12 / 47
日常
密会
しおりを挟む
「心美~」
「ん?」
「俺、これからバイトでしばらく家にいないから、お留守番よろしく」
「はーい」
とある土曜日。俺のバイトの日。
今日は朝から夕方まで家を開けてしまう。
念の為決して外には出ないように、知らない人が来ても出ないように、と釘を打っておいた。
大丈夫だとは思うが、それでも心美を数時間家で一人にする事には変わりない。非常に心配だ。
(バイト終わったら真っ直ぐ帰ろう…)
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
今日は心美がお留守番します。
おにーちゃんが帰ってくるまで暇だな~。
そう思いながら私はゴロゴロしてました。
ゴロゴロ~
ゴロゴロゴロ~
ゴロ…
ピンポーン
「んんっ!?」
誰か来ました。
どうしよう…。
おにーちゃんには出るなって言われてるし…
そーしてたら外から声がしました。
「亮太ー、野球しようぜー」
これ凄く聞いたことある!
日曜日の夜とかによく聞くやつ!
むむむ…にしてもこの声、誰だったかな?
「…?おーい、亮太ー?留守かー?」
あっ!
「やつはしかつる!」
「そう!京都奈良の土産は八つ橋しか勝たん!…って、今の声心美ちゃん?」
「あ…う、うん」
失敗した…。思い出した時に咄嗟に声が…。
「心美ちゃーん、とりあえず玄関の鍵開けておくれー」
う~ん。でもかつるさんは知ってる人?…だよね。
知らない人じゃない…と思うので、私は鍵を開けました。
ガチャ
「お、ありがと。心美ちゃんこんにちはー」
「こんにちはー!」
「あれ、亮太は?」
「おにーちゃんはおしごとです」
「あー、バイトか。ちぇ、つまらんヤツめ…ならそうだな~。うっし、心美ちゃん」
「んー?」
「ふっふっふ。八ツ橋お兄さんとイケナイ遊びをしようか」
「いけないあそび?」
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
おにーちゃん、ごめんなさい。
心美は悪い子です。八ツ橋お兄さんと大変な事をしてしまいました。
「ぐぅえへへへへ、心美ちゃん。声、出したくても出せないよねぇ?ふひひひひ」
「んー!んー!」
無理やり口の中に…こんなにいっぱい。
「どうよ心美ちゃん、初めてだろ?こんな事。たっぷり味わえよ?」
「ん…んぐ」
こんなにいっぱいの…
八ツ橋。
「んぐんぐ…ゴクッ…おいしー!」
「だべぇ?八ツ橋八ツ橋聞いてたから食いたくなるもんだよな~。んで、ちょうど思い出したんだわデパートで今売ってるの」
あの後八つ橋さんが「ちょっと待ってて」と言い残し、心美の前から姿を消しました。そして、ちょっと経ったらお菓子を持って戻ってきたのです。
「でも大丈夫かな…ご飯前なのにこんなにお菓子食べちゃって…」
「アッハッハ大丈夫大丈夫。"バレなきゃ犯罪じゃない"ってどっかの偉い人も言ってんだ」
「へ~そうか。じゃあバレたら犯罪って事で良いんだな?」
「そうだな~…もしバレたら犯ざ…ん?」
「八つ橋さん…後ろ…」
いつの間にか八つ橋さんの後ろには怖い顔したお兄ちゃんが立っていました。
「おおおおおおお帰り亮太」
「…よぅ、八つ橋さん。忘れ物したから休憩中にバイト先抜け出して来て見れば、他人の家で何やってんだ。それに…」
お兄ちゃんがチラッと部屋を見ます。周りには食べて散らかした八つ橋のゴミがそのままに。
「…心美ぃ」
「はいっ!」
「言ってるよなぁ…ご飯前に…お菓子…食うな…って」
「…はい」
「二人とも…覚悟せいやああああ!」
『ごっ…ごめんなさ~~~~~い!』
罰として二人とも仲良く外出禁止を食らいましたとさ。
「え、俺の外出禁止って」
「しばらく出禁だ」
「デスヨネー」
「ん?」
「俺、これからバイトでしばらく家にいないから、お留守番よろしく」
「はーい」
とある土曜日。俺のバイトの日。
今日は朝から夕方まで家を開けてしまう。
念の為決して外には出ないように、知らない人が来ても出ないように、と釘を打っておいた。
大丈夫だとは思うが、それでも心美を数時間家で一人にする事には変わりない。非常に心配だ。
(バイト終わったら真っ直ぐ帰ろう…)
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
今日は心美がお留守番します。
おにーちゃんが帰ってくるまで暇だな~。
そう思いながら私はゴロゴロしてました。
ゴロゴロ~
ゴロゴロゴロ~
ゴロ…
ピンポーン
「んんっ!?」
誰か来ました。
どうしよう…。
おにーちゃんには出るなって言われてるし…
そーしてたら外から声がしました。
「亮太ー、野球しようぜー」
これ凄く聞いたことある!
日曜日の夜とかによく聞くやつ!
むむむ…にしてもこの声、誰だったかな?
「…?おーい、亮太ー?留守かー?」
あっ!
「やつはしかつる!」
「そう!京都奈良の土産は八つ橋しか勝たん!…って、今の声心美ちゃん?」
「あ…う、うん」
失敗した…。思い出した時に咄嗟に声が…。
「心美ちゃーん、とりあえず玄関の鍵開けておくれー」
う~ん。でもかつるさんは知ってる人?…だよね。
知らない人じゃない…と思うので、私は鍵を開けました。
ガチャ
「お、ありがと。心美ちゃんこんにちはー」
「こんにちはー!」
「あれ、亮太は?」
「おにーちゃんはおしごとです」
「あー、バイトか。ちぇ、つまらんヤツめ…ならそうだな~。うっし、心美ちゃん」
「んー?」
「ふっふっふ。八ツ橋お兄さんとイケナイ遊びをしようか」
「いけないあそび?」
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
おにーちゃん、ごめんなさい。
心美は悪い子です。八ツ橋お兄さんと大変な事をしてしまいました。
「ぐぅえへへへへ、心美ちゃん。声、出したくても出せないよねぇ?ふひひひひ」
「んー!んー!」
無理やり口の中に…こんなにいっぱい。
「どうよ心美ちゃん、初めてだろ?こんな事。たっぷり味わえよ?」
「ん…んぐ」
こんなにいっぱいの…
八ツ橋。
「んぐんぐ…ゴクッ…おいしー!」
「だべぇ?八ツ橋八ツ橋聞いてたから食いたくなるもんだよな~。んで、ちょうど思い出したんだわデパートで今売ってるの」
あの後八つ橋さんが「ちょっと待ってて」と言い残し、心美の前から姿を消しました。そして、ちょっと経ったらお菓子を持って戻ってきたのです。
「でも大丈夫かな…ご飯前なのにこんなにお菓子食べちゃって…」
「アッハッハ大丈夫大丈夫。"バレなきゃ犯罪じゃない"ってどっかの偉い人も言ってんだ」
「へ~そうか。じゃあバレたら犯罪って事で良いんだな?」
「そうだな~…もしバレたら犯ざ…ん?」
「八つ橋さん…後ろ…」
いつの間にか八つ橋さんの後ろには怖い顔したお兄ちゃんが立っていました。
「おおおおおおお帰り亮太」
「…よぅ、八つ橋さん。忘れ物したから休憩中にバイト先抜け出して来て見れば、他人の家で何やってんだ。それに…」
お兄ちゃんがチラッと部屋を見ます。周りには食べて散らかした八つ橋のゴミがそのままに。
「…心美ぃ」
「はいっ!」
「言ってるよなぁ…ご飯前に…お菓子…食うな…って」
「…はい」
「二人とも…覚悟せいやああああ!」
『ごっ…ごめんなさ~~~~~い!』
罰として二人とも仲良く外出禁止を食らいましたとさ。
「え、俺の外出禁止って」
「しばらく出禁だ」
「デスヨネー」
0
あなたにおすすめの小説
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる