを確認する。
ーーーーーーーーーーーーーーー
個称 ▷リンディエール・デリエスタ
(ウィストラ国、デリエスタ辺境伯の長女)
年齢 ▷10
種族 ▷人族
称号 ▷家族に思い出してもらえた子ども、
家族愛を知りはじめた子、
使用人と祖父母に愛される娘、
目覚め人、エセ関西人(爆笑)、
暴虐竜の親友、魔法バカ、
ゴブリンキングを倒した者、
辺境の小さな英雄、
竜の加護(特大)、
神々の観劇対象(笑)、
神々の加護(大)
レベル ▷188
体力 ▷584000/584000
魔力 ▷8700500/8700500
魔力属性▷風(7)、火(Max)、土(8)、
水(8)、光(9)、闇(9)、
無(Max)、時(7)、空(8)
ーーーーーーーーーーーーー
色々とツッコみたくなるものが満載だったため、リンディエールは不貞寝した。
************
読んでくださりありがとうございます◎
今日はもう一話!
よろしくお願いします◎
************
残り総数八百を切る頃。それは地響きをさせながら暗闇の中に現れ出た。木々の頭の先近くまでの背がある。
「っ、あれが……ゴブリンキングっ……」
誰かの震える声が響いた。そして、誰もがゴクリと喉を鳴らす。カラカラに乾いていく喉。気が狂いそうになる程の威圧。
だがそんな中、リンディエールは不敵に笑っていた。
「うわあ。でっかいなあっ。けど、オークキングやのおて良かったやん。さすがにこの人数やとキッツいで」
「っ……リンちゃん……」
「リン……っ」
多くの修羅場をくぐり抜けてきたファルビーラ達でさえ、雰囲気に吞まれてしまって動けずにいた。だが、リンディエールの声を聞いて、ふっと詰めていた息が吐き出せたのだ。
「さてと、冒険者のにいちゃんらは、なんとか踏ん張って取り巻きを頼むで。ウチのこと気にせんと、魔法も打ってかまへんから」
「ちょっ、リンちゃんまさかっ」
戦闘を開始してそろそろ四時間。回復薬を使ったとしても、精神の疲労までは回復できない。まともにゴブリンキングとやりあえるのは、リンディエールや祖父母達しか残っていなかった。
ゆっくりと歩み出て、武器を構える。
「さあ、ヤろうか? 王様」
《グオォォォォ!!!》
その声に怯むことなく、小さな体が弾丸のようにゴブリンキングへと飛んでいく。
「せいやっ!」
《グゥゥゥっ!》
捻りを加えながら首筋を狙ったが、ほんの少しの切り傷しかできない。普通の剣や短剣なら折れていただろう。
「カッたいなあ。こりゃ、本気で行かせてもらうで」
《グルォォォォ!!!!》
時に頭上を飛び越え、股下をすり抜け、足を切りつけ、目を狙う。確実に命を刈り取るには、急所を狙うしかない。
そうして、一時間。粘りに粘って傷を付けていくが、やはり頑丈だ。とはいえ、着実に深い傷にはなっている。せめて一度動きを止められれば、大きな魔法で狙えるはずだ。
「な、何か、手は、ないか……っ」
息も切れ始めた。どうしようかと考える。リンディエールも無傷ではないのだ。腕は恐らく折れている。肋骨もいっただろう。
「くっ、どうすっ……」
その時、通信が入った。
『ヒーちゃん!?』
《キングから離れろ!》
『っ、はいな!』
咄嗟に嫌な予感がして後ろに飛び退く。
《グルァァァァッ》
ゴブリンキングの腹から剣が生えていた。
「あの剣……ウチが作った……っ」
《トドメをさせ! 雷だ!》
「っ、極大魔法! 落雷砲!!」
物凄い音が響いた。地響きに驚いて誰もが咄嗟に頭を抱えて伏せる。ゴブリン達も動きを止めていた。
《ガァァァァァッッッ!!》
特大の雷がゴブリンキングに落ちる。更にその力は刺さった剣に一旦蓄えられ。熱を持って腹に大穴を開けた。
ドンっ、という音と共にゴブリンキングが倒れる。絶命した瞬間だった。
「はあ……どうにかなったわ……ヒーちゃん……愛しとんで」
《なっ、ぶ、無事なら良いっ……あと、その剣は八十点》
「八っ……厳しなあ……」
そうして、リンディエールは仰向けに倒れ込むと、気絶した。
◆ ◆ ◆
音が鳴る。これは大事な繋がりの音だ。そう思って、ゆっくりと覚醒する。
「っ……ん……」
「あっ、お、お嬢様!! 大旦那さまっ、大奥様っ」
これはシュルツの声だ。そのまま部屋を飛び出していった。ドアも開けっぱなし。いつもの彼にしたらあり得ない行動だ。そして、やっと音を認識した。
『ヒーちゃん?』
《っ、なんだその間抜けな声はっ。アレから五日だぞ!》
『へ? マジで?』
《マジだっ。まったく……どれだけ心配したか……っ》
その声を聞いて、思わず笑った。
『ありがとうな、ヒーちゃん』
《ん……落ち着いたら来い》
『そうするわ。もしかしたら、じいちゃん達も連れていくかもしれへんけど』
《……別にいい。来る時は連絡しろ》
『りょ~かい』
そうして通信を切り、体を起こしたところで祖父母が部屋に飛び込んできた。
「リン!!」
「リンちゃん!!」
「おおっ」
突然抱きつかれて、思わず避けるところだった。日本人の思考が残っているリンディエールは、これに慣れていない。両親に抱きしめられたこともないのだから尚更だ。
「痛い所はないか!?」
「リンちゃんの薬で治したけど、変な所はない?」
「ん~。平気やで。それより悪かったなあ。最後まで付き合えんかって」
あのゴブリンキングを倒した時には、まだゴブリン達が五百近く残っていたのだ。最後の掃討戦まで保たなかったのは申し訳なかった。
「何言ってるのっ。キングを倒してくれただけで十分だったわっ」
「というかリン……お前、三千近くいたゴブリン、それも上位種を中心に半分近く一人で狩ったの気付いているか?」
「へ? そんなに?」
「そんなにだよ……」
呆れられた。夢中だったことと、総数しか気にしていなかったため、自分がどれだけ倒したかなんてことは意識していなかった。
「すごいなあ……」
「お前がな?」
「あなたがね」
呆れが八割、称賛が二割だ。割りに合わない。
「まったく……ありがとう。小さな英雄さん」
「ありがとな」
「っ、うん!」
落ち着いた所でステータスを確認する。
ーーーーーーーーーーーーーーー
個称 ▷リンディエール・デリエスタ
(ウィストラ国、デリエスタ辺境伯の長女)
年齢 ▷10
種族 ▷人族
称号 ▷家族に思い出してもらえた子ども、
家族愛を知りはじめた子、
使用人と祖父母に愛される娘、
目覚め人、エセ関西人(爆笑)、
暴虐竜の親友、魔法バカ、
ゴブリンキングを倒した者、
辺境の小さな英雄、
竜の加護(特大)、
神々の観劇対象(笑)、
神々の加護(大)
レベル ▷188
体力 ▷584000/584000
魔力 ▷8700500/8700500
魔力属性▷風(7)、火(Max)、土(8)、
水(8)、光(9)、闇(9)、
無(Max)、時(7)、空(8)
ーーーーーーーーーーーーー
色々とツッコみたくなるものが満載だったため、リンディエールは不貞寝した。
************
読んでくださりありがとうございます◎
今日はもう一話!
よろしくお願いします◎
552
あなたにおすすめの小説
私だけが愛して1度も笑ったことの無い夫が、死んだはずの息子を連れてもどってきた
まつめ
恋愛
夫はただの一度も私に笑いかけたことは無く、穏やかに夫婦の時間をもったこともない。魔法騎士団の、騎士団長を務める彼は、23年間の結婚生活のほとんどを戦地で過ごしている。22歳の息子の戦死の知らせが届く。けれど夫は元気な息子を連れて私の元に戻って来てくれた。
あなたが後悔しても、私の愛はもう戻りません
藤原遊
恋愛
婚約者のアルベルトは、優しい人だった。
ただ――いつも、私より優先する存在がいただけで。
「君は分かってくれると思っていた」
その一言で、リーシェは気づいてしまう。
私は、最初から選ばれていなかったのだと。
これは、奪われた恋を取り戻す物語ではない。
後悔する彼と、もう戻らないと決めた私、
そして“私を選ぶ人”に出会うまでの、静かな恋の終わりと始まりの物語。
もうすぐ帰って来る勇者様と私の結婚式が3日後ですが、プロポーズされていないといくら言っても誰も信じてくれません
まつめ
恋愛
3日後に村をあげての盛大な結婚式がある。それはもうすぐやって来る勇者様と自分の結婚式。けれど勇者様は王都の聖女様と結婚すると決まっている。私は聖女様の代わりに癒し手として勇者様を治療してきた、だから見事魔王を打ち破って帰って来た時、村人達は私が本物の聖女だと勘違い。私がいくら否定しても誰も聞いてはくれない。王様との謁見を終えてもうすぐ勇者様が村に帰って来る。私は一度も好きだと言われてないし、ましてや結婚しようとプロポーズも受けていない。村人達はお祭り騒ぎで結婚式の準備は加速していく。どうしようと困っているのに、心の奥底で「もしかしたら……」と大好きな勇者様が自分を選んでくれる未来を淡く期待して流されてしまう私なのだった。どうしよう……でもひょっとして私と結婚してくれる?
『魔力ゼロの欠陥品』と蔑まれた伯爵令嬢、卒業パーティーで婚約破棄された瞬間に古代魔法が覚醒する ~虐げられ続けた三年間、倍返しでは足りない~
スカッと文庫
恋愛
「貴様のような無能、我が国の王妃には相応しくない。婚約を破棄し、学園から追放する!」
王立魔道学園の卒業パーティー。きらびやかなシャンデリアの下、王太子エドワードの声が冷酷に響いた。彼の隣には、愛くるしい表情で私を嵌めた男爵令嬢、ミナが勝ち誇ったように寄り添っている。
伯爵令嬢のリリアーヌは、入学以来三年間、「魔力ゼロの欠陥品」として学園中の嘲笑を浴び続けてきた。
婚約者であるエドワードからは一度も顧みられず、同級生からはゴミのように扱われ、ミナの自作自演による「いじめ」の濡れ衣まで着せられ……。
それでも、父との「力を隠せ」という約束を守るため、泥を啜るような屈辱に耐え抜いてきた。
――だが、国からも学園からも捨てられた今、もうその約束を守る必要はない。
「さようなら、皆様。……私が消えた後、この国がどうなろうと知ったことではありませんわ」
リリアーヌが身につけていた「魔力封印の首飾り」を自ら引き千切った瞬間、会場は漆黒の魔力に包まれた。
彼女は無能などではない。失われた「古代魔法」をその身に宿す、真の魔道の主だったのだ。
絶望する王太子たちを余目に、隣国の伝説の魔術師アルベルトに拾われたリリアーヌ。
彼女の、残酷で、甘美な復讐劇が今、幕を開ける――。
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
追放された地味令嬢、実は王国唯一の“魔力翻訳者”でした 〜役立たずと言われましたが、もう契約は終了です〜
あめとおと
恋愛
王太子から「魔法が何も起こらない役立たず」と断罪され、婚約破棄された伯爵令嬢リリア。
追放された彼女の能力は――
魔法の“意味”を読み解き、術式そのものを理解する力《魔力翻訳》。
辺境の魔導研究所でその才能を見出された彼女は、
三百年解読不能だった古代魔法を次々と再生させていく。
一方、彼女を失った王都では魔法事故が連鎖。
国家結界すら崩壊寸前に――。
「戻ってきてほしい」
そう告げられても、もう遅い。
私を必要としてくれる場所は、
すでに別にあるのだから。
これは、役立たずと呼ばれた令嬢が
本当の居場所と理解者を見つける物語。
【短編】『待つ女』をやめたら、『追われる女』になりました
あまぞらりゅう
恋愛
婚約者の王太子を、いつも待ち続けてきたシャルロッテ侯爵令嬢。
だがある日、彼女は知ってしまう。彼には本命の恋人がいて、自分のことを都合よく放置していただけなのだと。
彼女が待つのをやめた瞬間、追ってきたのは隣国の皇太子だった。
※覚えやすさや分かりやすさを重視しているので、登場人物の名前は「キャラクター名+身分表記」にしています
★小説家になろう2026/1/29日間総合8位異世界恋愛7位
★他サイト様にも投稿しています!
「その気になれない」と婚約破棄したあなたの、話を聞く必要がありますか?
さんけい
恋愛
国境を守るために結ばれた婚約を、侯爵家の令息は「その気になれない」という身勝手な理由で壊した。しかも婿入りする立場でありながら、愛人を認めろとまで言い出して――。
侮られ、傷つきながらも、伯爵家の跡取り娘エーディアは立ち止まらない。父とともに次の手を打ち、地に足のついた堅実な男ユリウスと出会い、領地と未来を少しずつ立て直していく。
一方、婚約を軽んじた元婚約者は、家にも王都にも見限られ、じわじわと立場を失っていく。
これは、誰かに苦しみを背負わせようとした男が自滅し、自分の足で立つ女が静かに幸福をつかむ、国境領ざまあ婚約破棄譚。
全44話。予約投稿済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる