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3rd ステージ
022 そいつ、何なの?
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リンディエールは少しばかり不機嫌だった。というのも、クイントにピクニックデートを邪魔されたからだ。
とはいえ、仕方のないことでもある。クイントが悪いのではなく、魔法陣を仕掛けた奴が悪い。
ヒストリアが会うというのならば、文句は言わない。
「そんなら、ばあちゃん達を呼んでくるわ」
《ああ……その、無理はさせなくていいからな》
「何ゆうとん。ウチのじいちゃんとばあちゃんや。心配いらへんわ」
《そうか》
ヒストリアが機嫌良く、リンディエールの料理を食べてくれているので、苛立った心はすぐに落ち着いた。
屋敷に転移したリンディエールは、祖父母を探す。クイントも混乱しているようなので、こちらに来るメンバーを決めたり、落ち着くまで時間はかかるだろう。祖父母達に説明する時間は十分ある。
しかし、困ったことになった。
祖父母が両親と兄の部屋に居るようなのだ。
「どないしよ……」
仕方ないので、部屋の前から少し離れた廊下で祖父へ連絡を入れた。
『どうした。リン』
「あ、じいちゃん。あんな。ちょお昨日王都に行って、そこであったことで、宰相さんから連絡があってな。そんで、ウチの親友と会って話をすることになったんやけど、じいちゃんとばあちゃんも一緒に会ってもらえへんかと思ってな」
『……』
「じいちゃん?」
返事がない。故障したかと腕輪を確認する。その時、部屋の中から叫び声が聞こえた。
「『なんじゃそりゃぁぁぁぁっ!!』」
「っ……キーンってならんくてよかったわ……」
ただ、通信は切れた。
それからガヤガヤと部屋の中で声が響き、祖父母が飛び出してきた。
「あ、じいちゃん、ばあちゃん」
「っ、リン! 宰相と連絡取れるとかどうなっとる!!」
「リンちゃん! 何があったか説明しなさい!」
「はい……」
リンディエールは祖父に担がれ、自室に向かう。その時に後ろに見えたのは、父と恐らく母、そして、兄の姿。
声をかけたそうにしていたが、リンディエールは大人しくドナドナされていった。
リンディエールの部屋で、なんとか祖父母に説明を終えると、盛大なため息をいただいた。
「えっと……すんまへん……」
「いや、リンの規格外っぷりを甘く見てた俺らが悪い……」
「まさか、王都まで行って、そんなことして帰ってくるなんて……それも半日で宰相とレンザー商会の会長と知り合うってどうなのよ……」
激しく呆れられた。
「それで? 連れて行ってくれるのね?」
「ヒーちゃんもその方がええって」
「そのヒーちゃんってのが……親友か」
「せや。その……ヒーちゃん……ヒストリアゆう名前やねん」
「「……」」
その名前だけで、思い当たるのは一つ。縁起も悪いということで、誰もその名を付ける者はいない。だから、ヒストリアはこの世でたった一人の名だ。
祖父母もリンディエールの親友が只者ではないと予想はしていた。だから、すぐにそれに思い至る。
「……暴虐竜……」
「マジか……確かにこの土地に封じられたって聞いてるが……」
デリエスタ家には、そう言い伝えがあったようだ。
「いいわ。会いましょう。可愛い孫の親友だもの」
「そうだなっ。俺はリンを信じる。だから、その親友も信じるぞ」
「ばあちゃん……じいちゃん……ありがとう」
そうして、リンディエールは祖父母を連れてヒストリアの所へ飛んだ。
◆ ◆ ◆
一方、残されたリンディエールの両親と兄はというと、部屋で肩を落としていた。
色々聞いてしまったのに、完全に蚊帳の外に置かれたためだ。
「……宰相って……宰相よね? 知り合ったって……どうしてそうなるの?」
「私が聞きたい……それも、昨日の朝居るのを見た。夜も帰って来ていた……どうやって王都に……」
謎だらけだ。
「ふふっ。ふふふっ。なんて子だろうっ。まるで伝説にある転移魔法が使えるみたいだ」
「「……」」
とても楽しそうに笑う息子に、両親は呆然とした。確かに、転移魔法でも使えなければそんなこと不可能だ。
だが、まだ十歳の子どもであるリンディエールがゴブリンキングを一人で倒したというのは間違いない。それも、ギリアンからの情報によると、既にレベル100を越えているらしい。
ならば、もしかしたらと思ってしまう。
「父上、母上。早く和解しましょうね♪」
「ああ……」
「ええ……」
絶対に敵に回してはいけないのではないか。そう、ようやく本気で危機を感じているのだ。
そこで、ドアがノックされた。
「失礼します。坊っちゃん。ギリアンです」
「入っていいよ」
やって来たギリアンは、領主夫婦の沈んだ様子に首を捻る。
「ああ。父上達は今反省中だから、気にせずに報告を」
ここで本来の主人である父親ではなく、息子の方にギリアンが報告をするという奇妙な状況を不思議がる者は誰もいなかった。
「あ、はい。本日のお嬢は、朝食を召し上がってから厨房を半ば占拠し、猛然と料理を始めたそうです」
「へえっ。料理、やっぱりできるんだ。どんな料理だったの?」
尋ねれば、ギリアンは手を叩いた。すると、メイドがワゴンを引いてくる。
乗っていたのはお皿。その上に白い塊りがある。
「スフレパンケーキだそうです。フワフワとしていて美味しいですよ」
「いただくよ!」
「「へ!?」」
両親達がようやく正気付いたが、気にせずそれにフォークを乗せた。
「うわぁ……本当にフワフワしてるっ……っ、ん、美味しい!」
「ふわっ、しゅわって感じだと、料理人達が絶賛してました。あとは、クッキーです」
「これも美味しい! サクサクしてる!」
「そうです! でも、こちらのクッキーはまた違って……」
「んんっ、カリッとした! あ、これ紅茶だっ」
「はい! この少し硬い感じがまた良くってっ」
「わかる!!」
実に楽しげにそれらを食べる息子に、両親もソワソワしだす。
「ふふっ。食べてみます?」
「「食べる!」」
そうして、美味しさに感動しながら喜ぶ両親を尻目に、ギリアンへ報告の続きを促した。
「他には?」
「パスタやハンバーグというものもあったのですが、そちらはまだ料理人達が再現ができないようで、夕食の時に挑戦するそうです」
「楽しみだ! でも、どうして突然料理を?」
今まではそんなことはしなかった。本当に突然だ。何があったのか気になった。
「それが、親友に食べさせるのだそうです。ピクニックデートに出かけると」
「……デート……相手はどんなやつ?」
自分でも声が低くなったのを自覚しながら、ギリアンへ問いかけた。
「それが……ファルビーラ様達が聞いたのは、お嬢がお土産は何が良いか聞くと食べ物で『……お前が……好きな物……』と答えるような方だとか……それにお嬢は『手料理で手籠にするしかない』と言われたとか……っ、ぼ、坊っちゃん?」
「ふふふっ。ふふふふっ……何そいつ……リンの手料理……手料理を食べられるとか……そいつ、何なの?」
「「「……」」」
ギリアンは領主に目で訴えた。これは大丈夫かと。
領主は訴えた。これはダメだと。
妻にも目を向ける。すると、妻は涙ぐんでいた。この目は恐怖だ。ゆっくりと首を横に振った。
早くリンディエールと仲直りしようと。早く会わせないと自分たちも危ないと。
そうして三人はゴクリと喉を鳴らし、頷き合った。
もう猶予はないと。
************
読んでくださりありがとうございます◎
一日空きます!
よろしくお願いします◎
とはいえ、仕方のないことでもある。クイントが悪いのではなく、魔法陣を仕掛けた奴が悪い。
ヒストリアが会うというのならば、文句は言わない。
「そんなら、ばあちゃん達を呼んでくるわ」
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「何ゆうとん。ウチのじいちゃんとばあちゃんや。心配いらへんわ」
《そうか》
ヒストリアが機嫌良く、リンディエールの料理を食べてくれているので、苛立った心はすぐに落ち着いた。
屋敷に転移したリンディエールは、祖父母を探す。クイントも混乱しているようなので、こちらに来るメンバーを決めたり、落ち着くまで時間はかかるだろう。祖父母達に説明する時間は十分ある。
しかし、困ったことになった。
祖父母が両親と兄の部屋に居るようなのだ。
「どないしよ……」
仕方ないので、部屋の前から少し離れた廊下で祖父へ連絡を入れた。
『どうした。リン』
「あ、じいちゃん。あんな。ちょお昨日王都に行って、そこであったことで、宰相さんから連絡があってな。そんで、ウチの親友と会って話をすることになったんやけど、じいちゃんとばあちゃんも一緒に会ってもらえへんかと思ってな」
『……』
「じいちゃん?」
返事がない。故障したかと腕輪を確認する。その時、部屋の中から叫び声が聞こえた。
「『なんじゃそりゃぁぁぁぁっ!!』」
「っ……キーンってならんくてよかったわ……」
ただ、通信は切れた。
それからガヤガヤと部屋の中で声が響き、祖父母が飛び出してきた。
「あ、じいちゃん、ばあちゃん」
「っ、リン! 宰相と連絡取れるとかどうなっとる!!」
「リンちゃん! 何があったか説明しなさい!」
「はい……」
リンディエールは祖父に担がれ、自室に向かう。その時に後ろに見えたのは、父と恐らく母、そして、兄の姿。
声をかけたそうにしていたが、リンディエールは大人しくドナドナされていった。
リンディエールの部屋で、なんとか祖父母に説明を終えると、盛大なため息をいただいた。
「えっと……すんまへん……」
「いや、リンの規格外っぷりを甘く見てた俺らが悪い……」
「まさか、王都まで行って、そんなことして帰ってくるなんて……それも半日で宰相とレンザー商会の会長と知り合うってどうなのよ……」
激しく呆れられた。
「それで? 連れて行ってくれるのね?」
「ヒーちゃんもその方がええって」
「そのヒーちゃんってのが……親友か」
「せや。その……ヒーちゃん……ヒストリアゆう名前やねん」
「「……」」
その名前だけで、思い当たるのは一つ。縁起も悪いということで、誰もその名を付ける者はいない。だから、ヒストリアはこの世でたった一人の名だ。
祖父母もリンディエールの親友が只者ではないと予想はしていた。だから、すぐにそれに思い至る。
「……暴虐竜……」
「マジか……確かにこの土地に封じられたって聞いてるが……」
デリエスタ家には、そう言い伝えがあったようだ。
「いいわ。会いましょう。可愛い孫の親友だもの」
「そうだなっ。俺はリンを信じる。だから、その親友も信じるぞ」
「ばあちゃん……じいちゃん……ありがとう」
そうして、リンディエールは祖父母を連れてヒストリアの所へ飛んだ。
◆ ◆ ◆
一方、残されたリンディエールの両親と兄はというと、部屋で肩を落としていた。
色々聞いてしまったのに、完全に蚊帳の外に置かれたためだ。
「……宰相って……宰相よね? 知り合ったって……どうしてそうなるの?」
「私が聞きたい……それも、昨日の朝居るのを見た。夜も帰って来ていた……どうやって王都に……」
謎だらけだ。
「ふふっ。ふふふっ。なんて子だろうっ。まるで伝説にある転移魔法が使えるみたいだ」
「「……」」
とても楽しそうに笑う息子に、両親は呆然とした。確かに、転移魔法でも使えなければそんなこと不可能だ。
だが、まだ十歳の子どもであるリンディエールがゴブリンキングを一人で倒したというのは間違いない。それも、ギリアンからの情報によると、既にレベル100を越えているらしい。
ならば、もしかしたらと思ってしまう。
「父上、母上。早く和解しましょうね♪」
「ああ……」
「ええ……」
絶対に敵に回してはいけないのではないか。そう、ようやく本気で危機を感じているのだ。
そこで、ドアがノックされた。
「失礼します。坊っちゃん。ギリアンです」
「入っていいよ」
やって来たギリアンは、領主夫婦の沈んだ様子に首を捻る。
「ああ。父上達は今反省中だから、気にせずに報告を」
ここで本来の主人である父親ではなく、息子の方にギリアンが報告をするという奇妙な状況を不思議がる者は誰もいなかった。
「あ、はい。本日のお嬢は、朝食を召し上がってから厨房を半ば占拠し、猛然と料理を始めたそうです」
「へえっ。料理、やっぱりできるんだ。どんな料理だったの?」
尋ねれば、ギリアンは手を叩いた。すると、メイドがワゴンを引いてくる。
乗っていたのはお皿。その上に白い塊りがある。
「スフレパンケーキだそうです。フワフワとしていて美味しいですよ」
「いただくよ!」
「「へ!?」」
両親達がようやく正気付いたが、気にせずそれにフォークを乗せた。
「うわぁ……本当にフワフワしてるっ……っ、ん、美味しい!」
「ふわっ、しゅわって感じだと、料理人達が絶賛してました。あとは、クッキーです」
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「そうです! でも、こちらのクッキーはまた違って……」
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「はい! この少し硬い感じがまた良くってっ」
「わかる!!」
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「ふふっ。食べてみます?」
「「食べる!」」
そうして、美味しさに感動しながら喜ぶ両親を尻目に、ギリアンへ報告の続きを促した。
「他には?」
「パスタやハンバーグというものもあったのですが、そちらはまだ料理人達が再現ができないようで、夕食の時に挑戦するそうです」
「楽しみだ! でも、どうして突然料理を?」
今まではそんなことはしなかった。本当に突然だ。何があったのか気になった。
「それが、親友に食べさせるのだそうです。ピクニックデートに出かけると」
「……デート……相手はどんなやつ?」
自分でも声が低くなったのを自覚しながら、ギリアンへ問いかけた。
「それが……ファルビーラ様達が聞いたのは、お嬢がお土産は何が良いか聞くと食べ物で『……お前が……好きな物……』と答えるような方だとか……それにお嬢は『手料理で手籠にするしかない』と言われたとか……っ、ぼ、坊っちゃん?」
「ふふふっ。ふふふふっ……何そいつ……リンの手料理……手料理を食べられるとか……そいつ、何なの?」
「「「……」」」
ギリアンは領主に目で訴えた。これは大丈夫かと。
領主は訴えた。これはダメだと。
妻にも目を向ける。すると、妻は涙ぐんでいた。この目は恐怖だ。ゆっくりと首を横に振った。
早くリンディエールと仲直りしようと。早く会わせないと自分たちも危ないと。
そうして三人はゴクリと喉を鳴らし、頷き合った。
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