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第三章 ラプラドル島 前編
カルバン語とカルバンの歴史
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レオンたちにとってはいよいよ授業初日。
午前中はスーズ先生のカルバン語。
生徒はレオンたち、新入りの六人。
部屋もアルカマウラの5階にある一番小さな教室だった。
マリアが言っていたので何となく想像していたが、予想の域を出ることなく、穏やかで優しいスーズの授業は恐ろしく眠かった。
子守唄のように優しく、穏やかで単調に、そして美しく流れるようなカルバン語。
その流れに乗ってどこまでも意識は流れ出ていきそうになるのを、レオンは必死に耐えていた。
催眠系か神経伝達系か何かの魔法でも使っているのか?
そう疑いたくなるような授業だ。
また、朝の光が教室にポカポカと差し込んで暖かい。
吹き抜ける風も爽やかで、耳に優しいスーズの少ししわがれているけれどまだまだ艶のある低い声。
眠りの世界に一直線のダンを横目に、レオンは午前中の2コマを乗りきった。
スーズの授業は実はかなり緻密で奥が深い。
発音、語源、意味など、多岐にわたるアプローチから分かりやすく説明をしている。
それが淀みなく美しく、そして穏やかに流れてくるからたまらない。
気持ちよく眠りに誘われていく。
「ダン?起きて!」
そんなスーズの「魔術」にバッチリかかり、よだれを一筋垂らして爆睡中のダンを起こすと、レオンたちは昼食のためにレスタートへと向かった。
*****
午後からはカルバン帝国の歴史と魔法原理。
今日は1日座学の授業が続く。
カルバン帝国の歴史の授業はスルガトラスの5階教室。
カルバン語の授業とは違って50人ほどは入れる教室で後ろ半分は階段になっている。
レオン達は教室の真ん中、階段になっている教室の一段だけ上がった辺りに陣取った。
受講する生徒は30人ほど。
人口密度は高めだ。
そこに現れたのは40代くらいの男性。
顔も体格も髪型も普通で特徴のない人だった。
強いて言うならば濃い栗色の髪の中で一束だけ前髪がブロンド。
「はじめましての人がいますね。カルバンの歴史を担当するタミーノです」
やはりとくに特徴もない声でタミーノ先生はそう言うと、レオン達を見た。
「私はカルバンの歴史を学ぶために首都ジャトゥーリに留学してきました。皆さんはもしかしたらカルバン帝国が侵略を繰り返す野蛮な国と思っているかもしれませんが、カルバンには古くから続く歴史と文化があります。歴史の正しい理解はあなたたちの見識を豊かにします。まぁ歴史に『正しい』とか『正しくない』というのは存在しませんからそこは神経質に『事実』を追いかける必要があります。あなたたちにはきちんとした根拠に基づいてカルバンの歴史を『正しく理解』していってもらいたいものですね。少し退屈かもしれませんが、あなたたちが深い興味関心を持ってこの授業を受けてくれることを望みます。今日はカルバン建国の歴史をひもといてみましょう。さぁ教科書を開きなさい」
そう言うと、タミーノ先生は黒板に地図やいくつかの単語を書きながらカルバンの建国の歴史を語りだした。
カルバンの歴史は今から数百年前に遡る。
元々カルバン帝国領は、無数の部族が蔓延る多民族の地域だった。
その部族をまとめたのが首都の由来になったジャトゥーリ将軍。
後の初代皇帝、ジャトゥーリ帝だ。
言語や貨幣の統一、法整備をはじめ、ジャトゥーリ帝は各部族を交渉を中心に据えて極めて平和的に周辺の小国を取り込んでいった。
明確な身分制度を敷き、身分の行き来は民主的な法制度によって管理された。
そして初代皇帝として即位し、その後も革新的な政治手腕で高い技術力と兵力を持つ大国へと育て、今のカルバン帝国の礎を築いた。
ジャトゥーリ帝は学問にも精通していたようだ。
「学校」というものはアラベスクにはない。
各教会で読み書きと計算、アラベスクの簡単な歴史を学び、その後は各家庭の生業を親から子へと受け継いでいくスタイルだ。
ところが、カルバンのジャトゥーリ帝は国内の主だった町に「学校」を作り、「教育」を重視した。
このラプラドル島に聳えるこの学舎だけではなく、カルバン帝国各地に学校を創立したのだ。
アラベスクも識字率は高い方の国だが、カルバンはその比ではない。
高い識字率を可能にしたのは、教育にかかる費用を国が負担することで誰でも共通の教育を受けることができるようになる法制度にある。
「ジャトゥーリ帝が学校を作ったのにはもうひとつ理由があるのです」
そう言ってタミーノは一旦言葉を切った。
「なぜだか分かりますか?」
タミーノはレオンの斜め前に座るプリシラという女の子を指名した。
プリシラは赤銅色のソバージュのかかった少女でレオンより少し年下のように見えた。
肌はびっくりするくらい白く、その上に濃いそばかすがのっていた。
小柄で勝ち気そうな目をした女の子だ。
プリシラは首をかしげて考え込んだ。
「この国は小さな部族の集合体からなる国です。さて、この国を強くするために必要なものはなんですか?」
タミーノは優しく問いかける。
「お金…ですか?」
プリシラはおずおずと答えた。
「その通り! 国が大きくなればなるほど必要なのは財力。ただ、何もしなかったらお金は生まれては来ません。そこで必要なのが優秀な人材ということになるのです。仕事はどんどん増えていく。猫の手も借りたいくらいに忙しくなるのです。そんな時、その人の適正や能力を測るために『学校』というものを作ったのです。人には誰でも『向き、不向き』があります。それを早い段階で見極め、適切に振り分ける。一見遠回りなような気もしますが、学校という制度ができたお陰でそれぞれの人の長所を活かす国の制度が出来上がったのです」
タミーノはそういうと黒板に今までの話の重要事項を、書き記す。
レオンたちはあわてて紙に書き留めた。
一人ひとりに適した能力を伸ばすために学校を作る。
当たり前と言われればそれまでだが、効率よく国を発展させるために「教育」は確かに必要なのかもしれない。
そして歴史はその通りになる。
たくさんの学校からたくさんの優秀な人材が育ち、国をどんどん豊かなものにした。
「そんな安定したカルバン帝国に暗黒の時代がやって来ます」
タミーノはそう言うと丸く縁の分厚い眼鏡をクイとあげた。
ことの発端はカルバンを豊かにするために一役買った帝妃マリーヌ。
彼女自身も優秀な学者で、様々な分野の学問に精通する淑女だったようだ。
そんな彼女の弟がクーデターを企てたのだ。
「ただ、…」
そこでタミーノは再び説明を止めた。
「クーデターが起きたと言う供述はどこにも存在しません。歴史の深く尊い所は残っている資料から足りないところを補完し、調べていくことにあります」
そう言うと続きを話し始めた。
ジャトゥーリ帝一代で急激に発展を遂げたカルバン帝国に陰りが見えはじめたのは、ジャトゥーリ帝の死後。
次の帝位の継承を考えていなかったのがジャトゥーリ帝の痛恨のミスだろう。
しかし、ジャトゥーリ帝はそれほど活力に満ち、死ぬ気配はおろか、病気にすらならなかったと言われている。
それは彼がオーガの血を引いているからとも言われている。
そんなジャトゥーリ帝の突然の死。
暗殺があったのかどうなのかも含め、真実はもはや今となっては闇に完全に葬り去られて誰にも分からないのだそうだ。
「さて、太陽皇帝と言われたジャトゥーリ帝が死に、この国はこれからどうなっていったのか…」
話が佳境に入ったところで遠くで鐘の音が聞こえた。
タミーノ先生はちょっと残念そうな顔をした。
「おー。時間が来たようですね。続きは次回にしましょう」
タミーノ先生はそう言うと足早に部屋を出ていった。
いったいカルバンに何が…。
「クーデター」という単語が出たがそこには何があったのか。
そしてその後のカルバン帝国がどうなっていったのか。
レオンの好奇心はかなり膨らんだ。
純粋に次の授業が楽しみだった。
「勉強って楽しいかも…」
そう思い、隣に座るダンを見ると…。
「寝てるよ…」
レオンは口を半開きで居眠りをしているダンを苦笑しつつ起こし、荷物をまとめて次の授業の教室に向かう人波に従った。
午前中はスーズ先生のカルバン語。
生徒はレオンたち、新入りの六人。
部屋もアルカマウラの5階にある一番小さな教室だった。
マリアが言っていたので何となく想像していたが、予想の域を出ることなく、穏やかで優しいスーズの授業は恐ろしく眠かった。
子守唄のように優しく、穏やかで単調に、そして美しく流れるようなカルバン語。
その流れに乗ってどこまでも意識は流れ出ていきそうになるのを、レオンは必死に耐えていた。
催眠系か神経伝達系か何かの魔法でも使っているのか?
そう疑いたくなるような授業だ。
また、朝の光が教室にポカポカと差し込んで暖かい。
吹き抜ける風も爽やかで、耳に優しいスーズの少ししわがれているけれどまだまだ艶のある低い声。
眠りの世界に一直線のダンを横目に、レオンは午前中の2コマを乗りきった。
スーズの授業は実はかなり緻密で奥が深い。
発音、語源、意味など、多岐にわたるアプローチから分かりやすく説明をしている。
それが淀みなく美しく、そして穏やかに流れてくるからたまらない。
気持ちよく眠りに誘われていく。
「ダン?起きて!」
そんなスーズの「魔術」にバッチリかかり、よだれを一筋垂らして爆睡中のダンを起こすと、レオンたちは昼食のためにレスタートへと向かった。
*****
午後からはカルバン帝国の歴史と魔法原理。
今日は1日座学の授業が続く。
カルバン帝国の歴史の授業はスルガトラスの5階教室。
カルバン語の授業とは違って50人ほどは入れる教室で後ろ半分は階段になっている。
レオン達は教室の真ん中、階段になっている教室の一段だけ上がった辺りに陣取った。
受講する生徒は30人ほど。
人口密度は高めだ。
そこに現れたのは40代くらいの男性。
顔も体格も髪型も普通で特徴のない人だった。
強いて言うならば濃い栗色の髪の中で一束だけ前髪がブロンド。
「はじめましての人がいますね。カルバンの歴史を担当するタミーノです」
やはりとくに特徴もない声でタミーノ先生はそう言うと、レオン達を見た。
「私はカルバンの歴史を学ぶために首都ジャトゥーリに留学してきました。皆さんはもしかしたらカルバン帝国が侵略を繰り返す野蛮な国と思っているかもしれませんが、カルバンには古くから続く歴史と文化があります。歴史の正しい理解はあなたたちの見識を豊かにします。まぁ歴史に『正しい』とか『正しくない』というのは存在しませんからそこは神経質に『事実』を追いかける必要があります。あなたたちにはきちんとした根拠に基づいてカルバンの歴史を『正しく理解』していってもらいたいものですね。少し退屈かもしれませんが、あなたたちが深い興味関心を持ってこの授業を受けてくれることを望みます。今日はカルバン建国の歴史をひもといてみましょう。さぁ教科書を開きなさい」
そう言うと、タミーノ先生は黒板に地図やいくつかの単語を書きながらカルバンの建国の歴史を語りだした。
カルバンの歴史は今から数百年前に遡る。
元々カルバン帝国領は、無数の部族が蔓延る多民族の地域だった。
その部族をまとめたのが首都の由来になったジャトゥーリ将軍。
後の初代皇帝、ジャトゥーリ帝だ。
言語や貨幣の統一、法整備をはじめ、ジャトゥーリ帝は各部族を交渉を中心に据えて極めて平和的に周辺の小国を取り込んでいった。
明確な身分制度を敷き、身分の行き来は民主的な法制度によって管理された。
そして初代皇帝として即位し、その後も革新的な政治手腕で高い技術力と兵力を持つ大国へと育て、今のカルバン帝国の礎を築いた。
ジャトゥーリ帝は学問にも精通していたようだ。
「学校」というものはアラベスクにはない。
各教会で読み書きと計算、アラベスクの簡単な歴史を学び、その後は各家庭の生業を親から子へと受け継いでいくスタイルだ。
ところが、カルバンのジャトゥーリ帝は国内の主だった町に「学校」を作り、「教育」を重視した。
このラプラドル島に聳えるこの学舎だけではなく、カルバン帝国各地に学校を創立したのだ。
アラベスクも識字率は高い方の国だが、カルバンはその比ではない。
高い識字率を可能にしたのは、教育にかかる費用を国が負担することで誰でも共通の教育を受けることができるようになる法制度にある。
「ジャトゥーリ帝が学校を作ったのにはもうひとつ理由があるのです」
そう言ってタミーノは一旦言葉を切った。
「なぜだか分かりますか?」
タミーノはレオンの斜め前に座るプリシラという女の子を指名した。
プリシラは赤銅色のソバージュのかかった少女でレオンより少し年下のように見えた。
肌はびっくりするくらい白く、その上に濃いそばかすがのっていた。
小柄で勝ち気そうな目をした女の子だ。
プリシラは首をかしげて考え込んだ。
「この国は小さな部族の集合体からなる国です。さて、この国を強くするために必要なものはなんですか?」
タミーノは優しく問いかける。
「お金…ですか?」
プリシラはおずおずと答えた。
「その通り! 国が大きくなればなるほど必要なのは財力。ただ、何もしなかったらお金は生まれては来ません。そこで必要なのが優秀な人材ということになるのです。仕事はどんどん増えていく。猫の手も借りたいくらいに忙しくなるのです。そんな時、その人の適正や能力を測るために『学校』というものを作ったのです。人には誰でも『向き、不向き』があります。それを早い段階で見極め、適切に振り分ける。一見遠回りなような気もしますが、学校という制度ができたお陰でそれぞれの人の長所を活かす国の制度が出来上がったのです」
タミーノはそういうと黒板に今までの話の重要事項を、書き記す。
レオンたちはあわてて紙に書き留めた。
一人ひとりに適した能力を伸ばすために学校を作る。
当たり前と言われればそれまでだが、効率よく国を発展させるために「教育」は確かに必要なのかもしれない。
そして歴史はその通りになる。
たくさんの学校からたくさんの優秀な人材が育ち、国をどんどん豊かなものにした。
「そんな安定したカルバン帝国に暗黒の時代がやって来ます」
タミーノはそう言うと丸く縁の分厚い眼鏡をクイとあげた。
ことの発端はカルバンを豊かにするために一役買った帝妃マリーヌ。
彼女自身も優秀な学者で、様々な分野の学問に精通する淑女だったようだ。
そんな彼女の弟がクーデターを企てたのだ。
「ただ、…」
そこでタミーノは再び説明を止めた。
「クーデターが起きたと言う供述はどこにも存在しません。歴史の深く尊い所は残っている資料から足りないところを補完し、調べていくことにあります」
そう言うと続きを話し始めた。
ジャトゥーリ帝一代で急激に発展を遂げたカルバン帝国に陰りが見えはじめたのは、ジャトゥーリ帝の死後。
次の帝位の継承を考えていなかったのがジャトゥーリ帝の痛恨のミスだろう。
しかし、ジャトゥーリ帝はそれほど活力に満ち、死ぬ気配はおろか、病気にすらならなかったと言われている。
それは彼がオーガの血を引いているからとも言われている。
そんなジャトゥーリ帝の突然の死。
暗殺があったのかどうなのかも含め、真実はもはや今となっては闇に完全に葬り去られて誰にも分からないのだそうだ。
「さて、太陽皇帝と言われたジャトゥーリ帝が死に、この国はこれからどうなっていったのか…」
話が佳境に入ったところで遠くで鐘の音が聞こえた。
タミーノ先生はちょっと残念そうな顔をした。
「おー。時間が来たようですね。続きは次回にしましょう」
タミーノ先生はそう言うと足早に部屋を出ていった。
いったいカルバンに何が…。
「クーデター」という単語が出たがそこには何があったのか。
そしてその後のカルバン帝国がどうなっていったのか。
レオンの好奇心はかなり膨らんだ。
純粋に次の授業が楽しみだった。
「勉強って楽しいかも…」
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