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第四章 初めての海へ
中性浮力
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ダイビングは基本的に「浮かんでいる」状態を楽しむスポーツだ。
ただしこれが意外と難しい。
ダイバーはウエットスーツ(夏用の装備)の上にBCDジャケットというジャケットを着ている。
このジャケットはタンクと管で繋がっていて空気を出し入れすることが可能だ。
水中では浮力があるが、浮力が小さすぎると沈む。そして浮力が大きすぎると水面まで浮かんでいく。
真ん中で浮かんでいることがダイビングの必須条件で、これを「中性浮力」という。
ダイバーはおよそ10kgのタンクをしょっている。
更に重りを数kg、腰に巻き付けて潜る。
ウエットスーツ自体に浮力があるので、ある程度の負荷がないと潜ることができない。
これらが「沈んでいく要因」。
人間には「浮く要因」もはらんでいる。
ひとつは誰にもついている「肺」。
肺に空気が入るとそれだけで浮力が生じる。
更に浮くのを助けるのがBCDジャケットだ。
この「沈む要因」と「浮く要因」のバランスがとれた状態が「中性浮力」がとれている状態だ。
これを身に付けることで水中に浮かんでいる状態を作ることができる。
トレーニング法は次の通り。
まずBCDの空気をすべて抜いて腹這いに水底に寝転ぶ。
そしてBCDに空気を適量、そして深呼吸。
すると上半身が浮いてくる。
吐くと沈む。
そしてもう少しBCDに空気を入れ、息を吸うと地面に手をついて、押し出す。
すると全身が水中に浮いた状態になる。
これが「中性浮力」のとれた状態だ。
言葉にすると簡単だが、海には波があってバランスを取りながら浮かぶのはかなり難しい。
これには憲章も少し苦戦していた。
空気を入れすぎると果てしなく浮き上がる。
これが水深5mなら大したことはないが、20mを越えると大変なことになる。
減圧症。
ダイバー病のひとつだが、これは急浮上により体内に入って血液中に溶けたタンク内の窒素が気体に戻る現象を言う。
その気体になった窒素が関節などに溜まるのだ。
特段命に別状はないが、一度気体になった窒素は自然には体外に出てはいかない。
そして関節にたまった窒素の影響でそこが無性に痒くなる。
治療には専門の医療機関の通院が不可欠になる。
お金と時間が掛かるためならなくて良いならなりたくない病気だ。
このトレーニングはそんなリスクを避け、将来深い海に潜るためには不可欠なトレーニングと言える。
憲章は何度も水面近くまで浮かびそうになりながら、その度に海人に腕を引っ張られて水底に戻るのを繰り返した。
感覚を覚えるにはある程度の経験が必要だ。
浅い海の方がシビアに浮力が影響するので浅い海でトレーニングすると深い海に行った時には効果が高い。
憲章はタンクのエアーが無くなる直前まで粘って何とか中性浮力をマスターした。
ただしこれが意外と難しい。
ダイバーはウエットスーツ(夏用の装備)の上にBCDジャケットというジャケットを着ている。
このジャケットはタンクと管で繋がっていて空気を出し入れすることが可能だ。
水中では浮力があるが、浮力が小さすぎると沈む。そして浮力が大きすぎると水面まで浮かんでいく。
真ん中で浮かんでいることがダイビングの必須条件で、これを「中性浮力」という。
ダイバーはおよそ10kgのタンクをしょっている。
更に重りを数kg、腰に巻き付けて潜る。
ウエットスーツ自体に浮力があるので、ある程度の負荷がないと潜ることができない。
これらが「沈んでいく要因」。
人間には「浮く要因」もはらんでいる。
ひとつは誰にもついている「肺」。
肺に空気が入るとそれだけで浮力が生じる。
更に浮くのを助けるのがBCDジャケットだ。
この「沈む要因」と「浮く要因」のバランスがとれた状態が「中性浮力」がとれている状態だ。
これを身に付けることで水中に浮かんでいる状態を作ることができる。
トレーニング法は次の通り。
まずBCDの空気をすべて抜いて腹這いに水底に寝転ぶ。
そしてBCDに空気を適量、そして深呼吸。
すると上半身が浮いてくる。
吐くと沈む。
そしてもう少しBCDに空気を入れ、息を吸うと地面に手をついて、押し出す。
すると全身が水中に浮いた状態になる。
これが「中性浮力」のとれた状態だ。
言葉にすると簡単だが、海には波があってバランスを取りながら浮かぶのはかなり難しい。
これには憲章も少し苦戦していた。
空気を入れすぎると果てしなく浮き上がる。
これが水深5mなら大したことはないが、20mを越えると大変なことになる。
減圧症。
ダイバー病のひとつだが、これは急浮上により体内に入って血液中に溶けたタンク内の窒素が気体に戻る現象を言う。
その気体になった窒素が関節などに溜まるのだ。
特段命に別状はないが、一度気体になった窒素は自然には体外に出てはいかない。
そして関節にたまった窒素の影響でそこが無性に痒くなる。
治療には専門の医療機関の通院が不可欠になる。
お金と時間が掛かるためならなくて良いならなりたくない病気だ。
このトレーニングはそんなリスクを避け、将来深い海に潜るためには不可欠なトレーニングと言える。
憲章は何度も水面近くまで浮かびそうになりながら、その度に海人に腕を引っ張られて水底に戻るのを繰り返した。
感覚を覚えるにはある程度の経験が必要だ。
浅い海の方がシビアに浮力が影響するので浅い海でトレーニングすると深い海に行った時には効果が高い。
憲章はタンクのエアーが無くなる直前まで粘って何とか中性浮力をマスターした。
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