目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

大魔大戦

勇者リン 久しぶりの登場

話は少し溯る。

勇者リンは今日も行く。まだ誰も知らない地平の向こうを
勇者リンは今日も行く。輝く未来を信じて

「さてと、今日はここでキャンプをするか」

勇者リンは小さな小川の近くでテントを張っていた。そして、彼らのパーティ、ギザエフ、マーリンとスターシャも一緒にいる。そこに、ビースト仮面のホエホエが新たな仲間として加わっている。ビースト仮面、顔にバッタのような仮面をかぶっり、筋骨隆々のボディースーツを着ている彼、本来だとテイマー的な役割を彼が果たしている。つまり、俺が荷物運びをしていた代わりを彼がやっているのだ。

「実は、この先に大神殿があるそうだ。だな、ビースト」

「へい、勇者様、そうでおます」

「その大神殿にはお宝があるのか？」

「へい、ビーストたちに偵察させたところ、金銀財宝がザックザクらしいですわ」

「ほんとう？」

「ええ。ほらこれがその一部です」

ビースト仮面は、数枚の金貨と宝石を見せたのだった。

「おお！！」

「これで俺たちも楽して暮らせるな」

「そうだな」

するとビースト仮面は勇者リンに

「実は、神殿の奥にどうやら隠し部屋があるらしいですわ。ひょっとしたら更なる財宝があるかもしれませんぜ」

「そうか…」

「明日が楽しみね」

こうして勇者リンのパーティは休みに入ったのだった。

＊＊＊

しかし、大神殿に近ずく人間がいることを魔王の一人アークドラゴンが察知していた。

「何！！人間が？」

「は！！多分！！勇者かと」

「まずい！！早く、その勇者を止めさせるのだ！」

「は！！」

＊＊＊

翌朝から勇者たちの死闘が始まった。大神殿の入り口の両側には口を”あ”の形にあけた顔がモアイの形をした筋骨隆々な像とと”ん”の形をした筋骨隆々な像が立っていた。

「なんだこれは？」

するとその像がいきなり動き出して勇者たちを襲い始めた

「うぁあああ！！」

勇者パーティーがこのモアイ立像と戦闘を繰り広げているとうしろからコモドドラゴンが襲い掛かってきた。

「なんでだー！！」

しかし、流石勇者、この敵たちを何とか倒したのだった。

「やっとたおせた」