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第八章 学校と研修
318 まったくあなた達は……
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コウヤがパックンによって心を折られた兵士達を慰めている頃。
リクトルスを先頭にした最前線では、完全に訓練の様相を呈していた。
「いいですか。先ずは戦いやすい場所を探しなさい。集団暴走の場合は、思い切って地形を変えても問題ありません。大地の力が放出されている状態なので、終わった後、比較的すぐに地形が戻ろうとしますからね。とにかく、力を発揮出来るように考えることです」
「「「はい!」」」
リクトルスの声は、どこにいても聞こえるようになっており、冒険者達は戦いながら、その声を聞いていた。
「パーティを組んでいるならば、自分たちの仲間が戦いやすい地形というのを把握し、作れるよう、日頃から相談しておくと良いでしょう。集団暴走でなくても、常にそれらを考えて、少しでも有利な場所を探せる目は養っていくように」
「「「はい!」」」
リクトルスは説明しながらも、破竹の勢いで魔獣を消滅させていく。
「次に大事なのは、自身の扱う武器の特性を理解しておくことです」
長剣で一閃すれば数匹が一度に消える。ありとあらゆる武器を扱えるリクトルスは、今回は主に長剣で、時折、弓というスタイルだ。
「遠距離、中距離、近距離、それぞれの手を万が一の場合に備えて用意しておくように。パーティの場合は、これらを分けて構成していると思いますが、個人でも用意しておくと良いでしょう。剣士だからと意固地になってはいけませんよ」
「え? は、はい!」
「そ、そっか……」
「拘らなくてもいいってこと?」
自分自身の持つ武器を極めるのが正しいと思っている冒険者は多い。
「変に拘るなって、コウヤも言うよな」
「おう。俺らも最初の頃に、命を賭けてるんだから、手はいくつも用意しておくべきだって言われた」
「一時期、投擲スキルを取るのが流行ったよな」
「ああっ、誰が先に取れるかって、賭けたっ」
これらの会話をしながら魔獣を葬っていくのはユースールからやって来た冒険者達だ。中には非番の兵士も混ざっているが、非番時には冒険者になる者もいるため違いは分からない。ユースールからは総勢約二百人が乗り込んで来ている。
「え? 投擲スキル? あんな地味なスキルを?」
疑問を持つのは、他の支部から推薦されて職員と共に連れて来られた冒険者達だ。その数およそ三百。
「あ~、お前ら、投擲スキルをバカにすると痛い目見るぞっ」
「俺らも、あいつらと出会うまではバカにしてたけどな」
「だってよお、流石に石で魔獣を倒すとかないし」
「ないな」
「ないよな~」
これらは、ユースールの冒険者達と関係を築いた王都の冒険者達だ。
上手くパーティで連携しあって、確実に魔獣を倒していっている。
構成としては、先頭がユースール、王都、その他の順だ。後ろへ行く者ほど、先頭の様子を見て引いている。
本来ならば防衛ラインを設けて、待ち受けるスタイルを取るが、とりあえず迷宮まで走れという謎の指示の下、ユースール組以外は漏れてきたさほど強くない魔獣を倒しながらついて行く。
一体、自分たちは何をしていて、今どういう状況なのかが分からない者も後ろの方には多い。だが、集団心理というのか、とりあえずついて行っていた。
よって、こんな会話も呑気に出来る。
「は? 石でって……大きな石で潰すとか?」
「バカ。投擲っつっただろ。こう……指で輪を作ったより小さいやつだ」
片手を見せ、親指と人差し指で丸を作る。
「ウサギ程度か」
「岩イノシシ」
「……は?」
「俺らが見せてもらったのは、レッドイーグル」
「私らはキリングアントだったよ」
「……は?」
岩イノシシはデカイし、レッドイーグルは素早い。キリングアントは大きいが特に堅かった。
「……石で?」
「無理だろ」
常識的に考えて無理だと思うのは当然だ。
そんな中、ユースール組が面白がって投擲で倒し始めた。
「見せてやるよー」
「おっ、いいな。リクト様ー。良いですかー」
きちんとリクトルスに許可を取るのは良いことだ。というか、神だと知っていても、ユースール組はリクトルスに気安い。
因みに、王都組とその他の者は、リクトルスをAランクの強い冒険者なんだろうなという認識で見ていた。さすがに神だとは説明していないし、その時間もなかったのだ。
「良いでしょう。訓練にも良いですからね。石など拾うために屈むのはダメですよ。蹴り上げるか、こういう場所では、使える木の実を探すといいでしょう。レツの実なんか良いですね。ただし、それらは知識がないといけません。毒を持つ実などもありますから。まあ、あなた方は採取研修も受けてますしね。大丈夫でしょう。ただ、暗いので見間違えないように」
「「「はーい」」」
手を上げながら、近くにあったレツの木の実を取る。コウヤは時にどんぐりと呼んでいる。ちょっと大きめの丸型だ。
魔法師部隊が灯りをそれなりに配置してくれているので、よく見える。昼間の明るさとまではいかないが、夜の森をこうして問題なく進めていた。
「よし、行くぞー」
「ほれっ」
「そいっ」
「やあっ」
それぞれの掛け声で放たれていく木の実や小石。その数がすごいことになったのは、ほとんどの者が面白がってやり始めたからだ。
ユースール組にとっては、向かってくる魔獣のランクは低い。数が少々多いだけだ。よって、最前線の者が何もしなくて良いくらいに掃討率は高くなった。
「あれ? もしかして、これだけで行けるんじゃね?」
「俺もそんな気するわ」
「なら、久し振りに投擲の訓練にしちゃえばいいんじゃない?」
「リクト様ー。良いですかー」
これもきちんと許可を取る。
この時、横に間違いなく伝播したため、前線にいるユースール組が全員揃って投擲に攻撃方法を変えつつあった。
後ろの冒険者達は唖然としている。
集団暴走でこんな戦い方はありなのかと。リクトルスもさすがにこれはないと思ったようだ。
「まったくあなた達は……仕方ないですね……これが本来の集団暴走だと思われないように、後で説明しますよ。いいでしょう。ただし、無理に拘らないように。あ、ちなみに、投擲スキルを【極】まで上げると面白い技が出来るようになります。この機会に目指してみるといいでしょう」
「「「マジで!? よっしゃー!!」」」
「「「やったるぜ!!」」」
こうして、ゲーム感覚になったユースール組に敵う者は迷宮にもなく、最終的にそれぞれの迷宮の出入り口の前で待ち伏せて倒す状態になった。
「「「……」」」
王都組もその他の冒険者達も、いよいよこの状況が何なのかよく分からなくなってきていた。
「はあ……ここまでとは……」
リクトルスまで呆れている。
そこに、グラビティボードで空からコウヤが降り立った。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
リクトルスを先頭にした最前線では、完全に訓練の様相を呈していた。
「いいですか。先ずは戦いやすい場所を探しなさい。集団暴走の場合は、思い切って地形を変えても問題ありません。大地の力が放出されている状態なので、終わった後、比較的すぐに地形が戻ろうとしますからね。とにかく、力を発揮出来るように考えることです」
「「「はい!」」」
リクトルスの声は、どこにいても聞こえるようになっており、冒険者達は戦いながら、その声を聞いていた。
「パーティを組んでいるならば、自分たちの仲間が戦いやすい地形というのを把握し、作れるよう、日頃から相談しておくと良いでしょう。集団暴走でなくても、常にそれらを考えて、少しでも有利な場所を探せる目は養っていくように」
「「「はい!」」」
リクトルスは説明しながらも、破竹の勢いで魔獣を消滅させていく。
「次に大事なのは、自身の扱う武器の特性を理解しておくことです」
長剣で一閃すれば数匹が一度に消える。ありとあらゆる武器を扱えるリクトルスは、今回は主に長剣で、時折、弓というスタイルだ。
「遠距離、中距離、近距離、それぞれの手を万が一の場合に備えて用意しておくように。パーティの場合は、これらを分けて構成していると思いますが、個人でも用意しておくと良いでしょう。剣士だからと意固地になってはいけませんよ」
「え? は、はい!」
「そ、そっか……」
「拘らなくてもいいってこと?」
自分自身の持つ武器を極めるのが正しいと思っている冒険者は多い。
「変に拘るなって、コウヤも言うよな」
「おう。俺らも最初の頃に、命を賭けてるんだから、手はいくつも用意しておくべきだって言われた」
「一時期、投擲スキルを取るのが流行ったよな」
「ああっ、誰が先に取れるかって、賭けたっ」
これらの会話をしながら魔獣を葬っていくのはユースールからやって来た冒険者達だ。中には非番の兵士も混ざっているが、非番時には冒険者になる者もいるため違いは分からない。ユースールからは総勢約二百人が乗り込んで来ている。
「え? 投擲スキル? あんな地味なスキルを?」
疑問を持つのは、他の支部から推薦されて職員と共に連れて来られた冒険者達だ。その数およそ三百。
「あ~、お前ら、投擲スキルをバカにすると痛い目見るぞっ」
「俺らも、あいつらと出会うまではバカにしてたけどな」
「だってよお、流石に石で魔獣を倒すとかないし」
「ないな」
「ないよな~」
これらは、ユースールの冒険者達と関係を築いた王都の冒険者達だ。
上手くパーティで連携しあって、確実に魔獣を倒していっている。
構成としては、先頭がユースール、王都、その他の順だ。後ろへ行く者ほど、先頭の様子を見て引いている。
本来ならば防衛ラインを設けて、待ち受けるスタイルを取るが、とりあえず迷宮まで走れという謎の指示の下、ユースール組以外は漏れてきたさほど強くない魔獣を倒しながらついて行く。
一体、自分たちは何をしていて、今どういう状況なのかが分からない者も後ろの方には多い。だが、集団心理というのか、とりあえずついて行っていた。
よって、こんな会話も呑気に出来る。
「は? 石でって……大きな石で潰すとか?」
「バカ。投擲っつっただろ。こう……指で輪を作ったより小さいやつだ」
片手を見せ、親指と人差し指で丸を作る。
「ウサギ程度か」
「岩イノシシ」
「……は?」
「俺らが見せてもらったのは、レッドイーグル」
「私らはキリングアントだったよ」
「……は?」
岩イノシシはデカイし、レッドイーグルは素早い。キリングアントは大きいが特に堅かった。
「……石で?」
「無理だろ」
常識的に考えて無理だと思うのは当然だ。
そんな中、ユースール組が面白がって投擲で倒し始めた。
「見せてやるよー」
「おっ、いいな。リクト様ー。良いですかー」
きちんとリクトルスに許可を取るのは良いことだ。というか、神だと知っていても、ユースール組はリクトルスに気安い。
因みに、王都組とその他の者は、リクトルスをAランクの強い冒険者なんだろうなという認識で見ていた。さすがに神だとは説明していないし、その時間もなかったのだ。
「良いでしょう。訓練にも良いですからね。石など拾うために屈むのはダメですよ。蹴り上げるか、こういう場所では、使える木の実を探すといいでしょう。レツの実なんか良いですね。ただし、それらは知識がないといけません。毒を持つ実などもありますから。まあ、あなた方は採取研修も受けてますしね。大丈夫でしょう。ただ、暗いので見間違えないように」
「「「はーい」」」
手を上げながら、近くにあったレツの木の実を取る。コウヤは時にどんぐりと呼んでいる。ちょっと大きめの丸型だ。
魔法師部隊が灯りをそれなりに配置してくれているので、よく見える。昼間の明るさとまではいかないが、夜の森をこうして問題なく進めていた。
「よし、行くぞー」
「ほれっ」
「そいっ」
「やあっ」
それぞれの掛け声で放たれていく木の実や小石。その数がすごいことになったのは、ほとんどの者が面白がってやり始めたからだ。
ユースール組にとっては、向かってくる魔獣のランクは低い。数が少々多いだけだ。よって、最前線の者が何もしなくて良いくらいに掃討率は高くなった。
「あれ? もしかして、これだけで行けるんじゃね?」
「俺もそんな気するわ」
「なら、久し振りに投擲の訓練にしちゃえばいいんじゃない?」
「リクト様ー。良いですかー」
これもきちんと許可を取る。
この時、横に間違いなく伝播したため、前線にいるユースール組が全員揃って投擲に攻撃方法を変えつつあった。
後ろの冒険者達は唖然としている。
集団暴走でこんな戦い方はありなのかと。リクトルスもさすがにこれはないと思ったようだ。
「まったくあなた達は……仕方ないですね……これが本来の集団暴走だと思われないように、後で説明しますよ。いいでしょう。ただし、無理に拘らないように。あ、ちなみに、投擲スキルを【極】まで上げると面白い技が出来るようになります。この機会に目指してみるといいでしょう」
「「「マジで!? よっしゃー!!」」」
「「「やったるぜ!!」」」
こうして、ゲーム感覚になったユースール組に敵う者は迷宮にもなく、最終的にそれぞれの迷宮の出入り口の前で待ち伏せて倒す状態になった。
「「「……」」」
王都組もその他の冒険者達も、いよいよこの状況が何なのかよく分からなくなってきていた。
「はあ……ここまでとは……」
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そこに、グラビティボードで空からコウヤが降り立った。
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