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日常
噂
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「おはよう~」
ザワ…ザワ…
「ん?」
俺が教室に入った途端、異様な空気が流れる。クラスメイト達の視線もどこか鋭く感じる。
「ちょっと佐神くん!」
「あ、委員長おはよう」
ようやく朝一に俺と挨拶を交わしてくれたのは、このクラスの学級委員長である横塚だ。
「ちょっと君の噂について聞きたいんだけど」
「噂?」
どうせ噂なんて万引きやら誰々と付き合っているやら、根も葉もない、何の核心にもついていない物。そう思っていたのだが。
「佐神くんが女児を誘拐して監禁してるって噂」
「あびゃああああああああああああああああ」
めちゃくちゃ核心をついていた物だった。
「え…嘘…本当なの?」
「ちちちち違う!断じて!…いや、断じては…さすがにちょっと嘘かぁ…?いやでも決して犯罪行為に及ぶような事はして…してない!してない…んだぁと…思い…たいんですけどねぇ…」
「…まぁ、いいわ。所詮噂だし。あなた本人が否定するなら違うんでしょうね」
「あ、あぁ、そうだよ。噂な…噂」
ふぅ、何とか助かった。
そうこうしているうちに先生が来た。もうホームルームの時間だ。ざわついていた教室は静まり返り、いつもの日常がチャイムと共に始まった。
「…」
☆●◇■△▼放課後▽▲□◆○★
「いや~今朝はヤバかったな~」
「他人事だと思ってこの野郎…俺は寿命縮む勢いだったっての」
学業という束縛からの解放。俺は将と共に帰路を辿っていた。将と談笑している間にあっという間に家に着き、玄関の扉を開ける。
「お兄ちゃんおかえり~!」
「おぅ、ただいー」
ガンッ
「…おじゃましま~す」
部屋に入り玄関の扉を閉めようとした途端、背後から伸びた誰かの足によってそれは阻止された。聞き覚えのある声に体を震わせながら将と共に後ろを振り返る。そこには悪魔のような微笑を浮かべた委員長の姿があった。
「委員…長…」
「…へぇ~」
委員長は得意げな顔で、玄関まで出迎えてくれた心美と俺達を交互に見る。
「所詮噂だと思ってた…けど、噂を耳にしてからのあなた達の挙動、明らかにおかしかったわよ。試しに家に来てみれば…」
委員長は俺達を睨みつける。まずい。何か弁解したいところだが、下手に言い訳をしたら火に油を注ぐだけ。
「私は…許さないわよ」
終わった…。俺の学生生活も。心美との生活も。
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「はぁ~い心美ちゃん、こっち!こっち見て!」
「う、うん」
「んふ~!じゃ、じゃあ次はこう!こうポーズとってみてよ!」
「え、えと…こう?」
「そう!うん!良いね最っ高!ヒャッハー!」
『…』
あの後、委員長は一度帰宅。そして我が家に再来して来たかと思ったら、その手にはちょっとお高めのデジカメが。謎の幼児向けコスプレグッズがパンパンに入ったバッグも持参して来た。そして異様な光景が広がる今に至る。
「えっと…お姉さん?もう一時間くらいたってるけど…」
「あぁ…!お姉さん呼び!たまらん!」
『…』
そう、委員長がひたすら心美にコスプレをさせ、それを撮りまくるという異様な光景。それに加え、いつも真面目でクールな委員長が息を切らし、鼻血をぶちまける勢いで発情している。
「その…委員長?」
将が委員長に声をかけると、彼女は動きをピタリと止め、いつも通りクールな表情で俺達に向き直った。
「こんな…こんな可愛いロリを独り占めするなんて…私は絶っ対に!許さない!」
「あ…委員長、鼻血」
委員長はロリコンだった。
ザワ…ザワ…
「ん?」
俺が教室に入った途端、異様な空気が流れる。クラスメイト達の視線もどこか鋭く感じる。
「ちょっと佐神くん!」
「あ、委員長おはよう」
ようやく朝一に俺と挨拶を交わしてくれたのは、このクラスの学級委員長である横塚だ。
「ちょっと君の噂について聞きたいんだけど」
「噂?」
どうせ噂なんて万引きやら誰々と付き合っているやら、根も葉もない、何の核心にもついていない物。そう思っていたのだが。
「佐神くんが女児を誘拐して監禁してるって噂」
「あびゃああああああああああああああああ」
めちゃくちゃ核心をついていた物だった。
「え…嘘…本当なの?」
「ちちちち違う!断じて!…いや、断じては…さすがにちょっと嘘かぁ…?いやでも決して犯罪行為に及ぶような事はして…してない!してない…んだぁと…思い…たいんですけどねぇ…」
「…まぁ、いいわ。所詮噂だし。あなた本人が否定するなら違うんでしょうね」
「あ、あぁ、そうだよ。噂な…噂」
ふぅ、何とか助かった。
そうこうしているうちに先生が来た。もうホームルームの時間だ。ざわついていた教室は静まり返り、いつもの日常がチャイムと共に始まった。
「…」
☆●◇■△▼放課後▽▲□◆○★
「いや~今朝はヤバかったな~」
「他人事だと思ってこの野郎…俺は寿命縮む勢いだったっての」
学業という束縛からの解放。俺は将と共に帰路を辿っていた。将と談笑している間にあっという間に家に着き、玄関の扉を開ける。
「お兄ちゃんおかえり~!」
「おぅ、ただいー」
ガンッ
「…おじゃましま~す」
部屋に入り玄関の扉を閉めようとした途端、背後から伸びた誰かの足によってそれは阻止された。聞き覚えのある声に体を震わせながら将と共に後ろを振り返る。そこには悪魔のような微笑を浮かべた委員長の姿があった。
「委員…長…」
「…へぇ~」
委員長は得意げな顔で、玄関まで出迎えてくれた心美と俺達を交互に見る。
「所詮噂だと思ってた…けど、噂を耳にしてからのあなた達の挙動、明らかにおかしかったわよ。試しに家に来てみれば…」
委員長は俺達を睨みつける。まずい。何か弁解したいところだが、下手に言い訳をしたら火に油を注ぐだけ。
「私は…許さないわよ」
終わった…。俺の学生生活も。心美との生活も。
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「はぁ~い心美ちゃん、こっち!こっち見て!」
「う、うん」
「んふ~!じゃ、じゃあ次はこう!こうポーズとってみてよ!」
「え、えと…こう?」
「そう!うん!良いね最っ高!ヒャッハー!」
『…』
あの後、委員長は一度帰宅。そして我が家に再来して来たかと思ったら、その手にはちょっとお高めのデジカメが。謎の幼児向けコスプレグッズがパンパンに入ったバッグも持参して来た。そして異様な光景が広がる今に至る。
「えっと…お姉さん?もう一時間くらいたってるけど…」
「あぁ…!お姉さん呼び!たまらん!」
『…』
そう、委員長がひたすら心美にコスプレをさせ、それを撮りまくるという異様な光景。それに加え、いつも真面目でクールな委員長が息を切らし、鼻血をぶちまける勢いで発情している。
「その…委員長?」
将が委員長に声をかけると、彼女は動きをピタリと止め、いつも通りクールな表情で俺達に向き直った。
「こんな…こんな可愛いロリを独り占めするなんて…私は絶っ対に!許さない!」
「あ…委員長、鼻血」
委員長はロリコンだった。
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