74 / 121
ドラゴンスレイヤー編
72
しおりを挟む
「終わった…んだよね?」
「みたいですね…行きましょう」
バックにいたジュナとアナシアは俺達の元へ駆け寄る。蘇生魔法のアナシアと槍を無くしたジュナは吸引魔法使用後下がってもらっていたのだ。
竜の都の最深部。生き残って竜王ニーズヘッグの御前まで辿り着いた俺達六人。
〈僕を忘れるな〉
それと一匹。
たった今、ニーズヘッグはとても重要そうな話をする雰囲気である。
「ふむ…できればキョウ・クライスのみと話がしたかったのだが」
「よっ…と。そうケチケチするなよニーズヘッグ。話してやろう、この世界の事だ、知っている人間は多い方が良いだろう。僕達もいつ死ぬのか分からないからね」
「…そうだな。話せるところまでは話しても良いだろう」
俺から出てきたディアボロスが説得してくれたおかげで全員が話を聞けるようだ。
皆はニーズヘッグの語り出した話に耳を疑った。その内容としては世界の成り立ちについてだった。
アルサーラー。
それがこの世界の名前らしい。
大昔に出来たこの世界はとても不完全で、世界のエネルギーを平衡に保つための地盤が緩く、火山の噴火や地震などの自然災害が絶えない場所だった。
そんな時、五本の不思議な力を持つ剣を手にした男が現れた。男は世界の各地へ足を運び、膨大なエネルギーを持つ剣をそれぞれ東、西、南、北、中心の五箇所に楔のように大地に突き刺して回った。すると地盤が安定したのか、今までの事が嘘だったかのように、災害がピタッと止んだ。
人々は男を英雄と讃え、しばらく伝説として語り継がれる事となった。
その後、様々な偉業を成し遂げた英雄は、付き添いの老人と共にいつの間にか姿を消した。
「そんな凄い人がいたのか…」
「あぁ、英雄は強い。我が手も足も出なかったほどだ…さて、残念ながら他の者も同伴で話せるのはここまでだ。あとはキョウ・クライスの個人的な話になる」
『えー』
ニーズヘッグの言葉に皆が一斉に不満気な声を上げた。
「そんな~、ここからが面白い展開じゃないのー!?」
「…今回ばかりはジュナを止めない。もっとグイグイ行け」
「ニーズヘッグ様の話、もっと聞きたいです!」
「くっ…俺の精霊魔法でも見えないほどの過去か…話すまで帰さねーぞ」
「お兄様、そんな力技はダメです。しっかり金品でも差し出して交渉しましょう」
各々がギャーギャー騒ぐ中、ニーズヘッグはそれを全て無視して俺を転送する準備をした。
「僕は行っても問題ないだろ?」
「ふん、勝手にしろ」
〈うっし〉
「お前なぁ…」
ディアボロスも一緒に来るようだ。コイツはいつまで俺の体に執着するつもりだろうか。
「準備が済んだ。早速転送するぞ」
俺の真下に転送用の魔法陣が展開された。俺の体だけを転送するため、一人分の小さな魔法陣だ。
「そうだキョウ・クライスよ。これを持っていけ。きっと役に立つだろう」
「え?なんて?」
転送の途中、何やらニーズヘッグの声がして何かを渡されたようだが、上手く聞き取れなかった。渡された瞬間に何故か全身が脈打ち、ゾクッとした感覚があったので、とんでもないモノを渡された事だけは分かった。
「あ…もう行っちまったな」
「うん…大丈夫だよね?キョウくん…」
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「お久しぶりです。お待ちしておりました。キョウ様」
転送された場所。そこで俺を待っていたのはクライス家の執事長アーロンだった。
竜王の加護 獲得
加護詳細
「魂を喰らう者」
加護によって捕食されていた魂を解析、統合
現在餞ストック
炎魔法 レベル16
風魔法 レベル23
雷魔法 レベル13
吹雪魔法 レベル1
毒魔法 レベル9
召喚魔法 レベル4
石化魔法 レベル1
覇気 レベル1
盾魔法 レベル1
水魔法 レベル17
氷魔法 レベル7
土魔法 レベル10
回復魔法 レベル18
重力魔法 レベル4
強化魔法 レベル20
空間魔法 レベル2
魂を喰らう者
「みたいですね…行きましょう」
バックにいたジュナとアナシアは俺達の元へ駆け寄る。蘇生魔法のアナシアと槍を無くしたジュナは吸引魔法使用後下がってもらっていたのだ。
竜の都の最深部。生き残って竜王ニーズヘッグの御前まで辿り着いた俺達六人。
〈僕を忘れるな〉
それと一匹。
たった今、ニーズヘッグはとても重要そうな話をする雰囲気である。
「ふむ…できればキョウ・クライスのみと話がしたかったのだが」
「よっ…と。そうケチケチするなよニーズヘッグ。話してやろう、この世界の事だ、知っている人間は多い方が良いだろう。僕達もいつ死ぬのか分からないからね」
「…そうだな。話せるところまでは話しても良いだろう」
俺から出てきたディアボロスが説得してくれたおかげで全員が話を聞けるようだ。
皆はニーズヘッグの語り出した話に耳を疑った。その内容としては世界の成り立ちについてだった。
アルサーラー。
それがこの世界の名前らしい。
大昔に出来たこの世界はとても不完全で、世界のエネルギーを平衡に保つための地盤が緩く、火山の噴火や地震などの自然災害が絶えない場所だった。
そんな時、五本の不思議な力を持つ剣を手にした男が現れた。男は世界の各地へ足を運び、膨大なエネルギーを持つ剣をそれぞれ東、西、南、北、中心の五箇所に楔のように大地に突き刺して回った。すると地盤が安定したのか、今までの事が嘘だったかのように、災害がピタッと止んだ。
人々は男を英雄と讃え、しばらく伝説として語り継がれる事となった。
その後、様々な偉業を成し遂げた英雄は、付き添いの老人と共にいつの間にか姿を消した。
「そんな凄い人がいたのか…」
「あぁ、英雄は強い。我が手も足も出なかったほどだ…さて、残念ながら他の者も同伴で話せるのはここまでだ。あとはキョウ・クライスの個人的な話になる」
『えー』
ニーズヘッグの言葉に皆が一斉に不満気な声を上げた。
「そんな~、ここからが面白い展開じゃないのー!?」
「…今回ばかりはジュナを止めない。もっとグイグイ行け」
「ニーズヘッグ様の話、もっと聞きたいです!」
「くっ…俺の精霊魔法でも見えないほどの過去か…話すまで帰さねーぞ」
「お兄様、そんな力技はダメです。しっかり金品でも差し出して交渉しましょう」
各々がギャーギャー騒ぐ中、ニーズヘッグはそれを全て無視して俺を転送する準備をした。
「僕は行っても問題ないだろ?」
「ふん、勝手にしろ」
〈うっし〉
「お前なぁ…」
ディアボロスも一緒に来るようだ。コイツはいつまで俺の体に執着するつもりだろうか。
「準備が済んだ。早速転送するぞ」
俺の真下に転送用の魔法陣が展開された。俺の体だけを転送するため、一人分の小さな魔法陣だ。
「そうだキョウ・クライスよ。これを持っていけ。きっと役に立つだろう」
「え?なんて?」
転送の途中、何やらニーズヘッグの声がして何かを渡されたようだが、上手く聞き取れなかった。渡された瞬間に何故か全身が脈打ち、ゾクッとした感覚があったので、とんでもないモノを渡された事だけは分かった。
「あ…もう行っちまったな」
「うん…大丈夫だよね?キョウくん…」
☆●◇■△▼*▽▲□◆○★
「お久しぶりです。お待ちしておりました。キョウ様」
転送された場所。そこで俺を待っていたのはクライス家の執事長アーロンだった。
竜王の加護 獲得
加護詳細
「魂を喰らう者」
加護によって捕食されていた魂を解析、統合
現在餞ストック
炎魔法 レベル16
風魔法 レベル23
雷魔法 レベル13
吹雪魔法 レベル1
毒魔法 レベル9
召喚魔法 レベル4
石化魔法 レベル1
覇気 レベル1
盾魔法 レベル1
水魔法 レベル17
氷魔法 レベル7
土魔法 レベル10
回復魔法 レベル18
重力魔法 レベル4
強化魔法 レベル20
空間魔法 レベル2
魂を喰らう者
1
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
「役立たず」と追放されたが、俺のスキルは【経験値委託】だ。解除した瞬間、勇者パーティーはレベル1に戻り、俺だけレベル9999になった
たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ、アレン。お前のような戦闘スキルのない寄生虫は、魔王討伐の旅には連れていけない」
幼馴染の勇者と、恋人だった聖女からそう告げられ、俺は極寒の雪山に捨てられた。
だが、彼らは勘違いしている。
俺のスキルは、単なる【魔力譲渡】じゃない。
パーティメンバーが得た経験値を管理・分配し、底上げする【経験値委託(キックバック)】という神スキルだったのだ。
俺をパーティから外すということは、契約解除を意味する。
つまり――今まで彼らが俺のおかげで得ていた「かさ増しステータス」が消え、俺が預けていた膨大な「累積経験値」が全て俺に返還されるということだ。
「スキル解除。……さて、長年の利子も含めて、たっぷり返してもらおうか」
その瞬間、俺のレベルは15から9999へ。
一方、勇者たちはレベル70から初期レベルの1へと転落した。
これは、最強の力を取り戻した俺が、雪山の守り神である銀狼(美少女)や、封印されし魔神(美少女)を従えて無双し、新たな国を作る物語。
そして、レベル1に戻ってゴブリンにも勝てなくなった元勇者たちが、絶望のどん底へ落ちていく「ざまぁ」の記録である。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。
辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる