リーンカーネーション 小学4年に戻ったおれ

Seabolt

文字の大きさ
168 / 191

グダグダな話

しおりを挟む

「なんで!!私を見てくれないの~!!」

そう叫んで泣いているのは沢田さんだった。実は、彼女はとんでもない天然な上、友達をあんまり作らないタイプの女の子なのだが、一度、告白されたことがあった。その時俺の友達の中に井上さんが加わったこともあり、丁重にお断りをした。更に太田さん山田さん達が彼女に対して自分たちのことをアピールして競争相手が多いこと、そして、岡田さんが彼女になったと大騒ぎになったこともあって、沢田さんは一度諦めたようだったが、実はあきらめていなかったようだ。

「だって、増田さん、桜井さんに田村さんも、そして、小林さんも入っているじゃない。私も入れてよ!!」

目の前で泣かれてしまっては、俺だけでなく、他のみんなまで悪者になる。そこへ、三宅が

「あー!!こんどは、いじめですか?佐藤が!!沢田さんをいじめてるぞ!!」

「いじめ反対!!」

「そうよ!!」

最悪な流れが生まれようとしていた。俺は、みんなに目配せをすると軽くうなずいてくれた。

「沢田さん!!君の気持ちよくわかったから、泣くのをやめて」

「ホント?」

涙目をこすりながら上目使いで俺を見る。そこへ手を差し伸べると彼女は信じられないといった感じで俺の手を取った。そんな光景をみんなは目を背けている。心の中でごめんとつぶやきながらも、彼女の手を取って立ち上がらせると俺の顔をじっと見ながら

「ありがとう・・・」

そうつぶやいている顔は真っ赤になっていた。すると三宅君が

「ひゅーひゅー熱いぜ!!」

一方で川村君が

「この男女!!男より女の子と遊ぶことが大事なのか!!」

そこへ何故か立川さんがやってきた。それを見て、川村君はビビっていた。それもそのはず、去年スカートめくりが流行ったころ、川村君は、立川さんのスカートをめくった後、彼女にボッコボコにされたのだった。はっきり言ってフルボッコにされたと言っていいくらいだった。もちろん、男子たちは、助けようとしてもできない状況だった。立川さんの迫力はそれほど凄いものだった。それはこんな感じだった。

ひらり…

立川さんのスカートがめくれて、シンプルな白の〇ンゼのパンツが見えたのだった。

「きゃぁあああああ!!」

そう叫んで、慌ててスカートを抑えた。その途端、顔を真っ赤にして怒りをあらわにする立川さんは、鼻息をフーン!!と吐き出した。その時、川村は彼女が放つ覇気によって身動きが取れなくなっていた。

「え・・・あ・・あ・・」

「何すんのよ!!」

バチー――ン!!

彼女のビンタがさく裂といより、顔面に張り手をされた上、川村君はその勢いのまま地面に叩きつけられたのだった。一体何が起きたのかわからない様子の川村君はビンタされて頬を手で押さえながら倒れ込んでいた。そこへ立川さんは、

「そんなにパンツが見たいなら、ほら!!見えるでしょ:」

川村君の頭を足で押さえつけていた。そして、ぐりぐりとその足を動かしている。見ているだけで痛そうな光景だった。

「どう?よく見えるでしょ!!」

そう言った瞬間、川村君の腹部を蹴り上げた。

どか!!

「う・・・」

「ほら!!見せてあげるって言ってるでしょ」

どか!!

「やめてーー」

どか!!

「いたい!!やめてーー」

どか!!川村君の悲鳴と鳴き声が広がっていった。そして、山田さんと天野さんが抑えなければ、この残虐な光景は続いていたに違いない。

そんな彼女が出てきたものだから、川村君は固まってしまっている。多分、あのトラウマが蘇ったのだろう。すると彼女は、俺の方へ歩いててきた。

「佐藤君!!あなた、岡田さんはどうするつもりなの?二股かけるつもりなの?」

俺は何と答えていいのかわからなかった。一方で岡田さん達は、ずっこけていのだった。するとそのことに気付いた三宅が

「この二股野郎!!ふったまた!!ふったまた!!」

意味のない囃子声を上げ始めた。すると沢田さんはようやく我に返った。そして、逃げて行ったのだった。

「あ・・・逃げた」

しかし、俺の周りでは「ふったーまた!!」コールが起きていたのだった。そこへ助け船を出してくれたのは、小林さんだった。

「立川さん!!あたな、KYできないチョー天然な発言は、ヤバイから、やめた方がいいわよ」

小林さんの発言を聞いた立川さんは吹き出したのだった。

「な!!なによ・・そのKYって・・何を言っているのよ」

「あら!!残念ね。やっぱ、やばいくらい天然なのね。あなたは」

「だから、言っている意味が分かんないんですけど」

「そうなの?ふーん。でも、これだけははっきりと言っておくは、沢田さんは、私たちと同じ佐藤君とお友達になりたいと言っているのよ。ただ、佐藤君はそれを認めただけのことよ」

「は?さっきから何を言っているのか全然わかんないんですけど」

「あなたは、天然だから理解できかもね。けど、そうよね。岡田さん」

すると岡田さんが

「そうよ。佐藤君は、沢田さんが私たちの仲間になることを認めただけよ。だから、二股なんかかけてるわけじゃないわよ」

すると三宅が

「お前!!彼氏とられてもかまわないのかよ」

「は?三宅の言っている意味がわかんないけど」

岡田さんの言葉は三宅の怒りを買ったようだ

「お前らカップルだろうが」

「それは、三宅が勝ってに言っていることでしょ。ねー太田さん」

「そうよ。あなたたちが勝手に言っているだけのことよ。岡田さんは私たちの仲間の一人なのよ」

そこには、太田さん、岡田さん、佐野さん、井上さん、山田さん、増田さん、田村さん、桜井さんが集まっていたのだった。多勢に無勢である。しかも、中田君は静観している。その様子を見た三宅は、たじろいだ。
三宅があたりを見回すが誰も救いの手を差し伸べてこない。それだけでなく、今までのこともあって誰も関与しようともしない。

「くそ!!」

そう言い残して、その場から離れて行ったのだった。一方、さっきまでいた小林さんがいないことに気付いたのは、しばらくたってからのことだった。

彼女は、沢田さんのフォローをしていたのだった。そして、今週の土曜日に小林さんが天野さんの家での集まりに参加することになった。












しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

処理中です...