猫になった俺、王子様の飼い猫になる

あまみ

文字の大きさ
33 / 33
番外編

王子様は堪能する 下※

しおりを挟む

 横抱きにして天音を抱えたエリオットはそのまま寝室へ移動すると、天音をベッドの上にゆっくりと降ろした。

 「エリ、オット……?」
 「そんな可愛い姿は俺以外に見せるな」

 チュッと唇を頭に落とすとピクッと天音の頭上の耳が反応した。好奇心が湧いたエリオットはそっと猫耳の方に触れた。

 「んっ……ちょっとくすぐったいよ」
 「そうか」

 フニフニと優しく触りながら今度は猫耳を触ったまま天音の耳に唇をつける。

 「ひゃあ!何、して……」

 耳たぶを甘噛みしたり舌を這わせると天音はぶるりと震えた。

 「こっちもくすぐったいのか?」

 意地悪く笑みを浮かべ、愛撫しながらエリオットが天音の耳元で囁くと天音は顔を赤くする。

 「んあ……っ、はあっ」

 唇を噛み締めて快感に耐える様にエリオットは気を良くして、頬や首筋に唇を落としながらゆっくりと天音の衣服を脱がせていく。
 されるがまま衣服を脱がされ、下着姿になった天音は肌が露わになると少しだけ身を縮こませた。

 何度肌を重ねてもこの瞬間だけ、うぶな反応を見せる天音が愛おしい。

 横向きになってこちらを伺う天音の腰の下からは尻尾が少しだけ揺れている。
 尻尾にそっと触れるとビクッと身体を跳ねさせた天音に気遣うように声をかけた。

 「痛い……のか?」
 「ううん、猫のときと違って……なんか……」

 モジモジする天音にエリオットは口の端を上げる。
 エリオットはゆらゆらと揺れている尻尾を掴むと、ゆっくりと付け根から先端まで扱くように撫でた。その途端天音は目を見開いて甘い嬌声を上げた。

 「ひっ!ああああん!」

 ピクピクと身体を痙攣させた天音はエリオットの腕を掴んだ。

 「エリオット……なんか、ヘンだよお……」

 はあはあと呼吸を浅くしながら訴える天音はいつもより、花開くような色香を解き放っている。
 欲望のままに乱暴にかき抱きたくなる気持ちを抑えながらエリオットは無意識に下唇を湿らせた。
 無言で天音に覆いかぶさり、先程から触って欲しそうに震えている胸の突起に舌を這わせる。
 舌で円を描くように舐めてやると天音はビクンと身体をのけぞらせた。

 「あ、あ、そこ、……」
 「どうされるのが好きなんだ?」

 今度は焦らすようにちゅちゅっと口づけると天音は涙目で訴えてくる。

 「ふっ、あ、……す、吸ってほしい……っ」

 恥ずかしがりながら、ねだるように訴える天音の姿にエリオットは満足げな表情を浮かべた後、天音の胸の突起を口に含んで思い切り吸いつく。

 「あっ、ん!はあっ」

 執拗に愛撫し続けたあと、天音が思い切り仰け反らせた。
 唇を離し、先程から下着の上から主張している天音自身を見やると下着に大きなシミを作っている。

 「もしかしてもうイッたのか?」

 エリオットの言葉に羞恥に顔を赤らめた天音は両手で顔を覆った。その様子が可愛くて思わずちゅっと隠した手に唇を落としてから手早く下着を脱がせると、出したばかりだというのにいまだ天音自身は上を向いて主張しており、先端から迸りが溢れている。
 あまりにも淫靡な姿にうっとりとしながら眺めていると、恥ずかしさから顔を隠したまま天音は股を閉じた。

 「天音、脚を開け」
 「……やだ」

 先程まで自分から快楽をねだっていたかと思えば今度は抵抗してみせたりする。猫のような気まぐれさが可愛らしくてエリオットの胸を打つ。
 身を縮こませて抵抗しているつもりの天音の腰の下を見れば左右に揺れている尻尾。
 天音にまたがったエリオットは両手で尻尾を掴んで、先ほどより少し強めに付け根から先端まで一気に扱き上げた。

 「ひゃああああんん!!」

 雷に打たれたかのような快感が天音を襲い、隠していた顔から思わず手を離した。
 エリオットはそのまま何度も逆毛にしないように付け根から先端まで尻尾を何度も扱くたびに天音は甘い声を上げる。

 「尻尾はこの姿だと性感帯なのか?」
 「わか、んな、いいっ!もっ、……あっ、やめ、──ああ!またイク、イッちゃうからああ!」

 天音が一際甲高い声を出した途端、フッとエリオットは動きを止めた。
 もう少しで頂点に達しそうだったところで停止されて天音は涙をこぼしながら顔を上げると、エリオットは口の端を上げて薄氷色の瞳が怪しく光った。

 「やめてほしいんじゃなかったのか」
 「~~!!」

 焦らされていることに気づいて天音は唇を噛み締めるとエリオットは再び「脚を開け」と告げると今度は大人しくゆっくりと脚を開いた。
 天音自身からとめどなく溢れ出ている迸りは今にも弾けそうでプルプルと震えている。

 「よくできたな」

 そう言ってエリオットは唇を塞ぎ、舌で唇をこじ開けて天音の舌を絡めとる。
 戸惑いながらも必死で応える天音の舌を深く吸い上げるとびくりと跳ねたのがわかった。
 どちらの唾液なのかわからない唾液が顎を伝い、なおも互いの舌を絡ませると部屋中に吐息と水音がこだまする。
 エリオットの首に腕を回した天音は自ら唇を離してねだるような甘えた表情で見つめた。

 「エリオット……好き……」

 (おい……その顔でそれは反則だろ……ッ)

 天音の可愛さに眩暈がしたエリオットは動揺しながらも天音を抱き起こして自分の上に股がらせた。
 上半身だけ衣服を身に纏ってないエリオットの筋肉質の身体に触れて天音は顔を赤らめた。

 「これ、何……?」
 「いつもみたいに俺が上でもいいが、尻尾を踏んでしまいそうでな。痛い思いはさせたくないから上に乗ってくれるか……?」

 本当は猫耳と尻尾姿の天音を下から堪能したいからとは口が裂けても言わない。
 もっともらしいエリオットの言い分に半分納得したのか恥ずかしそうに身をよじらせたあと、うなずいた天音はおずおずとエリオットの下着に手をかけていく。
 猛り立つエリオット自身は固く、先端から少しだけ透明な汁が迸っている。何を考えたのかそれをじっと見つめたあとパクリと天音は口に咥えた。

 「な!何してんだ…っ」

 慌てたエリオットに構わず天音は咥えたそれを今度は舌でチロチロと舐め上げていく。

 「いつも俺にしてるじゃん」

 そう言いながら今度は舌全体でエリオット自身の根本から先端までゆっくりと舐めるとエリオットはびくりと身体を跳ねさせた。

 「くっ……」

 眼前には猫耳尻尾姿の天音が必死にエリオット自身を舐め上げている姿。目の前の光景が信じられなくて口元を抑えながら天音の姿を確認する。
 慣れない様子でとろんとした表情で自身を両手で持ちながら小さい舌で舐め上げる様はエリオットの興奮を強くさせるのにじゅうぶんだった。
 しばしその光景を堪能していたが、徐々に自分の限界が近づいてきた。

 (このままイクのも悪くはないが……)

 ──天音の身体でイキたい。

 頭を撫でると、顔を上げて口を離した天音をそのまま自分の方へ引き寄せる。
 体制をくずした天音は思わずエリオットの身体に覆いかぶさると、エリオットは腰を抱え込んで天音の尻の蕾に指をスルリと這わせた。
 濡れそぼったソコを受け入れる準備ができているか確認すると、先程から腹につくほど主張している自身をあてがって天音の腰を抱えて下ろすように一気に貫いた。

 「んあああっ!」

 快感が一気に押し寄せて天音は目を見開いて背中を仰け反らせるようにして顔を上に向けた。
 下からその様子を眺めながらエリオットは熱い天音の身体ナカに一瞬達しそうになるのをグッと堪える。

 「天音、動け」
 「あ、あ、──はあっ」

 エリオット自身をきゅうきゅうと締め付けながら天音はエリオットの言う通り上下にゆっくり腰を動かしていく。
 上気した頬には涙が流れていて、桜色の唇からは吐息が溢れている。
 汗で湿った柔らかな肌は艶かしく光り、腹の下は出した後なのに天音自身の先端からとめどなく迸りが溢れ出て主張しきっていた。
 尻尾は快感に震えて少し膨らんでいて、エリオット自身を飲み込んだ結合部からはいやらしい水音が聞こえてくる。

 (なんて眺めだ……)

 やがて動いていられなくなった天音がへなへなとエリオットの胸に倒れ込む。天音の頭上の猫耳がピクピクと動く。

 「もっ、もう、無理い……」

 エリオットは苦笑すると下から天音の腰を抱え込むと上に打ち付けるように動かした。

 「やああっん!」

 幾度か天音に打ち込んだあとじれったくなったエリオットは体制をくるりと変えて、天音を下にして身体を起こすと横向きにしたまま激しく腰を打ち付けた。
 肌のぶつかる音と水音がこだまして天音の耳を犯していく。熱い杭を何度も打ちつかれて身体を上下させながら息も絶え絶えになっていくのを感じる。

 「あ、あ、エリオットっ、」
 「悪い、俺も、限界……だ」


 その言葉を合図に目の前が火花が散ったようにチカチカした感覚に襲われた天音は咥え込んだエリオット自身をいっそう強く締め上げた。

 「イク!イッちゃううう!!」
 「天音、天音、愛してる……!」
 「俺も、──すき、あ、あい、……してるっ」


 二人は同時に果て、熱い欲望を吐き出しあった──。


 *  *  *


 エリオットがパチリと瞼を開けると眼前にはスースーと寝息を立てる天音。
 あのあと意識が飛ぶまで抱きつぶされた天音の寝顔を眺めながらエリオットは微笑む。
 愛しい者が手の中にいる奇跡を確かめるように指先だけ頬に触れると「ん……」と小さく鼻を鳴らした。
 頭上の耳はすっかり消えて尻尾も無くなっていることに気づいたエリオットは、少しだけ残念な気持ちになりながらも満たされた気持ちでいっぱいだった。

 エリオットが何度天音に「愛している」と伝えてもなぜか天音から「好き」という言葉は聞けても「愛している」の言葉を聞くことができなかった。
 一度それを指摘すると「好きっていうのもハードルが高いのに……とにかく恥ずかしいの!」と誤魔化されていた。

 それが昨夜初めて天音の口から聞くことができた。

 テオドールの薬の効果かもしれないが、昨夜の天音はいつもより積極的だったことを思い出して思わず一人頬が緩みそうになる。
 絶対こんなだらしない顔天音には見せられないなと思いながら目の前の恋人の寝顔を堪能する。

(あいつもたまにはいい仕事するんだな)

 人格破綻インチキ魔術師の顔を脳裏に浮かべて、またあの小瓶を手に入れる手筈を考えるエリオットだった。

しおりを挟む
感想 13

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(13件)

Ω
2024.10.15 Ω

エリオットに天音=イオがバレたシーンが好きです。番外編でもっとこの2人のラブラブな日常のお話をもっと読みたいです!!

2024.10.22 あまみ

読んでいただきありがとうございます。
番外編で二人のその後もまた書けたらなと思います。

解除
虎太郎
2024.04.06 虎太郎

面白かったです✨猫好きには たまらんやつでした( *´艸)天音も可愛いがイオも良い!
読み終わったけど また最初から読んで来ます( ゚Д゚)ゞ

2024.04.13 あまみ

読んでいただきありがとうございます。
猫好きさんに気に入っていただけて嬉しいです!

解除
ツムギ
2022.11.27 ツムギ

素敵なお話しでした。

2022.11.27 あまみ

読んでいただきありがとうございます!
嬉しいです。
また次回作品もよろしくお願いします。

解除

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

聖獣のお気に召し!〜追放された最弱治癒師はもふもふの聖域で冷徹騎士団長に全力で甘やかされる〜

たら昆布
BL
最強騎士団長×お人好しな努力家 それと沢山のもふもふ動物たちに愛されるお話

悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する

スノウマン(ユッキー)
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。 そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。

親友と一緒に異世界転生したら俺だけ神獣だった件 ~伝説の召喚術師になったあいつの溺愛が物理的に重すぎます~

たら昆布
BL
親友と異世界転生したら召喚獣になっていた話 一部完結

悪役令嬢の兄に転生!破滅フラグ回避でスローライフを目指すはずが、氷の騎士に溺愛されてます

水凪しおん
BL
三十代半ばの平凡な会社員だった俺は、ある日、乙女ゲーム『君と紡ぐ光の協奏曲』の世界に転生した。 しかも、最推しの悪役令嬢リリアナの兄、アシェルとして。 このままでは妹は断罪され、一家は没落、俺は処刑される運命だ。 そんな未来は絶対に回避しなくてはならない。 俺の夢は、穏やかなスローライフを送ること。ゲームの知識を駆使して妹を心優しい少女に育て上げ、次々と破滅フラグをへし折っていく。 順調に進むスローライフ計画だったが、関わると面倒な攻略対象、「氷の騎士」サイラスになぜか興味を持たれてしまった。 家庭菜園にまで現れる彼に困惑する俺。 だがそれはやがて、国を揺るがす陰謀と、甘く激しい恋の始まりを告げる序曲に過ぎなかった――。

貧乏Ωが御曹司αの将来のために逃げた話。

ミカン
BL
オメガバース

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。