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if story アルサーラー編(真)
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「アーロン聞かせてくれて、どうすればいい」
俺の余命はあと一年。長時間かかる複雑な手段では駄目だ。どうかなるべく簡単な方法であってくれ。
「単純な事です。今キョウ様に憑いてる呪い、それを浄化できれば奪われていたエネルギー分が返還されるかと」
「そんな都合よく行くものなのか…?」
この力を浄化できたとして、消費した分の寿命が返ってくるのだろうか。第一、呪いの浄化なんてどうすれば良いのか分からない。回復魔法は専門外だし、浄化魔法なんて聞いた事が無い。
けれどある。浄化魔法なんて俺は知らないが、今まで"何でもありにしてきた超便利チート魔法属性"を俺は一つ知っている。
「ハッハッハ!おうおうおう、ソイツはもしや俺の事か?」
「ジン…お前の精霊魔法なら何とかするんじゃないか?」
ジンはワクワクで挑戦する笑みを
俺は「お前ならやれる」と信頼の笑みを浮かべる。
俺も精霊魔法は使えるが、まだまだジンの力には程遠い。俺の力に更に彼の力が加わるなら何とでもなりそうな気がする。
「協力はもちろんするぜ…けどよ、良いんだな?キョウ」
「ん、何がだ?」
ジンの表情がお調子者モードから一気にガチモードに変わった。声もガチのトーンだ。
「お前のその力を浄化…つまり消しちまうって事はよ、お前の中にある魔力全てを消すって事だぜ?」
そうか。今言われて初めて気づいた。今まで使ってきたこの餞魔法は今で言う呪い、浄化されてしまえば今まで獲得してきた魔法属性の餞ストックも全て消えてしまう。
「成功しちまえば、お前は一生魔法が使えなくなる」
またあの頃に、無力な自分に逆戻りか。もう俺を虐げる奴らはいないけれど、俺は既に守りたい存在を、居場所を作ってしまった。魔力が無いと困る。
俺は二つの選択を余儀なくされた。
残りの一年を餞魔法と共に生きるか。
魔法を使えなくして、国で平和に暮らすか。
後者を選んだ場合、二度と魔法は使えなくなるだろう。かと言って魔法を残せば確実に一年以内に死ぬ。その間に第二の英雄として活動し、そこそこの偉業は成し遂げてから逝くのも悪くない。そもそも完全に浄化できる保証も無い、失敗して最悪の可能性を招く事もある訳だ。
「そうだな…だったら俺は」
答えはまとまった。
俺の余命はあと一年。長時間かかる複雑な手段では駄目だ。どうかなるべく簡単な方法であってくれ。
「単純な事です。今キョウ様に憑いてる呪い、それを浄化できれば奪われていたエネルギー分が返還されるかと」
「そんな都合よく行くものなのか…?」
この力を浄化できたとして、消費した分の寿命が返ってくるのだろうか。第一、呪いの浄化なんてどうすれば良いのか分からない。回復魔法は専門外だし、浄化魔法なんて聞いた事が無い。
けれどある。浄化魔法なんて俺は知らないが、今まで"何でもありにしてきた超便利チート魔法属性"を俺は一つ知っている。
「ハッハッハ!おうおうおう、ソイツはもしや俺の事か?」
「ジン…お前の精霊魔法なら何とかするんじゃないか?」
ジンはワクワクで挑戦する笑みを
俺は「お前ならやれる」と信頼の笑みを浮かべる。
俺も精霊魔法は使えるが、まだまだジンの力には程遠い。俺の力に更に彼の力が加わるなら何とでもなりそうな気がする。
「協力はもちろんするぜ…けどよ、良いんだな?キョウ」
「ん、何がだ?」
ジンの表情がお調子者モードから一気にガチモードに変わった。声もガチのトーンだ。
「お前のその力を浄化…つまり消しちまうって事はよ、お前の中にある魔力全てを消すって事だぜ?」
そうか。今言われて初めて気づいた。今まで使ってきたこの餞魔法は今で言う呪い、浄化されてしまえば今まで獲得してきた魔法属性の餞ストックも全て消えてしまう。
「成功しちまえば、お前は一生魔法が使えなくなる」
またあの頃に、無力な自分に逆戻りか。もう俺を虐げる奴らはいないけれど、俺は既に守りたい存在を、居場所を作ってしまった。魔力が無いと困る。
俺は二つの選択を余儀なくされた。
残りの一年を餞魔法と共に生きるか。
魔法を使えなくして、国で平和に暮らすか。
後者を選んだ場合、二度と魔法は使えなくなるだろう。かと言って魔法を残せば確実に一年以内に死ぬ。その間に第二の英雄として活動し、そこそこの偉業は成し遂げてから逝くのも悪くない。そもそも完全に浄化できる保証も無い、失敗して最悪の可能性を招く事もある訳だ。
「そうだな…だったら俺は」
答えはまとまった。
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