175 / 191
運動会
しおりを挟む学校生活最大のイベントと言って過言でない運動会。
今年も俺は道具係になった。それは、俺が推薦を受けると言った以上やらないといけないからだ。そしておれが出した条件を先生は最もだと言って、最初に推薦した三宅を道具係にしたのだが、今度は彼が泣き出したのだった。どうやら彼の両親が見に来るとかいうのだ。
「それは俺の同じだ」
当時の運動会は学校行事であると当時に地区の一大イベントにもなっていた。一方、見に来ることができない子供にとっては別な意味でさみしい思いをすることになる。そんなイベントでもあった。
泣いている三宅を見かねた先生は、何かいいことを思いついたようだった
「わかった!!先生が後で他のクラスと調整する。今年は各班男女一人づず道具係をすることにする。リーダは去年もやった経験があるさ佐藤!!いいな」
「はい」
こうして残り男子5名は俺を無理矢理推薦していた連中に決まったのだった」
「これで一人づつの作業は減るから、両親が来ても問題ないだろ」
この強引な提案によって、彼らば罰を受けることになった。一方女子たちは大変だった。井上さん、岡田さん、佐野さん、山田さんに加え、桜井さん、田村さん、増田さん、の7名での争いとなったのだった。結果、佐野さんが外れてしまってガックシとしていた。
こうして始まった運動会、最後の紅白対抗リレーで俺たちクラスの白組代表、三宅が両親の前で転倒し紅組に抜かれ、泣きながら、走っていた光景は滑稽だった。
こうして、運動会は無事に終わったのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
56
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる