ダンボールの中身は捨て幼女でした

ルナ

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日常の終点

最終決戦 前編

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「ヤツはここで仕留める」
「でもどうやって…」
「亜美ちゃん」
「なのです?」
「さっきスタンガン持ってたよな?アイツだって一応人間だ。たぶん。顔や頭にでも電撃走らせれば流石に弱るだろ」
「かもしれないですけど…」

 四人同時に竜太を見つめる。

「うがあああああああああああああ!!」

 意味も無く辺りを荒らし、激しく暴れている。

「アレにそこまで近づけるかどうか…」

 そうこう言ってるうちにコチラ側の存在に気づいたのか、雄叫びをあげながら巨人がコチラに突っ込んで来る。

「一先ず逃げ回れお前ら!絶対に死ぬなよ!」

 月神の声を合図に一斉にパトカーから四人は散らばった。

「ごごみぃ…殺すぅ…殺すううううう!!」

 さすがの執念と言うべきか、薬物によって知能が低下しているような素振りをみせているが、竜太は迷いも無く心美だけを追いかけ始めた。が、今の心美の身体能力は覚醒している。余裕で竜太の足から逃れられている。

「う~む…時速62kmか…スピード違反だな…」
「何呑気に計測してるんですか。ってか、どっから出した!?その計測器!」
「恋々美がヤツの気を引いてくれるのは良いのですが…倒す術が無いのです」
「さっきのスタンガン案は?」
「効くかもしれませんが、あの巨体の顔面に直接当てるのは不可能なのです」
「一か八かぶん投げればよくね?」
「弾かれて終わりなのです」
「心美のスタミナも心配だ…」
「そうですね…」
「刃物は…効かねえだろうなぁ…さっきの弾痕見る限りじゃ。あっ、心美ちゃんにスタンガン持たせて特攻すれば!ほら、身体能力バグってるしジャンプで顔面に」
「うぅ…あの高さ、恋々美でもたぶん届かないのです」
「スタンガン作戦が効くっていう確証も無い。皮膚が電撃を感じないほど厚くなってたり、そもそも電気を通さない…なんて事も」
『どうしたものか…』

 早く何か手を打たないと心美のスタミナ切れでゲームオーバーだ。全員が今ある道具で突破口を開くため、脳をフル回転させ幾度と脳内で試行錯誤する。

(銃弾が効かないとなると、物理攻撃はほぼ無効か…?)
(スタンガンをどうにかしてヤツに…だがそれだけで本当に良いのか?)
(なのです…なのです…なのなのです…)



「何か思いついたんですか?」

「良いか?作戦はこうだ」
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