Love Trap

たける

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4.

丸い窓から見えるのは星空だが、地上から見上げる景色とはまるで違う。
包まれるように広がる無数の星と闇。
これが宇宙か、とノッドは思った。
ベッドに腰掛けて自身が来るのを待っていると、テレパシーを切ってすぐにテレポートで現れた。

「何が聞きたいって?」

あの日、ファイが着ていたものと同じ制服を身に纏っている自身は、そう言った。その姿に多少驚いたノッドは、一瞬質問を忘れた。

「えと……何?その服」
「そんな事聞きに来たんじゃないだろ。何でこっちに来た?」

ノッドの隣に腰掛けた自身は、いらだたしげに繰り返した。

「あ……そうだ。お前さ、俺にファイを会わせる前に、ファイと出会う未来があってもいい筈だって言ってたろ?あってもいい筈だって、どう言う意味だよ?」

まるで未来はいくつもある、と仄めかしているようだった。

「あぁ……それな。時間ってのはな、軸みたいになってるんだ。それが何かの拍子に枝分かれする時があるんだよ。ま、それを人間は人生の分岐点だとか表現するんだがな」

自身は少し面倒そうにそう説明した。ノッドは、それに目を見張った。

「何かの拍子って?」

そう尋ねると、自身はゆっくりとした瞬きをした。

「例えば……道が左右に分かれてるとする。お前は右を選び、その先を進んだ。だが、左を選んだお前もいるって事だ。誰かがその軸に不用意に関与した時、選択はもう1度なされる」

畏まった言い方に不愉快さを感じたが、それよりもノッドは焦りを覚えた。

「何だよそれ……!じゃあ、じゃあ俺がしようとしてる事は、今俺がいる時間では影響はないって事かよ?」

ハンクに言った、過去に戻って2人を助けると言う行動をしたとしても、何も変わらない。変わるのは、別の軸にいる自分達の方だと言うのか。
それは、あまりにも無意味だ。

「2人を助ける?おい、一体何があったってんだよ?」

自身にそう尋ねられ、ノッドは心を読まれていた事にしまったと思った。
だがもう遅い。

「俺のいる時間で、フィックスはサイボーグにされちまったんだよ」




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