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第二章 アラベスク王国
アンナ救出作戦
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ポックたちが天井裏を駆け回る頃、レオンたちは城の地下にいた。
「牢屋の辺りなんか普段は来ないからなぁ。久々に来たらこんなことになってるなんて…」
クルトは唖然とした。
「こんな道、あったっけ?」
キョロキョロと周囲を見回すクルト。
「確かに…こんな通路、前までなかったわ」
ベスも唸る。
どうやら何者かが地下を勝手に改築しているようだ。
しかも秘密裏に。
「強い魔力を感じる。アンナはこの奥ね」
ベスはそう言うと地下通路を進んだ。
「右に進むと地下牢があるわ。でも、魔方陣は左の部屋から感じるわ」
ベスはそう言うと二又に別れた通路の左側を進んだ。
「この通路も昔はなかったわ。少なくとも数年前までは…」
独り言のように低く呟くベス。
レオンたちも後を追う。
奥にはいくつか扉があるが、そのうちのひとつが青白く光っている。
「ここね!」
ベスが言うとクルトも頷く。
「扉に魔法がかけてある。魔法を解くには…」
「私たちの魔力が必要だ」
突然の声に一同は振り返る。
背後には魔法使い系のモンスター、言霊使いが2匹。
エンジ色のローブ、ほとんど骨と皮だけの身体、黄色く濁り、血走った目。
ニヤニヤと笑うと突然掌から火の玉を放った。
「うわっと!」
すんでのところでレオンは火の玉をかわした。
プスプスと嫌な匂いをたてると火の玉はすぐに消えたが、ひとつ間違えば火だるまになる。
そしてここ、地下牢のある狭い廊下だ。
逃げ場が少なすぎる。
厄介な相手にレオンの緊張は最高潮に。
こいつらも誰かの手下なのだろうか?
「この城ってほんとにモンスターがうようよしてるんだね?」
レオンはため息混じりに言う。
「まぁ城の中のモンスターたちはすべて誰かの所有物だけれどな」
クルトはそれに答えると、
「ダン、レオン、やっちまってくれるか? あいつらは魔法が効きにくい。お前らの方が簡単に倒せる」
とダンに向かっていたずらな笑みを投げ掛けるクルト。
「かしこまりました!」
ダンは同じくニヤリと笑うとバックルをつけた指をコキコキとならす。
「ちゃっちゃと片付けないとな!レオン、行くぞ!」
ダンは小声でそう呟くと、ベスとクルトを守る形で言霊使いたちの前に立ちはだかった。
背の高いダンは狭い通路ではまさに反り立つ壁。
ベスとクルトもサッとダンの背後にまわり、準備は完了。
仕方がなくレオンも双剣を構えた。
ダンとアイコンタクトを交わすと、2人はほぼ同時にふわりと地面を蹴って舞い上がった。
ダンの飛び膝蹴りとレオンの双剣が、2匹のモンスターに襲いかかる。
ダンの膝が顎に決まった1匹は骨の砕ける嫌な音とともにもんどり打って倒れた。
レオンの方の言霊使いも十字に切りつけた後、ついでに柄でうつむいて無防備になった首筋をゴチンとやるとグエッと声をあげて倒れた。
ダンに蹴上げられた方が苦し紛れにふたたび火の玉を飛ばしてきたが、レオンの腕をかすめただけでたいした反撃をする間もなくレオンの双剣の餌食になった。
「ふー。見事なもんだ」
クルトは静かになった廊下で歓声をあげる。
レオンはやはり生き物に双剣を使うことに抵抗感が拭えない。
手が少し震えた。
あの切りつける感触、いい気がするものではなかった。
シューっと音を立てて消えた言霊使いたち。
それと同時に目の前の扉に変化が現れた。
「見て。扉の魔法が解けたみたいよ!」
ベスが扉を指差す。
「アンナ! 大丈夫か?」
クルトが扉を蹴破る勢いで開くと、中には魔方陣で囲まれたアンナが鎖に繋がれて気を失っていた。
息があるのはすぐにわかったが、早く助けなければいけない。
レオンは近寄りかけたが、すぐにベスはそれを制止した。
「待って!」
ベスが短く叫ぶように言った。
「この魔方陣は魔力を吸い取ってしまうものだ。さわると危ないんだ」
クルトがそういうと、手をかざした。
「そうはさせん!」
背後から低い男の声。
振り替えるとデップリとよく肥えたオークの姿が。
豚のように上に向いた鼻。
鋭い槍をこちらに向けて構えている。
オークの種類によってはダンほどの大きさにもなる種族もいるが、目の前にいるのはレオンより少し大柄で赤茶色の肌をしている一番オーソドックスなオーク。
魔法などは使わないが、小さくても腕力は凄まじい。
「チッ」
小さく舌打ちをするクルト。
「お前たちを通すわけにいかん」
そう言うとオークはごっついかたで体当たりをしてきた。
「うわっ!」
レオンはかわそうとしたが少しのタイミングで間に合わず、軽く吹っ飛ばされた。
「危ない!」
ダンが身体を張ってレオンを受け止める。
太いダンの腕でガシッと捕まえられたレオンは壁に後頭部を打ち付けるという最悪の事態は回避できた。
「あ…ありがと…」
レオンは優しく地面に下ろされたが、掠めた肩がじんわり痛む。
「今度は俺たちに任せろ!」
そう言うとベスとクルトが前に出る。
気合いを込めると二人の手からはとんでもない火の玉が飛び出した。
「ぐえぇぇぇー」
一瞬で火だるまになったオークは狭い廊下のかなりの距離を吹っ飛ばされた。
プスプスと音がしそうになりながらも尚も体勢を整えて向かってこようとするオーク。
「させるか!」
レオンを解放したダンが身体を低くするとサッと足払いをかけた。
丸々とした身体があっさりと転がる。
尚も立ち上がるオークにズバッ、ズバッとレオンが二ヶ所切り込む。
ダメージはさほどではなかったようだが、一瞬の隙を作ることができた。
クルトが麻痺の呪文を放ち、動けなくなったところをベスが再び火の玉で止めを指した。
「ふー、結構タフだったな」
大きく行きを吐き出すと、ダンはみんなを見回した。
「次の刺客がやってこないとも限らない。急いでアンナを助けよう!」
クルトはそう言うとアンナに近づく。
「姉さん」
クルトはベスを振り返る。
ベスは頷くとスッと手をかざした。
ベスから柔らかな光が溢れ、アンナも包み込む。
光が消えると魔方陣も一緒に消えた。
フッと短く息を吐くと、ベスはレオンを見た。
「もう大丈夫。あのまま触ったらあなたも魔方陣に捕らえられて魔力を吸いとられるところよ」
ベスは呆れたようにレオンを見た。
自分が魔法について本当に無知であることに恥ずかしく思いながらレオンはアンナに駆け寄る。
「アンナさん、しっかりしてください!」
レオンはアンナの華奢な肩を揺すった。
気を失っているようで、ぐったりとしていたが、やがてアンナはゆっくりと目を開ける。
「…ここは?」
まだおぼろげな意識の中でアンナはレオンたちを見た。
「助けに来たわ。もう大丈夫!」
そう言うとベスは絡み付いた鎖をほどいてやる。
「あぁ…ベス王女様」
アンナは意識がはっきりとして来たようだ。
「わたし、…街を歩いていたら突然…黒ずくめの集団に取り囲まれて…それから…」
そこまで言うと軽い目眩がするのだろう、頭を軽く押さえて眉根を寄せた。
「もう大丈夫だ。心配すんな」
クルトはそう言うと優しく肩を抱いてアンナを立たせる。
「クルト王子の周囲にまで魔の手は及んでいます。事は急を要しますね」
ダンはそう言い、レオンも頷く。
「とりあえずアンナは救出できたが…、これからどうする?」
このままここにいても危険だ。
さてどうしたものか。
相手も本気でレオンたちを消しにかかっているのは確かだ。
レオンに忍び寄る影は確実に近づいている。
レオンはそう感じた。
「とりあえずはポックたちと合流しましょう。何かわかったかもしれない!」
レオンは用意していたマントでアンナをくるむと4人で取り囲んで足早に1階に上がった。
城を出たところでポックと落ち合う約束をしていた。
城のすぐ近くの草むらでポックとマーフィー、そして傷ついたブラックフォックスのティルを回収し、レオンの泊まっていた宿まで駆けた。
「こいつはヘンリー兄さんのティルじゃないか」
クルトは驚いたように言うと、ダンに抱えあげられたティルをみた。
「ヘンリー兄さんは魔物使いなんだ」
とレオンたちに説明する。
「ひどく怪我してる。早く手当てをしないと。」
レオンが言っている間に宿屋の前まで来た。
クルトが宿屋のおばさんに手早く事情を説明すると、おばさんはすぐに空いている部屋を一部屋用意してくれた。
「牢屋の辺りなんか普段は来ないからなぁ。久々に来たらこんなことになってるなんて…」
クルトは唖然とした。
「こんな道、あったっけ?」
キョロキョロと周囲を見回すクルト。
「確かに…こんな通路、前までなかったわ」
ベスも唸る。
どうやら何者かが地下を勝手に改築しているようだ。
しかも秘密裏に。
「強い魔力を感じる。アンナはこの奥ね」
ベスはそう言うと地下通路を進んだ。
「右に進むと地下牢があるわ。でも、魔方陣は左の部屋から感じるわ」
ベスはそう言うと二又に別れた通路の左側を進んだ。
「この通路も昔はなかったわ。少なくとも数年前までは…」
独り言のように低く呟くベス。
レオンたちも後を追う。
奥にはいくつか扉があるが、そのうちのひとつが青白く光っている。
「ここね!」
ベスが言うとクルトも頷く。
「扉に魔法がかけてある。魔法を解くには…」
「私たちの魔力が必要だ」
突然の声に一同は振り返る。
背後には魔法使い系のモンスター、言霊使いが2匹。
エンジ色のローブ、ほとんど骨と皮だけの身体、黄色く濁り、血走った目。
ニヤニヤと笑うと突然掌から火の玉を放った。
「うわっと!」
すんでのところでレオンは火の玉をかわした。
プスプスと嫌な匂いをたてると火の玉はすぐに消えたが、ひとつ間違えば火だるまになる。
そしてここ、地下牢のある狭い廊下だ。
逃げ場が少なすぎる。
厄介な相手にレオンの緊張は最高潮に。
こいつらも誰かの手下なのだろうか?
「この城ってほんとにモンスターがうようよしてるんだね?」
レオンはため息混じりに言う。
「まぁ城の中のモンスターたちはすべて誰かの所有物だけれどな」
クルトはそれに答えると、
「ダン、レオン、やっちまってくれるか? あいつらは魔法が効きにくい。お前らの方が簡単に倒せる」
とダンに向かっていたずらな笑みを投げ掛けるクルト。
「かしこまりました!」
ダンは同じくニヤリと笑うとバックルをつけた指をコキコキとならす。
「ちゃっちゃと片付けないとな!レオン、行くぞ!」
ダンは小声でそう呟くと、ベスとクルトを守る形で言霊使いたちの前に立ちはだかった。
背の高いダンは狭い通路ではまさに反り立つ壁。
ベスとクルトもサッとダンの背後にまわり、準備は完了。
仕方がなくレオンも双剣を構えた。
ダンとアイコンタクトを交わすと、2人はほぼ同時にふわりと地面を蹴って舞い上がった。
ダンの飛び膝蹴りとレオンの双剣が、2匹のモンスターに襲いかかる。
ダンの膝が顎に決まった1匹は骨の砕ける嫌な音とともにもんどり打って倒れた。
レオンの方の言霊使いも十字に切りつけた後、ついでに柄でうつむいて無防備になった首筋をゴチンとやるとグエッと声をあげて倒れた。
ダンに蹴上げられた方が苦し紛れにふたたび火の玉を飛ばしてきたが、レオンの腕をかすめただけでたいした反撃をする間もなくレオンの双剣の餌食になった。
「ふー。見事なもんだ」
クルトは静かになった廊下で歓声をあげる。
レオンはやはり生き物に双剣を使うことに抵抗感が拭えない。
手が少し震えた。
あの切りつける感触、いい気がするものではなかった。
シューっと音を立てて消えた言霊使いたち。
それと同時に目の前の扉に変化が現れた。
「見て。扉の魔法が解けたみたいよ!」
ベスが扉を指差す。
「アンナ! 大丈夫か?」
クルトが扉を蹴破る勢いで開くと、中には魔方陣で囲まれたアンナが鎖に繋がれて気を失っていた。
息があるのはすぐにわかったが、早く助けなければいけない。
レオンは近寄りかけたが、すぐにベスはそれを制止した。
「待って!」
ベスが短く叫ぶように言った。
「この魔方陣は魔力を吸い取ってしまうものだ。さわると危ないんだ」
クルトがそういうと、手をかざした。
「そうはさせん!」
背後から低い男の声。
振り替えるとデップリとよく肥えたオークの姿が。
豚のように上に向いた鼻。
鋭い槍をこちらに向けて構えている。
オークの種類によってはダンほどの大きさにもなる種族もいるが、目の前にいるのはレオンより少し大柄で赤茶色の肌をしている一番オーソドックスなオーク。
魔法などは使わないが、小さくても腕力は凄まじい。
「チッ」
小さく舌打ちをするクルト。
「お前たちを通すわけにいかん」
そう言うとオークはごっついかたで体当たりをしてきた。
「うわっ!」
レオンはかわそうとしたが少しのタイミングで間に合わず、軽く吹っ飛ばされた。
「危ない!」
ダンが身体を張ってレオンを受け止める。
太いダンの腕でガシッと捕まえられたレオンは壁に後頭部を打ち付けるという最悪の事態は回避できた。
「あ…ありがと…」
レオンは優しく地面に下ろされたが、掠めた肩がじんわり痛む。
「今度は俺たちに任せろ!」
そう言うとベスとクルトが前に出る。
気合いを込めると二人の手からはとんでもない火の玉が飛び出した。
「ぐえぇぇぇー」
一瞬で火だるまになったオークは狭い廊下のかなりの距離を吹っ飛ばされた。
プスプスと音がしそうになりながらも尚も体勢を整えて向かってこようとするオーク。
「させるか!」
レオンを解放したダンが身体を低くするとサッと足払いをかけた。
丸々とした身体があっさりと転がる。
尚も立ち上がるオークにズバッ、ズバッとレオンが二ヶ所切り込む。
ダメージはさほどではなかったようだが、一瞬の隙を作ることができた。
クルトが麻痺の呪文を放ち、動けなくなったところをベスが再び火の玉で止めを指した。
「ふー、結構タフだったな」
大きく行きを吐き出すと、ダンはみんなを見回した。
「次の刺客がやってこないとも限らない。急いでアンナを助けよう!」
クルトはそう言うとアンナに近づく。
「姉さん」
クルトはベスを振り返る。
ベスは頷くとスッと手をかざした。
ベスから柔らかな光が溢れ、アンナも包み込む。
光が消えると魔方陣も一緒に消えた。
フッと短く息を吐くと、ベスはレオンを見た。
「もう大丈夫。あのまま触ったらあなたも魔方陣に捕らえられて魔力を吸いとられるところよ」
ベスは呆れたようにレオンを見た。
自分が魔法について本当に無知であることに恥ずかしく思いながらレオンはアンナに駆け寄る。
「アンナさん、しっかりしてください!」
レオンはアンナの華奢な肩を揺すった。
気を失っているようで、ぐったりとしていたが、やがてアンナはゆっくりと目を開ける。
「…ここは?」
まだおぼろげな意識の中でアンナはレオンたちを見た。
「助けに来たわ。もう大丈夫!」
そう言うとベスは絡み付いた鎖をほどいてやる。
「あぁ…ベス王女様」
アンナは意識がはっきりとして来たようだ。
「わたし、…街を歩いていたら突然…黒ずくめの集団に取り囲まれて…それから…」
そこまで言うと軽い目眩がするのだろう、頭を軽く押さえて眉根を寄せた。
「もう大丈夫だ。心配すんな」
クルトはそう言うと優しく肩を抱いてアンナを立たせる。
「クルト王子の周囲にまで魔の手は及んでいます。事は急を要しますね」
ダンはそう言い、レオンも頷く。
「とりあえずアンナは救出できたが…、これからどうする?」
このままここにいても危険だ。
さてどうしたものか。
相手も本気でレオンたちを消しにかかっているのは確かだ。
レオンに忍び寄る影は確実に近づいている。
レオンはそう感じた。
「とりあえずはポックたちと合流しましょう。何かわかったかもしれない!」
レオンは用意していたマントでアンナをくるむと4人で取り囲んで足早に1階に上がった。
城を出たところでポックと落ち合う約束をしていた。
城のすぐ近くの草むらでポックとマーフィー、そして傷ついたブラックフォックスのティルを回収し、レオンの泊まっていた宿まで駆けた。
「こいつはヘンリー兄さんのティルじゃないか」
クルトは驚いたように言うと、ダンに抱えあげられたティルをみた。
「ヘンリー兄さんは魔物使いなんだ」
とレオンたちに説明する。
「ひどく怪我してる。早く手当てをしないと。」
レオンが言っている間に宿屋の前まで来た。
クルトが宿屋のおばさんに手早く事情を説明すると、おばさんはすぐに空いている部屋を一部屋用意してくれた。
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