目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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大魔大戦

試合の後

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スタンディングオベーションが鳴りやまないスタジアム、大観衆は勝者に拍手で称えていたのだった。更にギルトランクDの俺がギルドランクSRの相手を倒したこと、しかも、一撃でだ。正確には、俺はバリヤーを展開しただけなのだが、そんなことは置いといて、この瞬間、俺は英雄になったのだった。しかし、世間はそんなに甘くないようだ。目の前で倒れていたマスタングの周りには彼の部下が集結していた。

その数約20…

その中のリーダー格と思しき人物がマスタングの様態を見て、声をかけていた。

「マスタング様!!大丈夫ですか?」

「う・・・ああ・・」

気絶しているマスタング、かなり衝撃が大きかったようで部下が何度もゆすって起こそうとしても、ぐったりとしたままだった。

「そんなことするより、ヒールでもかけて復活した方が早くないか?」

親切のつもりで声を掛けたのが良かったのか、悪かったのか

「貴様!!許さん!!」

リーダがそう叫ぶと一同武器をもって構え始めた。しかも、かなり殺気立っている。

「おいおい…単なる武闘会ごときで、そんなに殺気立たなくても」

「なにを!!」

そう叫んだ一人が俺に切りかかってきた。その様子を見ているスタジアムの観客は新しく始まった戦いに歓喜の声を上げた。

いけーー!!

負けるなーー村人ーーー!!

マスタング!!Dランクの奴なんかに負けるなーー!!

どっちもどっちもなんだけど、俺は切りかかってきた奴の顔面に辺りに素早くバリヤーを展開、

ぐぁん!!

「うげ!!」

勢いのままにバリヤーに顔面を強打し、うずくまっている。

「だから・・・言ったじゃないか」

「何を!!」

「こいつ!!魔法を使うぞ!」

「そんなはずはない!!俺の鑑識によると魔力はゼロだ」

「じゃぁ!!何が起きたんだ?」

マスタングの部下たちは戸惑っている。しかし、リーダー格の人物は冷静だ。

「何を戸惑っておるのだ。奴は魔法を使っているのではない。別の奴が外から魔法を使っているだけだ」

「サガン様、それでは」

「そうだ!!防魔壁を展開するのだ」

すると5人の兵隊が俺の周を五角形の形で取り囲み何やら呪文を唱え始めた。

「フフフ…これで、外からの魔法(ちから)も使えないぞ」

「なんのことやら」

するとようやくマスタングが復活した

「う・・・たたた・・・俺としたことが?ん?」

俺を見るなりマスタングは叫んだ

「さっさとこやつを切り捨てーーー!!」

「御意!!」

20人も相手しないといけないのか?と思っていたら更に20人ほどこっちに向かってやってきている。これではきりがない。するとマスタングが

「外の奴に援軍をしてもらうなどと、小賢しい奴め。これで援軍も来ないぞ!!どうする?村人!!」

今度こと勝ったぞと言わんばかりに笑みを浮かべる奴を見て俺は呆れていた。

「一対一の勝負ではなかったのか?」

「何を!!貴様は最初から外の奴に支援してもらっていたではないか!!そんな奴に言われる筋合いはない!!」

「その通りだ!!正々堂々と勝負しろ!!」

「41対1のどこが正々堂々だ?」

「ツベコベ言うな!!いざ!!尋常に勝負しろ!」

うざい・・・

「わかった!!気絶(シンコペーション)!!」

俺のこの一言でリングに集まっていた41人全員がその場で気絶したのだった。
そんな光景を見た観客は一瞬で静まり返ったのだった。目の前で41人全員がいきなり倒れたのだから当然のことだろう。するとDJが

「レフリー!!カウント!!」

ハッと我に返ったレフリーがその様子を確かめに来て、全員が気絶しているを見て驚き呆然としている。そこへ再びDJが

「レフリー!!カウント!!カウント!!早くしろ」

1・2・3・4・・・・・7・8・9・10

カンカンカンカン!!

10カウントが終わった瞬間、ゴングが鳴り響き、観客はどっと沸いたのだった。

「勝者!!村人ーーーー!!!」

こうして、この試合は無事に終わったのだった。



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