課金ガチャアイテムだけで生き抜く!異世界生活‼︎

ネコまっしぐら。

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束の間の日常

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 奴隷騒動の一件で俺の「よろしく」発言に、シャーロットが絶望した後、二人と一緒に居るのが辛い空気だったので、俺は姉妹三人とルサリィを連れて、お買い物に向かっていた。

 …ちなみに今、
 ルサリィは俺が抱っこして…
 いや、せさていただいておりますっ!!
 …癒されるわぁ。


 まだ、全て片付いた訳じゃないけど、今回の一連の騒動で、三人には迷惑をいっぱいかけてしまった…
 なので、罪滅ぼし…には足りないかもだけど、ルサリィに元気を出してもらう為も含めて、女の子が大好きな買い物タイム!と洒落込む事にしたんだ。


 …あぁ、そう言えば、あの後レンは不貞寝して、シャーロット…シャルはシアンの弟子入りしてたな。
 シアンが泣きそうになってたけど、念願の同僚獲得だ!喜んでくれ…

 いや、決してあんな事の後でシャルの顔が見れないから、と丸投げしてきた訳じゃななな、ないんだよ?



「…お兄ちゃん、帽子被らなくていいの?」

 ルサリィが心配…いや、不安そうに俺に尋ねてくる。
 亜人差別の強いシルクットで、今ルサリィはケモ耳丸出しで俺に抱かれてる。

 抱かれ…あっ、違、やらしい意味じゃなくて!
 いや、分かるか…


 たしかに、今も周りから差別を孕んだ視線は感じてる。

 でも、俺はこの都市をすでに制圧した身だ!
 俺の愛娘を侮辱するような奴がいたら、ドン底まで蹴落として、一生後悔させちゃる!

 それを余裕でやってしまうような、頼もしい仲間…家族がいるからな。

「…気にする事なんかないさっ!こんなに可愛いルサリィを誰が差別するんだ?」
「でも…ユウトお兄ちゃん達が変な目で…」

「何も気にする事はありませんよ、ルサリィ。そのような輩は私が斬り捨てましょう。」

「…こおらせる……」

「ですわね。…ふふふっ」

「…うんっ‼︎」

 姉妹の後押しに、笑顔で答えるルサリィ。
 この世界で最高峰の武力を味方に付けたルサリィに怖い物のなんて…その内無くなる。
 いや、無くしてやるさっ!

 それに、遊園地の一件でルサリィは、レアともだいぶ仲良くなったみたいだ。

 レアに対しては、同級生みたいな接し方だけどな…




「…さぁ、着いたぞっ!!」

 ここはシルクット織物商会が、メインスポンサーをしている、複合商業施設だ。
 まぁ、イ○ンみたいなもんだな。

「今日は大盤振る舞いだ、迷惑掛けた分、買って、食べて、大いに楽しんでくれ!」

「…うわぁ~っ!!レアちゃん、行こっ!?」
「…えっ?食べも……」
 …レアが連れ去られて行った…ルサリィは任せたぞ!

「…では、わたくしはユウト様とお周りしますわ。」
「むっ…ズルイですよメリッサ、わ、わたしももも」

 おぉー、ティファのデレとる!
 …大好物ですっ!


 メリーを真似て腕を絡ませてくるティファ。
 いや、パイ圧が両サイドから凄いんですが…

 両腕に神経を集中させながら、店舗を巡る。


 主に服屋でメリーが、武具・防具の店では、ティファが喜んで見てる。
 レアは飯屋なんだろうけど…
 ルサリィは何を喜ぶんだろうか?

 そう言えば、店を回っていると、「ユウトの旦那ですか?」やら、「若旦那!」やら、声を掛けられる事が良くあった。
 人相書きでも出回ってるのだろうか…

 良く聞いてみると、ティファとメリーを連れてるので、商会や貴族の噂ですぐに分かる、だそうだ。
 …さすが、商人の情報網だな。


 いやー、まさか俺が「リア充爆発しろ!」と言われる側になれるとは…ふっふっふ

 それに、知名度の上昇って課題もかなり順調にいってる。
 上手く進み過ぎて、怖いくらいだ。



 …それからも、ちょっと有名人になった、俺達が店の前を通ると、
「半値にするので、商会長への口利きを!」
 と言った、切なる願いが飛んでくるが、華麗にスルーして、三人でアレコレと買い物を楽しんだ。
 お代はもちろん、俺持ちだ!

 荷物はティファが持ちだけど…
 りょ、両手塞がってるしね、
 LV3だしね!


 昼になったので、レア達を呼び出そうとするが、反応が無い。
 蟷螂型の虫ケータイは鎌が痛いのに…

 仕方ないので、三人で迷子になった二人を探していると、
 通路を曲がった先で言い争う声が聞こえてくる。


「……獣人如きが、通路を歩くなど、何たることかぁっ!」

「ごっ…ごめんな…さい。」
「…めんどっ……」

「なぁんたる口の利き方だぁっ!!」

 俺達は声のする方に歩いていき、角を曲がってみると…
 そこには、背が高くて、いかにもな貴族服で身を包んだ、ガリガリの男性がレア達に絡んでいるのが見えた。

「私は、オクスカー伯爵家の子爵でブルムスト男爵なるぞ!そんな態度をとっては、きさまぁ…後悔するぞぉ?」


 おいおい、マジか。
 こんな所にロ○コンの同士が…いや、違うか…

 レアをジロジロ見て欲情した表情を浮かべる男が、お前の家族に迷惑が掛かるぞぉ?
 と、二人に脅しをかけている所に出くわした。
 …まったく、かからんけどな?


 俺達は、奴の後ろからゆっくり歩いて近づく。
 すると、レアが俺達に気付いた。

「…ふろすと…ぷりずん」

 後の事を、俺に丸投げする気が透けて見えるタイミングで魔法を放つレア

 途端に、男爵の回りには氷の檻が完成したり

「むきー!な、なんだこれは!き、貴様、名を名乗れぇぇ」

 大慌てで叫ぶ男爵に、俺は後ろから近づくと囁いてやる。
「…ユウト、ユウト・カザマだ。オクスカー伯爵には俺から言っておくよ。ブルムスト男爵とか言うのは、子爵から外したほうが賢明だってね。」

「なんだぁ!貴様っ……ゆ、ユウト?…あの、メリエット殿のお知り合い…のぉ?」

「そゆこと。」

 檻の中で勘弁してくれだの、申し訳無いだのと、叫び出す迷惑男の横を抜けて、ルサリィを抱きかかえる。

「…俺の家族に上等切った事を後悔するんだな!」

 そう、背中越しに吐き捨てると、男爵は檻の中で崩れ落ちる。
 その姿を見ながら横を通る、ティファやメリーが、天罰だの、ご愁傷様、などとなじり、笑顔で俺の元にやって来る。


 …そのまま、皆で昼飯を食べに行ったけど、さっきの差別発言に少し苛立ちが残っていた。
 でも、あれからルサリィが嬉しそうにしてるからいいのかな?


 飯が終わった後も、全員で揃って店を見て行き、楽しいショッピングは無事終了し、屋敷に帰った。

 …ちなみに、男爵は、まだ檻の中だったな。




 俺は近づいてくる自分の屋敷を見て、心の中で呟く。
 あぁ…シャルとは、どうやって接すれば良いのだろうか、ドアを開けるの…気が重いな。

 そんな俺の心を知ってか、ルサリィが元気にドアを開け放ってくれる。

「…お帰りなさいませ、ご主人様。」

 …
 ……

 うっほーい!

 メイド天使…

 キターーーーッ!!!


 なんなんだ、この芸術品は…
 どこの美術館から盗まれてきたのやら…


 ただてさえ可愛さパネェ、シャーロットたんが…メイド服で10倍くらいの戦闘力になってやがるぜ!

    先程までの悩みは吹き飛んでしまい、
 …俺は唖然としながら、シャルを見つめ続ける。

「「……?」」
 後ろの皆が立ち止まる。


「…どうかなさいましたか?……へん、でしょうか?」

 スカートを摘んで、服装を確認するmyビーナスが、上目遣いに俺を見てくる。

 返事ができん!てか、息がてきな……


「…あらぁ、これは危険でしたわね。」
「ただいま戻りました…」
「…うむ?きけん…?」

 ルサリィだけが、元気に「ただいまです!」と、屋敷の中に入って行き、
 後の三人は、それぞれ微妙な表情で続いて行く。


 尚も、俺が立ち尽くしていると、何を思ったのか、「奴隷と言いましても、メイドの真似事しか思いつかなかったので…」
 と、俺に謝ろうとしてくる。


 俺はそれを左手を突き出して止め、一言だけ絞り出した。



「…女神、降臨!!」
「……」


 シャーロットは無言で屋敷の中へ戻って行った…







ーーーーーシャーロット 視点

「大きな…大きな失敗をしてしまいました。」

 私は、口から溢れるように出る悔やみごとを隠しきれなかった。

 なぜ、こうなってしまったのか…
 お借りしてた、メリッサさんの部屋から、使用人用の部屋に荷物を移しながら、何がいけなかったのかばかりを考えてしまう。

 大した交渉力も無いのに、交渉人の真似事をした罰なのでしょうか…
 しかし…重すぎませんか?
 奴隷ですよ、奴隷!

 皇女から奴隷って、どんな話なんでしょう…


「…ほんまにアホ過ぎるで、シャル。」

 レンが、私の荷物を持って、運ぶのを手伝ってくれる。
 レンの物言いにも腹が立つけど、言い返す言葉が無いのも事実…

「…命を救うような事かぁ」

「そんな機会あるんかなぁ?あのねぇーちゃん達がついとったら、シャルの出番なんか一生あらへんのちゃうか?」

「わ、わかってます!…わかってますよ」

 泣きたくなるけど、王国が滅ぶような事は絶対に避けないと。
 だから、奴隷だと言われれば、それを…完璧にこなすしかない!

 幸い、ここのメイドは優しそうだし、いつも虐げられているから、私の気持ちもだって少しは分かってくれるはず。

 私には、奴隷と言われても…メイドのような事しか思い浮かばないから、とりあえずは出来る事から取り組もう。


 横を歩くレンにお願いをする。

 私が、ユウト…いえ、ご主人様達を王都に連れて行くまでに、今回の経緯をお父様に説明して、問題が起こらないようにして欲しいの、と。

「なんで、俺が一人で帰らなあかんねん!」と怒り出すので、「寂しいの?」と聞いてあげたら、今度は帰ると言い出した。
 …ふふっ、ほんとにレンは分かりやすいな。


 荷物を移し終えた後、レンが先に戻る事を許してもらう前に、完璧にお出迎えをしないと!

 そのために私は、目に力を込めて伝える。
「よろしくお願いします!シアン先輩。」


 …なぜか、凄く迷惑そうな顔をされてしまった…









ーーーーーシアン  視点

 ほんとうに…
 ほんとうに……
 ほんっとーに!

 この屋敷では、変な事ばかり起きる。

 事の始まりは、今朝こそーっと出掛けるご主人様と、ばったり会ってしまった所からだ。

 凄く気まずそうな表情で、私の事を無視して出て行こうとするご主人様に、わざと大声で挨拶をしておいた…

「しーっ!」ってされたけど…無視だ。
 そのくらいの抵抗は許して欲しい。

   だって、私の仕事量は絶対に多い!
 毎食、毎食、お代わり責めされて、疲れは溜まるし、誰もお相手をしないから、結局はお偉いさん達の相手も私がする羽目に…


 文句を言いたくてもレア様は、ん~とか、へ~とか、おなかすいた、しか言わない!
   他の皆さんは、屋敷にいないし。


 でも…
 でも、それでも今の状況よりはマシだ!

「よらしくお願いします!シアン先輩。」

 絶対にメイドをするような存在では無い、美人で可愛くて、ちっちゃくて偉い!
 そんな、シャーロット様が、理由は知らないけど、奴隷になって…
 「とりあえずメイドに!」とか言い出す始末だ


 あの方の、透き通るような銀色の髪や、雪のような白肌に、傷や汚れが付いたら…

 私は殺されてしまうのでは無いだろうか…



 サリ姉…絶対恨むからねぇぇっ!!








ーーーーユウト  視点

「…どうぞ。」

 ぉぉぉ、シャーロットたん…シャルが紅茶を入れて、運んできてくれる。

 ……カタカタカタカタッ…

 緊張で、指が震えて飲めない…

 シアン!奥から覗いて無いで、お前が持って来いよ!
 おれの対応力の限界超えとるぞっ


 …あぁ~これがエ○ゲならなぁ~
 あ~んな事や、こーんな事して、そ~んな事してもらうのになぁ

 いや、レンに殺されるか…


 ショッピングから帰ってきたら、レンに絡まれて「シャルを泣かしたら、俺が必ずぶっ殺しに行くからな!」と、釘を刺されてるしね。

 俺がシャルに惹かれてるのは良いらしいんだけど、四股とかブッコロって言われたし、実際、その通りだと思うわ。

 …シャルは素敵さんだ。天使だ。
  そんな彼女を、わざわざ傷つけたくは無い。
  彼女をジッと見る、横目でこっそり。

 小さくて、ほわほわで、顔がちっちゃくて、目が大きいのに、少しタレ目だから優しく見える。
 身長も150位だろうから、ロリ属性持ちの俺にも効果覿面さ!
 肌も白くて、πO2も程よく実ってる。
 メイド服と、透き通るような銀髪の組み合わせにも、当然一分の隙もない。

 いやぁ、筆舌に尽くしがたい。
    とは、この事だよ。



 でも…
 でも、俺にはティファ達がいる。
 当然、三人もシャルに負けない素敵さんなんだ!

 そんな優柔不断男が、シャルを汚すなんて…

 穢したい!

 けど、汚せないよ、な…

 俺は、心に誓う。

 今はボーナスタイムなだけだ、
 踊り子さんには手を触れないでいようと…


 奴隷解放されるまで、誓いを守れるかなぁ…





「あの、ご主人様…お話が。」

 俺が震える手で紅茶をこぼしまくっていると、シャルがレンを先に王都に返すと言ってきた。

 そして、従前の約束通り、王都には…国王への謁見は行なって欲しい、とお願いされる。


 俺は、タイミングもちょうど良いので、ラヴァーナ教の事を皆に相談して多数決を取る。

 結果は…
 すぐ潰す…3
 今は放置…3

 綺麗に別れた…シアンに決めさせるか。
 俺が、シアンの方をチラッと見ると、気配を感じたのかダッシュで逃げて行った…

 冗談なのに…


「仕方ない…テレフォンだ。」


 リーン…リーン

 鈴虫の音色が心地よい。

「はい。ユウト様でしょうか?」
「くっ、心が穢された!」

「はいっ?」

「こっちの事だ。ヘッケラン、相談がある」

 俺は事の顛末を簡単に説明する。
 そして、俺の右腕…と言うか、俺よりも優秀な男に、どう判断すれば良いかお伺いをたてる。


「…なるほど、それは難しい議題ですが、私は今潰すのは反対です。メリッサ殿も同じ意見では?」

「…そうだ。」

「そうでしょう。まず我々が優先すべきは、ユウト様の知名度向上で、商会網の形成と呪いを解く事が先であるかと。」

「でも…」

「もちろん、お決めになるのはユウト様ですが、一時の感情に左右される事は、組織にとってもデメリットが大きいかと思われます。」

 俺は分かったと言い、連絡を切る。

 デメリットが大きい、か。
 メリーにも言われたけど、大きな組織を相手にして、時間や労力が奪われる事が心配されたり、
 あらゆる方面から人海戦術で責められると、俺達では守り切れないって問題も出てくる

 …そうだよな。


 でも、ルサリィの気持ちを考えると、割り切れないんだよ…

「…お兄ちゃん、私の為なら…いつか。でいいよ?」

 俺の服を掴んで、必死に我慢してる…
 自分の事よりも、俺の事を優先させる、そんなルサリィの姿を見て決断する。

「…ごめんな、俺の呪いが解けたら、必ずこの手でぶっ壊してやるからな!」

「…うん。」
 俺はルサリィの頭を撫でて、約束した。


 …そして、方針を伝える。
「まずは王都に行って、その後、工業都市バノペアを落とす!」



 …皆が頷き、それを見て俺も頷く。
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