【完結】①魔力・魔法が無いと家族に虐げられてきた俺は殺して殺して強くなります

ルナ

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if story アルサーラー編(真)

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「え…どういう事、キョウくん、アーロンさん」
「そんな…」
「…キョウくんの寿命が」
「もう無いだと…?」
〈…〉

 皆が目を見開き耳を疑っている。とても信じられないと言った様子だ。俺だってにわかには信じられない。
 あの時、英雄ソウルからチラッと聞かされたのはそれほどまでに信じ難い話だった。





☆●◇■△▼*▽▲□◆○★





「分かった」
「おーっ分かってくれたかい。それじゃ一瞬で頼むよー一瞬で。痛いのはやだからね。それと、これはアーロンから詳しく聞いて欲しいんだけど…」
「ん?」

 ソウルがどこか暗い表情になった。これから死んでしまう人間が笑顔でというのもおかしな話だが、それとは別に何かありそうだ。

「実は…君の命はもう長くないんだ」
「…へ?」

 ソウルはまだ16歳の俺を哀れみの目で見つめている。短命宣告をされて俺の頭の中は今パニックを起こしている。

「さっき君の中にある魔法属性の数を調べた時にね、だいぶ呪いに侵食されているのが分かってね」
「呪…い…?」
「この魔法さ。君で言うところの餞魔法だね」

 俺はこの力を魔法として認識していたのだが、ソウルは違うようだ。彼も最初は変則的な魔法類いのものだと思っていたらしいが、研究を重ねるに連れて呪いと判断した。その理由としては。

「確実に縮まっているんだ、寿命が。一回魔法を使うごとに」

 餞魔法発動の際、魔力と同時に生命力がごっそり持っていかれる仕組みのようで、元々魔力が無かった俺は人一倍生命力が奪われ、もう長くないという。

「嘘だろ…そんな…」
「今はまだ影響が何も表れていないみたいだけど、魔法を使うに連れて白髪が増えたり、シワができたり。どんどん老化が目で分かるくらい進行してしまう」

 今まで餞魔法を使う度に、この魔法エネルギーはどこから来ているのだろう。そう何回か思った事があるが、きっと奪った魂のエネルギーだろう。そう解釈していたのだが、大ハズレ。まさか使用者本人の寿命が削られていたなんて。

「もし信じられないならアーロンに聞けばいい。彼は僕と一緒にいた頃、呪いの研究に勤しんでいたから。僕の延命のためにも…ね。あれから何年も経つし、呪いの効果を無効にする手立てを見つけてる可能性がある」





☆●◇■△▼*▽▲□◆○★





「ソウルから聞いたよ。本当なのか?」
「はい…事実でございます」

 やはり事実か。

「それで、俺の寿命はあとどれくらい残ってる?」

 今更悔やんでも仕方ない。問題は残り時間だ。せめてやり残した事を全てやってから逝くようにしたい。

「残る時間は…あと…一年…でございます」
『一年…』

 という事は俺の享年は17で決まってしまったのか。若いなぁ。もっと長い年月をかけて色々やりたかったが、仕方ない。

「わかった。それじゃ、俺は残りの人生を有意義に使ー」
「お待ちくださいキョウ様」

 俺は諦めてこの現実をすんなりと受け入れようとしたのだが、アーロンに肩を掴まれ、この気持ちは制止された。
 まさか…

「って事はアーロン…あるんだな?何か策が」
「はい…可能性ならあります」
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