リーンカーネーション 小学４年に戻ったおれ

朝の会 2

朝の会も終った。先生が俺に向かって

「佐藤、席に戻るように」

こうして席に戻ったのだが、周りの視線が痛い。一つは、山田さんたちが心配の目で見ている。一方、それ以外の女の子は”あなたは敵”みないな視線、中には視線を合わさない女子もいた。そんな中で、川村たちはしてやったりという感じで笑みを浮かべていた。

すると山田さんと太田さんが

「だいじょうぶ？」

「だいじょうぶだけど」

俺たちの会話が聞こえていたのか川村がまた手を挙げた。

「先生！！佐藤君が山田さんと太田さんとしゃべっています」

先生はため息をついて頭をうなだれた。そして、俺の方を向いたかと思うと手にしていた。チョークを投げてきた。

「佐藤！！またお前か！！」

パシ！！

そのチョークを素手でつかんだ途端、先生は顔を真っ赤にした。

「佐藤！！」

先生としては思いっきり投げたはずのチョークをいとも簡単にとられて、びっくりした反面、俺が全く反省していないと思ったに違いない。怒りをあらわに俺の方に向かって歩いてきた。

「佐藤！！いい加減にしろ！！話がある」

そう叫んだあと、先生は、みんなに向かって

「ちょっと、先生は、こいつを連れて職員室へ行きます。すぐに変わりの先生がくるから、静かにしておくように」

すると先生は俺の首根っこをつかんだ。

「佐藤！！ちょっと来い！！」

「先生、そんなことをしなくても、ちゃんとついていきますから」

パシ

頭をはたかれた。

＊＊＊

こうして、本来、休み時間のはずの先生が急遽、俺たちの教室へ向かって行った。そして、俺は職員室にいる。目の前には教頭先生と担任の先生がしかも睨んでいる。

「佐藤！！全く反省の色が見えないな」

「両親を呼び出すからな」

さてと、困ったことになった。