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大魔大戦
魔王の憂鬱
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アークドラゴンは渋い顔をしていた。自らが率いる派閥に属しているはずのアマイモン魔王は、ライムとの戦いに敗れ、話では村人とかいう得体のしれない奴の配下になっていると聞く、勇者に封印されていたロクテンは村人のもとにいて、更に新興勢力のアーチャン魔王も奴のもとにいると聞く、最近、魔王になったばかりのライムに聴いても、よくわからないと返事が返ってきた。多分、あいつも村人の配下になっていると考えていいだろう。
「アークドラゴン。バランスが崩れたままではまずいぞ」
アザゼルとブートギアが珍しく焦っているようだ。それは、アマイモンの敗北が一番の理由だ。ロクテンが言うように村人とやらを魔王にしておけば、よかったのではと、魔力0であることから反対したが、この間、奴からとてつもない魔力が発生したのは記憶に新しい。
「ロクテンからの情報じゃとぼっけえ魔力があるらしいのじゃが、どうやらクローマティがうごいているようじゃとか」
「それで」
「こたびの人間どもの戦いは、奴が裏で糸を引いているときく」
するとアザゼルは、なぜか顔をそむけた。
「アザゼルどうした」
「別に…あの村人、こちら側につけてはいかがかと」
「ほう…魔力なしのあいつをか?」
その様子を見ていたブートギアが吠えた。
「アザゼル何を言って居るのじゃ!!あ奴は、とてつもない魔力を秘めておるのじゃぞ。一歩間違えば、どうなるか」
「何を言っておるのだ。儂らがあ奴に負けるとでも思ているのか」
「そ・・それは」
「フン・・・自信がないと見えるが、それはスクルドがあいつについているからか?」
ブートギアは答えることができないでいる。それは、数千年の昔まで話は遡る。
この世界を作った創造主は、絶対神として君臨しているはずであった。しかし、創造主はあくまで創造主という存在でしかなかった。なぜなら、彼は絶対神の力を与えてもらえなかったからである。
しかし、創造主は、自分こそ絶対神と信じ、新たな神々を作っていくのであった。そして、絶対神と同様に、新たな神々にはすべての力を与えることはなかったのだった。
本来であれば、この世界は神がつくる理想の世界であるはずだった。しかし、絶対神は何故かそれをしなかった。そして、絶対神であると信じている創造主によって、作られた神の中には、創造主へ反旗を翻す者も出た。そして、彼らが作ったものこそ、人間族、魔族、といった種族であった。
しかし、完全でない神である彼らは、各種族を制御することができなくなった。
こうして、現在の不安定なこの世界がある。
そんな中、魔王達は、魔王の根源ともいえる神、ルシファーがいる。そのルシファーを封じ込めたのが、村人のように普段は魔力を持たない。そして、いざというときにとてつもない魔力を発揮する伝説の勇者”ドルーマン”であった。
「しかし、村人がドルーマンの再来だったらどうする?」
「また、ドルーマンの話か、それは聞き飽きた」
アザゼルは笑い飛ばした。
「何がおかしい」
「奴はルシファー様の封印の鍵として、今もあの地へ眠っておる」
「では…」
「私に策がある」
アザゼルは、アークドラゴンとブートギアの耳元でその策を話したのであった。
「そうか、アザゼル、これでわしらも安泰じゃな」
「アークドラゴン。バランスが崩れたままではまずいぞ」
アザゼルとブートギアが珍しく焦っているようだ。それは、アマイモンの敗北が一番の理由だ。ロクテンが言うように村人とやらを魔王にしておけば、よかったのではと、魔力0であることから反対したが、この間、奴からとてつもない魔力が発生したのは記憶に新しい。
「ロクテンからの情報じゃとぼっけえ魔力があるらしいのじゃが、どうやらクローマティがうごいているようじゃとか」
「それで」
「こたびの人間どもの戦いは、奴が裏で糸を引いているときく」
するとアザゼルは、なぜか顔をそむけた。
「アザゼルどうした」
「別に…あの村人、こちら側につけてはいかがかと」
「ほう…魔力なしのあいつをか?」
その様子を見ていたブートギアが吠えた。
「アザゼル何を言って居るのじゃ!!あ奴は、とてつもない魔力を秘めておるのじゃぞ。一歩間違えば、どうなるか」
「何を言っておるのだ。儂らがあ奴に負けるとでも思ているのか」
「そ・・それは」
「フン・・・自信がないと見えるが、それはスクルドがあいつについているからか?」
ブートギアは答えることができないでいる。それは、数千年の昔まで話は遡る。
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しかし、創造主は、自分こそ絶対神と信じ、新たな神々を作っていくのであった。そして、絶対神と同様に、新たな神々にはすべての力を与えることはなかったのだった。
本来であれば、この世界は神がつくる理想の世界であるはずだった。しかし、絶対神は何故かそれをしなかった。そして、絶対神であると信じている創造主によって、作られた神の中には、創造主へ反旗を翻す者も出た。そして、彼らが作ったものこそ、人間族、魔族、といった種族であった。
しかし、完全でない神である彼らは、各種族を制御することができなくなった。
こうして、現在の不安定なこの世界がある。
そんな中、魔王達は、魔王の根源ともいえる神、ルシファーがいる。そのルシファーを封じ込めたのが、村人のように普段は魔力を持たない。そして、いざというときにとてつもない魔力を発揮する伝説の勇者”ドルーマン”であった。
「しかし、村人がドルーマンの再来だったらどうする?」
「また、ドルーマンの話か、それは聞き飽きた」
アザゼルは笑い飛ばした。
「何がおかしい」
「奴はルシファー様の封印の鍵として、今もあの地へ眠っておる」
「では…」
「私に策がある」
アザゼルは、アークドラゴンとブートギアの耳元でその策を話したのであった。
「そうか、アザゼル、これでわしらも安泰じゃな」
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