赤坂カレンの事件簿

目覚め

ジリリリ
 あぁ今日も嫌な音で目が覚める。眠ったはずなのに体が重い、重い足取りでリビングへ向かう。
「おはよう、今日はどうする？」
「、、、行かない」
「、そう、」
私は学校に行かない、2年前父が死んでから私は学校に行けなくなってしまったのだ。父の葬式の後初めて学校に行った日、クラスメイト全員が哀れみの目で自分を見ているんだと即座に理解した。私に接する言葉全てに気が使われているようで耐えられなかった。翌日から休み始めて今日に至る。母も最初こそ説得してきたが今になっては諦めたのか愛想をつかしたのかは分からないが何も言ってこなくなった。
ガチャン
母が仕事に向かってからは朝ごはんを食べて洗濯機を回しながら勉強してとか家事と勉強を両立させる。不登校と言っても外に出ることが好きな私はお昼を食べた後散歩をする、帰ってきたら風景画を書くためカメラを持って。
「ハァ」
口から出される息が白い、すっかり寒くなってしまった。
「手袋とか何処しまったかな、」
なんて呑気なことを言っている中、、、、、、、、、事件は起こった