目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

第２章 開拓篇

ゼーゼマン決戦

俺の目の前に現れた巨大戦艦、ナガト級戦艦　１番艦ナガト　全長224ｍとこれまでのドレッドノートよりはるかに大きく装備もかなり充実している。更にMSXを搭載していて、バイソンにはヤスムロ、デスナイトにはサァーが搭乗していたのだった。俺はこの戦艦に乗船、ドレッドノート級戦艦、ダイバースクエアーとリバーの２隻とタカミナ級６隻でヨーゼフ王国の首都ゼーゼマンへ侵攻していった。途中のヨーゼフ王国の貴族たちの城は我が艦隊の敵ではなかった。その様子を同行していたウサギは圧倒的な戦力に驚いていたのだった。しかし、ヨーゼフ王国はこちらの投降勧告を無視し徹底抗戦をするようだった。西国で起きたサントス王国とヨーゼフ王国との戦いは、ドラゴンバートという最終兵器を中心に多数のワイバーンと航空戦艦を保有するヨーゼフ王国が圧倒的有利と言われていたが、開戦当初に筆頭魔導士ハイドライドの戦死というニュースは瞬く間に広がり、各国を震撼させていた。
一方、ヨーゼフ王国は、首都ゼーゼマンには魔龍ドラゴンバートが健在であり、ワイバーンも３０００体、シェナンド級戦艦バイエルン・シェナンド、バーデン、ヴゥルテンベルウ、シャウエッセンの５隻を保有、魔導士隊を配備し来るべき決戦に備えていたのであった。

ヨーゼフ王国、ヨーゼフ８世

「我が無敵艦隊諸君！！君たちは選ばれし精鋭部隊である。あの烏合の衆であるサントス王国とは元から違うのである。武勲を上げる時が来た！！今こそ！！君たちの実力を見せつけ、その圧倒的な実力で敵を完膚なきまで打ちのめすのだ！！」

こうして、ゼーゼマン決戦が始まったのであった。

丁度その頃、首都ゼーゼマン、ヨーゼフ城、最深部において、ヨーゼフ８世と魔人ガーが話をしていた。

「このままでは負けてしまうのでは？」

すると魔人ガーが

「このまま負けるようであっては困りますな」

「そんな他人事を」

フムと考える魔人

「では、私も少し力添えをしますか」

そんな話をしていたとか。そんなことはつゆ知らず俺たちは、首都ゼーゼマンのかなり手前で、あるものを準備していた。それは、ビラを準備していたのだった。これまでの貴族領とは異なり、首都を攻略するのだ。特に、一般市民を巻き添えにする可能性が高い。だから、ビラをまくことにした。

警告
まもなく、戦闘が始まります。首都ゼーゼマンは火の海になるでしょう
一刻も早い避難を提案します。

このビラを町中に配ったのだ。それも、俺の瞬間移動を使って、しかも、このビラは手にした人に数回話しかける魔法までかかっていたのだ。これを手にしたゼーゼマンの人々は、不安に思い、首都を脱出する者も出始めていた。
そんなことを受けて、慌ててその情報はデマであると躍起になって打ち消そうとしていた。更に俺は、ヨーゼフ宛てに手紙を送った。それは、ゼーゼマン平原で決戦をしようとと打診をしたのだが、彼らはあくまで首都決戦を挑んできたのだった。

「やはり、首都決戦を行ってきましたか」

ミケえもんも呆れた表情をしている。

「多分、あそこにも神乃雷（ゴッテスブリッツ）があるのでしょう」

俺たちは衛星写真で神乃雷（ゴッテスブリッツ）があるであろう場所を特定していった。すると首都には４つの門が存在し、その各門に２門、ヨーゼフ城にも４門の神乃雷（ゴッテスブリッツ）を確認できたのであった。

「やっかいですな」

「そうだな」

下手にハイパーメガ魔導砲をぶち込むと確実に城門内へ影響が出てまい、一般市民も巻き添えになってしまうことになる。

「それは避けたいものだ」

「確かにそうですね」

するとロクテン魔王が

「変な奴が近づいてきているぞ」

魔力を持たない俺には何のことだかはっきりとはわからない。するとラークも

「村人様！！強力な魔力を持った奴が近づいてきます」

そう魔人ガーが傀儡を引き連れて近づいてきたのであった。