Moon Light

たける

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2.

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昼間の晴天は肌を焼くように暑く、フィックス・ケリーは車から下りるなり酷い熱に目眩を覚えた。

「大丈夫か?」

助手席から下りてきた相棒のブラス・エンカートが、フィックスを見てきた。

「大丈夫だ。だが、今日は嫌に暑いな」

まるで地球が太陽に急接近したかのようだ。そうかこのサバルが、オーブントースターに変わってしまったのだろうか。

「あぁ、5分と外にはいたくないな」

2人揃ってサバル警察署に入ると、涼しい風がフィックス達を出迎え、漸く一息ついた。

「とにかく、それの検証を鑑識に回しておいてくれ」

そう言ってエンカートと別れたフィックスは、エレベーターに乗り込んだ。
エレベーター内も涼しい。頭上から落ちる風に髪がなびき、フィックスはそっと前髪をかき上げた。
フィックスの髪は赤い。そして瞳はサバル警察署前に広がる、海のように鮮やかな青色をしていた。
いつだったか巡査のクリス・ベイトが、ケリー刑事は綺麗な赤毛ですね、と言ってくれた事がある。それを素直に嬉しいと思ったものだ。
エレベーターが目的階に到着しフィックスが通路に出ると、窓の外は豪雨だった。さっきまで焼ける様な晴天だったのに、この天候の急変はおかしい。窓硝子に叩きつけられる雨粒を見つめながら、フィックスは腰に手を宛てがった。

「ケリー刑事……!来て下さい!パソコンがジャックされました!」

廊下へ顔を出したベイト巡査が叫んだ。




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