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57 水浴びタイム(2)
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「やってやるよ」
ぐしぐしと、肉球の前足で頭をぐしぐししていたマルを見かねて、手を出す事にした。
「大丈夫ですわ」
なんて最初は強がっていたマルだったけれど、一人ではどうしても上手くいくものではなく、観念して大人しくユキナリに洗わせてくれる。
…………手触りも、ルナに似てる。
やはり、見た目が見ていると手触りも似てくるのか、手触りすらマルチーズのそれで、なんだか懐かしくなる。
ぐしぐしと、そして、こびりついた泥の塊が痛くない様に丁寧に毛をほぐしていく。
「……くすぐったいですわ」
小さく言うマルに、
「こんな綺麗な毛が、塊だらけだったら、ガッカリだろ」
と返す。
マルからの返事は無く、ただ小さくプルプルッと震えた。
水につけると、ゆるゆると泥は落ちた。
俺も、どうにかしないとな。
「はぁ」
ドロドロの服を持ち上げる。
こんなに泥だらけになったの、幼児の頃以来じゃないか?
いや、幼児だってここまで泥だらけになるような事はなかったかもしれない。
服をがばっと脱ぐ。
と、向こうで、ハニトラが、目を丸くした。
「……?」
眉を寄せ、疑問を顔に表してみる。
「そ、」
「そ?」
「その服って、取れるんだね!?」
「…………お前も服は取れるだろ……?」
苦笑しながら、服をザブザブと洗う。
ドロドロと川に泥が流れていく。
泥だらけの服をゴシゴシと洗ってはみるが、どうやらまるっきりは落ちそうになかった。
ズボンはともかく、パンツまで脱ぐわけにはいかないか。
バッシャン!
パンツ姿で、川の中に座り込む。
「冷てええええええええ!!」
とはいえ、勢いはそれほど強くはない広い川だ。川底の砂はサラサラとしていて、気分はそれほど悪くは無い。
頭を洗うため、川の中にゴロリと寝転ぶ。
眩しい陽光が、空の上で輝いている。
それを遮るように、人の姿が現れた。ハニトラだ。
長い銀色の髪は、まだ泥だらけで、顔にもあちこちに泥がついている。
脚の太ももから下はすっかり泥は流されているが、それ以外はまだ泥人形だった。
「どした?」
眩しい。
まるで、ハニトラ自体が輝いているみたいだ。
「ユキナリ」
「ん?」
「私も、洗って」
その言葉は、まさに、幻想的な世界からユキナリを叩き起こす言葉だった。
「洗う!?」
目の前にはハニトラが居る。
頭の先から脚の上側まで泥に塗れているとはいえ、ぼんやりと分かるのだ。
つまり……、その形のいい胸や尻がどこにあるかって事が。
腹だって。その滑らかな腰のラインだって。
その……、洗うって事は触らないと洗えないって事で…………。
「ど…………、何処を……?」
どうやって……?
「髪の……」
言いながら、ハニトラは髪にこびりついた泥の塊を示した。
後ろの方は自分じゃ難しいんだろうか。
「あ」
持っていた洗った服で、顔を擦り、ひとまず冷や汗を拭う。
「ああ!髪な!髪……」
「はは」と笑ったつもりだったけれど、ハニトラのポカンとした顔を見ると、それほど誤魔化せてはいなかったようだ。
「あー……」
おかしな沈黙の後、ユキナリは、
「はい」
と一言だけ返事をした。
◇◇◇◇◇
まだまだ水浴び回続きます!
ぐしぐしと、肉球の前足で頭をぐしぐししていたマルを見かねて、手を出す事にした。
「大丈夫ですわ」
なんて最初は強がっていたマルだったけれど、一人ではどうしても上手くいくものではなく、観念して大人しくユキナリに洗わせてくれる。
…………手触りも、ルナに似てる。
やはり、見た目が見ていると手触りも似てくるのか、手触りすらマルチーズのそれで、なんだか懐かしくなる。
ぐしぐしと、そして、こびりついた泥の塊が痛くない様に丁寧に毛をほぐしていく。
「……くすぐったいですわ」
小さく言うマルに、
「こんな綺麗な毛が、塊だらけだったら、ガッカリだろ」
と返す。
マルからの返事は無く、ただ小さくプルプルッと震えた。
水につけると、ゆるゆると泥は落ちた。
俺も、どうにかしないとな。
「はぁ」
ドロドロの服を持ち上げる。
こんなに泥だらけになったの、幼児の頃以来じゃないか?
いや、幼児だってここまで泥だらけになるような事はなかったかもしれない。
服をがばっと脱ぐ。
と、向こうで、ハニトラが、目を丸くした。
「……?」
眉を寄せ、疑問を顔に表してみる。
「そ、」
「そ?」
「その服って、取れるんだね!?」
「…………お前も服は取れるだろ……?」
苦笑しながら、服をザブザブと洗う。
ドロドロと川に泥が流れていく。
泥だらけの服をゴシゴシと洗ってはみるが、どうやらまるっきりは落ちそうになかった。
ズボンはともかく、パンツまで脱ぐわけにはいかないか。
バッシャン!
パンツ姿で、川の中に座り込む。
「冷てええええええええ!!」
とはいえ、勢いはそれほど強くはない広い川だ。川底の砂はサラサラとしていて、気分はそれほど悪くは無い。
頭を洗うため、川の中にゴロリと寝転ぶ。
眩しい陽光が、空の上で輝いている。
それを遮るように、人の姿が現れた。ハニトラだ。
長い銀色の髪は、まだ泥だらけで、顔にもあちこちに泥がついている。
脚の太ももから下はすっかり泥は流されているが、それ以外はまだ泥人形だった。
「どした?」
眩しい。
まるで、ハニトラ自体が輝いているみたいだ。
「ユキナリ」
「ん?」
「私も、洗って」
その言葉は、まさに、幻想的な世界からユキナリを叩き起こす言葉だった。
「洗う!?」
目の前にはハニトラが居る。
頭の先から脚の上側まで泥に塗れているとはいえ、ぼんやりと分かるのだ。
つまり……、その形のいい胸や尻がどこにあるかって事が。
腹だって。その滑らかな腰のラインだって。
その……、洗うって事は触らないと洗えないって事で…………。
「ど…………、何処を……?」
どうやって……?
「髪の……」
言いながら、ハニトラは髪にこびりついた泥の塊を示した。
後ろの方は自分じゃ難しいんだろうか。
「あ」
持っていた洗った服で、顔を擦り、ひとまず冷や汗を拭う。
「ああ!髪な!髪……」
「はは」と笑ったつもりだったけれど、ハニトラのポカンとした顔を見ると、それほど誤魔化せてはいなかったようだ。
「あー……」
おかしな沈黙の後、ユキナリは、
「はい」
と一言だけ返事をした。
◇◇◇◇◇
まだまだ水浴び回続きます!
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