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第二章 アラベスク王国
黒幕
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手早く傷の手当てをする。
傷を清潔な布で押さえて汚れを取ると、薬草の絞り汁を傷に振りかけた。
少し毒に犯されているようなので毒消しの処置も施す。
「レオンってそんなこともできるんだな」
迷いなく介抱するレオンの手際のよさにクルトは感心したように言った。
「伯父に仕込まれたんです。王子も必要あらばいつでもどうぞ」
レオンはそう言って笑う。
クルトの苦笑をちらりと見ながら、それでも手は素早く動き続け、あっという間に手当ては完了した。
「で、何があったんだ?」
レオンはポックに聞く。
「実は…」
ポックは天井裏の出来事を手短に説明した。
レオンは通訳する。
「なるほど。じゃあ黒幕はクリス陣営の人間ということね。あなたたちのお陰でそれははっきりしたわね。大きな収穫よ」
ベスはそう言ってポックを撫でる。
ポックは喉をならして気持ち良さそうに目を細めた。
だが安心もしていられない。
相手は次の一手を投じてくるはずだ。
「さて、これからどうするかですね」
ダンがクルトを見る。
「そのクリス王子を含む誰が糸を引いているのか…ですよね」
アンナが皆を見回す。
「下のフロアには5人の男がいた。話の内容から察するにリーダー格の奴がいる」
ポックが言った。
「恐らくフロローでしょう」
背後から声がした。
レオンが振り返ると、さっきまでベッドで眠っていたティルが起き上がってこちらにひらりと歩いてきた。
「怪我を治していただき、感謝します」
ティルはレオンに向かってペコリと頭を下げた。
レオンもおずおずとお辞儀を返す。
ティルはしなやかな動きでテーブルから飛び降りると、こちらへそろそろとやって来た。
「あのメンバーから考えるに、主犯はフロローかと。後はただの腰巾着だと思うわ。」
ティルはレオンたちを見上げるとそう言った。
「フロロー?」
レオンが呟くと、
「フロロー!」
と、ベスとクルトが半ば叫ぶように言った。
誰だかわからないレオンとやっぱりかというクルトとベスの声が重なる。
「フロローとは?」
やはり分からないダンが二人に聞いた。
「フロローはクリス王子の側近。もっとも発言力のある従者の一人よ。フロローが背後にいるのなら厄介ね」
ベスは考える目になる。
「魔法も使えて魔物との会話も可能っていうのもそうだけれど、何よりフロローは私たちのおじいさま、グランベス国王の従者だったの。そしてクリス王子の母親エストリア王妃の兄でもある」
なるほど、かなり長い間、アラベスク王国に仕えている実力者ということになる。
確かに厄介な相手が背後にいることがレオンにも分かった。
「さて、こちらから何か出きることは?」
ダンが首をかしげて言う。
「ポックやティルの証言だけではまだ証拠不十分ね。それにフロローが背後にいるのであれば相当大きな一派がこの件に絡んでいると考えられるわ。私たちだけで対処するのにはちょっと荷が重すぎる」
ベスがため息をつく。
「だからといってこのまま手をこまねいていては事態は悪化の一途。何とかしないといけませんね」
レオンがそう言うと、アンナも神妙な顔でレオンの発言を聞いている。
「ヘンリー兄さんに助けを求めるか?」
クルトが言うとベスも頷く。
「そうね。それが一番の近道な気がする。ただ、その事が相手方にばれないとも限らない。やるなら迅速かつ慎重に。とりあえずここからいち早く退散しましょう。ことがばれるのも時間の問題よ。相手はこちらがここまで情報を握っているとは思っていないでしょうから、何事もないような素振りをすればばれない。ただ、アンナね。問題は…」
そう言ってベスはアンナを見る。
「城の中でかくまうのも難しいし、だからといって家に帰すのも危ない気がするわ」
うーんと唸る一同。
打開策を見出だしたのはアンナ自身だった。
「あっ、それならこんなのどうかしら!」
アンナは少し思案したあと、自分に魔法をかける。
光の粉がアンナを包み込むと、そこにはアンナとは全く違う別人がいた。
「変化術か!?」
クルトは感心したようにアンナを見る。
レオンは唖然とした。
目の前にはアンナではなく、メイド姿をした女性。
小太りでブロンドヘアの女性に化けたアンナは見た目だけではなく声まで少し違う。
「これでベス王女様のメイドとして潜り込むのです」
アンナの提案にクルトも驚きを隠せない。
「アンナ…でも、それ…あまりに危険すぎないか?」
そう言ったクルトに首を降ると、
「でも家に帰ってなにもせずに怯えているなんて私にはできないわ」
きっぱりとした口調でそう言った。
「これで、一緒にヘンリー王子のところにい行きましょう」
そう言うと、アンナは城内へ歩を進めた。
「気の強い令嬢様だ」
ダンは半ば呆れたように言うと、アンナの後を追う。
レオンたちもそれ以上の説得は諦めて、アンナの案に乗ることにした。
*****
「ヘンリー王子。クルト王子とベス王女がご面会を希望されています。いかがなさいますか?」
年配の執事がヘンリー王子にお伺いをたてる。
「あぁ。通せ」
短くそれだけ言う。
日頃から表向きは不仲を演じているため、てきるだけ素っ気なく、なるだけ冷淡に。
執事が出ていくと、
「あいつら、普段から気を付けろといっているのに…」
と小さく舌打ちをしてため息をついた。
日頃からヘンリーはクルトとの接触を出きるかぎり避けていた。
事の全容が見えない今、不用意な接触は波紋に繋がりかねない。
ヘンリーも何もせずに手をこまねいているわけではない。
ティルからは逐一報告を受けていた。
今日はいつもならティルが帰ってくる時間だがまだ帰ってこないことをいぶかしんでいた。
探しにいくべきか?
そう思った矢先のクルトたちの訪問。
何かあったのだろう。
ヘンリーは仕事机に積み上がった大量の書類にチラッと目をやり、傍の冷めた紅茶をひとくち口に含んだ。
その時、「クルト様!!困ります!!」と半ば発狂するような執事と共にクルトたちが入ってきた。
ベスとクルトの新しい従者、レオンとダン、更には見慣れないメイドまでいる。
雪崩のように飛び込んできたクルトたちは、「兄上!」慌てた様子で咳き込むように話を続けようとする。
そんな風に慌てたヘンリーはクルトをできるだけ冷たくあしらうように手を上げて制止する。
そしてできるだけ表情がでないように手近なソファーへいざなう。
執事を外にやると怪しまれるだろうか?
一瞬そんな気がよぎった。
が、この場に執事を残しておくのはいささか不安があった。
何人か気のおけない家来はいるが、この執事はいまいち読めないところがあった。
一瞬だけ逡巡したヘンリーは、執事には一束の書類を手渡し、父王に持っていくように命じた。
本当にクラウドへ渡す書類だったので、あまり不自然には思われないだろう。
茶も茶菓子も必要ないと告げると、落ち着いた口調で執事を閉め出すことに成功した。
そしてゆっくりとクルトを見る。
執事が扉を完全に閉めたのを確認すると、
「で、何のようだ?出来るだけここには来るなと普段から言っているだろう?」
困ったような顔でそう言った。
憂いを帯びたヘンリー王子もビックリするくらい美しい。
レオンは見とれるような美形に呆気にとられた。
「申し訳ありません兄上。どうしてもお耳にいれたいことが…」
「私からご報告します。王子!」
クルトの言葉に重ねるようにして、前に出たのはティルだ。
ヘンリー王子もティルの言うことは当然だが分かるようだ。
レオンは固唾を飲んでティルの話す内容に耳を傾ける。
ティルの報告を聞き、表情を固くするヘンリー。
「なるほど、そんなことが…」
それだけ言うとヘンリー王子は眉間を親指と人差し指でつまむようにグリグリと押さえた。
苦悶に満ちた表情も実に絵になる。
もはや不謹慎だと思いながらも、レオンはヘンリー王子のそんな様子を見た。
傷を清潔な布で押さえて汚れを取ると、薬草の絞り汁を傷に振りかけた。
少し毒に犯されているようなので毒消しの処置も施す。
「レオンってそんなこともできるんだな」
迷いなく介抱するレオンの手際のよさにクルトは感心したように言った。
「伯父に仕込まれたんです。王子も必要あらばいつでもどうぞ」
レオンはそう言って笑う。
クルトの苦笑をちらりと見ながら、それでも手は素早く動き続け、あっという間に手当ては完了した。
「で、何があったんだ?」
レオンはポックに聞く。
「実は…」
ポックは天井裏の出来事を手短に説明した。
レオンは通訳する。
「なるほど。じゃあ黒幕はクリス陣営の人間ということね。あなたたちのお陰でそれははっきりしたわね。大きな収穫よ」
ベスはそう言ってポックを撫でる。
ポックは喉をならして気持ち良さそうに目を細めた。
だが安心もしていられない。
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「さて、これからどうするかですね」
ダンがクルトを見る。
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アンナが皆を見回す。
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ポックが言った。
「恐らくフロローでしょう」
背後から声がした。
レオンが振り返ると、さっきまでベッドで眠っていたティルが起き上がってこちらにひらりと歩いてきた。
「怪我を治していただき、感謝します」
ティルはレオンに向かってペコリと頭を下げた。
レオンもおずおずとお辞儀を返す。
ティルはしなやかな動きでテーブルから飛び降りると、こちらへそろそろとやって来た。
「あのメンバーから考えるに、主犯はフロローかと。後はただの腰巾着だと思うわ。」
ティルはレオンたちを見上げるとそう言った。
「フロロー?」
レオンが呟くと、
「フロロー!」
と、ベスとクルトが半ば叫ぶように言った。
誰だかわからないレオンとやっぱりかというクルトとベスの声が重なる。
「フロローとは?」
やはり分からないダンが二人に聞いた。
「フロローはクリス王子の側近。もっとも発言力のある従者の一人よ。フロローが背後にいるのなら厄介ね」
ベスは考える目になる。
「魔法も使えて魔物との会話も可能っていうのもそうだけれど、何よりフロローは私たちのおじいさま、グランベス国王の従者だったの。そしてクリス王子の母親エストリア王妃の兄でもある」
なるほど、かなり長い間、アラベスク王国に仕えている実力者ということになる。
確かに厄介な相手が背後にいることがレオンにも分かった。
「さて、こちらから何か出きることは?」
ダンが首をかしげて言う。
「ポックやティルの証言だけではまだ証拠不十分ね。それにフロローが背後にいるのであれば相当大きな一派がこの件に絡んでいると考えられるわ。私たちだけで対処するのにはちょっと荷が重すぎる」
ベスがため息をつく。
「だからといってこのまま手をこまねいていては事態は悪化の一途。何とかしないといけませんね」
レオンがそう言うと、アンナも神妙な顔でレオンの発言を聞いている。
「ヘンリー兄さんに助けを求めるか?」
クルトが言うとベスも頷く。
「そうね。それが一番の近道な気がする。ただ、その事が相手方にばれないとも限らない。やるなら迅速かつ慎重に。とりあえずここからいち早く退散しましょう。ことがばれるのも時間の問題よ。相手はこちらがここまで情報を握っているとは思っていないでしょうから、何事もないような素振りをすればばれない。ただ、アンナね。問題は…」
そう言ってベスはアンナを見る。
「城の中でかくまうのも難しいし、だからといって家に帰すのも危ない気がするわ」
うーんと唸る一同。
打開策を見出だしたのはアンナ自身だった。
「あっ、それならこんなのどうかしら!」
アンナは少し思案したあと、自分に魔法をかける。
光の粉がアンナを包み込むと、そこにはアンナとは全く違う別人がいた。
「変化術か!?」
クルトは感心したようにアンナを見る。
レオンは唖然とした。
目の前にはアンナではなく、メイド姿をした女性。
小太りでブロンドヘアの女性に化けたアンナは見た目だけではなく声まで少し違う。
「これでベス王女様のメイドとして潜り込むのです」
アンナの提案にクルトも驚きを隠せない。
「アンナ…でも、それ…あまりに危険すぎないか?」
そう言ったクルトに首を降ると、
「でも家に帰ってなにもせずに怯えているなんて私にはできないわ」
きっぱりとした口調でそう言った。
「これで、一緒にヘンリー王子のところにい行きましょう」
そう言うと、アンナは城内へ歩を進めた。
「気の強い令嬢様だ」
ダンは半ば呆れたように言うと、アンナの後を追う。
レオンたちもそれ以上の説得は諦めて、アンナの案に乗ることにした。
*****
「ヘンリー王子。クルト王子とベス王女がご面会を希望されています。いかがなさいますか?」
年配の執事がヘンリー王子にお伺いをたてる。
「あぁ。通せ」
短くそれだけ言う。
日頃から表向きは不仲を演じているため、てきるだけ素っ気なく、なるだけ冷淡に。
執事が出ていくと、
「あいつら、普段から気を付けろといっているのに…」
と小さく舌打ちをしてため息をついた。
日頃からヘンリーはクルトとの接触を出きるかぎり避けていた。
事の全容が見えない今、不用意な接触は波紋に繋がりかねない。
ヘンリーも何もせずに手をこまねいているわけではない。
ティルからは逐一報告を受けていた。
今日はいつもならティルが帰ってくる時間だがまだ帰ってこないことをいぶかしんでいた。
探しにいくべきか?
そう思った矢先のクルトたちの訪問。
何かあったのだろう。
ヘンリーは仕事机に積み上がった大量の書類にチラッと目をやり、傍の冷めた紅茶をひとくち口に含んだ。
その時、「クルト様!!困ります!!」と半ば発狂するような執事と共にクルトたちが入ってきた。
ベスとクルトの新しい従者、レオンとダン、更には見慣れないメイドまでいる。
雪崩のように飛び込んできたクルトたちは、「兄上!」慌てた様子で咳き込むように話を続けようとする。
そんな風に慌てたヘンリーはクルトをできるだけ冷たくあしらうように手を上げて制止する。
そしてできるだけ表情がでないように手近なソファーへいざなう。
執事を外にやると怪しまれるだろうか?
一瞬そんな気がよぎった。
が、この場に執事を残しておくのはいささか不安があった。
何人か気のおけない家来はいるが、この執事はいまいち読めないところがあった。
一瞬だけ逡巡したヘンリーは、執事には一束の書類を手渡し、父王に持っていくように命じた。
本当にクラウドへ渡す書類だったので、あまり不自然には思われないだろう。
茶も茶菓子も必要ないと告げると、落ち着いた口調で執事を閉め出すことに成功した。
そしてゆっくりとクルトを見る。
執事が扉を完全に閉めたのを確認すると、
「で、何のようだ?出来るだけここには来るなと普段から言っているだろう?」
困ったような顔でそう言った。
憂いを帯びたヘンリー王子もビックリするくらい美しい。
レオンは見とれるような美形に呆気にとられた。
「申し訳ありません兄上。どうしてもお耳にいれたいことが…」
「私からご報告します。王子!」
クルトの言葉に重ねるようにして、前に出たのはティルだ。
ヘンリー王子もティルの言うことは当然だが分かるようだ。
レオンは固唾を飲んでティルの話す内容に耳を傾ける。
ティルの報告を聞き、表情を固くするヘンリー。
「なるほど、そんなことが…」
それだけ言うとヘンリー王子は眉間を親指と人差し指でつまむようにグリグリと押さえた。
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