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ドラゴンスレイヤー編
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「お待ちしておりました。キョウ様」
「アーロン…だよな?」
「はい」
転送された場所、そこは荒れ果てた風吹く荒野。他の人や動物がいる気配は無く、植物も水すら何も無い。ただ目の前にアーロンがいて、その隣には台座がある。石で作られた台座だろうか、そして台座には一本の剣が垂直に突き刺さっている。
「…短剣カーテナ。この世で最も速い斬撃を繰り出せる剣です。かつての英雄が使用していた五本の剣のうちの一本でございます」
「いや…いやいやいやいや」
消息不明だったアーロンが目の前にいる。それだけでも充分驚いたのに、いきなり剣の説明をされても頭が追いつかなかった。彼には先ず聞きたい事が山ほどあるのだ。
「アーロン!」
「はい、何でしょう」
マルガンやノルザから話を聞いて、心の奥底に引っかかっていた疑問、ずっと聞きたかった事を全てぶちまけた。
「教えてくれ…俺はどこから来て、誰の子供で、何故俺をクライス家に入れたんだ」
必死に懇願する俺の姿を見て、アーロンは少し考える素振りをした後「分かりました」と了承してくれた。
全ては始まりの時代、英雄がいた頃にまで遡る。
英雄の持つ魔力と五本の剣のおかげで世界に平和が訪れた。
それから数年後、異変が起きた。世界の基盤を保つために大地に刺された剣が抜けかけていたのだ。深く突き刺していても環境や野生動物の仕業等で剣は抜けてしまう事が判明した。
そこで英雄と老人は力を合わせて剣の周りに結界を張った。強力なその結界は英雄以外は誰も触れる事のできない物だった。
やがて英雄に寿命が迫る。英雄と言われようと一人の人間、死期はある。
付き添いの老人は時空間魔法という時間魔法と空間魔法の混合魔法を使えたため、英雄の時を戻し、延命を何年にも渡り行ってきたが、それも限界に来ていた。
しかし、このまま英雄が絶えてしまえば剣を刺し直す者がいなくなり、世界が崩壊してしまう。そこで英雄は次の世代に代わりを作った。自分の魔法をフル活用して、自分が絶えた後の世界に自分の後継者、生まれ変わりを誕生させる事にしたのだ。
だが、この作戦は非常に困難なものだった。術自体は上手くいったのだが、肝心の生まれ変わりが上手く機能してくれなかったのだ。
手順としては先ず老人が世界中を巡り、世界のどこかにいるたった一人の生まれ変わりを探し出さなくてはならない。それだけでもかなりの時間がかかる上、やっと見つけても既に死去しているというパターンも多い。
そこで老人は、見つけた生まれ変わりを監視するのでは無く、捕らえて監禁してしまおうと考えた。監禁と言っても牢屋に閉じ込めるのでは無く、適当な一つの家に養子として生まれ変わりを預け、自分はソレを見守り続けられるような地位に立つことだった。
生まれ変わりを育てさせる環境を固定する事には成功した。それでも生まれ変わりが途中で死んでしまうケースがほとんどで、その度に老人は幾度となく少し前の過去、養子として放り込むところから戻り一からやり直しているという。
そしてニーズヘッグが言っていた英雄の付き添いの老人、それがアーロンだ。
さらに…
「かつての英雄の生まれ変わり…それが貴方様でございます。キョウ様」
「アーロン…だよな?」
「はい」
転送された場所、そこは荒れ果てた風吹く荒野。他の人や動物がいる気配は無く、植物も水すら何も無い。ただ目の前にアーロンがいて、その隣には台座がある。石で作られた台座だろうか、そして台座には一本の剣が垂直に突き刺さっている。
「…短剣カーテナ。この世で最も速い斬撃を繰り出せる剣です。かつての英雄が使用していた五本の剣のうちの一本でございます」
「いや…いやいやいやいや」
消息不明だったアーロンが目の前にいる。それだけでも充分驚いたのに、いきなり剣の説明をされても頭が追いつかなかった。彼には先ず聞きたい事が山ほどあるのだ。
「アーロン!」
「はい、何でしょう」
マルガンやノルザから話を聞いて、心の奥底に引っかかっていた疑問、ずっと聞きたかった事を全てぶちまけた。
「教えてくれ…俺はどこから来て、誰の子供で、何故俺をクライス家に入れたんだ」
必死に懇願する俺の姿を見て、アーロンは少し考える素振りをした後「分かりました」と了承してくれた。
全ては始まりの時代、英雄がいた頃にまで遡る。
英雄の持つ魔力と五本の剣のおかげで世界に平和が訪れた。
それから数年後、異変が起きた。世界の基盤を保つために大地に刺された剣が抜けかけていたのだ。深く突き刺していても環境や野生動物の仕業等で剣は抜けてしまう事が判明した。
そこで英雄と老人は力を合わせて剣の周りに結界を張った。強力なその結界は英雄以外は誰も触れる事のできない物だった。
やがて英雄に寿命が迫る。英雄と言われようと一人の人間、死期はある。
付き添いの老人は時空間魔法という時間魔法と空間魔法の混合魔法を使えたため、英雄の時を戻し、延命を何年にも渡り行ってきたが、それも限界に来ていた。
しかし、このまま英雄が絶えてしまえば剣を刺し直す者がいなくなり、世界が崩壊してしまう。そこで英雄は次の世代に代わりを作った。自分の魔法をフル活用して、自分が絶えた後の世界に自分の後継者、生まれ変わりを誕生させる事にしたのだ。
だが、この作戦は非常に困難なものだった。術自体は上手くいったのだが、肝心の生まれ変わりが上手く機能してくれなかったのだ。
手順としては先ず老人が世界中を巡り、世界のどこかにいるたった一人の生まれ変わりを探し出さなくてはならない。それだけでもかなりの時間がかかる上、やっと見つけても既に死去しているというパターンも多い。
そこで老人は、見つけた生まれ変わりを監視するのでは無く、捕らえて監禁してしまおうと考えた。監禁と言っても牢屋に閉じ込めるのでは無く、適当な一つの家に養子として生まれ変わりを預け、自分はソレを見守り続けられるような地位に立つことだった。
生まれ変わりを育てさせる環境を固定する事には成功した。それでも生まれ変わりが途中で死んでしまうケースがほとんどで、その度に老人は幾度となく少し前の過去、養子として放り込むところから戻り一からやり直しているという。
そしてニーズヘッグが言っていた英雄の付き添いの老人、それがアーロンだ。
さらに…
「かつての英雄の生まれ変わり…それが貴方様でございます。キョウ様」
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