リーンカーネーション 小学4年に戻ったおれ

Seabolt

文字の大きさ
121 / 191

朝の会 5

しおりを挟む
「まずは、二宮、三宅、川村、前へ出てこい」

担任の声は怒りのあまり震えていた。彼らの暴走は既に耳に入っていたのだった。

「お前ら自分がやったことが一体どういうことかわかているだろうな?」

先生の声はかなり震えている。それもそのはず、少なくとも山田さんのお尻を無理矢理触ったのだから、そのことに気付いた川村と三宅は保身に走った、

「二宮が、勝手に山田さんのお尻を触ったんです」

当然、見放された二宮は切れて

「お前ら何を!!三宅が女の子が山田さんが言って来たら、おしりを触っても大丈夫って言ったじゃないか」

「川村!!三宅、二宮が言ったことは本当か?」

「いえ!!そんなことは言ってません」

ついにブチ切れた二宮はダッシュで三宅のところに向かって行った。そして、次の瞬間

バキ!!

思いっきり三宅の顔面を二宮の右パンチがさく裂した。それを慌てて先生たちが抑えていたのだった。

そんな熾烈なバトルが始まっているとは俺は知らずに、廊下に立って、先生に呼ばれるのを待っていたのだった。

「なんか…騒がしいな?」

先生たちがクラスでも3番手に背が高く体格がいい二宮を取り押さえるのにはかなり苦労したようだ。そして、先生に抑え込まれた二宮の怒りはまだ収まっておらず三宅を睨んでいて、逆に先生の影に隠れる始末だった。こんなやり取りを見ていた教頭先生はあることに気付いた。それは、今回の件は、女の子と仲良くできない男子が、仲良くしている佐藤に嫉妬してやったことだと。

「なるほど…先生達」

3人の先生は教壇で協議をしている

「え?」

「そうなんですか?」

「たぶん」

「田中先生、あの生徒と仲がいい女子生徒たちは把握していますか」

「ええ・・」

「その生徒たちは、お尻が触られたと手を上げましたか?」

「いえ」

「そうでしょう」

「それはどういうことですか?」

「佐藤の反省文を読みましたよね」

「はい」

「あの反省文の中の好きな女の子へのスキンシップという言葉は、彼は仲がいい女の子へのメッセージだ」

「だとしたら?」

「今回、手を挙げた女の子は、誰かに脅されている可能性が高いと言ことだ」

「え?」

「つまり、もっと根深い問題があるということだ。すぐに今職員室にいる先生を呼んできなさい」

「はい!!」

こうして、5年4組には更に5人の先生が集まってきたのだが、俺は未だに廊下でじっと自分の出番を待っている。

「いったい何が始まったんだ?」

教室の中の様子はうかがい知ることはできないでいた。

一方、教室では先生たちが監視する中、みんな机に伏せた状態になっていた。しかも頭から自分たちの体操服を頭にかぶされた状態で、それを先生たちが隙間がないか一人一人確認している。特に、今回の首謀者である。三宅、二宮、川村の三人は、別の先生が教室から連れ出していたのが見えた。

「何があったんだ?」

廊下でずっと待っている俺は未だに蚊帳の外に置かれた状態で、教室の中は再び静寂に包まれた。先生の質問が始まっていた。

「いいか?顔を上げるなよ」

「これから質問をする。みんなからは見えないから正直にこたえろよ」

「佐藤が女の子のおしりを触ったのを見た人は手を上げろ」

そこには数人の男子と4人の女の子が手を挙げていた。すると先生方は4人の女の子の名前をメモしていた。一方、教頭先生は担任にその女の子達が俺と仲がいい女の子達ではないことを確認した。

「よし、わかった」

「続いて佐藤におしりを触られた人は手を上げろ」

すると4人の女の子が手を挙げたのだった。それを見た先生達は顔を見合わせて軽く頷いた。そして、次の質問が手を挙げた女子のうち2人をびくっとさせた。

「いいか、次の質問に正直答えること、そうでないと先生は共犯者とみなしますからね。人から手を上げるように強要された人は手を下げなさい」

まだ、小学5年生の子供である。その質問に動揺したに違いない。ひょっとしたら川村たちが見ている可能性もある。一方、共犯者にさせられる。そんな思いが挙げている手を委縮させたに違いない。

「わかった。みんな手を下ろしなさい」

しかし、この時の結果は先生たちを惑わせるのであった。結局、俺は、反省文を読み上げることになった。





しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

処理中です...