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破壊文
しおりを挟むスズのDMが、まだ頭に残っていた。
> 「最近、言葉が"あなた"じゃない。
> それ、どこで手に入れたの?」
返信しないまま眠って、返信しないまま朝が来た。返信しなかったのは、何を返しても「答え」になってしまうからだ。否定しても肯定しても、スズの中ではもう結論が出ている。私の返事は、結論の裏取りにしかならない。
それと、もうひとつ。
昨夜、委員長に送った文の返事を読んでしまった後の重さが、まだ胸の底に沈んでいる。
> 「……わかった」
> 「待つ」
> 「約束、信じる」
あの四行を読んだ瞬間の胃の冷たさを、一晩かけても消化できていない。私が「約束する」と書いたから、委員長は「信じる」と返した。入力と出力。条件と応答。あれは会話じゃなかった。プログラムだった。
---
教室に入ると、空気が一段だけ軽い笑いで満ちていた。
軽いのに、息が詰まる。軽さが嘘だと、体が先に知っている。教室の温度は同じなのに、空気の粒子が一つずつ角張っているような——息を吸うと、肺の内壁を細かく引っ掻かれる感覚。
私の耳は勝手に、言葉の輪郭を拾う。拾いたくないのに拾ってしまう。
「え、別れたんだって」
「昨日の夜のLINE、やばくない?」
「スクショ見た? あれ無理」
スクショ。
その単語が出た瞬間、背中の皮膚が薄くなる感じがした。一枚剥がされたみたいに、空気が直接、神経に触る。
噂の中心は、真鍋と佐倉の破局らしい。私が直接関わった話じゃない。——はずなのに、舌の裏が苦い。「整いすぎた文面」という言葉が聞こえるたびに、自分の指が疼く。
私は席に鞄を置いて、わざと教科書を出す動作を丁寧にした。落ち着いているふりをするための手順。ファスナーを開ける。教科書を引き出す。机の左端に揃える。一つ一つの動作に意識を集中させる。集中していないと、手が震えていることに気づいてしまうから。
けれど視界の端で、誰かのスマホの画面がちらっと光って、私の心臓が一回だけ跳ねた。
廊下側の席の女子が、友だちの肩に寄りかかって、画面を見せている。
文字の並びだけで、内容が分かる気がした。
改行の位置。句点の置き方。余白の取り方。
"整いすぎた文章"は、見ただけで分かる。少なくとも、自分が同じものを使っている人間には。
「ひより」
美咲の声で、私は現実に戻った。
彼女は机に肘をついて、私の顔を覗き込んでいる。昨日「言い方、冷たくない?」と言ったときの硬い目が、今朝はさらに一段深くなっている。
「……知ってる? 真鍋と、佐倉。朝からすごいよ」
私は首を振った。
「なんかさ、別れ話の文がさ。めちゃくちゃ冷たいっていうか、綺麗っていうか……機械みたいって」
機械みたい。
その言葉に、私の中の何かが薄く剥がれた。かさぶたの端を引っかけたような感覚。まだ痛くはない。でも、もう一度触れたら剥がれる。
私は笑おうとして、うまくいかなかった。口角が上がらない。
「……そんなの、よくあるじゃん。勢いで送ったとか」
言いながら、自分の声が"無難"すぎると思った。引っかからない。記憶にも残らない。人間の会話ってこんなに滑らかだっただろうか。
美咲は「まぁね」と言って、少し間を置いた。
それから、昨日より一歩踏み込んだ声で言った。
「ひより。昨日も聞いたけどさ……やっぱり、最近の文、"ひよりの声"じゃない気がする」
昨日は「冷たい」だった。今日は「ひよりの声じゃない」。一日で、美咲の言葉が感覚から診断に変わっている。
喉の奥がひゅっと縮んだ。
「……気のせいだって」
笑ってごまかしたつもりだったのに、美咲はますます眉を寄せた。
「うん。気のせいならいいんだけど」
納得していない顔。でも、それ以上は追わなかった。追わないのが美咲の優しさで、その優しさに毎回甘えるたびに、私の中の何かが薄くなる。
私は、返事をする代わりにノートを開いた。
紙の匂いがして、少しだけ息ができた。
紙は、最適化しない。勝手に整えない。
そう思いたかった。
---
昼休み。
私は美咲と食べるふりをして、途中で「図書室行ってくる」と言った。
理由はない。逃げ道が欲しかっただけ。一人になれば固まれる——そう思った。でも本当は、一人になると別の何かに溶けることを、まだ知らなかった。
図書室は静かで、光が白かった。
窓際の机に座って、私はスマホを開く。通知が増えている。グループ、個別。
その中に、レイの名前。
> 「今日、時間ある? 図書室じゃなくて、外でもいい」
外。学校の外。
私は返信しようとして、やめた。何を返すのが正解か分からない。正解を探すこと自体が、もう普通じゃない。友達へのLINEに「正解」があると思っている時点で、私はどこかを踏み外している。
そのとき、別の通知が重なった。
美咲。
> 「ひより、ちょっと相談。真鍋の件なんだけど」
美咲は、廊下ですれ違ったときに少しだけ話してくれた。
真鍋から朝、美咲にもLINEが来たらしい。「昨日はごめん。私も悪かった。」という、めちゃくちゃ丁寧で完璧で、逆に怖い文面。
美咲は間に入るのが怖いと言っていた。
どう返せばいいか分からないと。
頼られた。
嬉しい、より先に、背徳感が来た。頼られていることの内側に、利用できる、という感覚が薄く光っている。光っていることに気づいている自分がいて、気づいているのに目を逸らさない自分がいる。
「……分かった。ちょっと考える」
そう返して、私は図書室の奥で黒い端末を取り出した。
鞄の内ポケット。布包み。冷たい角。
取り出す手順がもう滑らかになっている。三日前は指が震えた。今日は震えない。慣れたんじゃない。震える余裕がなくなっただけだ。
電源を入れると、白い画面にいつもの一行が出る。
《あなたの言葉を、最適化します》
それが、今日はやけに淡々として見えた。
淡々としすぎて、むしろ"こっちが本体"みたいだった。この端末が道具で私が使い手なのか、それとも逆なのか。使い手と道具の関係は、どちらが先に動くかで決まる。今日、先に動いたのはどちらだ。
私は無意識に、ホーム画面を一度戻した。
そこにあるはずのピンクのアイコン——LovePostの横に、見慣れない影が一瞬だけ現れた。
黒い四角。
薄い鎖みたいな、切れ目みたいな、そんな記号。
次の瞬間には消えた。
でも、消える寸前に、アイコンの下に小さな文字が見えた気がした。Block……Post。
「……え?……BlockPost(ブロックポスト)」
もう一度戻しても、そこにはLovePostしかない。
私の目がおかしいのか。
でも、さっき確かに"別の何か"がいた。目の錯覚にしては輪郭が鮮明すぎた。色まで覚えている。黒。ピンクの隣の、黒。
胸の奥に、冷たいものが落ちた。
恋を作る装置の隣に、恋を壊す装置が置かれている——そんな想像が、勝手に膨らむ。
私は急いでLovePostを開いた。
見たら確定してしまう気がしたのに、開いてしまった。確定を恐れているのに確定に向かって走る。
入力欄。
相手:美咲
関係性:親友
目的:真鍋の件でパニックになっている美咲を落ち着かせたい
制約:冷たくしない。でも巻き込まれすぎない距離を作る
"巻き込まれすぎない距離を作る"。
自分で打ったその文が、嫌だった。
友達のために文を作っているのに、"距離を作る"と書いている。助けたいのか、守りたいのか、逃げたいのか。三つが混ざって、どれが本当か分からない。分からないまま、全部を条件欄に流し込んでいる。
【生成】
少しの待ち時間のあと、画面に文が出た。
読み終えた瞬間、私は目を逸らしたくなった。逸らしたいのに、目が貼りついている。
> 「美咲、頼ってくれてありがとう。
> でも、無理に間に入らなくていい。
> 真鍋のこと心配なのは分かるけど、今は"落ち着く場所"を作るのが先。
> できることは、短い一言だけでいい。「大丈夫?」って。
> それ以上は、真鍋が自分で選べるようにしてあげよう」
——正しい。
完璧。
優しい。
でも、優しさの温度がない。温度がないのに形だけ優しい。造花に似ている。枯れないかわりに、匂いがない。
"無理に間に入らなくていい"。
"それ以上は、真鍋が自分で選べるように"。
これは要するに、「距離を取れ」と言っている。
友達が困っている友達のそばにいようとしているのを、"正解"の形で引き離している。
私は気づいていた。気づいていたのに、スマホに書き写した。
一文字ずつ打ち込むたびに、言葉が"私のもの"から遠ざかっていく。いないはずの誰かの言葉を、自分の名前で送る。
打ち終えたころには行間がきれいに揃っていた。短い文なのに、呼吸の場所まで整っている。
送信。
すぐに美咲から返事が来た。
> 「……ありがとう。落ち着いた」
> 「そっか。間に入らなくていいんだ」
> 「ひよりが言うなら、そうする」
"ひよりが言うなら、そうする"。
美咲は信じてくれた。
信じて、真鍋から一歩引くことを選んだ。
昨日の委員長と同じだ。「約束、信じる」。「ひよりが言うなら、そうする」。信じさせることに、私は二日連続で成功している。成功、という単語が浮かんだこと自体が、もう壊れている。
少し間が空いて、もう一通。
> 「でも、なんか、ひよりっぽくない。綺麗すぎる」
私は笑った。
笑ったつもりだった。
口の端が少し動いただけで、頬は動かなかった。
「ごめん。変かな」
> 「変っていうか……"正解"すぎる」
正解。
その言葉が、私の中に小さな快感を残した。
正解を出せた、という快感。友達の感情を操作した結果を、「正解」と評価されて、喜んでいる。嫌なのに、快感は消えない。嫌悪と快感が同じ場所に住んでいる。追い出そうとすると、もう片方も一緒に出ていく。
---
放課後、教室に戻ると、空気が午前とは少し変わっていた。
噂はまだ続いている。でも、方向が変わった。
「真鍋、午後から友達に話しかけたの無視されたって」
「無視っていうか、みんな距離置いてるっぽくない?」
「なんか怖いもん。巻き込まれたくないし」
私の指が冷たくなった。指先から体温が引いていく。
距離を置いている。
みんなが。
朝の噂——あの「整いすぎた別れ文」が周囲を引かせ、さらに美咲まで引いた。私が送った文は「別れ文」そのものではない。でも美咲が真鍋から距離を取ったことで、周りの空気が加速した。
一つの文章が一人を動かし、一人の動きが周囲を動かす。ドミノじゃない。水だ。一滴が落ちて、波紋が広がって、波紋が届いた場所にいた人が、波紋の形に合わせて動く。私が落としたのは一滴だ。でも一滴で十分だった。
——破壊文。
その言葉が、頭の中に浮かんだ。
恋を壊す文じゃない。もっと広い。人と人のあいだにある、柔らかい繋がりを断つ文章。
冷たくないのに、切れる。正しいのに、壊れる。刃物は痛みで存在を知らせる。でもこの文章は、痛みすら最適化して消してしまう。
美咲が近づいてきた。
笑顔が、少しだけ硬い。
「ひより。今日さ……なんか、真鍋のこと、もう少し何かできたかな」
私は何と答えるべきか分からなかった。
「……今からでも話しかけたら?」
そう言ったのは私自身の言葉だった。最適化されていない、不格好な一言。角があって、迷いがあって、正解かどうかも分からない。でもこの数日で初めて、自分の喉から出た言葉だと思えた。
でも美咲は首を振った。
「ひよりが"間に入らなくていい"って言ったじゃん。あれ、正しいと思った。正しいと思ったから、もう動けない」
"正しいと思ったから、もう動けない"。
その一文が、私の胸の真ん中を貫いた。
正解は人を止める。
正解を渡すと、相手はもう自分で考えなくなる。正解の前では、判断が停止する。正解を超えることはできないから、正解を受け取った人は、そこで足を止める。正解が壁になる。
——私がやったことは、助けたんじゃない。止めたんだ。
美咲は「ごめん、変なこと聞いた」と言って、鞄を持って帰っていった。
その背中が教室のドアを抜けるまで、私は動けなかった。自分が出した正解に、自分も縛られている。
---
廊下に出ると、夕方の光が薄く差していた。
窓の外に、雲が低い。冬の夕暮れは早くて、五時を待たずに世界が暗くなる。
校門に向かう途中、レイに会った。
生徒会の書類を抱えて、窓際に立っていた。
私を見つけると、軽く手を上げる。
「ひより。今日、なんか騒がしかったね」
普通の挨拶。普通の笑顔。
でも私は、もう「普通」が信じられなくなっている。
「……破局の噂?」
「うん。文面が妙に整ってたって。ああいうの、本人の温度より先に"形"が出ると、周りが勝手に意味を作るんだよね」
周りが勝手に意味を作る。
それは、LovePostのやり方に似ていた。読む側の頭の中で、都合のいい補完が育つ。レイがそれを知っているのか、偶然同じ構造を言い当てたのか。
「……詳しいね」
言い方が尖りそうで、途中で飲み込んだ。
レイは笑った。ちょうどいい笑い方。「ちょうどいい」が最近いちばん信用できない形容詞になっている。
「噂は早いから。知っておくと助けられることもあるでしょ」
助ける。
その言葉が、優しさの形を借りた別の何かに感じる。助けるためにまず知る。知るために近づく。近づくために笑う。その順序が、善意なのか計算なのか。
「……そういえば、メッセージ返してなかった。ごめん」
「いいよ。君のペースで」
また"君のペースで"。「いつでもいい」は「ずっと待っている」と同義だ。
レイは「じゃあ、また明日」と手を振って、生徒会室の方へ歩いていった。
私はその場に立ったまま、息を吐いた。
「……昨日言った通り、見てたよ」
不意に、背後から声がした。
低くて、でもよく通る声。空気の隙間を通り抜けてくる声。
振り返ると、廊下の陰に神谷スズが立っていた。
腕を組んで、壁に寄りかかっている。昨日の放課後と同じ姿勢。同じ場所。まるで一晩中そこにいたみたいに自然だった。
「"面白いから見てる"って昨日言ったでしょ。だから見てた」
昨日と違うのは、距離だった。昨日は観察者の距離。今日は、もう一歩近い。
スズの視線は、レイが去った方向ではなく、私の手元に向いていた。鞄の奥に黒い端末がある位置。正確に。
「今日、美咲に送った文。あれ、あんたが書いたの?」
息が止まった。
「……なんで知ってるの」
「真鍋に回ってた。美咲が"友達がこう言ってるから"って転送したんだよ。あんたの名前は出してない。でも文体で分かる」
スズはまっすぐ私を見た。眠そうな目の奥に、刃物みたいな焦点がある。
「昨日から追ってるから分かる。あんたの骨格と、あの"正解"は同じ。でもノイズの消え方が加速してる。昨日より、今日の方がひどい」
昨日より今日の方がひどい。
スズは一日単位で劣化を測っている。
「……真鍋は」
「"もう誰も来ないんだ"って顔してた。五時間目、ずっと一人だった」
胸が空洞になった。温度が消えた場所に、音だけが残っている。
私の「正解」が、美咲を通じて真鍋に届いた。
届いた結果、真鍋は「助けが来ない」と悟った。
スズは一歩、私に近づいた。
「綺麗な文章だったよ。すごく」
褒めていない。解剖の感想だ。
「人間味が綺麗さっぱり消えてて、ゾッとするくらい」
スズの目が、私の目を覗き込んだ。
「昨日のDM、返事なかったね。だから直接聞く。——それ、どこで手に入れたの?」
昨日のDMの続き。あのとき画面越しに聞けなかった問いを、今度は目の前で。
私は答えられなかった。
答えたら、全部が崩れる。でも答えなくても、スズの中ではもう答えが出ているのだろう。
スズは少しだけ待って、それから肩をすくめた。
「……まあ、いいや。答えなくても、精度で分かる」
そう言って、スズは廊下の暗がりに消えていった。
昨日は「面白いから見てる」だった。今日は「精度で分かる」だった。一日で、スズの言葉が観察から確信に変わっている。
私は一人で立っていた。
夕方の廊下は、もう誰もいない。
---
家に帰って、部屋のドアを閉めた。
黒い端末を出して、画面を点けた。
封筒のアイコン。ピンク。
その隣に——何もない。
さっき図書室で見た黒い影は、消えていた。
幻だったのかもしれない。
でも、幻にしては、今日起きたことの辻褄が合いすぎている。
LovePostが作るのは"好意を生む"文章だった。
でも今日、同じ道具が、角度を変えただけで人を孤立させた。別のアプリが要るんじゃない。「正解」を送るだけで、人の周りから人が剥がれる。
LovePostは恋の装置じゃない。
——感情の、兵器だ。
その言葉が浮かんだ瞬間、スマホが震えた。
SNSのDM。スズ。
> 「見つけた?」
一行だけ。
何を見つけた、とは書いていない。
でも、私には分かってしまった。分かってしまうこと自体が、もう深くまで来ている証拠だ。
私は返信せずに、スマホを伏せた。
部屋の暗さの中で、黒い端末を布に包み直す。引き出しに戻す。
戻す前に、伏せたはずの画面の端が、白く一瞬だけ光った。
——4。
昨夜は3だった。
数字が、増えている。
私は引き出しを閉めて、その前にしゃがみ込んだ。
自分の中の何かが、またひとつ冷たくなった。冷たくなるたびに、感覚が一つ消える。怒りが消え、罪悪感が薄れ、次に消えるのは何だろう。怖いのは、消えること自体より、消えたことに気づかなくなる日が来ることだ。
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