6 / 121
序章
5
しおりを挟む
「うわぁ!?何だコレ!?燃え…てる?」
確かに今俺の体からは炎が出ている。だが決して熱くは無い。むしろ落ち着くというか、清々しい気持ちだ。
「本物…だよな?」
そう思いアルゴの服の端をちぎり、指先に力を集中させる。すると身体中に纏っていた微かな炎が指先に一点集中、ライターほどの炎になった。
試しにそれを先ほどの布に近づけると勢いよく燃えた。あっという間に指でつまんでいた箇所まで燃え移り、跡形もなくなった。同時に俺の指も燃えたはずだが、少し熱気を感じた程度で特に火傷はしていない。
(これは炎魔法…!?アルゴを殺したら急に使えるようになったぞ…まさか…な?)
俺は確証を得るため、ある部屋に足を進めた。
斧を片手に。
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
私はマイラ。優秀な一人の兄と優秀な可愛い二人の弟を持つクライス家の長女。キョウ?あんなの弟と思った事は無いわ。
この前アルゴ兄様がキョウを焼き殺そうとして失敗したって話を聞いて、ソレを生で見たかったなぁ~なんて思いながら眠りに着いたはずなのだけど。
「ん…ん~…何コレ!暑い!」
あまりの部屋の熱気に目を覚ましてしまったわ。窓の外を見る限りまだ夜中じゃない!最悪!それになんか臭い…。
(ふぅ…厨房の冷蔵庫に何か飲み物あったかしら…)
城の一階にある厨房へ行こうと部屋を出た時、私は目を疑った。
「嘘…」
城が炎上していた。辺り一面火の海で、廊下の炎もあと少しで私の部屋に届きそうな所まで燃えてた。
慌てて私の氷魔法で消火するけど、炎の勢いは増す一方。もうどうしようもない。
(早く…早く逃げないと!)
氷魔法を駆使して炎で火傷しないように一階まで駆け下りたところ、急な突風に襲われた。
「きゃあ!?あっ、熱い!火の粉がぁ!」
今の風、外からのものじゃない。おそらくはガラの風魔法。何を考えているのかしら、こんな時に風なんて起こしたら火が強くなるだけじゃない!
「ちょっとガラ、やめなさい!このバカ!アルゴ兄様もギラもガラを早く止めて!」
慌てて階段を駆け下り、やっと城の大広間に着いた。出口までもうすぐよ。
グチャ
ん…?
何か踏んだみたい。変な踏み心地…こんな時に何よ!
「一体なん…きゃ…きゃあああああぁぁぁ!?」
私が踏んだもの、それはまっ黒焦げになった誰かの焼死体だった。
確かに今俺の体からは炎が出ている。だが決して熱くは無い。むしろ落ち着くというか、清々しい気持ちだ。
「本物…だよな?」
そう思いアルゴの服の端をちぎり、指先に力を集中させる。すると身体中に纏っていた微かな炎が指先に一点集中、ライターほどの炎になった。
試しにそれを先ほどの布に近づけると勢いよく燃えた。あっという間に指でつまんでいた箇所まで燃え移り、跡形もなくなった。同時に俺の指も燃えたはずだが、少し熱気を感じた程度で特に火傷はしていない。
(これは炎魔法…!?アルゴを殺したら急に使えるようになったぞ…まさか…な?)
俺は確証を得るため、ある部屋に足を進めた。
斧を片手に。
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
私はマイラ。優秀な一人の兄と優秀な可愛い二人の弟を持つクライス家の長女。キョウ?あんなの弟と思った事は無いわ。
この前アルゴ兄様がキョウを焼き殺そうとして失敗したって話を聞いて、ソレを生で見たかったなぁ~なんて思いながら眠りに着いたはずなのだけど。
「ん…ん~…何コレ!暑い!」
あまりの部屋の熱気に目を覚ましてしまったわ。窓の外を見る限りまだ夜中じゃない!最悪!それになんか臭い…。
(ふぅ…厨房の冷蔵庫に何か飲み物あったかしら…)
城の一階にある厨房へ行こうと部屋を出た時、私は目を疑った。
「嘘…」
城が炎上していた。辺り一面火の海で、廊下の炎もあと少しで私の部屋に届きそうな所まで燃えてた。
慌てて私の氷魔法で消火するけど、炎の勢いは増す一方。もうどうしようもない。
(早く…早く逃げないと!)
氷魔法を駆使して炎で火傷しないように一階まで駆け下りたところ、急な突風に襲われた。
「きゃあ!?あっ、熱い!火の粉がぁ!」
今の風、外からのものじゃない。おそらくはガラの風魔法。何を考えているのかしら、こんな時に風なんて起こしたら火が強くなるだけじゃない!
「ちょっとガラ、やめなさい!このバカ!アルゴ兄様もギラもガラを早く止めて!」
慌てて階段を駆け下り、やっと城の大広間に着いた。出口までもうすぐよ。
グチャ
ん…?
何か踏んだみたい。変な踏み心地…こんな時に何よ!
「一体なん…きゃ…きゃあああああぁぁぁ!?」
私が踏んだもの、それはまっ黒焦げになった誰かの焼死体だった。
1
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
「役立たず」と追放されたが、俺のスキルは【経験値委託】だ。解除した瞬間、勇者パーティーはレベル1に戻り、俺だけレベル9999になった
たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ、アレン。お前のような戦闘スキルのない寄生虫は、魔王討伐の旅には連れていけない」
幼馴染の勇者と、恋人だった聖女からそう告げられ、俺は極寒の雪山に捨てられた。
だが、彼らは勘違いしている。
俺のスキルは、単なる【魔力譲渡】じゃない。
パーティメンバーが得た経験値を管理・分配し、底上げする【経験値委託(キックバック)】という神スキルだったのだ。
俺をパーティから外すということは、契約解除を意味する。
つまり――今まで彼らが俺のおかげで得ていた「かさ増しステータス」が消え、俺が預けていた膨大な「累積経験値」が全て俺に返還されるということだ。
「スキル解除。……さて、長年の利子も含めて、たっぷり返してもらおうか」
その瞬間、俺のレベルは15から9999へ。
一方、勇者たちはレベル70から初期レベルの1へと転落した。
これは、最強の力を取り戻した俺が、雪山の守り神である銀狼(美少女)や、封印されし魔神(美少女)を従えて無双し、新たな国を作る物語。
そして、レベル1に戻ってゴブリンにも勝てなくなった元勇者たちが、絶望のどん底へ落ちていく「ざまぁ」の記録である。
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。
辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる