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連載
595 最速の強行軍です
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2017. 6. 19
**********
ティアとラキアは外で待っていた仲間達と合流する。
「お待たせ」
現れたティアに、満足気なカルツォーネ以外の者達は唖然とした。そんな彼らを代表する呟きがザランの口から出る。
「一瞬、ここがティアの城なんじゃないかと思ったぜ……」
「うん? どういう意味?」
わけがわからないと顔をしかめて足を止める。すると、ゲイルがいつものように豪快に笑って説明する。
「ははっ、嬢ちゃんが、さながら出陣する女王様みたいだってことだよ」
「えっ、そう……?」
ティアは城を振り返る。城をバックにした姿がよく映えたようだ。
そこで、ラキアが悔しそうに言う。
「そうですっ。このようなお姿を見られるとはっ……絵師を用意しておくべきでした……一生の不覚ですっ……」
「絵師って……」
本気で悔しがるラキアに呆れてしまう。どこの世界に、戦場へ向かう直前に絵を描かせる者がいるだろう。
こうなった時のラキアは放っておくというのが、ここ何年かで身に付いた習慣だ。
ティアはこれから飛んでもらうフラムの様子を確認しようと、肩に留まらせているベリアローズへ近付いていく。
だが、そこでまた眉根を寄せる。
「どうしたの? お兄様」
「あ、いや……父上やお祖父様も見たかっただろうなと……」
「何を?」
ちょっと眠くなっているのだろうかと心配になるが、そのままフラムを引き取った。
「フラム。飛べるかな?」
《キュ!》
なんだか凛々しい感じで頷いてくれた。
「それじゃぁ、出発するよ。馬車は……」
「あれです」
そう言ったのはシェリスだ。そこには、特別製のシェリスの馬車がある。見た目は四人乗りだが、中は空間が拡張されており、広い八人乗りだ。
ついでに魔術攻撃を跳ね返し、剣で傷もつけられないという特殊仕様にまでなっている。その上、馬の負担も少ない軽減の魔術もかかっているので、速度もかなり出すことができるとんでもない馬車だった。
これを運んできたのは、三バカらしい。それも、大会が終わって速攻でサルバに戻り、先ほど着いたようだ。
「あの三人組は役に立ちますね」
「う、うん。そんでその三人は……」
どうしたのだろうと少し頭を動かすと、案の定、三バカは木材や瓦礫をかついだまま方々から駆けてくる。
「「「お呼びですかっ!」」」
「いや、呼んではない」
「「「出陣ですかっ」」」
「お前達はここの修繕とか……うん。お前達にはここを任せる!」
「「「っ、はい! お任せください!!」」」
三バカはこれで良いと、ティアはもう行くように手で追い払う。すると、すぐに重い木材や瓦礫を持って、それぞれの作業途中だった場所へ消えて行った。
それを見て、サクヤが呟く。
「あんた、使い方知ってるわね」
「ちょっと懐かしい気もするのが微妙なんだけどね」
「あ~、昔はあんな騎士、この辺にいっぱいいたわよね」
「うん……」
鬱陶しいほど忠実で、強くなる事に貪欲で勤勉な騎士達。そんな騎士がティアの周りには沢山いた。
少々の懐かしさと、過去を思い出す時の苦々しさを感じながら、ティアは仲間達に指示を出す。
「馬車にはラキアちゃん、兄様達とカイ君、アデルとキルシュも乗って。それとそこのお嬢様もね。あとウルさん」
「私もですか?」
「当たり前でしょ。さすがにウィストまであの馬ではキツイよ」
「わっ、分かりました」
ウルスヴァンも馬で駆ける気でいたらしい。だが、用意した馬は俊闘馬。その脚力は凄まじい。お陰で乗り手にかかる負担も少なくはない。ティアに気遣われ、ウルスヴァンは動揺しながらも嬉しそうだった。
「カル姐は天馬で行くでしょ?」
「ああ。飛べば俊闘馬にだって負けない」
カルツォーネの愛馬である天馬は、空ではドラゴンに匹敵する速さを誇る。問題はないだろう。
「じゃぁ、後は……」
数が合うだろうかと見回す。すると、ユメルとカヤルがアリシアとベティを伴って歩み寄ってくる。
「「ティア様。僕らが二人を後ろに乗せて行きます」」
「へぇ。うん。良いよ。というか、アリシアとベティもついてくるの?」
そういえば、二人にはちゃんと確認していなかったなと思った。一応の確認は必要だ。これに二人はきっぱりと答える。
「もちろんです。あの令嬢をしっかり見張っておきます」
「戦闘も問題はありませんが、アレがティア様の邪魔をしないよう、捕まえておきます」
二人にとって、ローズはただの監視対象であり、メイドと令嬢という関係でさえないようだ。
「そう。でも、あまり無理はしないで」
「「はいっ」」
それぞれが馬に跨る。ティアは大きくなったフラムに乗り、マティは馬車につながれた。これで半刻もかける事なく、一行はウィストに到着できるだろう。
しかし、今まさに出発の合図を送ろうとした時、ビアンが駆けてきた。
「お待ちをっ」
「ビアン?」
その声を聞き、エルヴァストが不思議そうに馬車の扉から身を乗り出してビアンを見る。すると、ビアンはエルヴァストに短剣を差し出した。
「これをお持ちください。本来、一族の血を引く男児に、祝福の儀の折に渡すものなのですが……必ず身を守ってくれるでしょう。私はこの国の騎士です……お供は禁じられてしまいましたので、せめてこれだけ」
「あ、ああ。受け取ろう。だが、これをなぜ私に……」
それを問うエルヴァストに苦笑し、そのまま口を開く事なく扉を閉める。
素早く馬車から離れたビアンは、ティアへ目を向けた。それに頷くと、ビアンは敬礼する。
「ご武運をっ」
「ありがと。お前達、留守を頼む」
そう声を掛けたのは、ビアンの後ろに見えた紅翼の騎士団長と副団長、そして、ケイギルだ。
「「「はっ!」」」
ケイギルは窓から顔を覗かせたキルシュに小さく頷きかける。それにキルシュも応えたようだ。
全ての用意が整った。
「出るよ」
「「「おうっ!!」」」
フラムが飛び立つと、一気に全員が城から出て行く。紅翼の騎士達が気を利かせたのか、町を出るまでの大通りをしっかりと空けておいてくれたらしい。
貴族達も何かを感じ、道を開けていた。
それを上から見ながら、町の上空で待っていたカランタを呼ぶ。
「父様っ」
「っ……」
そう呼ばれた事に驚いた様子で、カランタは一瞬びくりと体を震わせたが、そのまま大きな羽を羽ばたかせ、フラムの背に舞い降りる。
飛ばされそうになるカランタに手を伸ばすと、羽をしまってその手を握った。
「ねぇ、ウィストに着くまでにやってほしい事があるんだけど」
「なに……?」
カランタはティアの腰に手を回しながら尋ねる。するとティアは、背中を指差した。
「母様の剣から何か感じない?」
「何かって……これ……っ」
クロノスの持つ剣と同じく、大精霊王の加護は感じて当然として、それ以外にも何かが宿っていると感じていた。
ティアには確信が持てなかったそれも、カランタには正体が分かる。
「……魂の欠片……」
「欠片……そっか。欠片なんだ。けど、母様じゃないよね? 一体誰の?」
「……もしかしたら……」
カランタの真剣な響きの声に、ティアは任せようと決める。
「頼める?」
「うん。ウィストに着くまでに、引き剥がす。このままは良くないから」
「じゃぁ、よろしく」
「任せて」
今、このタイミングでティアの所へ導かれてきた。ならば、きっと意味がある。そんな気がしてならないのだ。
**********
舞台裏のお話。
チェスカ「……行かなくてよかったので?」
ビアン「ええ……あちらで私ができる事はきっと少ない……」
チェスカ「あれだけの実力者が集まっていては、誰が行った所で同じでしょう」
ビアン「ははっ、確かにそうですね」
チェスカ「ですが、心配は不要かと」
ビアン「はい。完全に戦争と言ってもいいものですが、お嬢さんとしては、ちょっと喧嘩してくるという程度でしょう」
チェスカ「味方で良かった」
ビアン「本当に…….それを出会って数年……何度思ったでしょう……」
チェスカ「……そう、何度も思うような事ではないはずなのですが……」
ビアン「そうなんですよね……人生で一度も口にしない人の方が多い言葉ですよね?」
チェスカ「常識は通用しないということでしょう」
ビアン「……その言葉も珍しい部類のもののはずなんですが……なぜでしょう。良く聞きます……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
普通ではないので。
さぁ、王太子は今?
次回、月曜19日の0時です。
よろしくお願いします◎
**********
ティアとラキアは外で待っていた仲間達と合流する。
「お待たせ」
現れたティアに、満足気なカルツォーネ以外の者達は唖然とした。そんな彼らを代表する呟きがザランの口から出る。
「一瞬、ここがティアの城なんじゃないかと思ったぜ……」
「うん? どういう意味?」
わけがわからないと顔をしかめて足を止める。すると、ゲイルがいつものように豪快に笑って説明する。
「ははっ、嬢ちゃんが、さながら出陣する女王様みたいだってことだよ」
「えっ、そう……?」
ティアは城を振り返る。城をバックにした姿がよく映えたようだ。
そこで、ラキアが悔しそうに言う。
「そうですっ。このようなお姿を見られるとはっ……絵師を用意しておくべきでした……一生の不覚ですっ……」
「絵師って……」
本気で悔しがるラキアに呆れてしまう。どこの世界に、戦場へ向かう直前に絵を描かせる者がいるだろう。
こうなった時のラキアは放っておくというのが、ここ何年かで身に付いた習慣だ。
ティアはこれから飛んでもらうフラムの様子を確認しようと、肩に留まらせているベリアローズへ近付いていく。
だが、そこでまた眉根を寄せる。
「どうしたの? お兄様」
「あ、いや……父上やお祖父様も見たかっただろうなと……」
「何を?」
ちょっと眠くなっているのだろうかと心配になるが、そのままフラムを引き取った。
「フラム。飛べるかな?」
《キュ!》
なんだか凛々しい感じで頷いてくれた。
「それじゃぁ、出発するよ。馬車は……」
「あれです」
そう言ったのはシェリスだ。そこには、特別製のシェリスの馬車がある。見た目は四人乗りだが、中は空間が拡張されており、広い八人乗りだ。
ついでに魔術攻撃を跳ね返し、剣で傷もつけられないという特殊仕様にまでなっている。その上、馬の負担も少ない軽減の魔術もかかっているので、速度もかなり出すことができるとんでもない馬車だった。
これを運んできたのは、三バカらしい。それも、大会が終わって速攻でサルバに戻り、先ほど着いたようだ。
「あの三人組は役に立ちますね」
「う、うん。そんでその三人は……」
どうしたのだろうと少し頭を動かすと、案の定、三バカは木材や瓦礫をかついだまま方々から駆けてくる。
「「「お呼びですかっ!」」」
「いや、呼んではない」
「「「出陣ですかっ」」」
「お前達はここの修繕とか……うん。お前達にはここを任せる!」
「「「っ、はい! お任せください!!」」」
三バカはこれで良いと、ティアはもう行くように手で追い払う。すると、すぐに重い木材や瓦礫を持って、それぞれの作業途中だった場所へ消えて行った。
それを見て、サクヤが呟く。
「あんた、使い方知ってるわね」
「ちょっと懐かしい気もするのが微妙なんだけどね」
「あ~、昔はあんな騎士、この辺にいっぱいいたわよね」
「うん……」
鬱陶しいほど忠実で、強くなる事に貪欲で勤勉な騎士達。そんな騎士がティアの周りには沢山いた。
少々の懐かしさと、過去を思い出す時の苦々しさを感じながら、ティアは仲間達に指示を出す。
「馬車にはラキアちゃん、兄様達とカイ君、アデルとキルシュも乗って。それとそこのお嬢様もね。あとウルさん」
「私もですか?」
「当たり前でしょ。さすがにウィストまであの馬ではキツイよ」
「わっ、分かりました」
ウルスヴァンも馬で駆ける気でいたらしい。だが、用意した馬は俊闘馬。その脚力は凄まじい。お陰で乗り手にかかる負担も少なくはない。ティアに気遣われ、ウルスヴァンは動揺しながらも嬉しそうだった。
「カル姐は天馬で行くでしょ?」
「ああ。飛べば俊闘馬にだって負けない」
カルツォーネの愛馬である天馬は、空ではドラゴンに匹敵する速さを誇る。問題はないだろう。
「じゃぁ、後は……」
数が合うだろうかと見回す。すると、ユメルとカヤルがアリシアとベティを伴って歩み寄ってくる。
「「ティア様。僕らが二人を後ろに乗せて行きます」」
「へぇ。うん。良いよ。というか、アリシアとベティもついてくるの?」
そういえば、二人にはちゃんと確認していなかったなと思った。一応の確認は必要だ。これに二人はきっぱりと答える。
「もちろんです。あの令嬢をしっかり見張っておきます」
「戦闘も問題はありませんが、アレがティア様の邪魔をしないよう、捕まえておきます」
二人にとって、ローズはただの監視対象であり、メイドと令嬢という関係でさえないようだ。
「そう。でも、あまり無理はしないで」
「「はいっ」」
それぞれが馬に跨る。ティアは大きくなったフラムに乗り、マティは馬車につながれた。これで半刻もかける事なく、一行はウィストに到着できるだろう。
しかし、今まさに出発の合図を送ろうとした時、ビアンが駆けてきた。
「お待ちをっ」
「ビアン?」
その声を聞き、エルヴァストが不思議そうに馬車の扉から身を乗り出してビアンを見る。すると、ビアンはエルヴァストに短剣を差し出した。
「これをお持ちください。本来、一族の血を引く男児に、祝福の儀の折に渡すものなのですが……必ず身を守ってくれるでしょう。私はこの国の騎士です……お供は禁じられてしまいましたので、せめてこれだけ」
「あ、ああ。受け取ろう。だが、これをなぜ私に……」
それを問うエルヴァストに苦笑し、そのまま口を開く事なく扉を閉める。
素早く馬車から離れたビアンは、ティアへ目を向けた。それに頷くと、ビアンは敬礼する。
「ご武運をっ」
「ありがと。お前達、留守を頼む」
そう声を掛けたのは、ビアンの後ろに見えた紅翼の騎士団長と副団長、そして、ケイギルだ。
「「「はっ!」」」
ケイギルは窓から顔を覗かせたキルシュに小さく頷きかける。それにキルシュも応えたようだ。
全ての用意が整った。
「出るよ」
「「「おうっ!!」」」
フラムが飛び立つと、一気に全員が城から出て行く。紅翼の騎士達が気を利かせたのか、町を出るまでの大通りをしっかりと空けておいてくれたらしい。
貴族達も何かを感じ、道を開けていた。
それを上から見ながら、町の上空で待っていたカランタを呼ぶ。
「父様っ」
「っ……」
そう呼ばれた事に驚いた様子で、カランタは一瞬びくりと体を震わせたが、そのまま大きな羽を羽ばたかせ、フラムの背に舞い降りる。
飛ばされそうになるカランタに手を伸ばすと、羽をしまってその手を握った。
「ねぇ、ウィストに着くまでにやってほしい事があるんだけど」
「なに……?」
カランタはティアの腰に手を回しながら尋ねる。するとティアは、背中を指差した。
「母様の剣から何か感じない?」
「何かって……これ……っ」
クロノスの持つ剣と同じく、大精霊王の加護は感じて当然として、それ以外にも何かが宿っていると感じていた。
ティアには確信が持てなかったそれも、カランタには正体が分かる。
「……魂の欠片……」
「欠片……そっか。欠片なんだ。けど、母様じゃないよね? 一体誰の?」
「……もしかしたら……」
カランタの真剣な響きの声に、ティアは任せようと決める。
「頼める?」
「うん。ウィストに着くまでに、引き剥がす。このままは良くないから」
「じゃぁ、よろしく」
「任せて」
今、このタイミングでティアの所へ導かれてきた。ならば、きっと意味がある。そんな気がしてならないのだ。
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舞台裏のお話。
チェスカ「……行かなくてよかったので?」
ビアン「ええ……あちらで私ができる事はきっと少ない……」
チェスカ「あれだけの実力者が集まっていては、誰が行った所で同じでしょう」
ビアン「ははっ、確かにそうですね」
チェスカ「ですが、心配は不要かと」
ビアン「はい。完全に戦争と言ってもいいものですが、お嬢さんとしては、ちょっと喧嘩してくるという程度でしょう」
チェスカ「味方で良かった」
ビアン「本当に…….それを出会って数年……何度思ったでしょう……」
チェスカ「……そう、何度も思うような事ではないはずなのですが……」
ビアン「そうなんですよね……人生で一度も口にしない人の方が多い言葉ですよね?」
チェスカ「常識は通用しないということでしょう」
ビアン「……その言葉も珍しい部類のもののはずなんですが……なぜでしょう。良く聞きます……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
普通ではないので。
さぁ、王太子は今?
次回、月曜19日の0時です。
よろしくお願いします◎
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