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グダグダな話
しおりを挟む「なんで!!私を見てくれないの~!!」
そう叫んで泣いているのは沢田さんだった。実は、彼女はとんでもない天然な上、友達をあんまり作らないタイプの女の子なのだが、一度、告白されたことがあった。その時俺の友達の中に井上さんが加わったこともあり、丁重にお断りをした。更に太田さん山田さん達が彼女に対して自分たちのことをアピールして競争相手が多いこと、そして、岡田さんが彼女になったと大騒ぎになったこともあって、沢田さんは一度諦めたようだったが、実はあきらめていなかったようだ。
「だって、増田さん、桜井さんに田村さんも、そして、小林さんも入っているじゃない。私も入れてよ!!」
目の前で泣かれてしまっては、俺だけでなく、他のみんなまで悪者になる。そこへ、三宅が
「あー!!こんどは、いじめですか?佐藤が!!沢田さんをいじめてるぞ!!」
「いじめ反対!!」
「そうよ!!」
最悪な流れが生まれようとしていた。俺は、みんなに目配せをすると軽くうなずいてくれた。
「沢田さん!!君の気持ちよくわかったから、泣くのをやめて」
「ホント?」
涙目をこすりながら上目使いで俺を見る。そこへ手を差し伸べると彼女は信じられないといった感じで俺の手を取った。そんな光景をみんなは目を背けている。心の中でごめんとつぶやきながらも、彼女の手を取って立ち上がらせると俺の顔をじっと見ながら
「ありがとう・・・」
そうつぶやいている顔は真っ赤になっていた。すると三宅君が
「ひゅーひゅー熱いぜ!!」
一方で川村君が
「この男女!!男より女の子と遊ぶことが大事なのか!!」
そこへ何故か立川さんがやってきた。それを見て、川村君はビビっていた。それもそのはず、去年スカートめくりが流行ったころ、川村君は、立川さんのスカートをめくった後、彼女にボッコボコにされたのだった。はっきり言ってフルボッコにされたと言っていいくらいだった。もちろん、男子たちは、助けようとしてもできない状況だった。立川さんの迫力はそれほど凄いものだった。それはこんな感じだった。
ひらり…
立川さんのスカートがめくれて、シンプルな白の〇ンゼのパンツが見えたのだった。
「きゃぁあああああ!!」
そう叫んで、慌ててスカートを抑えた。その途端、顔を真っ赤にして怒りをあらわにする立川さんは、鼻息をフーン!!と吐き出した。その時、川村は彼女が放つ覇気によって身動きが取れなくなっていた。
「え・・・あ・・あ・・」
「何すんのよ!!」
バチー――ン!!
彼女のビンタがさく裂といより、顔面に張り手をされた上、川村君はその勢いのまま地面に叩きつけられたのだった。一体何が起きたのかわからない様子の川村君はビンタされて頬を手で押さえながら倒れ込んでいた。そこへ立川さんは、
「そんなにパンツが見たいなら、ほら!!見えるでしょ:」
川村君の頭を足で押さえつけていた。そして、ぐりぐりとその足を動かしている。見ているだけで痛そうな光景だった。
「どう?よく見えるでしょ!!」
そう言った瞬間、川村君の腹部を蹴り上げた。
どか!!
「う・・・」
「ほら!!見せてあげるって言ってるでしょ」
どか!!
「やめてーー」
どか!!
「いたい!!やめてーー」
どか!!川村君の悲鳴と鳴き声が広がっていった。そして、山田さんと天野さんが抑えなければ、この残虐な光景は続いていたに違いない。
そんな彼女が出てきたものだから、川村君は固まってしまっている。多分、あのトラウマが蘇ったのだろう。すると彼女は、俺の方へ歩いててきた。
「佐藤君!!あなた、岡田さんはどうするつもりなの?二股かけるつもりなの?」
俺は何と答えていいのかわからなかった。一方で岡田さん達は、ずっこけていのだった。するとそのことに気付いた三宅が
「この二股野郎!!ふったまた!!ふったまた!!」
意味のない囃子声を上げ始めた。すると沢田さんはようやく我に返った。そして、逃げて行ったのだった。
「あ・・・逃げた」
しかし、俺の周りでは「ふったーまた!!」コールが起きていたのだった。そこへ助け船を出してくれたのは、小林さんだった。
「立川さん!!あたな、KYできないチョー天然な発言は、ヤバイから、やめた方がいいわよ」
小林さんの発言を聞いた立川さんは吹き出したのだった。
「な!!なによ・・そのKYって・・何を言っているのよ」
「あら!!残念ね。やっぱ、やばいくらい天然なのね。あなたは」
「だから、言っている意味が分かんないんですけど」
「そうなの?ふーん。でも、これだけははっきりと言っておくは、沢田さんは、私たちと同じ佐藤君とお友達になりたいと言っているのよ。ただ、佐藤君はそれを認めただけのことよ」
「は?さっきから何を言っているのか全然わかんないんですけど」
「あなたは、天然だから理解できかもね。けど、そうよね。岡田さん」
すると岡田さんが
「そうよ。佐藤君は、沢田さんが私たちの仲間になることを認めただけよ。だから、二股なんかかけてるわけじゃないわよ」
すると三宅が
「お前!!彼氏とられてもかまわないのかよ」
「は?三宅の言っている意味がわかんないけど」
岡田さんの言葉は三宅の怒りを買ったようだ
「お前らカップルだろうが」
「それは、三宅が勝ってに言っていることでしょ。ねー太田さん」
「そうよ。あなたたちが勝手に言っているだけのことよ。岡田さんは私たちの仲間の一人なのよ」
そこには、太田さん、岡田さん、佐野さん、井上さん、山田さん、増田さん、田村さん、桜井さんが集まっていたのだった。多勢に無勢である。しかも、中田君は静観している。その様子を見た三宅は、たじろいだ。
三宅があたりを見回すが誰も救いの手を差し伸べてこない。それだけでなく、今までのこともあって誰も関与しようともしない。
「くそ!!」
そう言い残して、その場から離れて行ったのだった。一方、さっきまでいた小林さんがいないことに気付いたのは、しばらくたってからのことだった。
彼女は、沢田さんのフォローをしていたのだった。そして、今週の土曜日に小林さんが天野さんの家での集まりに参加することになった。
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