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第2章 開拓篇
第85話 村人 4万の兵を滅ぼす
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銭玄人(ゼニークラウド)は、軍を動かした。目標はもちろんマインの街だった。それは、マインへ侵攻した部隊が苦戦をしているという情報を受けてのことだった。一方、多田羅工房へ進軍した部隊からの情報は途絶えている。そのことは気になるのだが、彼自身撤退はできないのだ。撤退は死を意味するからだった。
一方、村人は、多田羅工房へ進軍してきた3万の兵のうち2万を討ち取っていたのだった。
「まだ足りない…あと3万」
すると俺の元に伝令がやって来た。
「村人様、斉の軍勢4万がマインへ進軍中」
「わかった。皆に伝えよ。その兵は俺が倒す。カンウ、チョウヒ、ここは頼んだぞ」
「御意!!」
残存勢力の処理はカンウとチョウヒに任せて、俺は、マインへ郊外へ向かった。すると敵軍1万に対し妻たちが陣形を保っている状況だった。
「村人様!ご無事で!!」
「皆も無事でなにより!」
するとサマンサが
「新たな敵軍がやってきます。その数4万」
「残存の兵1万は将を失っており、ほぼ烏合の衆と言っていいでしょう」
「わかった。その烏合の衆をとりあえず、片付けてくれ」
「わかったわ?で?村人様は」
「残りの4万をおれがやる」
するとそこへロクテン魔王が現れた。その凄まじい魔力に気付いた妻たちは、なすすべなく立ち尽くしていた。
「村人殿!!わらわが見込んだ通りの男じゃ」
そこへスクルド様が現れた。
「ロクテン!!何を企んでおる?」
今度は神様の登場にみんなは完全に沈黙をしている。
「これは、これはスクルド様。私は何も企んでおりませんよ。ただ、この男の願いをかなえたいだけじゃ」
「ほう…ロクテン魔王ともあろうものが、何故、こんな雑魚キャラに肩入れをするのだ?」
「そのお言葉はそのままお返しいたします。しかも、普段は神殿から出てくることがないスクルド様がこんなところまで来られるは、村人には一体何があるのですか?」
「貴様に話すことなんか何もないわ。それより、ロクテンこそ、村人とHをしろと言ったんじゃないだろうな?」
「そんなことは?」
ロクテン魔王の言葉を遮るように俺は話した。
「ええ、約束しましたよ。マインマスターとエナリ殿を生き返らせる代わりに、ロクテン魔王殿と寝ること、そして、5万の兵を倒すことを条件に、俺は今こうやって戦いの準備をしている」
「村人!!なんでそこまで言うんじゃー!!」
ここにいるみんなのジト目がロクテン魔王に突き刺さっている。俺の後ろではミネルバが
「妻だけでこれだけいるんだから、今更、別に一人や二人増えても問題ないぞ」
するとその言葉に何故か元気な反応をするロクテン魔王
「いいのか?」
「ああ・・・」
「よっしゃー!!」
そう言ってガッツポーズまで取っている。なんなんだこの尋常な喜び方は、その光景を見てみんなは呆れかえっている。しかし、スクルド様は違った。
「ロクテンよ。お前の狙いは、こやつとHすることではあるまい」
するとさっきまで喜んでいたロクテン魔王は、その動きをピタリと止めて、あからさまに嘘と分かるようなそぶりを見せて
「本当にHがしたいだけなんです」
ここまで動揺されるとかえって、嘘をついているのがバレバレである。そんな彼女の行動に呆れている俺たちをよそにスクルド様が
「ロクテンよ。貴様のたくらみは、できぬぞ。何故なら、村人は人間だからな」
「えっ?うそー!!でも、この間の魔王会で人柱5万をあげたら、魔王の資格をあたえるときまったところなんだぞ」
「そんなこと知ったことか?第一、村人は魔力ゼロではないか」
「うそでしょ?ちょっと」
彼女は俺の方を見て、何やら呪文をとなえると目を見張って
「うそー!!スクルド様!!これどういうことですの?」
逆切れという言葉がまさにふさわしい。スクルド様の食って掛かっていた。するとサマンサが
「村人様、お時間です」
「わかった。ロクテン殿、今から約束の人柱を上げに行きますので、成功の暁には二人の蘇生をおねがいしますね」
「え?」
「頼みましたよ」
「あ・・・はい・」
俺は、敵本隊4万の前面まで移動した。軍勢は1万ずつ4つの陣に分かれている。後方に本陣1万、前に1万ずつ3つ並べているという陣形をとっていた。よく見るとその前面にはドラゴン族の一種で小さめのドラゴン、ドラゴネットを5頭づつ配置していて、今にも進軍するかのようであった。
「皆の者!!数の上ではこちらが上手だ!!進軍せよ!!」
『おお!!』
4万の兵が声をあげ、進軍をはじめた。俺は真っ先にドラゴネットを始末した。
ぎゃうーー!!
「どうした?」
「首が落ちだぞ?」
「一体何が起きたんだ?」
俺のサイコカッターでドラゴネットの首を切り捨てたのだった。進軍早々の事件に、浮足立つ敵軍勢、そこへ俺が敵の真ん前に立つ。
「何だあれは?」
数人の敵の足元にバリヤーを展開、それに引っかかり転倒するものが続出し、後ろからやって来る連中もドミノ倒しのように転倒をしていった。そこへ、俺のサイコカッターが襲い掛かる。こうして、3時間くらい殺戮を繰り返したのだった。特に騎馬隊は悲惨だった。足元に展開したバリヤーで馬ごとひっくりかえり。その時点で大怪我をしている。更に、後続部隊も止まることが出来ずに衝突を繰り返し、身動きが取れなくなったところを俺のサイコカッターが襲う。
そんな光景を見ていた銭玄人(ゼニークラウド)は逃げたかったに違いない。彼の元へは、前衛が次々と討ち死にしている情報が挙がってきているに違いない。
これでも中々数が減らない。ようやく半分2万ほどだ。今度は、足止めまでは同じで身動きができなくなった敵部隊に上空から無差別にサイコカッターを発射した。こうして、ようやく3万をたおしたのだった。
「残り1万・・・」
すると妻たちが俺の元にやって来た。俺が戦っている内に残党1万を全て倒してきたと言っている。そして、俺に
「最後はみんなで一気にやっつけましょう」
「そうね」
「村人様!!我々の全魔力で一気に倒します」
みんなは俺の体に触りそれぞれ準備した。そう、俺を増幅装置として通常の数百倍の攻撃を行うという。
俺も身構えて準備が完了した。
「みんないいわね」
「目標、敵本陣」
「行くぞ」
「おー!!」
サイコキネシスでみんなと一緒に空中へ浮かんだ。そして、ターゲットをロックオンした。
「みんないいわね。カウントダウンするわよ」
「はい」
「発射 10秒前」
「9・8・7・6・5・4・3・2・1、発射!!」
みんなの魔粒子が俺に集まり、超ハイパーメガ魔粒子砲として俺の腕から発射されたのだった。
ピカー!!
ズババババババーーーーーーン
この攻撃で敵1万の軍勢は跡形もなく消えてしまったのだった。
こうして、ロクテン魔王との約束の5万人柱を達成したのであった。
一方、村人は、多田羅工房へ進軍してきた3万の兵のうち2万を討ち取っていたのだった。
「まだ足りない…あと3万」
すると俺の元に伝令がやって来た。
「村人様、斉の軍勢4万がマインへ進軍中」
「わかった。皆に伝えよ。その兵は俺が倒す。カンウ、チョウヒ、ここは頼んだぞ」
「御意!!」
残存勢力の処理はカンウとチョウヒに任せて、俺は、マインへ郊外へ向かった。すると敵軍1万に対し妻たちが陣形を保っている状況だった。
「村人様!ご無事で!!」
「皆も無事でなにより!」
するとサマンサが
「新たな敵軍がやってきます。その数4万」
「残存の兵1万は将を失っており、ほぼ烏合の衆と言っていいでしょう」
「わかった。その烏合の衆をとりあえず、片付けてくれ」
「わかったわ?で?村人様は」
「残りの4万をおれがやる」
するとそこへロクテン魔王が現れた。その凄まじい魔力に気付いた妻たちは、なすすべなく立ち尽くしていた。
「村人殿!!わらわが見込んだ通りの男じゃ」
そこへスクルド様が現れた。
「ロクテン!!何を企んでおる?」
今度は神様の登場にみんなは完全に沈黙をしている。
「これは、これはスクルド様。私は何も企んでおりませんよ。ただ、この男の願いをかなえたいだけじゃ」
「ほう…ロクテン魔王ともあろうものが、何故、こんな雑魚キャラに肩入れをするのだ?」
「そのお言葉はそのままお返しいたします。しかも、普段は神殿から出てくることがないスクルド様がこんなところまで来られるは、村人には一体何があるのですか?」
「貴様に話すことなんか何もないわ。それより、ロクテンこそ、村人とHをしろと言ったんじゃないだろうな?」
「そんなことは?」
ロクテン魔王の言葉を遮るように俺は話した。
「ええ、約束しましたよ。マインマスターとエナリ殿を生き返らせる代わりに、ロクテン魔王殿と寝ること、そして、5万の兵を倒すことを条件に、俺は今こうやって戦いの準備をしている」
「村人!!なんでそこまで言うんじゃー!!」
ここにいるみんなのジト目がロクテン魔王に突き刺さっている。俺の後ろではミネルバが
「妻だけでこれだけいるんだから、今更、別に一人や二人増えても問題ないぞ」
するとその言葉に何故か元気な反応をするロクテン魔王
「いいのか?」
「ああ・・・」
「よっしゃー!!」
そう言ってガッツポーズまで取っている。なんなんだこの尋常な喜び方は、その光景を見てみんなは呆れかえっている。しかし、スクルド様は違った。
「ロクテンよ。お前の狙いは、こやつとHすることではあるまい」
するとさっきまで喜んでいたロクテン魔王は、その動きをピタリと止めて、あからさまに嘘と分かるようなそぶりを見せて
「本当にHがしたいだけなんです」
ここまで動揺されるとかえって、嘘をついているのがバレバレである。そんな彼女の行動に呆れている俺たちをよそにスクルド様が
「ロクテンよ。貴様のたくらみは、できぬぞ。何故なら、村人は人間だからな」
「えっ?うそー!!でも、この間の魔王会で人柱5万をあげたら、魔王の資格をあたえるときまったところなんだぞ」
「そんなこと知ったことか?第一、村人は魔力ゼロではないか」
「うそでしょ?ちょっと」
彼女は俺の方を見て、何やら呪文をとなえると目を見張って
「うそー!!スクルド様!!これどういうことですの?」
逆切れという言葉がまさにふさわしい。スクルド様の食って掛かっていた。するとサマンサが
「村人様、お時間です」
「わかった。ロクテン殿、今から約束の人柱を上げに行きますので、成功の暁には二人の蘇生をおねがいしますね」
「え?」
「頼みましたよ」
「あ・・・はい・」
俺は、敵本隊4万の前面まで移動した。軍勢は1万ずつ4つの陣に分かれている。後方に本陣1万、前に1万ずつ3つ並べているという陣形をとっていた。よく見るとその前面にはドラゴン族の一種で小さめのドラゴン、ドラゴネットを5頭づつ配置していて、今にも進軍するかのようであった。
「皆の者!!数の上ではこちらが上手だ!!進軍せよ!!」
『おお!!』
4万の兵が声をあげ、進軍をはじめた。俺は真っ先にドラゴネットを始末した。
ぎゃうーー!!
「どうした?」
「首が落ちだぞ?」
「一体何が起きたんだ?」
俺のサイコカッターでドラゴネットの首を切り捨てたのだった。進軍早々の事件に、浮足立つ敵軍勢、そこへ俺が敵の真ん前に立つ。
「何だあれは?」
数人の敵の足元にバリヤーを展開、それに引っかかり転倒するものが続出し、後ろからやって来る連中もドミノ倒しのように転倒をしていった。そこへ、俺のサイコカッターが襲い掛かる。こうして、3時間くらい殺戮を繰り返したのだった。特に騎馬隊は悲惨だった。足元に展開したバリヤーで馬ごとひっくりかえり。その時点で大怪我をしている。更に、後続部隊も止まることが出来ずに衝突を繰り返し、身動きが取れなくなったところを俺のサイコカッターが襲う。
そんな光景を見ていた銭玄人(ゼニークラウド)は逃げたかったに違いない。彼の元へは、前衛が次々と討ち死にしている情報が挙がってきているに違いない。
これでも中々数が減らない。ようやく半分2万ほどだ。今度は、足止めまでは同じで身動きができなくなった敵部隊に上空から無差別にサイコカッターを発射した。こうして、ようやく3万をたおしたのだった。
「残り1万・・・」
すると妻たちが俺の元にやって来た。俺が戦っている内に残党1万を全て倒してきたと言っている。そして、俺に
「最後はみんなで一気にやっつけましょう」
「そうね」
「村人様!!我々の全魔力で一気に倒します」
みんなは俺の体に触りそれぞれ準備した。そう、俺を増幅装置として通常の数百倍の攻撃を行うという。
俺も身構えて準備が完了した。
「みんないいわね」
「目標、敵本陣」
「行くぞ」
「おー!!」
サイコキネシスでみんなと一緒に空中へ浮かんだ。そして、ターゲットをロックオンした。
「みんないいわね。カウントダウンするわよ」
「はい」
「発射 10秒前」
「9・8・7・6・5・4・3・2・1、発射!!」
みんなの魔粒子が俺に集まり、超ハイパーメガ魔粒子砲として俺の腕から発射されたのだった。
ピカー!!
ズババババババーーーーーーン
この攻撃で敵1万の軍勢は跡形もなく消えてしまったのだった。
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